逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

12


プルルルル…プルルルル…

はやて「ミッション終わった!結果は!?」

竜崎「なになに…『ミッション1結果 2人が800ccの血を抜いたため、賞金単価が1秒300円となった』参加した奴がいたのか…」

南郷「『これにより、最終賞金額は336万円となる』…ん?これでメール終わりか?」

ミッション1の結果を知らせるメールは、簡単な2文だけで終わっていた。




藤田「確かに、賞金は1秒300円になってる…でもこれって、やったの誰!?」

メールには、ミッション参加者の名前が、書かれていない…!




初春「これじゃあ、やったのが誰かわからないですよ…せっかくミッションに参加してくれたのに…」

ケータイを見る初春。そこに…


ハンター「……」

ハンター…

初春「うわっ!ハンターです!」

初春は、気づいてすぐに逃げ出すが、ハンターもその後を追う。

初春「きゃああああっ!」ポンッ




初春飾利           ゲーム残り時間

確保 残り28人        59:30  



初春「せっかくの旅行の夢が~」

風紀委員初春、旅行に行くことは出来なかった…




スライムマン「確保情報か…」

竜王「『初春飾利確保 残り28人』だんだん減ってきてますね…」




圭一「こんなの…あんまりだっ!」

赤坂「圭一君、とりあえず落ち着くんだ」

圭一「でも…!せっかくミッションに行ったのに、それをみんなに知ってもらえないなんて…!あっ……」クラッ

赤坂「ほら…血を抜いたばかりで、興奮するからだよ。とにかく、今は休むんだ…」

圭一「……はい」

不憫な、2人…




久「これは、さすがに可愛そうよ…一斉送信でメールを送るわ。そして知らせる。ミッションをやったのがあの2人だってことを」

久は、ケータイのメール画面に素早く文字を打ち込むと、一斉送信しようとした。



が…!駄目っ…!



久「うそ!?エラーで送れない!?」

主催者が、ここまで想定して、一斉送信機能も封じておいたのだ。

ルイージ「これじゃあ、他の逃走者が、ミッション1の参加者を知る術はないね…」

・・・・・・

ミッション1は、見事に賞金単価を上げることに成功した。
しかし、主催者の巧妙な策により、ミッションに参加した人物が分からなくなってしまった。
これは今後の逃走劇に、どう影響するのか…
ゲームは、まだ始まったばかりである…