逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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プルルルル…プルルルル…
はやて「ミッション終わった!結果は!?」
竜崎「なになに…『ミッション1結果 2人が800ccの血を抜いたため、賞金単価が1秒300円となった』参加した奴がいたのか…」
南郷「『これにより、最終賞金額は336万円となる』…ん?これでメール終わりか?」
ミッション1の結果を知らせるメールは、簡単な2文だけで終わっていた。
藤田「確かに、賞金は1秒300円になってる…でもこれって、やったの誰!?」
メールには、ミッション参加者の名前が、書かれていない…!
初春「これじゃあ、やったのが誰かわからないですよ…せっかくミッションに参加してくれたのに…」
ケータイを見る初春。そこに…
ハンター「……」
ハンター…
初春「うわっ!ハンターです!」
初春は、気づいてすぐに逃げ出すが、ハンターもその後を追う。
初春「きゃああああっ!」ポンッ
初春飾利 ゲーム残り時間
確保 残り28人 59:30
初春「せっかくの旅行の夢が~」
風紀委員初春、旅行に行くことは出来なかった…
スライムマン「確保情報か…」
竜王「『初春飾利確保 残り28人』だんだん減ってきてますね…」
圭一「こんなの…あんまりだっ!」
赤坂「圭一君、とりあえず落ち着くんだ」
圭一「でも…!せっかくミッションに行ったのに、それをみんなに知ってもらえないなんて…!あっ……」クラッ
赤坂「ほら…血を抜いたばかりで、興奮するからだよ。とにかく、今は休むんだ…」
圭一「……はい」
不憫な、2人…
久「これは、さすがに可愛そうよ…一斉送信でメールを送るわ。そして知らせる。ミッションをやったのがあの2人だってことを」
久は、ケータイのメール画面に素早く文字を打ち込むと、一斉送信しようとした。
が…!駄目っ…!
久「うそ!?エラーで送れない!?」
主催者が、ここまで想定して、一斉送信機能も封じておいたのだ。
ルイージ「これじゃあ、他の逃走者が、ミッション1の参加者を知る術はないね…」
・・・・・・
ミッション1は、見事に賞金単価を上げることに成功した。
しかし、主催者の巧妙な策により、ミッションに参加した人物が分からなくなってしまった。
これは今後の逃走劇に、どう影響するのか…
ゲームは、まだ始まったばかりである…

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