逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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1stステージ終了まで残り10分を切った。
それまでに喫茶店か茶店に入らなければ、強制失格になってしまう。
ミッションをクリアしているのは、天江衣、レミリア・スカーレット、竜崎悠太、izumi、ゆうやんの5人。
残る逃走者は7人。果たして、彼らは2ndステージの扉を開けることはできるのか。
・・・・・・
美穂子「辛いです…」
公園にいる美穂子。もともと体力の少ない彼女は、毒の影響をかなり受けてしまっている。
美穂子「でも、行くしかありませんね…」
ふらつきながらも、避難場所へ向かうようだ…
久「吐き気がするわね…足も痺れてきたし、自首しようかしら?」
自首を考える、麻雀部部長。しかし、電話ボックスが近くにない…
久「あらら…向かうしかないのね」
美穂子同様、ふらつきながら移動する久。そんな彼女の近くに、黒い影…
ハンター「……!」
黒い影の正体は、ハンター…見つかってしまったようだ。
久「あ……もう無理ね」
ポンッ
竹井久 ゲーム残り時間
確保 残り6人 9:54
久「早く牢獄に行きましょう…」
毒のせいで、一歩も動けなかった部長さん。いつもの勝ち気な性格も、毒の前では役に立たなかったようだ…
スバル「竹井久確保か…減ってきてる」
確保情報を見るスバル。その近くに、ハンター…
スバル「あ、ハンター…」
とっさの判断で、建物の陰に身を隠すスバル。
ハンター「……」
見つからなかったようだ…
スバル「これじゃあ、うかつに動けないな…」
しかし、時間が経てばたつほど、毒の影響は強くなる…!
そして、今現在最も不利な状況にいるこの2人は…
赤坂「あと300mくらいか…圭一君、大丈夫かい?」
圭一「はあ…はあ…大丈夫ですよ。俺は、毒くらいじゃ…ゴホッ!」
赤坂「圭一君!」
毒相手に、悪戦苦闘していた…
マリオ「はぁ…ここか!」
やっとの思いで、茶店にたどり着いたマリオ。
マリオ「毒なんてクソくらえ!さあ、解放の時間だ!」
あまりの毒の辛さに、口が悪くなるスーパースター…
マリオ 2ndステージ進出 残り5人
・・・・・・
プルルルル…プルルルル…
竜王「メールか『ミッション4途中経過 現在、2ndステージ進出を決めているのは、マリオ、レミリア・スカーレット、天江衣、izumi、ゆうやん、竜崎悠太の6人』6人だけか」
赤坂「『エリアに残っている逃走者は、スバル・ナカジマ、前原圭一、赤坂衛、福治美穂子、竜王の5人だ。頑張りたまえ』なんとしてもクリアする…!」
途中経過を見た逃走者たち、1人でも多くクリアできるように、頑張ってもらいたい。
そして、このメールで元気が出たかのように、喫茶店前にやってきた逃走者がいた。それは…
スバル「やった!着いた!」
スバル・ナカジマだ。
しかし、浮かれているスバルの前に、最後の試練が訪れる…
ハンター「……!」
ハンターに、見つかってしまった…
スバル「え!?まずい、早く入らないと!」
あと30mもない喫茶店に向かって、走るスバル。それを追うは、アスリート並みの脚力を持つハンター!勝ったのは…
ポンッ
スバル「うわっ!あと少しだったのに~!」
ハンターだった…
スバル・ナカジマ、あと一歩の所で、撃沈…
スバル・ナカジマ ゲーム残り時間
確保 残り4人 5:40
~喫茶店~
上条「ああ、捕まった!」
アカギ「あと少し…だがその少しは、限りなく遠いものだ」
フラン「かわいそう…」
喫茶店の中で、スバルの確保を見た逃走者たち。やはり、人が確保される瞬間を見るというのは、気持ちのいいものではない。
そして、逃走者たちには、毒とハンターの他に新たな敵が訪れる。それは…時間。
竜王「まずい、あと5分しかない!」
美穂子「早く…でも苦しすぎる」
押し寄せる、時間の重圧…彼らは、全ての敵に打ち勝つことが出来るのか。

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