逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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シグナム「む…!近くの建物からハンターが…こっちに来るなよ…」

開始直後に、ハンターを見つけたシグナム。とっさに建物の陰に隠れる。やり過ごせるのか…!

ハンター「……」

シグナム「ふう…行ったようだな」

今回は、開始直後の確保はなかったようだ…




フェイト「みんなの団結力は堅かったけど、あの中に1人通報者がいるんだよね…」

神社前にいるフェイト。通報者が巧妙に逃走者になりすましていることについて、複雑な感情を抱いているようだ…

フェイト「とにかく、通報者がだれかを推理するには、まだ情報が少なすぎるから…ここは様子見だね」

ゲームの状況が動くのを、じっと待つようだ…




フラット「…あ!あの箱は…」

病院近くで、銀色の箱を見つけたフラット。近づいてその箱を開けてみる。中身は…

フラット「バトルボールだ!これで通報者を倒せるけど…逃走者に当てたらまずいよな…」

もし、誤って逃走者にバトルボールをぶつけてしまったら、ぶつけられた逃走者は強制失格になってしまう。

そんなフラットの近くに…



魅音「あ、フラット!って、バトルボールもってるじゃん!」

魅音だ…

フラット「さっきそこで見つけたんですよ」

魅音「へ…へぇ~」(まずい、疑われたらあのボール投げられる!)

フラット「魅音さん?」

魅音「はい、何ですか?」

フラット「何故いきなり敬語に…?」

魅音「ハ…ハハハ~」(敬語にもなるっての!)

どうやら、バトルボールを持つ者と持たざる者で、権力差が生まれるようだ…




ルカリオ「ここら辺でいいか…これで時間が経つのを待つ…」

駅前の複雑な道に、身を隠すルカリオ。

しかしその姿を、通報者が捉えた…

通報者「ルカリオ、駅前にいます」

ルカリオの位置情報が、ハンターに伝わった!



ハンター「……!」

ルカリオ「…ん?ハンターかよ!」

ハンターを見つけたルカリオ。駅前の複雑な道を利用として逃げようとする。

しかし、ルカリオの前にもう1体のハンター…

ハンターⅡ「……!」

ルカリオ「マジかよ…!」

挟み撃ちにされたルカリオ。最早、逃げ場はない…

ルカリオ「ちきしょおおおお!」ポンッ




ルカリオ            ゲーム残り時間       

確保 残り38人        113:04




ルカリオ「くそ…通報者だな。2体同時なんて通報者以外ないからな…もっと周囲を警戒しておけばよかったな…」

後悔しても、もう遅い…




そして、ルカリオを通報した通報者は…

??「これで…まず30万円」

30万円を獲得した…




プルルルル…プルルルル…

黒子「メールですの…『通報者の通報により…』通報者!?」

マリオ「『ルカリオ確保 残り38人』ちきしょう…ルカリオが…」

咲「通報者…もう動き出したの?」

竜崎「これは…早急に手を打たないとまずいかもな…」




izumi「ありました!バトルボールです!」

しら「おお!やりましたね!」

フラットに続き、バトルボールを見つけたizumiとしら。

izumi「…で、このバトルボールどっちが持ちます?」

しら「izumiさんが持ってください。僕は辺りを警戒してます」

izumi「分かりました」

しら「それにしてもizumiさん…僕のこと疑わないんですか?通報者かもしれないんですよ?」

通報者の正体は、まだわかっていない。作者さんだからと言って、通報者でないという保証はないのだが…

izumi「ああ、それなら大丈夫ですよ。作者さんは、絶対に通報者じゃないですから」

izumiは、作者さんが通報者でないと言い切った。

しら「え…?なぜですか?」

izumi「しらさん、この推理中、やけにノーヒントだと思いませんでしたか?通報者を推理するための手掛かりが何もない…」

しら「ええ、まあ…」

izumi「実は、ヒントはすでに僕たちに教えられてたんです。主催者が送った手紙…最後の一文を覚えてますか?」

しら「えっと…確か『それでも、君たちがそんな『奇跡』を起こしたいというのなら…せいぜい嫌われ者の通報者の正体を、推理し続けることだ。』…でしたよね?」

izumi「嫌われ者の通報者…これが何を意味するか、しらさんならわかりますよね?」

しら「え~と…」

しらは、少し考え込んだ後、手をポンとたたいた。

しら「あ、そういうことですか!昨日の嫌いな逃走者を聞くアンケート…」

izumi「そうです!主催者は、嫌われ者の通報者といいました。つまり、通報者の正体は…嫌いな逃走者アンケートのトップです!」

しら「おお!さすがですizumiさん!となると、僕たちが次にすることは…」

izumi「誰が誰に投票したか…それを探ればいいんですよ、電話で!」

しら「分かりました。なら、2人で協力しましょう!」

izumiとしらは、各逃走者の得票数を調べ始めた。しかし、この作戦は…

izumi「時間がかかりそうですね…」




主催者「おっと、izumiとしらが票の行方を調べ始めたか。さて…何分かかるかな?」

主催者室で、ゲームを観戦していた主催者。2人の行動を見て、静かにほほ笑んだ。




そして、別の作者さんも…

ゆうやん「ああ!やっぱりそうだ!昨日のアンケートのトップが通報者なんだ!」

KAME3「昨日のアンケート…やっぱりそういう意味があったのか。票を探ろう」

煉「票を探ります!」

次第にこのことに気付いていく。さすがは「逃走中同盟」だ…

しかし、彼らはまだ気づいていない。作者さんたちが票を探ろうとすることによって起こる、おかしな状況に…




竜崎「この後の様子を見て、通報者の正体を探る。必ず、推理してみせる。通報者の正体…!」

一方、竜崎は票の行方を探るのではなく、自ら推理することによって通報者の正体を突き止める道を選んだようだ。うまくいけば、作者さん達よりも先に、通報者の正体にたどり着くかもしれない。




ついに、2ndステージが再開された。
1stステージの時にはいなかった、通報者の存在。
皆が通報者の正体を探ろうとしている中、通報者は早々にルカリオを通報したのだった…