逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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アクセラレータ「さあ、俺に投票したクソ忌々しい逃走者はどこだァ!」

いまだに、暴走を続けているアクセラレータ。その近くに…



黒子「あれは…アクセラレータですの!」

風紀委員(ジャッジメント)、白井黒子…

アクセラレータ「ああん?てめえ、どっかで見たことがあるような…まあ、どうでもいいやァ!」

黒子「ま、まずいですの!」

アクセラレータ「うおりゃあ!」

バァン!!

黒子「…ウハッ!」

バタン!

アクセラレータの投げたボールが、黒子に命中。しかし、それだけではない。アクセラレータの投げたボールのあまりの強さに、黒子は地面に倒れてしまった。そのまま、起き上がることすらできず、彼女は呻くばかりである。

黒子「う…うぅ…」

カメラマン「救護隊!」

突然、担架を持った白い服の男4人が建物内から現れた。彼らは黒子を担架に乗せると、そのまま牢獄へと走って行った。



白井黒子            ゲーム残り時間 

撃破 残り23人         58:10




美琴「『古本屋付近にてアクセラレータにより白井黒子撃破 残り23人』黒子!」

衣「アクセラレータ…お前は人間か?」




赤坂「もう我慢できない!」

圭一「赤坂さん、どうしたんですか?」

2ndステージが再開してから、ずっと一緒にいる2人。お互いの、体調を考えてのことである。

赤坂「圭一君、アクセラレータを撃破しに行こう。このまま犠牲者が増え続けるのは、刑事として我慢ならない!」

圭一「ほ、本気ですか?」

赤坂「あたりまえだ。ちょうどバトルボールも持ってるんだ。僕たちが止めずに、誰が彼を止める」

確かに、バトルボールを持たない者では、アクセラレータと戦っても勝ち目は薄いだろう。しかし、アカギが言った、アクセラレータを止める逃走者というのは、バトルボールを持っていないが…

圭一「アクセラレータは確か、古本屋付近にいるはずですよね。ここからは150m位…」

赤坂「近いじゃないか!行こう!」

アクセラレータを撃破することを決意した赤坂。そんな彼の近くに…



赤坂「どうやら、こっちから赴くまでもなかったみたいだね」

アクセラレータ「……」

赤坂「アクセラレータ、君はやりすぎた。悪いが、ここで消えてもらうよ」

アクセラレータ「ふざけんなよ……」

赤坂「ん?」

アクセラレータ「そもそも、お前たちが悪いんだろうが!俺に票を入れやがって…!俺を…裏切りやがって!仲間なんじゃなかったのかよ!」

赤坂「そうだね…でもそれは仕方なく…」

アクセラレータ「うるせぇ!お前に…お前に俺の気持ちがわかるか!10歳のころから7年間…ずっと孤独だった俺の気持ちがよぉ!やっと信頼できる仲間に会えたと思ったらこのザマだ。潰してやる…ぶっ殺してやる!」

赤坂「まずい!圭一君、逃げるんだ!」

アクセラレータ「逃がすかぁ!!」

バァン!!

赤坂「ぐわっ!」

圭一を逃がそうとした赤坂の一瞬のすきを突いたアクセラレータの攻撃。玉のスピードが速いため、いかに戦闘慣れした赤坂と言えど、よけるのは難しいのだ。



赤坂衛             ゲーム残り時間

撃破 残り22人         57:30



圭一「赤坂さん!」

アクセラレータ「俺が味あわざるを得なかった7年の孤独…その辛さを理解してくれる奴なんて、いねえだろうなぁ!」

圭一(まずい!)

アクセラレータは、落ちているバトルボールを拾い、すぐさま圭一に投げようと振りかぶる。圭一は、その動きに気付きはしたものの、身体は反応できない。

と、その時だった!



圭一(……え?)

圭一の視界から、アクセラレータが消えた。その次に圭一は、逃走エリアが回転しているような感覚を覚える。やがて、回っているのは逃走エリアではなく、自分だという事に圭一は気づいた。

つまり圭一は今、宙を浮いている。

圭一(えええええええ!!!!)

やがて、圭一は近くの建物に衝突する。

圭一「いてえええええええ!!一体誰だよ!!」

??「間に合った…」

ある人物が、圭一を突き飛ばしたのだ。そのおかげで、圭一は撃破されずに済んだ。

圭一「おいお前!謝れよ!いきなり壁に向かって突き飛ばしやがって!」

しかしその人物は、圭一など無視してアクセラレータの方へ向き合う。

??「アクセラレータ…君を…止めに来た!!」

アカギの宣言通り、アクセラレータを止めにやってきたその人物とは…!


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とりあえず、今どうなってんのかわかんない…という方のために、逃走中の現状をまとめてみました。


【逃走者(通報者を含む)】 22人

リュカ
レミリア・スカーレット
フランドール・スカーレット
射命丸文
十六夜咲夜
赤木しげる
安岡
高町なのは
フェイト・T・ハラオウン
エリオ・モンディアル
前原圭一
大石
アクセラレータ
御坂美琴
東横桃子 
天江衣
KAME3
翡翠煉
ゆうやん
阪神政虎
竜崎悠太
一ノ瀬玲奈


んで、現状が…

・通報者が通報しすぎてヤヴァィ
・通報者の手掛かりがあんま掴めてなくてヤヴァィ
・てか通報者マジ強ぇ…
・アクセラレータが暴走しててヤヴァィ
・あ、でも誰かがアクセラレータを止めに行ったらしい


と、まあこんな感じです。

なのは「…適当すぎない?」

ヨーテル「うるせぇ!ふいんきで分かればいいんだよ!」

なのは「ふんいき…ね」

ヨーテル「細かいことは気にするな」