逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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現在、エリア内に強力な毒ガスがまかれている。
逃走者たちは、これの毒に耐えながら、喫茶店か茶店まで避難しなければならない。
誰も予想できないこのミッションの結末は…?
・・・・・・
スネーク「俺はまだ大丈夫だが、少し苦しいな…俺がこれなら、他の逃走者はもっと…」
段ボールと共に、喫茶店を目指すスネーク。戦場で鍛えた力なのか、毒ガスの影響を少ししか受けていないようだ。
スネーク「後…500mってところだな」
慎重に、喫茶店を目指す戦闘のプロ。そんな彼に近づく…
ハンター「……」
ハンター…
スネーク「まずい!段ボールから出ないと…!」
段ボールから飛び出し、ハンターから逃げるスネーク。しかし、さすがのスネークと言えど、毒ガスが充満しているこの状況では…
スネーク「……クッ!」ポンッ
ハンターを撒けるはずもない…!
スネーク ゲーム残り時間
確保 残り14人 20:13
スネーク「俺…逃走成功候補だったよな?」
逃走成功候補初の、脱落…
izumi「『公園内でスネーク確保 残り14人』そんな…あのスネークが…」
ゆうやん「これは、かなり毒の影響が…ゴホッ!」
izumi「ゆうやんさん、大丈夫……あっ」クラッ…
作者2人も、毒の影響をモロに受けてしまっている。早く避難しなければ、倒れてしまうことになりかねない…!
・・・・・・
エリー「これ…逃走者が倒れてしまうことにもなりかねませんが、その場合は…?」
主催者「もう1度言わせる気か?『逃走中参加契約2-4 ミッションの結果、いかなる影響が逃走者に与えられたとしても、こちらはそれに関与しない。但し、命の危険がある場合は除く』この毒は、倒れることこそあれ、命の危険はない」
このミッションの有様を見ても、主催者は方向性を変える気はないようだ。
主催者「まあ、倒れることがあるといっても、それは最悪の場合だ。そして、その最悪が起こる確率は、限りなく低いんだ」
主催者は、そこを考慮してこのミッションを出したのだ。
エリー「逃走者たちの安全を、願うばかりです…」
・・・・・・
その頃、神社の近くでは…
美琴「…あれ?なんか足がしびれてきて…うまく走れないんだけど」
阪神「…俺もだ。この毒は、麻痺の効果もあるんだったな」
身体能力はありそうな阪神と美琴。どちらも逃走成功候補であるが、所詮は中学生と高校生。毒の影響を、簡単に受けてしまうのだ。
美琴「とにかく、早く避難しちゃいましょ。そうすれば安全なんだから…」
ハンター「……」
しかし、2人の近くにハンター…
阪神「そうだな。ここからだと……御坂、ハンターだ!」
美琴「ええっ!こんな時に!?」
阪神「まずいまずい!分かれろ!」
二手に分かれようとする阪神と美琴。しかし…
美琴「……あっ!」ドテッ!
毒の影響を受けている美琴が転んでしまった!
阪神「御坂?御坂!?」
阪神は、あわてて後ろを振り返る。しかし、時すでに遅し…
ポンッ
御坂美琴 ゲーム残り時間
確保 残り13人 19:30
美琴「ハハ…まさか1stステージで落ちるとはね…」
阪神「ちきしょう!逃げるしかないのかよ!」
美琴が確保されている間に、逃げる阪神。
ハンターⅡ「……!」
しかし、前からも別のハンター…加えて、阪神は毒のせいで上手く走れない。
阪神「おいおい…それは無理だろ!」ポンッ
なす術もなく、確保…
阪神政虎 ゲーム残り時間
確保 残り12人 19:25
逃走成功候補が、2人連続で散った…

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