逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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血を抜き取るプロである、鷲巣様によると…

鷲巣「800cc位、一気に抜いたところで死にはせん。死にはせんが…まともにゲームを戦うことは出きまい。もうフラフラだ」

とのこと。果たして、ミッション参加者は現れるのか…



初春「勘弁してくださいよ…献血だって、せいぜい400ccですよ」

800ccを一気に抜かれるというのは、一般人には体験できない貴重な体験である。

初春「さすがに、行けません。じっとしてます…」



ゆうやん「これはさすがに…賞金上げても、自分が戦えないんじゃ…」

スライムマン「これは無理です。医学的にも危ない状態になりますよ、絶対…」

作者勢も、見たことのないミッションに動揺し、結局動けなくなってしまう。



インデックス「賞金アップのミッションはある程度予想できたけど、代償がこれじゃあ…」

美琴「賞金アップのミッションって、代償があるにしても、ハンターが増えるくらいのもんなのよ。でも、今回のこれは何?明らかに常軌を逸してるわよ…」

病院が近くにあるため、ミッションの話をしているインデックスと美琴。しかし、さすがにミッションに行く勇気は出ないようだ…

美琴「自分の体をかけてまで、賞金をあげる必要は、無いわよね…」

インデックス「そうだね~」

そんな2人の近くに…



ハンター「……」



ハンター…

美琴「ハンター来たわよ!」

インデックス「ええっ!?」

2人は同時に逃げる。この状況では、足の遅い方が必然的に狙われるのだが、それは当然…



インデックス「ちょっと待ってよ~!」

インデックスだ…

インデックス「きゃああああああ!!」ポンッ



インデックス         ゲーム残り時間

確保 残り30人        76:10


インデックス「うう~カニ食べ放題の夢が~」

カニを食べることは、出来なかった…



竜崎「確保情報が来たか…」

アリス「『病院前にて、インデックス確保 残り30人』あの子ね…」

美琴「ごめんなさい…」



衣「なんかすごい悲鳴が聞こえたけど、今捕まった人の声だったんだ。もう動けないよ…」

偶然近くにいた衣。インデックスの悲鳴を聞き、すくんでしまったようだ。 

衣「ゲームで出す悲鳴じゃないよね、絶対…」



プルルルル…プルルルル…

マリオ「ん、電話か。ルイージからだ。もしもし?」

ルイージ(声)「あ、兄さん。ミッション行く?」

マリオ「正直、行く気になれないんだよな…俺は病院からも遠いし…」

ルイージ(声)「さすがに、血を抜かれるのはね…ハンター放出くらいなら、まだ悩んだけど…」

マリオ「悩んだのかよ!…まあいい、とにかく頑張れよ」

ルイージ(声)「ありがとう、兄さん!」

仲のいい兄弟。しかし、ミッションにはいかないようだ…

・・・・・・

現在、血を抜く道具が病院前に設置されている。
血を抜けば賞金単価がアップするが、抜く血の量はなんと800cc!
そのためか、ミッション参加を表明しているのは、今のところ0!
果たして、このミッションの結末はどうなるのか…?