逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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ヨーテルによって明かされた、通報者の存在。通報者は、逃走者を容赦なく通報する…!
通報者を倒すには、通報者の正体を推理し、バトルボールを当てなければならない。
果たして逃走者たちは、通報者に勝つことが出来るのか。




・・・・・・

上条「やべえ…通報者かよ…」

文「一体、誰なんでしょう…」

39人の中に、敵が潜んでいる…しかも、その敵は逃走者としての権利を失ったことで、ハンターに追われない。エリアを歩き放題の通報者に、逃走者たちは怯える。

ヨーテル(スタッフ)「ゲーム開始まで、残り3分です。昨日は、ゲーム残り時間115分でゲームが中断されたので、そこからの再開となります。それと、最後に一つ…主催者さんから手紙を預かっております」

竜崎「手紙…?」

フェイト「一体何…?」

ヨーテル(スタッフ)「内容を、ryoukiさんより読み上げていただきます。ryoukiさん、お願いします」

ryouki(スタッフ)「はい。え~とですね…」




通報者の存在におびえる逃走者たちへ  from 主催者

もう聞いていると思うが、39人の中に通報者が潜んでいる。君たちは、これからその通報者がだれかを推理し、バトルボールを通報者に当てることを、逃走中というゲームの中で行うわけだが…
断言しよう。君たちは、通報者を倒せない。これは、君たちが背負った『運命』だ。
この『運命』を打ち破るのは、『奇跡』の力でもないと不可能だ。そしてそんな『奇跡』は、そう簡単には起こらない。それでも、君たちがそんな『奇跡』を起こしたいというのなら…せいぜい嫌われ者の通報者の正体を、推理し続けることだ。




ryouki(スタッフ)「…以上です。では、僕はこれで…」

ryoukiが去った後、ホテルロビーは静寂に包まれた。しかし、それも一瞬のことで、すぐに逃走者たちの声が飛び交う。

マリオ「おい主催者!なめたこと言ってくれるじゃねえか!」

アクセラレータ「こうなったら、ぜってえ通報者にバトルボール当ててやる!」

霊夢「主催者を見返してやりましょう!起こすわよ…運命を変える奇跡!」

圭一「ああそうだ!運命なんてな…金魚すくいの網よりも薄くて、簡単に打ち破れるってことを、主催者に教えてやるぜ!」

竜崎「主催者…お前とくだらない運命論を語る気はない。運命は変えられるものなのだからな…」

主催者からの挑発とも思える手紙によって、逃走者たちのやる気があがったようだ。

ヨーテル(スタッフ)「ゲーム開始まで、あと1分です。皆様、ホテルから出てください。それと、ゲーム終了時まで建物内への侵入は一切できませんので、お気を付け下さい」

魅音「みんな…行くよ!」

全員「おう!(はい!)」

上条「逃走成功するぞ!」

全員「おう!(はい!)」

アクセラレータ「通報者ボッコボコにすんぞ!」

全員「おう!(はい!)」

桃子「主催者を見返してやるっすよ!」

全員「おう!(はい!)」




ヨーテル(スタッフ)「……いい加減ホテルから出てください!」

全員「お…おう(は…はい)」

こうして、逃走中2ndステージは再開されようとしていた…




・・・・・・

2ndステージ再開まで 10秒








なのは「緊張するよ~」










ヨッシー「通報者は怖いですけど、とにかく全力で…!」

マリオ「ヨッシー!その意気だ!」










大石「んっふっふ~ここはひとつ、警察の力を見せつけるとしますか」











竜崎「始まるか…」











アカギ「ククク…」






プシュー!プシュー!プシュー!

3体のハンターが建物内から放出され、ゲームが再開した!



       ゲーム残り時間

       115:00