逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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通報者のいる中、発令されたミッション5。
現在ビデオを獲得しているのは、マリオ、天江衣の2人。
エリアには、まだ3人の回収員がいるが、果たして…?
・・・・・・
アクセラレータ「あ…?これは…」
暗闇の中、何かを見つけたアクセラレータ。その何かとは…
アクセラレータ「バトルボール…!よし、待ってろや通報者!」
学園都市最強、アクセラレータ。そんな最強が、バトルボールを、獲得…
そして、さらに…
アクセラレータ「と、ハンターが近くに…ってちげぇ!ビデオ持ってやがるから…回収員!」
回収員も見つける。アクセラレータ、ここにきて圧倒的強運…!
回収員「ではこれ、お願いします」
アクセラレータ「よし、行くぜ!」
アクセラレータ、ミッションに向かう!
霊夢「1秒300円…夢のようね」
賞金残高を見て、ついつい顔がにやけてしまった霊夢。
そんな霊夢に近づく…
ハンター「……!」
ハンター…
霊夢「えへへへ~何買おうかな~たまには香霖堂でまともに買い物でも…」
しかし、霊夢は気づいていない…!
ハンターとの距離は少しずつ縮まり…
ポンッ
霊夢「え?」
博麗霊夢 ゲーム残り時間
確保 残り34人 102:30
霊夢「う…嘘!?」
幻想郷最強は、あっさりと散った…
文「『博麗霊夢確保 残り34人』霊夢さんが捕まってしまいましたか。これはいいネタが…」
KAME3「通報者霊夢説はなくなったな…」
しら「あれ?通報者は霊夢さんじゃないみたいですよ」
izumi「現状博麗がトップだったのですが…となると通報者候補は2位のアクセラレータか3位の安岡か…」
票集めを順調に進めていた、しらとizumi。20票集めてたところで、霊夢の確保情報を見る。
しら「集めるのは、あと19票ですね。2人で集めてますから、早く終わりそうです」
票を2人で集めるという事は、他の逃走者より2倍早く票を集められるという事だ。一番最初にアンケートのトップを導き出すのは、彼らかもしれない。
しかし、そんな彼らの姿を…
通報者「……!」
通報者が捉えた…
通報者「…………(ニヤリ)」
しかし、なぜか通報者は携帯を手に持つことすらせず、その場を立ち去った…
マリオ「着いたぞ!ここだ!」
レミリア「意外と距離無かったわね」
アカギ「さて、どんなアイテムがあるのやら…」
竜崎「お、お前ら…足速すぎ…」
レンタルビデオショップにたどり着いた、竜崎たち4人。
そこに…
衣「あ~他の逃走者だ!」
天江衣が、合流…
竜崎「天江か…お前もアイテムを?」
衣「うむ!」
竜崎(今天江が俺たちの元にやってきたという事は…天江は通報者ではないな。天江が通報者なら俺たちは今頃ハンターの餌食だ)
店員(演:森近霖之助)「あ、みなさん。ビデオを持ってきてくださったんですね。ありがとうございます」
レミリア「あれ、この人どこかで…」
店員「では、お礼のアイテムです。ビデオ1つと引き換えで1つどうぞ」
台の上に置いてあるアイテムは、こんなものだった。
~アイテム一覧~
『無敵サングラス』…これをかけると、1分間ハンターに追われなくなる。
『バトルボール』…通報者を倒すために必要なアイテム。
『ドーピング剤』…ゲーム終了まで身体能力が向上する。専門の医師の指導を受けているので安心。
『ヒント』…通報者の正体に近づくためのヒントが3つ書かれている紙。
『自首ボタン』…これを押すと、すぐに自首が成立する。しかし、自首成立の確率は5割
竜崎「さて、何と交換するか…」
マリオ「俺たちはバトルボールもってないから、やっぱりバトルボールじゃないか?」
レミリア「でも、ヒントの紙も捨てがたいわね。どうするべきか…」
アイテムは、ビデオ1つにつき1つしか交換できない。このままでは、ヒントとバトルボールの両方を得ることはできないのだが…
衣「だ、だったら、衣と組まないか?」
竜崎「そうか、天江がビデオをもう1つ持っているから…これを使えば両方手に入る。ただ、いいのか?お前、俺たちほど足速くないだろ。サングラスか自首ボタン辺りと交換してもいいんだぞ」
衣「も、もちろんタダはだめだ!うん、絶対ダメだ!」
竜崎「……交換条件か。そっちの要求は?」
すると衣は、急に頬を赤く染め、俯きながら、
衣「あの…衣と…」
竜崎「?」
衣「衣と…その…友達になってくれないか…?」
竜崎「フッ…アッハッハッハ!」
マリオ「ハハハハハ!」
アカギ「ククク…」
レミリア「フフッ…」
衣「な…!笑うなお前たち!ハンターが来るだろ!」
竜崎「いや、失礼。しかし、友達になってくれとは…もっと派手な要求をしてくるのかと思った」
衣「実は衣、あまり友達がいなくて…最近は周りに人がいるようになったけど、昔は館の別館でずっと一人だったんだ…だから、友達が欲しいなって…」
天江衣は、以前母と父を亡くし、とある富豪の家に引き取られた。しかし、周りの人間は衣の不気味な力を恐れて、衣とのかかわりを持とうとしなかった。中には衣に近づく者もいたが、それでもやはり衣は1人だった。衣の内気な性格が故に、学校でも友達が出来なかった。まさに、孤独の中で生きる少女だったのだ。
マリオ「俺は全然いいぜ!つか、俺はもうお前と友達でいたつもりだったけどな」
レミリア「そう、私たちはすでに友達じゃないの?」
アカギ「ククク…暇があったら今度麻雀でも付き合ってやるぜ」
竜崎「その麻雀には俺も入れてくれ。全国区の魔物、満月を味方につける天江衣と、一度戦ってみたかった」
衣「みんな…」
マリオ「おいおい涙目になるなって!ほんとに子供だなあ…」
衣「こ、子供じゃない!」
その後、衣が落ち着くまで多少の時間を要したが、何とかバトルボールとヒントの紙を手に入れた竜崎たちであった。
竜崎「さて、ヒントは…」
~ヒント~
一、通報者は、逃走者の中に身をひそめるのが上手く、ぼろを出すことはほぼないと思われる。
二、通報者の頭脳は、上条以上パチュリー以下である。
三、通報者の身体能力は、圭一以上マリオ以下である。
※ このヒントをメールで一斉送信するのは禁止とする。
竜崎「この3つか。とりあえず、考えていくか」
ヒントの紙を手に入れた5人。頭脳をフルに使って、通報者の正体にたどり着けるのか…!

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