逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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衣「ハンター!…じゃなくて、回収員かな?」

回収員を見つけた衣。そのままビデオを受け取った。

衣「やった!……でもハンターと通報者がいるしなあ~」

ビデオショップへの移動はリスクを伴う。それでもアイテムを獲得しに行くかどうかは、逃走者の自由だ…!




カメラマン「賞金は何に使いますか?」

なのは「旅行行きたいな~機動六課のみんなで!」

賞金を、旅行の資金に充てたいなのは。しかし、ハンターに確保されれば、旅行の夢はもろくも崩れ去る…

なのは「日本を出てみたいな~賞金は336万円だから、それくらい余裕余裕!」

取らぬ狸の皮算用とは、まさにこのこと…




一方、相棒は…

フェイト「賞金か~武器の調整とか、施設の整備とかに使って…あ、あと新しい訓練用の道具も導入して…」

職場のために、賞金を使うようだ。

フェイト「今不況だからね…ちょっと今予算が足りなかったりして…」

なんともまあ、暗い世の中である。景気が回復することを、心から祈ろう。




文「ゆうやんさん、今票はどうなってますか?」

ゆうやん「票ですか?現時点では、アクセラレータさんが4票でトップ。次いで、霊夢さんと安岡さんが3票で2位です。他は結構ばらけてますが、当然ながら作者さんには票は入っていません。他にも、マリオさんやリュカさんといった、性格のいい人には票が入っていません。あ、もちろん文さんにも票は入ってないですよ」

文「やっぱり、上位陣はそうなりますか…ああ、もし霊夢さんが通報者だったら…」

票について話す2人。そんな2人の近くに…



ハンター「……!」

ハンターだ…

文「あやや!ハンターです!」

ゆうやん「あの動き…追ってきてる!逃げましょう!」

文「じゃあ、ここは二手に分かれましょう!」

二手に分かれるゆうやんと文。

ハンターが視界にとらえたのは…



ゆうやん「嘘だろ!?こっちかよ!」

『逃走中同盟』ゆうやんだ…

ゆうやん(文さんほど足は速くないけど、それなりに足は速いんだ!こんなところで捕まってたまるものか!)

ゆうやん、逃走中に対する執念でハンターから逃げる。しかし、ハンターのスピードにかなうはずもない。最早確保かと思われたその時、ゆうやんの視界に1人の逃走者が映った。

ゆうやん「……え?」

ゆうやんは、その逃走者を抜かす。そして、ハンターの標的が変わった。

ハンターの標的にされた哀れな逃走者とは…



涙子「え!?なになに!?」

涙子だ…

ハンターの接近に気付くものの、時すでに遅し。ハンターの魔の手が、涙子に忍び寄り…



ポンッ



佐天涙子          ゲーム残り時間   

確保 残り36人      104:54



涙子「え…もしかして…終わり!?」

終わりだ…




エリオ「『佐天涙子確保 残り36人』これは、通報者の仕業じゃないですね…」

ゆうやん「うわっ!佐天さん、すみません!」

フラン「通報者は、意外と消極的だね。なかなか通報しないよ」




通報者が意外と静かなことに、逃走者たちは安堵の表情を浮かべる。しかし…

上条「ふう~夜の街も意外と静かでいいものだな…っと」

通報者「上条当麻、ラーメン屋の入り口付近にいます」

ルカリオを通報した冷酷な通報者が、そう何分も黙っているはずはない…!



ハンター「……!」

上条の位置情報が、ハンターに伝わる…!



上条「あれ…ハンター来てるじゃねえか!」

ハンターに気が付いた上条。

上条「あいつ…安岡だ!おい安岡!ハンターきてるぞ!」

安岡「なんだと!?」

近くにいた、安岡も巻き添えだ…

上条「う…うわああああああ!!」



ポンッ



上条当麻          ゲーム残り時間

確保 残り35人      104:20



上条「こんな序盤で確保…不幸だあああああ!!」




マリオ「また確保情報だと!?」

霊夢「さっきの佐天の確保から1分もたってないわよ…」

圭一「『通報者の通報により、ラーメン屋前で上条当麻確保 残り35人』って、通報者やっぱり動いてるのかよ!」

シグナム「これで…通報者は60万円か」




通報者の通報は続く。そんな中発動されているミッション5。
ビデオを手に入れているのは、マリオ、天江衣の2人。
果たして、アイテムを獲得することはできるのか…!