逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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KAME3「俺ですよ…」

アカギ「KAME3か」

KAME3「ミッション…やるんですよね?俺も…俺もやります!」

3人「!?」

なんと、作者さん枠からの男、KAME3!ミッションをやる発言をする!

KAME3「俺…実は今までミッションに1回も参加してないんです。そんな中、3人もの作者さんが失格になった。このまま、俺だけ何もしないわけにはいきません。話を聞いている限り、確保者の中から心強い仲間が必要なんですよね?」

竜崎「……痛いぞ?」

KAME3「百も承知です」

竜崎「フッ…分かったよ。それじゃあ、ミッション6の参加者は4人…」

アカギ「待て」

竜崎が、疾風の音の元へ向かおうとしたが、アカギがそれを止めた。

アカギ「爪をはがすのは、竜崎。お前を除いた3人でいい。そのかわり、お前は牢獄に復活の珠を3つ持って行け」

竜崎「何を言っている?俺はもう覚悟はできている」

アカギ「覚悟はできていても、爪をはがした後の痛みに耐えられるか?耐えられたとして、爪をはがした激痛でお前は牢獄に復活の珠を持っていけないだろう。それに、推理もままならねえ。ちょうどKAME3が来てくれたんだ。お前は、この後の推理に集中するだけのステータスを残しておけ」

竜崎「…………」

この時竜崎は、何も言えなかったという。自分が爪をはがさなくていいという状況になった安堵の声も、逆に覚悟を決めたのにミッション参加を拒まれたことに対する反発の声も、何も出てこなかったという。
竜崎の心境は、常人には理解できないほど複雑になっているのだ。

アカギ「それじゃあ、行くぜ」

アカギは、爪をはがす装置に爪をセットした。

疾風の音(スタッフ)「好きなタイミングでレバーを引いてください。それとも、俺が引きますか?」

アカギ「いや…俺が引く」

さすがのアカギの頬にも、冷や汗が流れている。

アカギは、意を決してレバーを引いた。



ガキィン!



鈍い音がした。それと同時に、アカギの左手小指の爪がはがれた。

アカギ「ッ…!!」

アカギは、小さく声を上げたがそこまで。普段の冷静さを取り戻すと、疾風の音から復活の珠を受け取り、竜崎に渡した。

その後、レミリアとKAME3も爪をはがすのだが、残酷描写でR-15規制がかかるかもしれないので、省略しておく。




KAME3「う…うぅ…」

レミリア「吸血鬼にも…限度ってもんがあんのよ…ああ、痛いわ…」

アカギ「それじゃあ竜崎、頼んだ」

爪をはがした3人から、復活の珠を3個受け取ると、竜崎はコクンと頷いて、1stステージの確保者が収容されている牢獄がある喫茶店へと足を運んだのだった…




パチュリー「通報者にアクセラレータ…嫌な感じね…」

状況が悪くなり、うかない表情になってくるパチュリー。その近くに…



通報者「パチュリー・ノーレッジ。アパート付近にいます」

通報者…



パチュリー「ハンター!?しまっ……キャア!」ポンッ

すぐ近くにいたハンターが、パチュリーの確保に向かう。体力のないパチュリーに、それを振り切るすべはない…!



パチュリー・ノーレッジ      ゲーム残り時間 

確保 残り22人          68:20     


パチュリー「最悪ね…」




エリオ「『通報者の通報により、パチュリー・ノーレッジ確保 残り22人』!?」

圭一「なんだよ通報者!しばらくおとなしくしてたと思ってたのに!」

通報者の前回の通報時刻は、古手梨花の88:40。実に、20分ぶりの通報である。

黒子「通報者…慎重になってるんですの?」

フェイト「これで通報者は180万円か…」




安岡「ん?これ…バトルボールか?」

麻雀教室付近で、バトルボールが落ちているのを見つけた安岡。これは、フラットが撃破された際落としたものである。アクセラレータも拾わなかったため、この場に放置してある。

安岡「一応持っとくか…」

安岡、思いがけない形でバトルボール獲得…




KAME3「そういえば、アクセラレータさんはどうするんですか?狂気を孕んだアクセラレータさんの怖さは、計り知れません。完全に壊れてしまう前に、何とか俺たちで倒しませんか?」

アカギ「その必要はないぜ」

KAME3「…え?」

アカギ「もう…向かってるからな。あいつが…アクセラレータを倒しに。いや、説得しにって言った方が正しいか?」

レミリア「一体誰が…しかもその人、バトルボールもってるの?」

アカギ「…さあな。ただ、仮に持ってなかったとしても、あいつはアクセラレータを止めるだろうさ」

KAME3(一体誰が…アクセラレータを止めに行ってるんだ?)

レミリア(止めに行ったとして…アクセラレータに勝てるだけの力を、その人は持っているのかしら?)




赤木しげるの推察通り、確かにその人物はアクセラレータを止めに行っていた。その人物はバトルボールを持たず、アクセラレータという狂人の元に向かっているのだ。

???「……止める」

何故そいつは、バトルボールも持たずにアクセラレータの元に向かうのか。それは、正義感とかいう高尚な気持からではない。ただ、教えてあげたいから。お前のやってることは、間違っていると。そのためだけに、そいつはアクセラレータの元へ向かっている。

???「このままじゃ、アクセラレータ自身が後悔することになるから…」

果たして、その人物とは!