逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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ゆうやん「通報者怖いですけど、今ミッションが出てないのが唯一の救いですね」
煉「そうですね~このタイミングのミッションは辛いですからね……」
2人で行動している、作者さん達。その近くに……
ハンター「…………!」
ハンター……
ゆうやん「わっ!ハンター走ってきてます!」
煉「マジですか!逃げましょう!」
ハンターに見つかってしまい、逃げる作者の2人。
ゆうやん「やばいやばいやばい!」
煉「ゆうやんさん!とりあえず別れましょう!」
2手に分かれるゆうやんと煉。ハンターが追ったのは……
ゆうやん「わ!こっち!?」
ゆうやんだ……
自慢の俊足を生かし、ハンターから逃れようとするゆうやん。ゆうやんの俊足が活きているのか、ハンターとの距離がなかなか縮まらない。
逃走者を追うためだけに作られたアンドロイドVS作者最速の逃走者。勝ったのは……
ゆうやん「ぐはぁ!」ポンッ
アンドロイドだった……
ゆうやん ゲーム残り時間
確保 残り12人 32:34
ゆうやん「くっそ……作者最速がなんだよ。作者の中で最速でも駄目なのかぁ~」
作者最速≠逃走者最速というわけでもない。所詮は、井の中の蛙だ……
圭一「まじかよ!ゆうやんさん確保かよ!」
KAME3「ゆうやんさんみたいな速い人でも、ハンターには敵わないんですね……」
ゆうやんは、作者の中では逃走中の経験、書いた逃走中作品の数、そして身体能力を合わせて総合評価するなら、作者の中では最も優れた逃走者だった。そのゆうやんの確保に、他の逃走者たちの心に動揺が走る。
・・・・・・
ここは、1stステージにも出てきた研究所。ここで、所長と研究員たちは、新たな実験をしていた。
所長(演:クロノ・ハラオウン)「ついに完成したぞ……人類の夢、タイムマシンが!」
研究員(演:土御門元春)「おめでと!このボタンを押せばいいんだにゃ?」
所長「お、おい!勝手に触るな!」
研究員がタイムマシンに触れようとしたので、所長が注意したのだが……
ERROR!
時すでに遅し。タイムマシンは、エラーを起こした。
所長「おいお前!ってああああああああ!!!!」
研究員「どうした~?」
所長「やばい!これはやばいぞ!このエラーが出たってことは……あああやばいやばいやばい!!誰かにエネルギーを送ってもらえれば何とかなるのだが……」
これを聞いた主催者は、静かに【通達】のボタンをタッチした……
・・・・・・
プルルルル…プルルルル…
煉「ミッションかと思ったら通達ですか……『通達 現在、研究所でタイムマシンのエラーが起こっている。このままでは、ゲーム残り時間25分と同時に5分間タイマーが停止してしまう』タイマー停止!?」
一ノ瀬「『だが、安心したまえ。この主催者室から研究所にエネルギーを送れば、エラーは回復し、タイマーが停止することはない』じゃあこの通達なんなのよ……」
文「『しかし、逆に言えば、私がエネルギーを送らなければ、タイマーは5分間停止するという事だ。さて、ここで君たちに尋ねる。私は、研究所にエネルギーを送るべきなのだろうか?』なんですか……これ」
竜崎「『エネルギーを送れば、時間は止まらず、このまま何事もなくゲームは進む。しかし、エネルギーを送らなければ、5分間時間が止まる。さてさて、君たちはどちらを選ぶ?』……なるほど。そういうことか」
圭一「『タイマー停止をしてほしいかしてほしくないか。君たちの意志を聞きたいので、このメールに返信してくれ。多数決によって、タイマー停止をするかしないかを決める。同数の場合は、時間停止はしない。尚、メールを送らなかった者は、強制失格となる。』えええ……」
通達 時間停止について投票せよ!
現在、研究所でタイムマシンがエラーを起こしている。このままでは、ゲーム残り25分になると、5分間タイマーが止まってしまう。
しかし、主催者がエネルギーを送れば、時間停止は避けられる。
このことについて、逃走者にアンケートを行う。
逃走者の半数以上がタイマーを止めたければ、主催者はエネルギーを送らない。
逃走者の半数以上がタイマーを止めたくなければ、主催者はエネルギーを送る。
同数の場合は、時間停止は行われない。
尚、メールを主催者に送らなかった者は、強制失格とする。
この投票は、通報者ももちろん参加できる。
竜崎「これは……面白い通達だな」
文「そうですね。普段なら、タイマーを止めることにメリットはありませんが、今は違います。通報者の存在がある」
竜崎「そうだ。ここにきて5分の時間が手に入るのはでかい。まったく……タイマー停止が逃走者にとって不利にならない状況があるとは……逃走中らしくないな」
つまりこの通達。主催者はこう聞いているのだ。逃走成功を目指すために、タイマーは普通に動かすか、通報者の撃破を目指すために、タイマーを止めるか。
煉「これは……どちらに入れればいいんですかね」
一ノ瀬「逃走成功を目指すか、通報者を倒すか……」
もちろん逃走者たちは、この通達の意味に気付いている。だからこそ迷うのだ。
安岡「こんなもんは、逃走成功狙いでタイマー停止はなしだな。つか、ふつう皆そっちに入れるだろ」
自分のことが第一の安岡。逃走成功をただひたすらに狙うようだ。
しかし、この安岡の行為を責めることはできない。期待値的には、タイマーを止めないほうが絶対に得だからである。
大石「刑事の私としましては、ぜひとも通報者撃破の可能性をあげたいところですが……」
安岡と同じ刑事でも、こちらは通報者の撃破を優先するのか。
突然のメールで、混乱する逃走者。果たして、彼らはどちらを選択するのか!
~残っている逃走者~
ここで、一度残っている逃走者をまとめます。
リュカ
射命丸文
十六夜咲夜
安岡
エリオ・モンディアル
前原圭一
大石
東横桃子
KAME3
翡翠煉
竜崎悠太
一ノ瀬玲奈

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