逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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涙子「う~ん…行こうかな?」

なのは「アイテム獲得なら…やっぱり行こう!」

フラン「行く行く!暗い道を走るのは得意だからね!」




ただし、ミッション参加は当然リスクも伴うのであって…




ゆうやん「これは行けません。ハンターに見つかるリスクだけでも怖いのに、通報者までいるんですよ。行けるわけないじゃないですか…」

izumi「参加しても自分しか得しないミッションっていうのは、大抵ロクな目に合わないんですよ。ミッションより今は、票を集めることに専念します」

作者さんのこの2人は、通報者の存在を恐れてミッションに参加しないようだ…




一「動こうかな…どうしようかな…」

ゲーム開始から、神社近くの森に隠れている一。ミッションメールを見て迷う。

そこに、ハンター…



ハンター「……!」

一「やばっ!?ハンターきてる!?」

逃げる一。しかし、文科系の彼女に…

一「うわっ!」ポンッ

ハンターを撒くだけの走力はなかった…!




国広一               ゲーム残り時間  
 
確保 残り37人          108:40 




衣「一が…捕まってしまった…」

大石「今回は、通報者の仕業ではないみたいですね~」




桃子「回収員を探してビデオショップに届けて…やっぱり無理っすね。体力的にも…」

自分の体力を考え、ミッション参加を断念した桃子。

桃子「しかし、少し気になるんすよね…通報者には、私が見えるっすかね…」

桃子は、基本的に影が薄い。通報者が桃子に気付かない可能性は、十分ある。




エリオ「あ、あれは回収員…じゃない!ハンターだった…ビデオ持ってなかった…」

回収員は、ハンターとそっくりの格好をしている。

うかつに近づくと、確保の恐れがある…!





一ノ瀬「それにしても、相変わらず暗いわね…」

オリキャラからの参戦、一ノ瀬玲奈。彼女は、竜崎に勝るとも劣らない頭脳と冷静さを兼ねそろえている。

一ノ瀬「とりあえず、ここは隠れるのが得策ね。ミッション?行かなくていいわよ。通報者がいるこの状況では、動かざること山の如しだわ」

通報者を、気にしているようだ…




リュカ「あ…これバトルボールじゃない!?」

健康ランド前で、バトルボールを偶然にも見つけたリュカ。

リュカ「いや~よかった!これで通報者が倒せるよ!」

そのためにも、まずは通報者の正体を突き止めなくてはならない。




竜崎「む…ハンターか」

ハンターを見つけ、隠れる竜崎。そこに…



マリオ「おお、竜崎!」

レミリア「あら、偶然ね」

アカギ「ククク…こんなところで4人もそろうとはね」

マリオとレミリア、さらにはアカギまでもが、合流…

竜崎「お前ら、ハンターがいるから気をつけろよ」

注意を促す竜崎。しかし、レミリアがハンターを指さして、

レミリア「あのハンター、手に何か持ってるから、回収員ってやつじゃないの?」

それを聞いた3人は、ハンターの方を見る。



…確かに、ハンターは手に何かを持っていた。おそらくビデオだろう。

マリオ「じゃあ俺、ちょっと行ってくる!」

マリオは、回収員に近づき、ビデオをもらって戻ってきた。

マリオ「どんなもんだ!俺はこれから、ビデオショップまで行ってくる。じゃあな」

立ち去ろうとするマリオ。しかしそのマリオの腕を、竜崎が掴んだ。

竜崎「一度合流したら、そう簡単に離れさせない。通報者を考慮しての対処だ」

マリオ「なんだと!?お前、俺を通報者だと疑っているのか!?」

竜崎「疑わざるを得ない状況なのだから仕方ない。だから、ビデオショップまではこの4人で行く。集団行動ってやつだ」

レミリア「ハンターとか通報者に見つかる危険が高くならない?」

竜崎「フフ…それは問題ない。この4人の足の速さはかなり速い。ハンターに見つかっても、5割くらいの確率で逃げられる。それに、俺がこの集団行動を提案したのには、通報者を警戒する以外に、もう一つ目的があってな…」

アカギ「ククク…まあ大体見当はつくが、言ってみな」

竜崎「この4人で、チームを組もう。通報者を探し、倒すためのチームを…」

マリオ「ハァ!?」

竜崎「俺はついさっきまで、1人で通報者を見つけて倒そうとしていた。だが、それは無理だと気付いた。主催者が俺たち宛てに書いた手紙に、こんな文があっただろ?」

『断言しよう。君たちは、通報者を倒せない。これは、君たちが背負った『運命』だ』

竜崎「主催者がここまで言うってことは、通報者は相当手強い奴という事になる。頭がいいのか身体能力がいいのか、あるいは両方か…とにかく、俺1人の力だと通報者相手に勝つのは不可能に近い。となると、逃走者同士が協力するしかない。そしてこの4人は、協力することによってかなり強いチームになる。どうだ、チームを組んでみないか?」

竜崎以外の3人は、逃走成功候補だ。しかもアカギはその筆頭。これほど強いチームもないと思われる。

アカギ「俺は構わない。他の2人はどうだ?」

レミリア「私もいいわよ」

マリオ「俺もだ!通報者ぶっ潰したいと思ってたところだからな!」

今、この瞬間。対通報者用の強力なチームが結成された。果たして彼らは、通報者の正体にたどり着くことが出来るのか。