逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

21


ミッション3の発令を受け、他の逃走者を探す逃走者たち。
そんな中、izumiとゆうやんが出会う。
しかし、ハンターに見つかってしまった!2人の運命は…?

・・・・・・

ゆうやん「まずい、来ました!」

izumi「まだ距離があるとはいえ、これは…」

幸いというべきか、ハンターと2人の距離は遠く、まだ150mはある。しかし、ベストが発光しているこの状況では、ハンターが2人を捕まえるのは時間の問題。うまく撒いたとしても、ハンターはベストの光を頼って、また2人を見つけてしまう…!

となれば、必然的に足の遅い方が狙われるのだが、それは…

izumi(くっ…!ゆうやんさんの方が、足は速いか!こうなったら…)

izumi「ゆうやんさん!僕が囮になるんで、逃げてください!」

izumiだ…

彼は、自分が囮になると言っているが…

ゆうやん「そんなことできません!同じ作者じゃないですか!」

ゆうやんによって断られる。

ゆうやん(しかし…どうする?どうすればこの逆境を乗り越えられる…?)

izumi「くっ…!このベストさえなければ…」

ゆうやん(ベストさえ…?ハンターが俺たちを追ってくるのは、ベストが光ってるから。なら…もういっそ、一か八かだ!最悪自分が捕まっても、izumiさんだけは逃がす!)

ゆうやん「izumiさん、すいません!」

ガシッ!

ゆうやんが、izumiの肩をつかんで、強引にizumiの動きを止めた。そして…

ゆうやん「おりゃっ!」

izumi「わっ!」

シュッ!

自分の持っているカードキーを、強引にizumiの装置に通す。最後に、izumiのカードキーを強引に奪った!

ゆうやん「そしてぇ!」

シュッ!

自分の装置にも通す!


izumi ゆうやん  MISSION CLEAR


ゆうやん「さあ、逃げましょう!」

izumi「は、はい!」

ハンター「……!?」

今まで、光っていた2人のベストが消え、ハンターは動揺する。しかし、そこはハンター。2人を見失うことはせず、きちんと追いかける。

それもそのはず、ゆうやんがizumiの走りを止めたせいで、ハンターとの距離は50m弱まで縮まっていたのだ。

ゆうやん「俺の経験則だが、この角を右に曲がれば、ハンターは来ない!」

2人は、複雑な路地を右へ左へと曲がる。そして遂に…

ハンター「……?」

ハンターを撒くことに成功したのだった…




ゆうやん「はぁ…はぁ…izumiさん、すみません、少し休ませてください。はぁ…スタミナが少なくて…はぁ…」

izumi「ええ、僕も疲れました。ゆうやんさん、ありがとうございます」

「逃走中同盟」の絆が、さらに深まったようだ。

説明 逃走中を書いている作者さんのグループを「逃走中同盟」と呼びます。覚えておいて損はないですよ。