小説カイコ       ryuka ◆wtjNtxaTX2 /作



第一章 左廻り走路編(5)



うわー最下位じゃん/(^o^)\

隣では佐藤先輩が正座をして覚悟を決めていた。っていうか今頃だけど、なんなんだろうね。この状況。こんな可愛いい真っピンクのキティちゃんの人生ゲームを本気になって遊んでる男子高校生って一体www


「ん~じゃあ、佐藤先輩から」鈴木が最高にニヤニヤしている。「王様の命令は絶対ですからね~」
「この前テレビでキャバ嬢がそんなこと言ってたぞwww」飯塚がヘラヘラ笑いながら言った。

張先輩がそっと鈴木に耳打ちした。きっとトンデモナイことを言ったのだろう。


「……ゴホン。では張先輩からリクエストです。佐藤先輩は現在、金子先輩と付き合っていますが、何人目ですか?」
「えっと……その…7人目です……」佐藤先輩が申し訳なさそうに正座したまま言った。
「わあああ~けっこうタラシなんですね~wwwじゃあ告ったのはどっちですか?」
「………佐藤和尋、この私でございます……っていうかまだ質問あるの?! もう勘弁してよー」


先輩可哀想に……俺もこうゆう感じでなじられるのか(´Д`)
でも先輩と違ってタラシじゃないから大丈夫なハズ……!

「大丈夫ですよ~~これで最後です。モッテモテの佐藤先輩のよく使う口説き文句は!?ズバリ?」

シーンとなった。みんながみんな息を殺して佐藤先輩に注目している。佐藤先輩自身は額に指をあてて、うーん、と考え込んでいる。っていうか考えるほどあるのか。

「せんぱーい、早くして下さーい。俺7時から塾なんでー。」小久保がせかし始めた。
「えっと……口説き文句っていうか……いつもは、誰か好きな人居るの?って聞いて、あっちも聞き返したら、そのまま告ってるかなぁ………」だんだん先輩が可哀想じゃなくなってきたwww「もうヤダ!次は任史君の番だからねっ!」


うわあ。キター


「ちぇ。じゃあ次高橋な。」鈴木が俺の方に向き直った。

「っていうかさ、高橋って女の子に興味あんのかなあ?」飯塚が言った。
「確かに……そういや高橋が女子と話してるとこ見たことねえな。」張先輩が顎に手を当てながら言った。「お前ホントに男か?」

なんか物凄くムカつくし悔しい……どーせ俺はチキンですよ。。。

「ホントに男です(怒)」
「じゃあ好きな子とか居んの?居なさそーwww」

「何なんだよみんなして! 俺だって、好きな子ぐらい居るよ!」


うわあwwwwと歓声があがり、部室全体からヒューヒューという冷やかしの口笛が鳴った。「気になるなー☆」ほっしーが面白がって言った。

嗚呼、猛烈に墓穴を掘った気がする(´A`)もうヤダ帰りたい………

「なんて子ー?超気になるんですけどー」小久保が笑いすぎて苦しそうな呼吸で言った。
「やだよ。言いたくないよ。」
「高橋、言えよー。俺様の命令は絶対だぞ。」ついに鈴木が俺様発言を始めてしまった。


なんか面倒くさくなってきたし、もういいや。
「柏木って子!以上! もうこれ以上聞くなよ!グレるぞ。」……っていうかみんなクラス違うし問題ないよな……あ、ほっしーは同じクラスだった……orz

「ふ~ん。柏木さんねぇ……どなたでしょうかねぇ……まあこれ以上聞くと高橋がグレちゃうらしいのでwwwここまでにしてやろうかな。 っつーか小久保、お前もう7時だけど?」


小久保が やっべえー と一言絶叫して部室から飛び出して行った。

………俺の方が気分的にやっべえーよ。