二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 神様のノート 一冊目
- 日時: 2015/05/12 18:40
- 名前: 奏月 昴 (ID: rBo/LDwv)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28346
始めまして、奏月昴と申します。
pixivでも活動していますが、別の所でも活動したくなり、こちらにやってきました。
基本pixivと同じものを載せていく予定なので、お好きな方を閲覧下さい。
とりあえず今は現在進めているシリーズ物を載せますが、ちょこちょことお引越しさせていく予定です。
設定わかんないけど興味がある方、pixivまでお越しいただけるとありがたいです。
何かいい加減ですみません…。
それでは、よろしくお願いします。
※ざっくばらんなあらすじ
会社から帰宅途中に何故か宙に浮いている少年、MZDと出会った私こと、創造者。
彼から貰った創世ノートを使い、世界と創造者の分身、奏月昴を生み出し、この世界の神様として中からの管理を命じる。
その際、昴と約束し、私の事は他言無用とすることになった。
昴は生まれたその日に、この世界で烈達つぎドカ!メンバーと出会い、仲良くなる。
ある日、創造者から教えられた創世ノートの機能である『召喚』を用い、烈達の記憶と姿、力を基にして鏡達を生み出す。
そして二学期が始まる頃、八十稲羽から悠達ペルソナメンバーが、ペルソナが現実でも呼べるようになり、流石に稲羽にはいられないという事で、烈達が通う学校に転校して来て、仲良くなった。
色々あり、十二月。烈達つぎドカ!メンバーがバトルしてから一年後、パステルくんはワンダークロックと呼ばれる巨大時計をジョーカー一味に壊されている事を思い出し、一人立ち向かおうとするも、それをつけていた烈達つぎドカ!メンバー。
彼等の力を借り、ジョーカーを倒し、ワンダークロックを無事直すことが出来た。
ジョーカー達とは和解し、現在はつぎドカ!メンバーの家に、ジョーカーは昴のいる神殿に住むことに。
ワンダークロックが壊れた影響なのか、全ての人々の体の時間が戻ろうとしており、現在、年齢はそのままで一年をやり直している。
昴の管理と私の監視、それに限界を感じた私は、MZDの提案で、戦い慣れた人をノートの世界に永住させる事を決意。
その時、私が高校時代に考えた理乃達が適任という事になり、彼女等の世界をノートの中に作り出し、全てを話した上で永住してもらう事に。現在は悠達と同じ学年で生活している。
私
—とまぁ、見て分かるかわからないけど、主要となる人物は、つぎドカ!、ペルソナ4、ジョーカー達、それからオリジナルキャラとして理乃ちゃん達になるかな。
昴
「あ、簡易的なキャラ紹介は、もう一個の“ノートに刻まれた一頁”に移したので、そちらを見てくれよな。URLからも飛べるぞ。」
5/12 最終更新
『目次』
☆料理対決シリーズ
〔第一回・可憐な乙女の料理対決〕
・栗拾いからの料理対決へ&華の乙女の料理対決! >>154-160
・実食 完二&烈&鏡&悠 >>164-168
・実食 凪&陽介&クマ&風雅 >>173-177
・結果発表からのO・SHI・O・KI・DEATH☆ >>180-186
〔第二回・続・可憐な乙女の料理対決〕
・料理対決・再び >>1-7
・実食 ローズ&鏡 >>8-11
・実食 完二&リリィ >>12-15
・実食 悠&風雅 >>16-19
・実食 凪&セシル >>20-23
・実食 陽介&クマ >>24-28
・実食 フランシス&烈 >>29-34
・結果発表と例のアレ >>35-43
〔第三回・豪傑な男の料理対決〕
・何でどうしてこうなった(By昴) >>44-49
・実食 氷海&雪花 >>50-53
・実食 七海&由梨 >>56-59
・実食 鈴花&直斗 >>60-63
・実食 葉月&雪子 >>64-67
・実食 千枝&牡丹 >>68-71
・実食 理乃&りせ >>72-76
・結果発表! >>77-86 ※募集は締め切りました
・O・SHI・O・KI☆前半戦 >>94-101
・O・SHI・O・KI☆後半戦 >>110-123
〔第四回・男女混合料理対決地獄編〕
・戦いをもう一度 >>203-209
・実食 一番&二番 >>222-227
・実食 三番&四番 >>233-237
・実食 五番&六番 >>247-253
・実食 七番&八番 >>260-264
・実食 九番&十番 >>286-290
・実食 十一番&十二番 >>301-306
・実食 裏回 >>326-342
・結果発表! >>384-398 ※募集は締め切りました
・賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 >>662-671
〔第五回・料理対決・頂上決戦!〕
・評価五のための頂上決戦! >>415-420
〔番外編・審査員一新!? 選抜メンバーの料理対決!〕
・死亡フラグ立たせた奴。前出ろ。前だ。 >>716-723
・実食 一番&二番 >>728-733
・実食 三番&四番 >>738-743
・実食 五番 >>751-756
・対決 五番の料理 >>784-794
・大団円と実食 六番 >>814-822
・実食 七番&八番 >>840-848
〔番外編・挑戦者=変動審査員!? ゲストもありな料理対決!〕
・概要と募集要項 >>856※募集は終了しました
☆言葉泥棒とワンダークロックシリーズ
・言葉が消えた理由 >>435-441
・異次元に突入! >>442-446
・激突! 鈴花VSローズ >>451-455
・激突! 風雅VSフランシス >>456-460
・激突! 烈VSリリィ >>464-469
・激突! 氷海VSセシル >>470-474
・激突! つぎドカ!VSジョーカー >>478-484
・揺蕩いから、覚醒めの時へ >>485-488
・激突! パステルくんVSジョーカー >>491-497
・おかえりの味とただいまの涙 >>498-506
☆マヨナカテレビ事件シリーズ
〔氷海編〕
・虚ろな映身は現身を打つ >>523-532
・穿たれた水器(みずうつわ) >>533-537
・囚われの氷硝 >>540-545
・冷酷なる御霊 >>546-553
・氷雪の女王 >>563-568
・悪夢の終わり >>569-578
・雲の向こうに捧ぐ向日葵の花 >>582-585
☆神様・悪夢相談室シリーズ
・悪夢:ケース「赤羽 烈」>>805-808
・悪夢:ケース「青柳 氷海」 >>831-835
☆もしももしものちいさなおはなしシリーズ
・カラオケネタ >>192-195 ※募集は締め切りました
・どっちの料理ショー >>274-276
☆ノートの世界のTwitter事情シリーズ
・アカウント一覧 >>589
〔本編〕
・その一 >>590-594
・その二 >>595-598
・その三 >>606-609
・その四 >>614-616
・その五 >>622-623
・その六 >>630-632
・その七 >>633-634
・その八 >>317-319
〔番外編〕
・Let's Twitter with JOMANDA >>602-605
・Let's Twitter with JOMANDA2 >>617
・Let's Twitter with JOMANDA3 >>776-778
・異世界の料理対決 その一 >>880-888
☆新・ワイルド能力者のコミュ事情シリーズ
・烈&氷海 ランク1 >>644-649
☆短編
・はんぶんこ >>128-129
・リミットブレイクと暴走娘 >>133-135
・フラワーギフト >>140-147
・年末恒例巫女さんバイト >>349-359
・玉より食物 >>365-371
・「リンちゃんなう!-Try to Sing Ver.-」 rejected by 相方の皆さん >>510-515
・没案「第四回料理対決六番の料理」 >>516
・思いつくままに書いてみた料理対決案 >>558
・没案「第四回料理対決・その後」 >>624 答え+α >>629
・バレンタインデー☆パニック! >>681-689
・猫の猫による猫のためのお花見 >>699-704
・お知らせと次々回予告(!?) >>708-709
・ほのぼの日和 >>770-772
・小ネタつめつめ >>863
・前奏曲・異世界の第六回目 >>866-868
・お知らせと紹介と >>891-893 new!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180
- 戦いをもう一度 その三 ( No.205 )
- 日時: 2014/11/23 22:36
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: iTHoKTwe)
「…烈、セシル。」
「ん?」
「何でしょうか?」
溜息をついてから、昴は二人の名を呼んだ。…第二回で死にかけた二人の、名を。
「死にかけたお前ら二人に聞く。また、料理対決をやりたいと思うか?」
昴のこの問いかけに、烈とセシルは暫く考えた。
「んー…正直、嫌だ。けど、氷海や鏡がこんな真剣な眼差し浮かべて懇願してるし…まぁ、やってもいいんじゃないかなって思う。」
「烈さんに同意ですわ。こんな真剣な皆さんの思いを無下にするのは、失礼に当たります。」
「…瓦礫を食わされたローズと衛生的にアウトな物を食わされたフランシスはどう思ってる?」
二人の意見を聞いた後、昴はローズとフランシスに向き直り、聞いた。
「ボクもやってもいいかなって思うよ? だって、葉月は今、一生懸命頑張ろうとしてるもん。」
「あれはノーカウントだ。…風雅が真剣な顔をして頼み込んでるからな。無下に断るのはできん。」
「味のない料理を食わされたクマは?」
ローズに聞いた後、クマに向き直る。
「キョウもナギもフーガもヒーチャンもセッチャンもツキチャンも頑張ろうとしてるクマ! だから、クマ、応援したげたいクマ!」
「…。」
昴は静かに溜息をついた。
「わかったよ。やろう。いいな、パステルくん、にゃぐわ、ジョーカー。」
「うん! 氷海が成長しようとしてるのに、それを後押ししないのは失礼だしね!」
「我も構わない。鏡や凪や雪花の成長が楽しみだからな。」
「にゃぐー!」
『自分も構わない。風雅や千枝や葉月の成長の助けになるなら、と言っている。』
どうやら、固定審査員全員氷海達の熱意に負けたようで、観念したようだ。
その言葉を聞いた評価二のメンバーと反省組は、「やったー!」と手をあげて喜んでいた。意見を聞かれていない他の面々も、喜んでいる。どうやら氷海の気持ちを知り、同じように折れていたようだ。
「…ホントは氷海が頼んだ時からやろうとしていた癖に。」
「燃やすぞ馬鹿神。」
悪戯っ子のような笑みを浮かべ、昴の耳元で囁かれたMZDの言葉に、昴は顔を背けながら烈のスキルで出した焔をMZDの前に差し出した。
「素直じゃないこって。」
「…。」
MZDはまだニヤニヤと笑みを浮かべているので、昴は一発彼の頭に創世ノートを叩きつけた。
「…あれ? 何で俺には聞かれなかったんだろう。」
一回目でりせの料理に当たって死にかけた悠の呟きは、全員無視したとか…。
- 戦いをもう一度 その四 ( No.206 )
- 日時: 2014/11/27 16:37
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 9RGzBqtH)
「と、言う訳で、料理を決めます。」
神殿のリビング。今ここには、固定審査員の昴、パステルくん、にゃぐわ、ジョーカーと、評価五を貰った鈴花、理乃、由梨、リリィ、完二、クマと、救援係に任命されたMZDと、それを連れ戻しに来たついでに同じように救援係に任命された影がいた。
「今回は初の混合戦で行こうと思う。やりたいって言った奴等が男女それぞれいるからな。」
「成程、なるべく評価一をばらけさせて死ぬ確率を減らそうって魂胆か。」
「由梨、頼むからそれ言うな。」
事実、その気持ちはちょっとあった。言ってなかったが、昴にはその魂胆があった。
「…その籤は当日な。」
「当日? 前もって決めないの?」
「ああ。料理は全員作ってもらう。」
「えっ!?」
鈴花の問いかけに答えた昴の言葉に、全員が驚きを隠せなかった。
「残ったのは…ゲテモノなら七海に食わせて、他は氷海の親父さん達にご苦労様ですみたいな仕出し弁当的な意味合いで渡そうかと思ってさ。」
「氷海の親父さんに協力を仰ぐのは決定事項かよ。」
「だって死ぬかも知れねぇし。いや絶対死ぬし。だからさっき氷海に頼んどいた。…多分、来てくれんじゃねぇの?」
(どこまで用意周到なんだこの人…。)
防衛策を張りまくる昴に、全員何も言えなくなった。
「さて、料理の話に戻すな。」
「えっと…提案、ある。」
手をあげながら発言をしたのは、リリィだった。
「何だ? リリィ。」
「お弁当、でいいと思う。昴さんのお弁当発言で思い付いたの。みんな、毎日、お弁当、作るよね?」
「まぁ、葉月の分はアタシが作ってるけど…。」
「それは特殊な事例としてとらえようか、由梨。」
壁に穴を開けたり、まな板を破壊したりとされてはやっていられないのだろうか、由梨がそう付け加えるも、流された。
「鏡達もたまに自分でおにぎり握って持ってく時はあるな。」
「みんな、何らかの形で、お弁当、作る。あ、でも、フランシスやローズは…。」
「ローズはたまにお弁当を自分で作って持って出掛けてるよ? フランシスも、オトベアちゃん達からたまにお弁当持参で手伝いに来てくれるって聞いた事があるし、多分自分で作ってるんじゃないかな?」
「セシルも病院の手伝いに行く時とか、氷海が朝寝坊した時にお弁当を作ってくれる時があるから大丈夫!」
「じゃあ、弁当に決まりかな? さっきみたいに秋の紅葉を眺めながら、弁当つつきつつ審査か。何か風流だな。」
しみじみと語り始める昴。
「あの、しんみりしてるとこ悪いんだけど、一個アタシから提案していい? 提案っつーか、お願いに近いんだけど。」
「何だ? 由梨。」
由梨の発言を聞き、すぐに元に戻る昴。
「弁当の案は賛成。お願いってのは、スープジャー、使ってもいいかって事。ほら、もう寒いしさ、温かいのが欲しくなるだろうし。」
「あ、ならば私からも一つ。水筒を用意して温かい飲み物を入れたいのですが…。」
昴はその由梨と理乃の発言に、成程と頷いた。
「温かいスープか温かい飲み物。あるいは両方を用意するのもなかなかいいかもな。」
「あー、オレ、スープには自信あるけど、飲み物はちょっと自信ねッス…。」
「そういう人にはどっちか片方でいいかな。自信がある奴は両方。取り合えず暖かい飲み物を条件としてつけてみるか。最悪粉スープとか市販のティーパックを許可しといた方がいいな。一から無理に作らせると失敗するから。」
まだ料理に慣れてない人や自信のない人に無理に作らせるわけにはいかない。いやそれでも作る輩はいるだろうが。ええ、あのゲテモノ組。
「で、肝心の弁当の中身だが…我から一つ、お願いがある。」
「ジョーカー、何だ?」
「野菜を使った料理を食べたい。叶えられないだろうか。」
「あ、ボクもおにぎり食べたーい!」
「にゃぐー!」
『にゃぐわも魚を使った一品が食べたいようだ。神、こうしてはどうだろう。固定審査員である神達の食べたい物を絶対条件として入れ、それ以外に一品、入れる事。これでどうだろうか。』
にゃぐわの言葉を訳した紅が、昴にそう提案する。
「いいな、それ。俺も卵を使った料理食いたい。」
「これで中身も決まったね!」
「オベントー箱のサイズはどのくらいクマ?」
「一般的なこれでいいんじゃないか?」
そう言って昴が創世ノートの力で出したのは、両脇に留め具があり、仕切りが一枚入っているお弁当箱。やや大きめで、これならおかずとご飯がばっちり入りそうだ。
そしてスープジャーは一般的なサイズで、水筒は蓋がわりにコップがついたワンプッシュで開閉可能なタイプだ。
「…。」
全員、顔を見合わせる。これで、全て決まった。
「んじゃ、オレから当日、調理室を開けてもらうよう頼んどくよ。全員作るんだったらここ狭いだろうし。」
「悪いな。」
「気にしないでいいよ、昴。ボクも何だかんだで楽しみだし!」
「楽しみにするのはありがたいが、死ぬ確率がある事忘れんなよ?」
料理とルールが決定し、MZD達の協力を取り付けた昴は、頷いた。
そして、会議の場は解散となった。
- 戦いをもう一度 その五 ( No.207 )
- 日時: 2014/11/27 16:35
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 9RGzBqtH)
翌日…。
「メシウマメンバーでの協議の結果、お弁当に決まりました。誰が食うかの籤は当日引いてもらう。それと、今回は全員に弁当を作ってもらうからな。当日食う方になった奴の弁当は、氷海の親父さん達に食ってもらうから。あ、ゲテモノだったら残飯処理機の七海に食わせるから安心してくれ、氷海。」
「わかりました。それならば安心です。」
「ちょっとそれ酷くない!?」
そう、昴が協議の結果を発表すると、全員頷いた。
「絶対条件として…今から配る弁当箱を使う事。同じく今から配る水筒かスープジャーを使う事。俺達固定審査員の望む、卵料理、魚料理、野菜料理、おにぎりを必ず入れ、一品、自分で考えた料理を入れる事。そして…同じお弁当を六つ作る事。俺達固定審査員と籤で選出した奴な。最後の一個は自分で食べる事。俺達審査員に出す前に自分でいっ・か・い・食・え! わかったか特にそこのゲテモノ組四人!」
最後を強調させつつ、ゲテモノ組を見る昴。いや、多分聞いてない気がするし、内二人の舌は…これ以上言うのはやめておこう。
「あ、あの、昴さん、流石にスープは自信が…。」
「安心しろ。スープか飲み物かどっちか片方でもいいし、既製品のティーパックやお湯を入れるだけで作れる粉スープでもいい。温かい飲み物を用意するのは絶対条件として守れ。あと、スープジャーに入れた卵スープや野菜スープを固定審査員が望む代物とは別にする。いや別に使ってもいいけど、お弁当箱の中身に、卵料理や野菜料理を入れる事。それと、審査会場はここだが、作るのはお前達が通う学校の調理しつだ。MZDの協力も得た。リリィ達や鏡達もそこで作れ。そして神殿まで来て籤を引いて、審査開始だ。」
まとめると、
1.昴が出したお弁当箱を使用する事
2.昴が出したスープジャーか水筒に温かい飲み物を入れて使用する事(両方でも可。また、既製品やお湯を入れるだけで完成する物でも可)
3.お弁当の中身は固定審査員の望む卵料理、魚料理、野菜料理、おにぎりを絶対条件として入れ、残る一品自分の好きな物を作って入れる事
4.同じお弁当を六つ作る事。内一つは自分で必ず食べる事
5.BEMANI学園の調理室で作り、神殿まで運ぶ事
である。条件は厳しいが、メシウマ組や普通に料理ができるメンバーは簡単だろう。少し難しくても、周りのメンバーに聞けば、簡単に教えたりしてくれるだろう。聞き入れる気があれば、だが。
「そして、俺達を氷海の親父さん達の世話になるような料理を作った癖に反省しないような馬鹿は、例外なくくんさん様モードのパステルくんとMZDのスキルをコンバートさせた俺と力を解放したジョーカーが容赦なく殲滅するから覚えとけ。」
「酷くない!?」
パステルくんのオシオキ経験者(反省組を除く)がぶーぶー文句を言うが…。
—ガァンッ! バァンッ!
「ちょっと、黙ろうか。」
「ハイ。」
パステルくんがスパナで、昴が拳で壁を叩いたので、これには全員黙った。
「期間はいつものように一週間開ける。家でやるのが難しい奴は放課後に調理室をMZDが開けといてやるって言ってたし、今回はリリィ達や鏡達の出入りを自由にするって許可も貰った。寮のおばちゃんにも許可を貰ったから、食堂の調理場を自由に使ってもいい。ただし、汚したら片付けるように。あくまでもお前らは使わせて貰ってる立場だ。」
「はい!」
「質問や疑問が出てきたら、固定審査員の誰かに聞け。…にゃぐわは…リリィか鴉達か司組が通訳してやってくれ。」
『我らもなるべく暇になるようにしておこう。』
様々な人達の協力を受け、第四回・料理対決が開かれようとしていた…。
- 戦いをもう一度 その六 ( No.208 )
- 日時: 2014/11/23 22:53
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: iTHoKTwe)
一週間後…。
「今回は作ってる音声が流れないから不安だな。」
神殿で溜息をつきながら待っている昴は、そうぼやいた。
「確かにちょっと不安ですが…皆さんの料理技術は向上しているので、心配する必要はないかと思いますよ。」
「うーん、確かにそうだけど…。」
救援に来た風花の言葉に、昴は微妙な顔を浮かべる。
「まぁ、きっと大丈夫であります。確信はありませんが、大丈夫であります!」
「ありがとな、アイギス。」
同じく救援に来たアイギスの励ましを受け、昴はそう答える。
そして、今か今かと待ち続ける。審査の時を。
「…ジョーカー、パステルくん、にゃぐわ。」
昴はくるっと振り向き、ジョーカー達を見た。
「一緒に、逝こうな。」
「うん! もっちろん!」
「一人には逝かせんよ。」
「にゃぐー!」
『我らは運命共同体だ! と言っている。もう死ぬの確定の件についてはツッコミはしないでおく。』
パステルくんの、ジョーカーの、にゃぐわの言葉を受け、昴は頷いた。
そんな時、呼び鈴が鳴る。
「おっ、来たみたいだな。はいよー。」
昴は一階に降り、玄関を開けた。
「おし、来たみたいだな。…って、直斗、どした?」
全員並んで立っているも、直斗だけが千枝に支えられており、心配した昴は声をかけた。彼女は足を痛めたのか、痛そうに押さえている。膝の方には擦り切れた跡があり、恐らく出血しているだろう。
「す、すみません、来る途中で転んでしまって…。」
「あー…。雪花、救急箱出してやれ。由梨、悪いが部屋まで運んでやれ。傷口の消毒したら…理乃、お前の力で治してやれ。」
「わかりました。」
「怪我の手当てが終わったら、MZDがグループ分けの籤が入った箱を用意してあるから、そこで籤引いて…更に二つに分けた後に順番を決める籤を別れた部屋に用意してあるから、それを引け。準備ができたら、一番目に試食する奴は上がってこい。」
昴にそう指示され、全員散っていった。
さぁ、地獄の時間が始まる…。
続く
- 戦いをもう一度 後書き ( No.209 )
- 日時: 2014/11/23 22:59
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: iTHoKTwe)
後書き de 雑談
私
—はい、始まりました料理対決第四回戦。
昴
「」
風花
「あ、昴さんが絶句してる…。今回は、食べる人はおろか、作った人も不明ですから怖いですね…。」
私
—ちなみにくどいようだけど、今回も理音にダイスを降ってもらっているよ。ええ、ガチの運任せです。あと、±要素も今回から入れていくね。
昴
「新要素の詳しい説明は次回になるのか。」
私
—そっ。まぁ、大体の説明は前にやった料理対決とテストネタを纏めたアレに書いたけどね。
風花
「今回はどうなるのでしょうか…。」
昴
「ゲテモノ組の料理は出ませんように…。あとラストポイズンだけは勘弁して下さい。」
私
—さて、どうなる事やら。んじゃ、この辺りで、だね。あ、カラオケネタの希望は、今月いっぱい(11月30日)までにしますね。まぁ、もう出ないだろうけどな!
昴
「何威張ってんだよ。それじゃ、またな。」
風花
「またお会いしましょうね。」
■
感想等あればお願いします。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180