二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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神様のノート 一冊目
日時: 2015/05/12 18:40
名前: 奏月 昴 (ID: rBo/LDwv)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28346

始めまして、奏月昴と申します。
pixivでも活動していますが、別の所でも活動したくなり、こちらにやってきました。

基本pixivと同じものを載せていく予定なので、お好きな方を閲覧下さい。


とりあえず今は現在進めているシリーズ物を載せますが、ちょこちょことお引越しさせていく予定です。
設定わかんないけど興味がある方、pixivまでお越しいただけるとありがたいです。
何かいい加減ですみません…。

それでは、よろしくお願いします。


※ざっくばらんなあらすじ
会社から帰宅途中に何故か宙に浮いている少年、MZDと出会った私こと、創造者。
彼から貰った創世ノートを使い、世界と創造者の分身、奏月昴を生み出し、この世界の神様として中からの管理を命じる。
その際、昴と約束し、私の事は他言無用とすることになった。

昴は生まれたその日に、この世界で烈達つぎドカ!メンバーと出会い、仲良くなる。
ある日、創造者から教えられた創世ノートの機能である『召喚』を用い、烈達の記憶と姿、力を基にして鏡達を生み出す。

そして二学期が始まる頃、八十稲羽から悠達ペルソナメンバーが、ペルソナが現実でも呼べるようになり、流石に稲羽にはいられないという事で、烈達が通う学校に転校して来て、仲良くなった。

色々あり、十二月。烈達つぎドカ!メンバーがバトルしてから一年後、パステルくんはワンダークロックと呼ばれる巨大時計をジョーカー一味に壊されている事を思い出し、一人立ち向かおうとするも、それをつけていた烈達つぎドカ!メンバー。
彼等の力を借り、ジョーカーを倒し、ワンダークロックを無事直すことが出来た。
ジョーカー達とは和解し、現在はつぎドカ!メンバーの家に、ジョーカーは昴のいる神殿に住むことに。
ワンダークロックが壊れた影響なのか、全ての人々の体の時間が戻ろうとしており、現在、年齢はそのままで一年をやり直している。

昴の管理と私の監視、それに限界を感じた私は、MZDの提案で、戦い慣れた人をノートの世界に永住させる事を決意。
その時、私が高校時代に考えた理乃達が適任という事になり、彼女等の世界をノートの中に作り出し、全てを話した上で永住してもらう事に。現在は悠達と同じ学年で生活している。



—とまぁ、見て分かるかわからないけど、主要となる人物は、つぎドカ!、ペルソナ4、ジョーカー達、それからオリジナルキャラとして理乃ちゃん達になるかな。


「あ、簡易的なキャラ紹介は、もう一個の“ノートに刻まれた一頁”に移したので、そちらを見てくれよな。URLからも飛べるぞ。」


5/12 最終更新


『目次』

☆料理対決シリーズ
〔第一回・可憐な乙女の料理対決〕
・栗拾いからの料理対決へ&華の乙女の料理対決! >>154-160
・実食 完二&烈&鏡&悠 >>164-168
・実食 凪&陽介&クマ&風雅 >>173-177
・結果発表からのO・SHI・O・KI・DEATH☆ >>180-186

〔第二回・続・可憐な乙女の料理対決〕
・料理対決・再び >>1-7
・実食 ローズ&鏡 >>8-11
・実食 完二&リリィ >>12-15
・実食 悠&風雅 >>16-19
・実食 凪&セシル >>20-23
・実食 陽介&クマ >>24-28
・実食 フランシス&烈 >>29-34
・結果発表と例のアレ >>35-43

〔第三回・豪傑な男の料理対決〕
・何でどうしてこうなった(By昴) >>44-49
・実食 氷海&雪花 >>50-53
・実食 七海&由梨 >>56-59
・実食 鈴花&直斗 >>60-63
・実食 葉月&雪子 >>64-67
・実食 千枝&牡丹 >>68-71
・実食 理乃&りせ >>72-76
・結果発表! >>77-86 ※募集は締め切りました
・O・SHI・O・KI☆前半戦 >>94-101
・O・SHI・O・KI☆後半戦 >>110-123

〔第四回・男女混合料理対決地獄編〕
・戦いをもう一度 >>203-209
・実食 一番&二番 >>222-227
・実食 三番&四番 >>233-237
・実食 五番&六番 >>247-253
・実食 七番&八番 >>260-264
・実食 九番&十番 >>286-290
・実食 十一番&十二番 >>301-306
・実食 裏回 >>326-342
・結果発表! >>384-398 ※募集は締め切りました
・賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 >>662-671

〔第五回・料理対決・頂上決戦!〕
・評価五のための頂上決戦! >>415-420

〔番外編・審査員一新!? 選抜メンバーの料理対決!〕
・死亡フラグ立たせた奴。前出ろ。前だ。 >>716-723
・実食 一番&二番 >>728-733
・実食 三番&四番 >>738-743
・実食 五番 >>751-756
・対決 五番の料理 >>784-794
・大団円と実食 六番 >>814-822
・実食 七番&八番 >>840-848

〔番外編・挑戦者=変動審査員!? ゲストもありな料理対決!〕
・概要と募集要項 >>856※募集は終了しました


☆言葉泥棒とワンダークロックシリーズ
・言葉が消えた理由 >>435-441
・異次元に突入! >>442-446
・激突! 鈴花VSローズ >>451-455
・激突! 風雅VSフランシス >>456-460
・激突! 烈VSリリィ >>464-469
・激突! 氷海VSセシル >>470-474
・激突! つぎドカ!VSジョーカー >>478-484
・揺蕩いから、覚醒めの時へ >>485-488
・激突! パステルくんVSジョーカー >>491-497
・おかえりの味とただいまの涙 >>498-506


☆マヨナカテレビ事件シリーズ
〔氷海編〕
・虚ろな映身は現身を打つ >>523-532
・穿たれた水器(みずうつわ) >>533-537
・囚われの氷硝 >>540-545
・冷酷なる御霊 >>546-553
・氷雪の女王 >>563-568
・悪夢の終わり >>569-578
・雲の向こうに捧ぐ向日葵の花 >>582-585


☆神様・悪夢相談室シリーズ
・悪夢:ケース「赤羽 烈」>>805-808
・悪夢:ケース「青柳 氷海」 >>831-835


☆もしももしものちいさなおはなしシリーズ
・カラオケネタ >>192-195 ※募集は締め切りました
・どっちの料理ショー >>274-276


☆ノートの世界のTwitter事情シリーズ
・アカウント一覧 >>589

〔本編〕
・その一 >>590-594
・その二 >>595-598
・その三 >>606-609
・その四 >>614-616
・その五 >>622-623
・その六 >>630-632
・その七 >>633-634
・その八 >>317-319

〔番外編〕
・Let's Twitter with JOMANDA >>602-605
・Let's Twitter with JOMANDA2 >>617
・Let's Twitter with JOMANDA3 >>776-778
・異世界の料理対決 その一 >>880-888


☆新・ワイルド能力者のコミュ事情シリーズ
・烈&氷海 ランク1 >>644-649


☆短編
・はんぶんこ >>128-129
・リミットブレイクと暴走娘 >>133-135
・フラワーギフト >>140-147
・年末恒例巫女さんバイト >>349-359
・玉より食物 >>365-371
・「リンちゃんなう!-Try to Sing Ver.-」 rejected by 相方の皆さん >>510-515
・没案「第四回料理対決六番の料理」 >>516
・思いつくままに書いてみた料理対決案 >>558
・没案「第四回料理対決・その後」 >>624 答え+α >>629
・バレンタインデー☆パニック! >>681-689
・猫の猫による猫のためのお花見 >>699-704
・お知らせと次々回予告(!?) >>708-709
・ほのぼの日和 >>770-772
・小ネタつめつめ >>863
・前奏曲・異世界の第六回目 >>866-868
・お知らせと紹介と >>891-893 new!

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Re:りゅーとさん、ネールさん ( No.750 )
日時: 2015/03/16 23:55
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: GaEO5w.C)

りゅーとさん:


はい、あろう事か、ゲテモノが出る前にゲテモノ処理班が出てしまいました…。
しかも後半は、大当たりの料理がない状態です。ので、回復地帯のない階段譜面の応酬です。

MZD「何でポップン風に例えてんだし。」

何となく。
後ウルフ、籤運に関しては気にしないでくれるかな…。私の籤運もまずかったの、第六回の時にわかったから…。

MZD「あろう事か、裸族と純粋組が並んじまったもんな。裏回が出来ない原因はそこ。」

流石にこれでは裏回は出来ないですが、理音に振ってもらったので後の祭りです。
それとそっちの四番。私だってあんなに厳重に言ったのにそうされたのが謎だわ。ルールにも書いたのに…。四番、君の言う事が正しいよ。オシオキはちゃんとそれで免れるからね…。


では、試食された子達のお返しを。

三番「うぅ、違う意味でもごめんなさい…。何でお肉の温度が上昇し続けたんだろう…。みんな、お水を飲んで何とか温度を下げて…。」
四番「まず五番。それは気にしないでいいからな。(後であの裸族は張っ倒す。)ウルフ、輝いてるは言いすぎだ。アタシはまだ二番みたいな腕じゃないから。そっちの二番と五番、お前達のは後で試食するから待ってろよー。あぁ、ちょっと評価は厳しく行くからな。不味かったら残すぞ。」
二番(そう言いながらも、ちゃんと完食してあげそうな気がするわね。)

うちの四番は厳しいですが、ちゃんと美味しいものは美味しいと認めます。完食するのが、美味しいという証です。
マイナスイオン発生は同意します。


ええ、残るはその四人のはずです。連続ポイズンとラストポイズンだけは避けたいですが…。あと、セルシウスの液化も。

物資というか、お口直しもありがとうございます…。大当たりが消えたので、それは本気で助かります…。


「おまけ・そちらの二番と五番をうちの四番が評価」
四番「出汁が濃い。肉焦がすな。和食に限らないが、見た目も大事だ。それと味噌汁の昆布取り忘れるな。これは沸騰する前にとるものだ。おひたしも付け根はちゃんと切れ。(何か、アタシが食った鏡の親子丼を思い出した。)ご馳走様。」
一番「と、いいつつ完食してる四番でしたー。」

※暫くお待ち下さい。

一番「痛い…。」※頭にたんこぶ
四番「勘違いするな。あくまでも☆3はあげられるってだけだ。次は五番か。おっ、焼き鳥丼か。何々? ひつまぶし見たく順番で食べるのか。…うん、ご飯に甘辛いタレが絡んで美味い。香りだけでも食欲をそそるな。リリィの海鮮丼同様、走り出した箸が止まらなさそうで怖いから、次行くか。そうだな、温泉卵・海苔用と七味用で分けてっと。…卵が絡んで味がまろやかになったな。七味はクッパのお墨付きか。…うん、ピリッと辛くなって更に食欲が進むわ。最後は出汁か。いい出汁のとり方してんな。ちょっとその技術を見てみたいな。…さらっとかき込めて美味い。タレと出汁がいい具合に絡んで安心できる味だな。アイスもあの悲劇があってからの追加だったが、美味かった。こっちも同じような事を理乃がやっ…」※気絶
一番「きゃあぁぁぁっ! 四番がこっちの第四回六番の悲劇思い出してぶっ倒れたあぁぁぁぁぁっ!!」

※暫くお待ち下さい。

四番「そっちの五番、悪いけどアタシにレシピくれないか? アタシもお前の望むレシピ分けてやるよ。二番はうっかりミスを少しずつ減らしていけば伸び代はあると感じたぞ。」※復活

お粗末さまでした。
では、この辺りで失礼します。







ネールさん:


ヒールババロアはありがとうございました。本気で助かりました。まぁ、まだゲテモノではないのですがね。

MZD「ガチなゲテモノは多分このババロアを凌駕するダメージ量だろうしな。」

所謂オーバーキルですね。


おぉ、試食をしてくださったんですね。すみません、前回の二通目の方のメールを返し忘れて…。
では、評価された子達からお礼を。

一番「に、苦くない? 大丈夫? …でも、うん、きっと上がっていくといいな。」
イフリート『え、おいたしたつもりはないんだけ「死んどけ馬鹿精霊(by四番)」ぐげぇっ!!』
二番「いつもの異物混入はないからきっと上達していくわ。…美夜さん、レストランのマスターは言い過ぎです。私なんかまだまだですよ。和食は四番に勝てないので…。」
三番「それでも私達から見れば十分過ぎるほどだと思うけど…。あぁぁ…タツヤ君、ごめんね! かぶりついちゃ駄目だよ…! 菜々子ちゃんもごめんね…! うぅ、どうしてこうなったんだろう…。それと、そっちのアイギス、ありがとう…。」
四番「とりあえずお前は簡単なのから初めてけ。ほむら、お前の言う通りだ。アタシとしては巻いて完成したやつを提供したかったけど、力入れる対象を間違えちまって…。でも、確かにまどかの言う通り、選ぶ要素があって美味しいか…。まぁ、結果オーライとして受け取っとくよ。」

残りは仰るとおり四人ですが、今回の最低評価は…“二人”です。
つまり、当たるのも死ぬのも半々です。二分の一です。それと、私とMZDは固定審査員ですので、確実にその半々を食べる事になるのです。精霊達は生きるか死ぬかですが。
人手と物資もありがとうございます。

MZD「とりあえずアイギス、お前はあんまり風花と理乃に近づくなよ? 隙あらば分解しそうな勢いだからよ…。」

周りの子達が止めそうですがね。

それと、こちらも変な事を言って困らせてしまって申し訳ないです。
流石に手紙のようなやり取りはここでやるのは違うかなーと思いましたので…。

では、この辺りで失礼します。







私「関係ない話をここでするけど…。」
昴「どうした?」
私「次ね、実食パート一人なの。だから完成すれば明日とかに上げられるの。」
昴「ほうほう。で?」
私「追加救援は流石にもう出てこないよね。と思って。」
昴「そのフラグがどっちに転ぶかによるんじゃん?」

実食 五番 前書き ( No.751 )
日時: 2015/03/17 20:36
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: ijyp/C.M)

採点方法
六段階評価を下す。内訳は以下の通り。

五、メニューに拘らず、遊び(アレンジ)を加えており、なおかつ美味しい。

四、メニューに依りすぎな所はあるが、程よく遊びを加えており、美味しい。

三、メニュー通りの品。遊びなどはないが、メニュー通りなので普通に美味しい。

二、メニューに沿ったのだろうが、ミスが目立ちすぎて美味しくない。が、まだ改善の余地がある不味さ。

一、まだまだ花開くには時間がかかるも、改善しようとしているのはわかるレベル。キッチンに立つなとは言わないので、貴方達は簡単なお手伝いから始めましょう。

零、あなたのあたまのなかからりょうりというこうい、いやそのものをわすれさせてあげましょうか?


±要素
・+…あともう一歩で上位のレベルに上がれるくらいにおしい品。五+は五段階評価じゃ足りませんレベル。

・無印…妥当なレベル。惜しい部分もなければ、マイナス要素も特になし。

・−…ミスが多いのでお情けでこの評価に。零−はいい加減自覚しやがれ。つかつくるな。


お題「ご飯物」
・ご飯を使った一品を提供。
・おにぎり、オムライス、チャーハン等々、ご飯を使えば何でもよし。最悪ご飯を炊いてレトルトカレーをぶっかけただけの物でも許す。
・評価はいつものように六段階評価と±。
・評価五を取った者にはスバルから望む品物を渡される。
・ただし、スバルとMZD、精霊達を救護室送りにした者は、スバルからきつーいお仕置きが…。


役割分担
審査員
固定:スバル、MZD
変動:セフィー、ユーティス、フィアレス、ラフィー、ウンディーネ、セルシウス、イフリート、ノーム
医療班:影、ルナ、アスカ(+α)
救援係:紅、シャドウ、ヴォルト
挑戦者:昴、鏡、りせ、風花、理乃、由梨、葉月、七海


スバル&MZD
「お い 零 の コ メ ン ト 。」


(あ、死んだなこれ。)

実食 五番 ( No.752 )
日時: 2015/03/17 20:35
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 68ht.95d)

大当たりが消えた事が判明した。
その事実はスバル達の心に影を落とした。

「はぁ…。」

二人同時に溜息をつく。と言うか、つくしかできない。

「死ぬのが二つも残ってんのに、これは痛いな…。」
「まぁ、まだ昴のがあるし、当たりがあるのはいい事だよ。ん?」

再び、コンコン、と音がし、スバルはMZDに様子を見に行くよう頼んだ。
彼はすぐに言われた通りにし、戻ってきた。その後ろに三人の女性を引き連れ、手に、段ボール箱を二つ持って。

「MZD、誰から? それと、後ろの人達は…。」
「スバル様とは初めてお会い致しますね。私は北風美夜と申します。」
「ああ、こっちで言うネールさんの所の美夜さんか。この間はお世話になりました。そっちの二人は…? 一人はアイギスちゃんだろうけど…。うちの彼女は世界の事情は知らないから、多分違うはず…。」
「私も、美夜さんと同じく、ネールさんの所のアイギスであります。よろしくお願いします。」

どうやら、ネールさんからの救援らしい。聞くと、蘇生スキルや回復スキルを完備しているらしい。

「うん、宜しくね、ネールさんのアイギスちゃん。で、そっちのピンク髪の子は…。」
「初めまして、鹿目まどかです。えっと、多分昔の…中学生の頃の姿が浮かんでいると思いますけど、今は高校二年生です。八十神高校に通ってます。」

ピンク髪をしてオレンジ色のヘッドホンをつけた少女—まどかの言葉にスバルは頷いた。

「宜しくね、まどかちゃん。悪いんだけど、三人には臨時で作った救護室に行ってほしいの。場所は…あの子についていけばわかるから。」

スバルが指差した方には、影がいた。

「ボクが案内するよ。でも、物資の確認をしてからね。馬鹿神、誰から?」
「ちょっと待ってろ…。おっ、ユリカからの追加物資だ。中身は…。」

中に入っていたものは、回復物資としてテリアカとアムリタとソーマプライム、アトランティスの涙と、口直しにか、 ホワイトソースのタリアラッテ(しかも人参多めでラピス+α型に切られている)と鳥型モンスターの肉を使った塩うどん。そしてパプリカに似た木の実が入ったペペロンチーノ、さらにユリカさんお手製ベリータルトとメシウマ組のちらし寿司が入っていた。

「もう一個はりゅーとからだな。」

もう片方に入っていたのは、美味しそうな親子丼と、輝かしい程の焼き鳥丼と美味しそうなバナナアイスのセットだった。

「回復物資がありがたく感じるよ…。お口直し系の料理もどれも美味しそうだね。」
「だな…。そういや、もう連絡は済んだのか? 次の奴の。」
『ああ。済んではいるが、同時に大当たりが全部消えた事も連絡したから、まだ来ないと思う…。』

どうやら、心の準備が出来ていないようだ。まぁ、うん、無理もない。

「まぁ、準備ができるまで待っててあげよ? 私達も準備できてないし…。」
「だな…。」

影達を見送りつつ、救援係と固定審査員の二人は、ひたすら待った。

実食 五番 ( No.753 )
日時: 2015/03/17 20:40
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 68ht.95d)

やがて、スバル達の準備が出来た頃にやって来たのは、風姉妹の長女、セフィーだった。

「あ、セフィーちゃん。次は君なんだね…。大丈夫…?」
『不安です。まさか早々にマスター達の料理が全滅だなんて…。』
「みんな予想外だよ。何であの二人が早々にお陀仏な訳…。」

スバルは深い溜め息をつく。この溜息も、何度目だろうか。あと、お陀仏言うなし。

「まぁ、いいや。まだ恐らくあの子のがあるしね。(何か企んでたけど、何作るつもりよあの子は。)」
「だな。紅、シャドウ。次の頼んでいいか?」
『ああ、取ってこよう。』

紅とシャドウは、次なる料理を取りに行った。

『うぅ、七海さんのあれはもう見たくない…。昔は味が濃かっただけなのに、一ヶ月料理をしなかっただけで何であんなものが…。』
「それ、みんな聞きたい。」

セフィーの呟きは置いといて、全員、紅とシャドウを待った。
やがて、戻ってきた二人の顔は、真っ青だった。あ、フラグ立った。

「おい、その顔は…。」
『ああ…。来て、しまった。』

後ろからカートを押してきたシャドウの顔から視線をずらして、スバル達は、その正体を見た。

「」

お盆の蓋から、何かがにゅるんと出たカオスな物体が、そこにありました。
…りゅーとさんの所も結構規格外だけど、こっちも相当な気がしてくる。そして、これがまた別の形で広がっていくのだろうな。料理対決という企画の(恐らく)生みの親として言う。とりあえず、クトゥルフクッキング者には厳重警戒した方がいいよ♪

「何言ってるナレーター。」

戯れはさておき、目の前に出たカオスな物体はビチビチと動いて…え?

「何で動いてるのおぉぉぉぉぉっ!?」

恐らくこれを作った当人はアワーグラスを使った…筈だ。だが、今にも攻撃しそうにビチビチと動いている。

「…あ、待って、まさか…!」
『どうかなさったのですか!? スバルさん!!』
「…ねぇ、セフィーちゃん。アワーグラスってさ、確か…“ボスモンスターには効果がない”んだよね?」
『あ。』

そう、一定時間敵の動きを止める事ができるこのアワーグラスだが、難点がひとつ。ボスモンスターには効かない事だ。いや、効いたらヌルゲーになるが。

「お、おい、まさかこれ…!」
「極まりすぎて…ボスクラスモンスター的なのになった、的な?」

目の前でビチビチ動くソレに、全員絶句。

「…戦闘準備、しとかないとね。」

全員、身構える。直後、蓋が開かれ、中身が飛び出してきた!
現れたのは、大きなタコ。さながら神話上の生物・クトゥルフを連想させた。

「あはは…。まさかややリアルなクトゥルフが見られるとは、ねっ!!」

スバルは手に持っていたドロン玉を、投げた。
…セフィーと、紅目掛けて。

『えっ!?』
『ぬっ!?』

直後、彼女らの姿が消える。そして別の場所でも…。

「そーらよっと!!」
『!?』

MZDの投げたドロン玉が、シャドウとヴォルトに当たると同時に、彼らの姿が消えた。

『きゃあっ!!』
『うおっ!』
『!?』

飛ばされた者達は、ドスンと尻餅をつきながら、落ちてきた。

「あら? セフィー。どうかしたの?」
『えっ、マスター!? ここは…神殿の中!?』

目の前にいた理乃に声をかけられ、痛む尻を撫でながら起き上がると、そこは…神殿の中。
突如落ちてきたセフィー達に気がついたのか、問題児達を除いた人達が集まってきた。

「評価は終わったのか? ん? 紅、あいつとMZDは?」
『評価どころの話ではない! スバル殿、何故…!?』

実食 五番 ( No.754 )
日時: 2015/03/17 20:47
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: ijyp/C.M)

「決まってんでしょーが。流石に君達を死なせられないって。」

くぐもったスバルの声が、扉越しに聞こえる。

「おい、俺! どう言う事だよ!」
「どうって、そのままの意味だけどー? ボスクラスのクトゥルフの前に君達を立たせたら多分全滅フラグが立つからね。」
「ボスクラスのクトゥルフって…! 一体何を目の前にしているのですか!?」
「こっ、高エネルギーの生体反応確認…! しかも、まだまだ増えてます!」

ユノを召喚し、サーチをする風花。そのデータに、信じられないものを検知し、全員口を閉じた。

「ざっくばらんに説明すると、クトゥルフモドキが子供を産んで、更にその子供が恐らく一秒間くらいに一匹ずつ分裂してる。」
「恐らく、あと数分したら外が飲み込まれるんじゃねぇかな?」
「だったら何でお前ら外にいるんだよ! 早く中に…!」
「駄目。誰かがここで足止めしておかないと、逃げる算段立てる前に侵入されるから。」

はっきりとしたスバルの声に、全員何も言えなくなった。
彼女達は自ら、足止めを買って出たのだ。中にいる昴達を守るために。安全に、我が子達を逃がすために。

「MZD! 馬鹿な事はやめてよ!」

影は、バンバンとドアを叩き、MZDに呼び掛ける。

「悪いけど、この料理対決を持ちかけたのはオレだし、何らかの形でけじめはつけねぇとな。」
「だからって死ににいくような真似をしないで! ボクを置いていかないで! ボクはもう、一人になるのは嫌なんだ! あの時みたく、一人で寂しく漂うのは嫌なんだ!」
「あー、お前を見つけたミミニャミ達の冒険談だっけ。あの時からもう大分経つんだな…。なっつかしーなー。」

思い出話をするかのように、MZDがポツリと呟く。

「…影。悪いけど、オレはここまでっぽい。長年、オレの影でいてくれて、サンキューな。」
「最後のお別れみたく言わないでよ! ボクだって、何だかんだで仕事押し付けて来てムカついたけど…でも、心から離れたいとは思った事なかった…!」
「おっ、そりゃ嬉しいな。…最期にお前の本心が聞けてよかった。それから…もう、お前はひとりぼっちで漂ってた頃のお前じゃない。」
「え…?」

コツッ、と、小さな音が聞こえた。MZDがドアに寄りかかったのだろうか。

「お前には、多くの仲間がいるじゃねぇか。この世界の仲間達が、いるじゃねぇか。だからもう、一人じゃねぇよ。」
「MZD…!」
「オレの影は、今日で終わりだ。お前は一人の存在として、影として、生きていけ。」

その言葉を最後に、駆け出す音が聞こえ、MZDの声が聞こえなくなった。同時に、破壊音が聞こえる。MZDが戦っているのだと理解するまで、時間は要らなかった。

「MZDいぃぃぃぃっ!!」

影はぺたんと座り込み、その目から大粒の涙を流した。

「…まぁ、巻き込まれちゃった感じだけど、私も私のやりたいようにやりますかな。」
「なっ…! お、お前も逝く気かよ!」
「…正直、まだやりたい事は沢山あるけど…でも、可愛い娘達の命には変えられないしね。」
「ふざけんな! おい、今すぐここを開けろ!」
「あの馬鹿神が結界施してたから、多分開かないと思う。まぁ、今回ばかりはありがたいけど。」

昴は力強くドアを叩き、必死で止めようとするも、外から聞こえるスバルの声は、どこか覚悟を決めた声だった。彼女の腹は、既に決まっていたのだ。

「…心残りがあるとすれば、貴方の料理を食べれなかった事ね。それだけは、心残りだよ…。」
「だったらみんなでここを逃げたっていいじゃないか! そしたら好きなだけ作るから!」
「あはは、ありがと。でも、その腕は鏡君達に振るってあげなさい。…今は、時間が惜しいしね。早くしないと、あのクトゥルベビーがどんどん増えるし。」

ざりっ、と音がする。スバルが、扉から離れたのだろう。

「昴。」
「…。」
「今までありがとう。私の我儘に付き合ってくれて。貴方の好きな世界、私が、守るから。だから…。」

スバルの言葉一つ一つが、昴の胸に突き刺さる。

「私がいなくなっても、貴方はこの世界で一日一日を楽しみなさい。それが、私へのはなむけになるからね。」

それっきり、スバルの声が遠くなった。戦いの音が、増えた。

「はなむけ、って…何で、死ぬのが確定してんだよ…。ふざけんなよ…! お前がいなくなった世界で楽しめるわけないだろ! このっ…馬鹿本体!!」

昴は渾身の力を込め、扉を叩くも、誰も答えない。
このままでは、遠くに二人がいってしまいそうな、そんな気がした。


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