二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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神様のノート 一冊目
日時: 2015/05/12 18:40
名前: 奏月 昴 (ID: rBo/LDwv)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28346

始めまして、奏月昴と申します。
pixivでも活動していますが、別の所でも活動したくなり、こちらにやってきました。

基本pixivと同じものを載せていく予定なので、お好きな方を閲覧下さい。


とりあえず今は現在進めているシリーズ物を載せますが、ちょこちょことお引越しさせていく予定です。
設定わかんないけど興味がある方、pixivまでお越しいただけるとありがたいです。
何かいい加減ですみません…。

それでは、よろしくお願いします。


※ざっくばらんなあらすじ
会社から帰宅途中に何故か宙に浮いている少年、MZDと出会った私こと、創造者。
彼から貰った創世ノートを使い、世界と創造者の分身、奏月昴を生み出し、この世界の神様として中からの管理を命じる。
その際、昴と約束し、私の事は他言無用とすることになった。

昴は生まれたその日に、この世界で烈達つぎドカ!メンバーと出会い、仲良くなる。
ある日、創造者から教えられた創世ノートの機能である『召喚』を用い、烈達の記憶と姿、力を基にして鏡達を生み出す。

そして二学期が始まる頃、八十稲羽から悠達ペルソナメンバーが、ペルソナが現実でも呼べるようになり、流石に稲羽にはいられないという事で、烈達が通う学校に転校して来て、仲良くなった。

色々あり、十二月。烈達つぎドカ!メンバーがバトルしてから一年後、パステルくんはワンダークロックと呼ばれる巨大時計をジョーカー一味に壊されている事を思い出し、一人立ち向かおうとするも、それをつけていた烈達つぎドカ!メンバー。
彼等の力を借り、ジョーカーを倒し、ワンダークロックを無事直すことが出来た。
ジョーカー達とは和解し、現在はつぎドカ!メンバーの家に、ジョーカーは昴のいる神殿に住むことに。
ワンダークロックが壊れた影響なのか、全ての人々の体の時間が戻ろうとしており、現在、年齢はそのままで一年をやり直している。

昴の管理と私の監視、それに限界を感じた私は、MZDの提案で、戦い慣れた人をノートの世界に永住させる事を決意。
その時、私が高校時代に考えた理乃達が適任という事になり、彼女等の世界をノートの中に作り出し、全てを話した上で永住してもらう事に。現在は悠達と同じ学年で生活している。



—とまぁ、見て分かるかわからないけど、主要となる人物は、つぎドカ!、ペルソナ4、ジョーカー達、それからオリジナルキャラとして理乃ちゃん達になるかな。


「あ、簡易的なキャラ紹介は、もう一個の“ノートに刻まれた一頁”に移したので、そちらを見てくれよな。URLからも飛べるぞ。」


5/12 最終更新


『目次』

☆料理対決シリーズ
〔第一回・可憐な乙女の料理対決〕
・栗拾いからの料理対決へ&華の乙女の料理対決! >>154-160
・実食 完二&烈&鏡&悠 >>164-168
・実食 凪&陽介&クマ&風雅 >>173-177
・結果発表からのO・SHI・O・KI・DEATH☆ >>180-186

〔第二回・続・可憐な乙女の料理対決〕
・料理対決・再び >>1-7
・実食 ローズ&鏡 >>8-11
・実食 完二&リリィ >>12-15
・実食 悠&風雅 >>16-19
・実食 凪&セシル >>20-23
・実食 陽介&クマ >>24-28
・実食 フランシス&烈 >>29-34
・結果発表と例のアレ >>35-43

〔第三回・豪傑な男の料理対決〕
・何でどうしてこうなった(By昴) >>44-49
・実食 氷海&雪花 >>50-53
・実食 七海&由梨 >>56-59
・実食 鈴花&直斗 >>60-63
・実食 葉月&雪子 >>64-67
・実食 千枝&牡丹 >>68-71
・実食 理乃&りせ >>72-76
・結果発表! >>77-86 ※募集は締め切りました
・O・SHI・O・KI☆前半戦 >>94-101
・O・SHI・O・KI☆後半戦 >>110-123

〔第四回・男女混合料理対決地獄編〕
・戦いをもう一度 >>203-209
・実食 一番&二番 >>222-227
・実食 三番&四番 >>233-237
・実食 五番&六番 >>247-253
・実食 七番&八番 >>260-264
・実食 九番&十番 >>286-290
・実食 十一番&十二番 >>301-306
・実食 裏回 >>326-342
・結果発表! >>384-398 ※募集は締め切りました
・賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 >>662-671

〔第五回・料理対決・頂上決戦!〕
・評価五のための頂上決戦! >>415-420

〔番外編・審査員一新!? 選抜メンバーの料理対決!〕
・死亡フラグ立たせた奴。前出ろ。前だ。 >>716-723
・実食 一番&二番 >>728-733
・実食 三番&四番 >>738-743
・実食 五番 >>751-756
・対決 五番の料理 >>784-794
・大団円と実食 六番 >>814-822
・実食 七番&八番 >>840-848

〔番外編・挑戦者=変動審査員!? ゲストもありな料理対決!〕
・概要と募集要項 >>856※募集は終了しました


☆言葉泥棒とワンダークロックシリーズ
・言葉が消えた理由 >>435-441
・異次元に突入! >>442-446
・激突! 鈴花VSローズ >>451-455
・激突! 風雅VSフランシス >>456-460
・激突! 烈VSリリィ >>464-469
・激突! 氷海VSセシル >>470-474
・激突! つぎドカ!VSジョーカー >>478-484
・揺蕩いから、覚醒めの時へ >>485-488
・激突! パステルくんVSジョーカー >>491-497
・おかえりの味とただいまの涙 >>498-506


☆マヨナカテレビ事件シリーズ
〔氷海編〕
・虚ろな映身は現身を打つ >>523-532
・穿たれた水器(みずうつわ) >>533-537
・囚われの氷硝 >>540-545
・冷酷なる御霊 >>546-553
・氷雪の女王 >>563-568
・悪夢の終わり >>569-578
・雲の向こうに捧ぐ向日葵の花 >>582-585


☆神様・悪夢相談室シリーズ
・悪夢:ケース「赤羽 烈」>>805-808
・悪夢:ケース「青柳 氷海」 >>831-835


☆もしももしものちいさなおはなしシリーズ
・カラオケネタ >>192-195 ※募集は締め切りました
・どっちの料理ショー >>274-276


☆ノートの世界のTwitter事情シリーズ
・アカウント一覧 >>589

〔本編〕
・その一 >>590-594
・その二 >>595-598
・その三 >>606-609
・その四 >>614-616
・その五 >>622-623
・その六 >>630-632
・その七 >>633-634
・その八 >>317-319

〔番外編〕
・Let's Twitter with JOMANDA >>602-605
・Let's Twitter with JOMANDA2 >>617
・Let's Twitter with JOMANDA3 >>776-778
・異世界の料理対決 その一 >>880-888


☆新・ワイルド能力者のコミュ事情シリーズ
・烈&氷海 ランク1 >>644-649


☆短編
・はんぶんこ >>128-129
・リミットブレイクと暴走娘 >>133-135
・フラワーギフト >>140-147
・年末恒例巫女さんバイト >>349-359
・玉より食物 >>365-371
・「リンちゃんなう!-Try to Sing Ver.-」 rejected by 相方の皆さん >>510-515
・没案「第四回料理対決六番の料理」 >>516
・思いつくままに書いてみた料理対決案 >>558
・没案「第四回料理対決・その後」 >>624 答え+α >>629
・バレンタインデー☆パニック! >>681-689
・猫の猫による猫のためのお花見 >>699-704
・お知らせと次々回予告(!?) >>708-709
・ほのぼの日和 >>770-772
・小ネタつめつめ >>863
・前奏曲・異世界の第六回目 >>866-868
・お知らせと紹介と >>891-893 new!

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実食 ローズ ( No.9 )
日時: 2014/08/30 21:22
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



ポリポリと、美味しそうに人参を食べながら、一番手のローズはその時を待っていた。
部屋には審査員である昴、ジョーカー、パステルくん、にゃぐわと、救援係としてアイギス、救援兼にゃぐわの通訳として黒と紅がいた。

「むぐむぐ…。やっぱ人参は生だよねー♪」
『ローズ君、お腹いっぱいになっちゃうよ?』
「だいじょーぶだよ風花! ボク、リリィ程じゃないけど、食べるの大好きだから!」
『ふふっ、食欲旺盛なんだね。』
「こういう食いっぷりがいい奴が美味そうに食うと、作り甲斐があるってもんだよな。」

昴はローズの頭を撫でると、「取ってくる。」と言い残し、エレベーター前に行った。

「あぁ…ローズがあの毒に当たらないといいが…。」
「だいじょーぶだってジョーカー様! ボク、どんなものが来たって食べられるよ!」
『いや、あの毒は無理だろう…。』
「あの…気になっている事があるのですが、ジョーカーさんが仰る毒とは一体…。」

アイギスが訊ねると、黒、紅、ジョーカーの表情が暗くなる。

「…前回のラスボス的存在で出てきた、牡丹の料理の事を指してるんだと思うよ…。」
「にゃぐー…。」
『アレはもう二度と食べたくない。と言っている。』
「…何となく、わかった気がします。」

死んだ目をさせるパステルくんとにゃぐわに、アイギスは話を打ち切った。

「取ってきたぞー。」

そんな折、昴が戻ってきたようだ。手には蓋がかぶせられたお盆と、大きな箱。
…蓋付きのお盆は分かるが、箱?

『神、その箱は…?』
「ああ、さっき宅配便が来たんだ。」
『誰からだったのだ?』
「Pixivと小説カキコで逃走中の小説を書いているYUMAさんって人。その人から回復薬を差し入れしてもらった。」
「わーい! どんなゲテモノが来てもこれなら大丈夫だね! ありがと、YUMAさん!」

YUMAさん、本当にありがとうございます。…回復薬だけで足りるかな…?

「(頼むから不吉な事言わないでくれ俺!)とりあえず、回復薬とあと、胃薬と氷海の親父さんから貰った“おく○りの○たね”と…。」
「この用意だけで済む料理ならばいいがな…。」
「ジョーカー、頼む。不吉な事を言わないでくれ…。開けるぞ。それっ!」

カパッ、と蓋を開けると、そこには五つの小鉢に入ったラーメンと理乃お手製のアワーグラスβが。

「…。」
『…。』

が、次の瞬間訪れたのは、静寂。なぜなら…。

「なぁ、何で瓦礫入ってんの?」

そう、そこには瓦礫があったのだ。取り除く努力はしたのか大きいものは入っていないが、細かいものが浮いている。
しかも備えられている具材が…焦げていた。もう、黒く焦げていた。

「…い、一応スープを使う約束は守っていてくれているな。えっとこれは…醤油ラーメンか?」
「ゴメン、美味しそうには見えない…。」
「確か、誰か壁破壊したよな?」
「」

昴の発言に全員黙り込む。嫌な予感がするが、ルールはルール。食べなければならない。

「…動かすぞ。」

そう言って昴はアワーグラスβのスイッチを押した。
直後、ふわりと暖かい醤油の香りが放たれた。が、焦げ臭いのも混じっている。

「香りだけ…は、まぁ、合格レベルか。」
「もともとお湯に溶かせば誰でも美味しそうな匂いは出す事が出来る代物だからなー。」
「ローズ、それ言っちゃ元も子もないよー…。」
「にゃぐー…。」
「ともかく、伸びる前に食べよう。」

全員、箸を手に持ち、器を持った。

「いっただっきまーす!」
「にゃぐー!」

そして、一斉に口をつける。

「んぐっ! …瓦礫に当たったー…。ゴリッてしたー…。」
「野菜もこれ完全に焦げてるな…。」
「炭にならなかっただけましだけど…瓦礫が痛いよー…。」
「にゃぐー…。」

全員、瓦礫に確実に当たり、不快な表情をした。

「…流石にこれは二あげられないな…。」

食べ終わった後、全員は用紙に記入をし始めた。











総評:一


昴:個人評価…一
ごめん、瓦礫を取り除こうとした努力は認めるけどこれはちょっと二あげられない。救いの無いレベルの不味さではないけど、流石に瓦礫は勘弁。

パステルくん:個人評価…一
瓦礫交じりのは流石にゴメン被りたいよー…。野菜もコゲコゲだったけど、瓦礫よりはましかな…。とりあえず君はキッチンに違う意味で入らないほうがいいかも…。

にゃぐわ:個人評価…一
流石にオイラも石ころ食べさせられるのはゴメンしたいニャ…。焦げはよくあるレベルだから目を瞑ってもいいけど…瓦礫は駄目だニャ…。

ジョーカー:個人評価…一
他の皆と同意見だ。瓦礫は勘弁してくれ。あと、帰りにキッチンの壁を修復するように。我と昴殿が色々困る。

ローズ:個人評価…一
硬かったしゴリゴリしたよー…。野菜の焦げも気になったし、ちょっと料理と呼びたくない…。

実食 鏡 ( No.10 )
日時: 2014/08/30 21:27
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



ローズと別れ、次に入ってきたのは鏡だった。

「あ、そうか。二番手はお前か。」
「うん! …ねぇ、ローズが凄く不機嫌そうに出て行ったけど…。」
「ガチでハズレに当たった。いや、割と救いはある方のハズレかも知れないけど。ほら、壁ぶち抜いた奴、いたろ? あいつの料理だったみたいで…。」
「そんな料理に当たりたくない…。」

鏡はげんなりとした様子でそう答えた。

「…当たらないといいよな。取ってくる。」

昴は重い腰を上げ、エレベーターへと向かっていった。

「…はぁ…。またあの料理対決するとは思わなかったよー…。」
「ここにいるみんなそう思ってるよ…。少なくとも、風雅と悠はもう二度とごめんだって思っていそう…。」
「ちょっと、前回の事を興味本位でお聞きしたいのですが…。」

アイギスが何かを発言すると、鏡、パステルくん、にゃぐわがじっと彼女を見た。
無言なのに、何故か分かる。「何も聞くな。」と言っているのが分かる。

「…すみませんでしたっ!」

それを察知できたアイギスは、お辞儀をして謝罪をした。

『アイギス、聞いてほしくない事は聞かない方がいいよ…? わ、私もちょっと興味あるけど、聞かないでおいたんだから…。』
(風花の場合は彼女に聞く事はできそうだが…。)

創世手帳の所持者である風花ならば、創造者に当時の事を手帳に同期させる事が可能だが、どうやら彼女はそれをしていないらしい。…聞かない方がいいと諭されたか、あるいは自分で聞かない方がいいと察知したか…。

「ただいまー。」

そんな中で、昴が帰ってくる。手に、お盆に蓋が被せられた物を持って。

「さて、二連続ハズレじゃない事を願いたい。鏡、胃薬と差し入れの回復薬と心の準備は?」
「バッチリだよ!」
「胃薬も回復薬も十分あるよー!」
「にゃぐー!」
「…心の準備は出来た。昴殿、いつでも開けてくれ。」

全員、顔を見合わせ、頷いた。そして昴は蓋を開けた。

「…草?」
「根っこみたいなのもある…。」

中を開けて一番に飛び込んできたのは、草や根っこのようなもの。

「…と、とにかく動かすぞ。」

昴は先程同様、アワーグラスβのボタンを押した。と、同時に、

「ううぅ…。」

苦そうな、薬のような香りが漂った。スープの色合いを見る限り味噌ラーメンなのだろうが、味噌の香りがまったくしない。

「こ、この匂い、漢方か…?」
「珍珠、杏仁、山薬、甘草…様々な生薬を確認。全て害が無いようです。」
「…漢方って煎じるものではなかったか?」
「ボクもそう思ってたよ? でもこれ、明らか現物で入っている気がするんだけど。」

アイギスのサーチ結果を聞くと、一同はもう一回五つに分けられた器を見た。

「…く、食おうぜ。」

全員、恐る恐る箸をつけ、食べ始める。
一口食べる毎に、漢方特有の苦い香りが口の中に広がる。

「うぅ、苦いよぅ…。」
「…現物入れる馬鹿がどこにいる…。うぷっ…。」
「苦いのが口の中に広がって気持ち悪くなってきた…。」
「にゃぐ…。」
『香りもダイレクトで来るから余計に辛いそうだ…。』

全員、苦い漢方ラーメンを苦悶の表情で食べ続ける。

「…?」

その姿に、アイギスはわずかな疑問を抱いた。

「皆さんの血圧が上昇中…。」
『えっ? 血圧? …あっ、ま、まさか…!』

風花が何かに気が付いたのか、焦り出す。

『み、皆さん! 食べるのを止め』

が、その時既に遅し。全員、机に倒れこんでしまった。

『きゃあぁぁっ! お、遅かったあぁぁっ!』
『ふ、風花! どういう事だ!?』
『えっと、この間授業で習った事なんですけど、甘草に含まれる成分が原因で起こる病気があるんです!』
『ちょ、風花、ごめん、割り込む! それって“偽アルドステロン症”か!?』

突然、風花の通信に由梨が割り込んできて、病名を告げる。

『う、うん…! 本当は手足の痺れとかある筈なんだけど、それが無いって何でか分からないけど、えっと、説明してる時間が無いみたい…。』
『風花! 氷海に通信繋げ! 氷海! 親父さん呼べ! 急病人がでたあぁぁっ!!』
『あの、神達の意識が無いのだが…。』
「データ検索完了。…確かに、その病気は筋肉痛や手足の痺れから入るようです。酷い場合には意識を喪失するようです。」
『恐らくあの馬鹿が甘草を品種改良させて効果を高めたのだろう…。』

紅が頭を押さえたところで氷海の父親と食あたり専門チームが入ってきて、懸命な治療が開始された…。










総評:一


昴:個人評価…零
しょうらい、おまえがひとをあやめそうでこわい。
※手足の震えが今になって来たのか、ミミズがのったくったような文字に。

パステルくん:個人評価…零
どうやったらどくぶつをつくれるのかおしえてほしい。
※同上

にゃぐわ:個人評価…一
なんでりんかちゃんのぶんしんなのかきになるにゃ。
※同上

ジョーカー:個人評価…一
きさまのりょうりはりょうりじゃない。どくだ。いっしょうきっちんにはいるな。
※同上

鏡:個人評価…零
にどとたべたくなんかない。
※同上

実食 ローズ&鏡編 後書き ( No.11 )
日時: 2014/08/30 21:48
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



後書き de 雑談


昴&鏡
「」
※集中治療室(空き室)にて治療中…。


—のっけからダウンか…。

風花
「あぁ、私がもっと早く思い出していれば…。」


—食べた時点でもう終わってたと思う。

風花
「ですよね…。それにしても、最初から二連続で評価一って…。」


—振ったの私じゃないけど、これはちょっと同情しちゃったな…。いや、一番目はまだ救いはあるけどさ。二に近い一だけどさ。うん、二番目はもう終わってるから…鏡君、ゴメン。

風花
「あの、それと何だか前回の導入編で、色々と感想貰いましたが…。」


—ふふっ、今回は私の望む結果にもなったし、ちょっと番狂わせも起こった。

風花
「番狂わせ?」


—なーいしょ。だって答え言っちゃったらつまらないじゃない。

風花
「そ、それもそうですね。…鏡君と昴さん、早く戻ってくるといいけど…。」


—うん、多分、まず無理ね。

風花
「ですよねー…。後で宝玉でも持って行こうかな…。」


—それがいいよ…。じゃあ、今日はこの辺で!

風花
「昴さん達が回復したら、またお会いいたしましょうね。」

実食 完二&リリィ編 前書き ( No.12 )
日時: 2014/08/31 21:19
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



採点方法
五段階評価を下す。内訳は以下の通り。


五、 メニューに拘らず、遊び(アレンジ)を加えており、なおかつ美味しい。

四、 メニューに依りすぎな所はあるが、程よく遊びを加えており、美味しい。

三、 メニュー通りの品。遊びなどはないが、メニュー通りなので普通に美味しい。

二、 メニューに沿ったのだろうが、ミスが目立ちすぎて美味しくない。が、まだ改善の余地がある不味さ。

一、 救いのない不味さ。キッチンに立たせたら死ぬ。


お題:『インスタント麺』
煮るだけで出来る袋麺ならば、種類は問わない。
絶対条件として、袋麺の中身を全て使う事。
アレンジは具材のみ。


完二
「今回はオレとリリィだが…生きて帰れっかな…。」

リリィ
「…鏡君見て分かった。大袈裟じゃない。全部食べなくてよかった…。」

完二
「だろ…?」

実食 完二 ( No.13 )
日時: 2014/08/31 21:26
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



あの後、昴達が何とか回復したとの報告を受け、三番手である完二は部屋に入った。

「ちぃー…うおっ!!」

が、机に向かって倒れ付している一同を見て、思わずびびってしまった。

「だ、大丈夫ッスか…?」
「…そう見えるか?」
「無理ッス。」

きっぱりと言う完二に、昴は苦笑しながらもゆっくりと起き上がった。

「…完二、悪いんだけどさ、次の料理持ってきてもらっていいか?」
「何となく動けないって分かってたッスよ…。取ってくるッス。」

完二はそう言って昴の代わりにエレベーター前に行った。

「…悠とクマと、差し入れしてもらったあの回復薬がなかったら入院だったんだってな…。」
「ああ…。」
「やっぱ魔法とか魔法薬って凄いよね…。入院する程のものでも回復させちゃうんだから。氷海のパパさんも驚いてたよ…。でも…。」
「あの毒は消えてくれなかったみたいだけどな。」

昴、声にドスが利いてるぞ。
そんな話が終わった頃、完二がお盆を持ってやってきた。

「取って来たッスよー。」
「おー、わりぃな、完二。そこ置いてくれ。」
「ウッス。」

完二は昴に言われた通り、テーブルの真ん中にお盆を置いた。

「…さて、胃薬と回復薬と小児用オブラートは準備できたから…。」

じっと、お盆を見る一同。そしてその後、視線を合わせ、頷き合い、完二は蓋を勢いよく開けた。

「」

昴とパステルくん、にゃぐわはそれを見て絶句してしまった。
中にあったのは、カレーうどんのようで、その上に麻婆豆腐がかけられている。汁跳ね防止用にか、白い前掛けが丁寧に五つ分折りたたまれていた。
カレーうどん、そして麻婆豆腐。考えられる人物は…。

「んじゃー、時間進め」
「まっ、待て完二!」
「うわーん! いやだー! 三連続でハズレなんていやだあぁぁぁぁぁっ!!」
「にゃぎゃあぁぁぁぁぁっ!!」
『…あの臭いはもう嫌だと言っている。(相当なトラウマだったようだな…。)』

恐らく、昴とパステルくんとにゃぐわの頭の中には同じ人物が出てきているのか、泣き出し、叫び出す一人と二匹。
が、完二はそんな彼女等の嘆きを他所に、アワーグラスβのボタンを押した。

「あーーーーーーーっ!!」
「にゃぐーーーーーっ!!」

辺りに、ほんのりといい香りが漂い始める。完二は確信を持ったのか、前掛けをしてから両手を合わせ、「いただきます。」と言ってから食べ始めた。

「か、完二! それ絶対」
「昴殿、落ち着いてくれ。…危険そうな香りはしないぞ。」
「こちらも、危険そうな物質は確認できません。至って普通の麻婆豆腐とカレーうどんのようです。」
「へ?」

ジョーカーとアイギスに言われ、昴は冷静になって完二を見る。

「うーん、やっぱセンパイの料理は最高ッス!」
『…完二、それを作った人物に心当たりでも?』
「まぁな。一回食わせてもらったし。うーん、マーボカレー最高!」
「マーボカレー…?」

テイルズシリーズで大体出ている料理、マーボカレー。シリーズによっては料理として作る事が出来、HP回復やお金取得率アップ等、様々なよい効果をもたらす。レトルトとして出ていた覚えもある。
そのマーボカレーを知ってはいるが、作れる者となると…その人物は限られてくる。
そして完二が発言したセンパイ、作った人物は三年の中にいると言う事。

「…あ。」

そこまで考えた時、昴の脳裏では二人に絞り込まれる。だが、一人はどちらかというなら和食が得意な為、こういった勝負の場では自分の得意ジャンルで行くだろう。
残る一人は…家事スキル最高ランクの天才凄腕治癒術師。自分が招いた、学園最強の風使い。

「パステルくん、にゃぐわ! 心配ない! こいつは大ハズレなんかじゃない…最上級の当たりだ!」
「え?」
「にゃぐ?」

それが確信に変わった瞬間、昴は箸を取り出し、前掛けをしてから食べ始めた。

「あー…ちょっとピリ辛だけど、うめぇ…!」
「パステルくん、にゃぐわ。多分、りせの方を思い浮かべたんだろうケドよ、アイツがこんな前掛けなんて用意するか?」
「あ、絶対しないね!」
「にゃぐ!」
「…その説得でいいのか…?」

ジョーカーは完二の説得に納得するパステルくんとにゃぐわを見つつ、食べ始めた。
ほんのりと香辛料の香りが口に広がる。心なしか、体の奥底から楽になってきた。

「…この料理もある意味、魔法の塊、なのだろうか?」

毒が抜けていくように楽になっていく体を考えながら、ジョーカーは食べ進めて行った。











総評:五


昴:個人評価…五
俺はお前を招いて正解だと思っている。ここできてくれて本当にありがたい。これからも美味しい料理をお願いします。

パステルくん:個人評価…五
さっきの毒が嘘のように消え去った感じがする! ピリッと辛めだったけど、凄く美味しかった! 今度このマーボカレーうどんの作り方、教えてね!

にゃぐわ:個人評価…五
ホント神様みたいだニャ! これ絶対麺やスープから作ったらもっとうまくなるニャ! ちょっと今度食べさせてほしいニャ!

ジョーカー:個人評価…五
この料理に魔法がかかっていたのか、料理自体の効果なのかは分からないが、体が楽になったのは確かだ。ここできてくれたのはありがたかった。

完二:個人評価…五
文句なしの最高評価ッス! 今度、オレにもマーボカレーの作り方、教えてほしいッス! これからもセンパイの料理、楽しみにしてるッスよ!


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