二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 神様のノート 一冊目
- 日時: 2015/05/12 18:40
- 名前: 奏月 昴 (ID: rBo/LDwv)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28346
始めまして、奏月昴と申します。
pixivでも活動していますが、別の所でも活動したくなり、こちらにやってきました。
基本pixivと同じものを載せていく予定なので、お好きな方を閲覧下さい。
とりあえず今は現在進めているシリーズ物を載せますが、ちょこちょことお引越しさせていく予定です。
設定わかんないけど興味がある方、pixivまでお越しいただけるとありがたいです。
何かいい加減ですみません…。
それでは、よろしくお願いします。
※ざっくばらんなあらすじ
会社から帰宅途中に何故か宙に浮いている少年、MZDと出会った私こと、創造者。
彼から貰った創世ノートを使い、世界と創造者の分身、奏月昴を生み出し、この世界の神様として中からの管理を命じる。
その際、昴と約束し、私の事は他言無用とすることになった。
昴は生まれたその日に、この世界で烈達つぎドカ!メンバーと出会い、仲良くなる。
ある日、創造者から教えられた創世ノートの機能である『召喚』を用い、烈達の記憶と姿、力を基にして鏡達を生み出す。
そして二学期が始まる頃、八十稲羽から悠達ペルソナメンバーが、ペルソナが現実でも呼べるようになり、流石に稲羽にはいられないという事で、烈達が通う学校に転校して来て、仲良くなった。
色々あり、十二月。烈達つぎドカ!メンバーがバトルしてから一年後、パステルくんはワンダークロックと呼ばれる巨大時計をジョーカー一味に壊されている事を思い出し、一人立ち向かおうとするも、それをつけていた烈達つぎドカ!メンバー。
彼等の力を借り、ジョーカーを倒し、ワンダークロックを無事直すことが出来た。
ジョーカー達とは和解し、現在はつぎドカ!メンバーの家に、ジョーカーは昴のいる神殿に住むことに。
ワンダークロックが壊れた影響なのか、全ての人々の体の時間が戻ろうとしており、現在、年齢はそのままで一年をやり直している。
昴の管理と私の監視、それに限界を感じた私は、MZDの提案で、戦い慣れた人をノートの世界に永住させる事を決意。
その時、私が高校時代に考えた理乃達が適任という事になり、彼女等の世界をノートの中に作り出し、全てを話した上で永住してもらう事に。現在は悠達と同じ学年で生活している。
私
—とまぁ、見て分かるかわからないけど、主要となる人物は、つぎドカ!、ペルソナ4、ジョーカー達、それからオリジナルキャラとして理乃ちゃん達になるかな。
昴
「あ、簡易的なキャラ紹介は、もう一個の“ノートに刻まれた一頁”に移したので、そちらを見てくれよな。URLからも飛べるぞ。」
5/12 最終更新
『目次』
☆料理対決シリーズ
〔第一回・可憐な乙女の料理対決〕
・栗拾いからの料理対決へ&華の乙女の料理対決! >>154-160
・実食 完二&烈&鏡&悠 >>164-168
・実食 凪&陽介&クマ&風雅 >>173-177
・結果発表からのO・SHI・O・KI・DEATH☆ >>180-186
〔第二回・続・可憐な乙女の料理対決〕
・料理対決・再び >>1-7
・実食 ローズ&鏡 >>8-11
・実食 完二&リリィ >>12-15
・実食 悠&風雅 >>16-19
・実食 凪&セシル >>20-23
・実食 陽介&クマ >>24-28
・実食 フランシス&烈 >>29-34
・結果発表と例のアレ >>35-43
〔第三回・豪傑な男の料理対決〕
・何でどうしてこうなった(By昴) >>44-49
・実食 氷海&雪花 >>50-53
・実食 七海&由梨 >>56-59
・実食 鈴花&直斗 >>60-63
・実食 葉月&雪子 >>64-67
・実食 千枝&牡丹 >>68-71
・実食 理乃&りせ >>72-76
・結果発表! >>77-86 ※募集は締め切りました
・O・SHI・O・KI☆前半戦 >>94-101
・O・SHI・O・KI☆後半戦 >>110-123
〔第四回・男女混合料理対決地獄編〕
・戦いをもう一度 >>203-209
・実食 一番&二番 >>222-227
・実食 三番&四番 >>233-237
・実食 五番&六番 >>247-253
・実食 七番&八番 >>260-264
・実食 九番&十番 >>286-290
・実食 十一番&十二番 >>301-306
・実食 裏回 >>326-342
・結果発表! >>384-398 ※募集は締め切りました
・賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 >>662-671
〔第五回・料理対決・頂上決戦!〕
・評価五のための頂上決戦! >>415-420
〔番外編・審査員一新!? 選抜メンバーの料理対決!〕
・死亡フラグ立たせた奴。前出ろ。前だ。 >>716-723
・実食 一番&二番 >>728-733
・実食 三番&四番 >>738-743
・実食 五番 >>751-756
・対決 五番の料理 >>784-794
・大団円と実食 六番 >>814-822
・実食 七番&八番 >>840-848
〔番外編・挑戦者=変動審査員!? ゲストもありな料理対決!〕
・概要と募集要項 >>856※募集は終了しました
☆言葉泥棒とワンダークロックシリーズ
・言葉が消えた理由 >>435-441
・異次元に突入! >>442-446
・激突! 鈴花VSローズ >>451-455
・激突! 風雅VSフランシス >>456-460
・激突! 烈VSリリィ >>464-469
・激突! 氷海VSセシル >>470-474
・激突! つぎドカ!VSジョーカー >>478-484
・揺蕩いから、覚醒めの時へ >>485-488
・激突! パステルくんVSジョーカー >>491-497
・おかえりの味とただいまの涙 >>498-506
☆マヨナカテレビ事件シリーズ
〔氷海編〕
・虚ろな映身は現身を打つ >>523-532
・穿たれた水器(みずうつわ) >>533-537
・囚われの氷硝 >>540-545
・冷酷なる御霊 >>546-553
・氷雪の女王 >>563-568
・悪夢の終わり >>569-578
・雲の向こうに捧ぐ向日葵の花 >>582-585
☆神様・悪夢相談室シリーズ
・悪夢:ケース「赤羽 烈」>>805-808
・悪夢:ケース「青柳 氷海」 >>831-835
☆もしももしものちいさなおはなしシリーズ
・カラオケネタ >>192-195 ※募集は締め切りました
・どっちの料理ショー >>274-276
☆ノートの世界のTwitter事情シリーズ
・アカウント一覧 >>589
〔本編〕
・その一 >>590-594
・その二 >>595-598
・その三 >>606-609
・その四 >>614-616
・その五 >>622-623
・その六 >>630-632
・その七 >>633-634
・その八 >>317-319
〔番外編〕
・Let's Twitter with JOMANDA >>602-605
・Let's Twitter with JOMANDA2 >>617
・Let's Twitter with JOMANDA3 >>776-778
・異世界の料理対決 その一 >>880-888
☆新・ワイルド能力者のコミュ事情シリーズ
・烈&氷海 ランク1 >>644-649
☆短編
・はんぶんこ >>128-129
・リミットブレイクと暴走娘 >>133-135
・フラワーギフト >>140-147
・年末恒例巫女さんバイト >>349-359
・玉より食物 >>365-371
・「リンちゃんなう!-Try to Sing Ver.-」 rejected by 相方の皆さん >>510-515
・没案「第四回料理対決六番の料理」 >>516
・思いつくままに書いてみた料理対決案 >>558
・没案「第四回料理対決・その後」 >>624 答え+α >>629
・バレンタインデー☆パニック! >>681-689
・猫の猫による猫のためのお花見 >>699-704
・お知らせと次々回予告(!?) >>708-709
・ほのぼの日和 >>770-772
・小ネタつめつめ >>863
・前奏曲・異世界の第六回目 >>866-868
・お知らせと紹介と >>891-893 new!
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- Re: 神様のノート ( No.660 )
- 日時: 2015/02/10 21:14
- 名前: ネール・ブン・アリルセ (ID: 5TWPLANd)
もうすぐ帰りますが社員研修旅行で滞在中の東北地方より、スマホでメッセージを伝えに来ましたネールでございます。
ええ、おかげで「外出禁止」を自分の誕生日まで食らいましたからね…。
なのでお祭りの日は必ず電車で。
読んでくださるのですか!?ありがとうございます!!!
陽光の物語から見るのをオススメします。
順番は陽光の物語→魔法とココロの物語なのでこの順番で読むと楽しめますよ。(後者は現在更新中)
…でも、やっぱり女の子だと玲ちゃんが一番しっくりくるんですよね。
お姫様みたいな感じの髪ですし、何より可愛いですからね。
風花ちゃんや千枝ちゃんもきっと大人になったらって思うと絶対似合うんだろうなって想像したり…。
+*+*+*+
さて、引き続きお怒りの威筑君ですが…。
威筑:「伊邪那岐大神!(「青嵐式アサルトショット(ヒートライザで強化済み頭突き。故に自分も多少ダメージ)」
碧:「アイギス、後で二人にメディアラハンを。」
アイギス:「了解であります。」
死なない程度の威力に押さえました上に後で私サイドのアイギスのメディアラハンをかけましたので安心してください。
人様の子を殺しちゃいけないので…、その…、悠さんは気絶していますが…。
*=*=*
陽影:「意外とすごいこというのな。
まあ、撃たれてもあいつ蘇って帰ってくるから厄介なんだよなぁ…。
撃たれようが、俺がガルダイン放とうが、マーガレットさんがメギドラオンしようが、イザナギが叩っ斬ろうが、何でか無傷になって帰ってくるんだよ。」
祥陽:「なんかさっき凄い音したが?」
彼は花村祥陽と言います。
クロスオーバー小説にて陽介より4〜5つ年上のお兄さんというポジションにあり、性格は陽介と違ってかなり脱力気味でテンション低くく、半目とヘアバンドと短髪が特徴です。
祥陽:「ん?ああ、これからよろしく。…昴さん、あんたには賛同するよ。あの野郎は…うん…。(顔をしかめる)」
ちなみに彼もペルソナ使いで何故かそのペルソナはあのタケハヤさんですが理由ありで普段ジライヤ(の姿をしたアルビノ村)です。
この人も目の敵にするほどヤツ…九兵衛が大嫌いでかなり面識があるくらい知っています。
彼とハル(陽影)について、何かご質問はありますでしょうか?
*=*=*
…さっきのあの歌の歌詞を聴いた皆様の感想、拝見しました。
そうなんですよね。
昴さんが言う通り、最初は戦士らしい勇ましさと誇らしさを持った歌に聞こえますが合いの手からイキナリ直滑降で雰囲気がガラリと変わりますからね…。
…というか、雪子さん。
あの歌詞部分は「裸一つ」ではなくてですね、正解は「褌一つ」なんですよ…。
悠さんには素晴らしい歌ですか…。
裸で鍛え抜いた己の体を誇るための歌ですので…。
書いた本人の私はちょっと複雑ですね…。
真蘭:「頭痛い…。裸族の気にいる歌なんてあれぐらいなものだし…。」
それではそろそろ飛行機の方へ行きますので失礼いたしますね。
…とはいえ、少し入力ミスという手違いがありましたので変更した時にはもう家に帰って来ています…。
追伸:奏月さんと昴さんは牛タンの味で味噌と塩、どっち派ですか?
それから…、奏月さんサイドのペルソナ組は九兵衛にどんな印象を持ちましたか?
- Re:ネールさん ( No.661 )
- 日時: 2015/02/10 21:50
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: lAkC0vKa)
ネールさん:
社員研修旅行ですかー。いいなー。こちらはそういったのないですからねー。契約社員なんで。
色々と書かなければならないもの、書きたいものが溜まっているので、それが落ち着いてからになりますが…見に行きます。
あぁ、頭突き食らわせられたか…。
悠「」※へんじがないただのしかばねのようだ
昴「自業自得だこの馬鹿。」
クマ「アイチャン、ナルカミにはやらんでいいクマ。ガチで。」
死なない程度にやったならば、後でこっちでやっておきます。ええ、理乃ちゃんが低級回復魔法で。
そんなに凄い事いいましたかね? うちの陽介君。
陽介「すげーかな? 俺、こいつ(悠)に関してそうだったらいいなと思って、そいつも同じように考えたんだけど。つか、それ、別のが着てるだけじゃねぇか?」
直斗「マーガレットさんのメギドラオンを食らって無傷だと考えると、別の九兵衛が入れ替わりできているとしか考えられませんよ。恐らく何体もいるだろうと思いますので。…って、花村先輩…に、似ていますが…。」
昴「新顔だな。どうも、うちの馬鹿共がお騒がせしました。…なんか、いつも元気な陽介のイメージがあるからか、違和感が…。あ、あのそっちの変態に関しては、俺は何も言わない。言ったらきゅっとしたくなるから。」
お二人への質問は、今は思い浮かばないですね…。すみません…。
あぁ、歌の感想は…すみません、素で見間違えました。
雪子「でも、裸でも褌でもあんまり変わらない気がするよ。どうせその褌も破られるしwwwww痛い褌だったら余計に破られるよwwwww」
悠の感性はもう気にしないで下さい。
追記の話ですが…私は塩派です。
昴「俺も塩派です。」
陽介「裸族という認識しかもうないんだけど。」
千枝「あたしも変態のイメージが出てくる。」
雪子「鳴上君と仲良くできそうwwwww私は仲良くできそうにないけど。」
完二「オレも生理的に受け付けないッス。仲良くできそうにないたいプッス。」
りせ「私も難しいかな…。元が元だけに。」
クマ「クマも、不思議生物だけどー…流石に生理的に勘弁クマ。」
直斗「僕も難しいですね。ええ、あのH.Aさんみたいにこの弾を余す事無く放ちたくなる衝動が…。」
はい、全員アウ…ん?
悠「裸族はいつでも同士を募集している!」
この後、ペルソナ組のみんなからフルボッコを食らったとか…。
では、物理的話し合いの最中ですが、この辺りで失礼します。
- 賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 ( No.662 )
- 日時: 2015/02/10 22:06
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: lAkC0vKa)
第四回料理対決が終わって、翌日…。
「えっと…何で私達が集められているの?」
葉月、風雅、牡丹の三人は、学校に行く前に神殿に寄ってほしいと言われ、集まっていた。
「早速いい案が寄せられたんだ。これは流石に早くやらないとな。」
「どんな案なの?」
「んっと、な。読者の天宮昴さんから。(同じ昴さんから寄せられてびっくりなんだけど。つか、昴って言う字を使う作者って珍しい気がする。)」
pixivで料理対決系のお話をよくブックマークしてくださる読者であり作者さん。天宮昴さんからの案を見て、昴はこれは最初にやらないといけないと思っていた。
「お前達三人は学校に行ったら真っ先に、調理室の後片付けをする事。牡丹、お前もだ。MZDには許可は取ってある。」
「あ…。」
「これが、お前等の最初のオシオキ。」
昴がどこからか取り出した看板には、
『一番重要な大仕事〜牡丹、杉山葉月、風雅へのオシオキ〜(天宮昴さん案)』
と書かれていた。
「続きは一週間後。ある程度集まったら、な。まずはあのままだろ、調理室。学校で授業が始まる前に、さっさと片付けて来い。」
「はい!」
全員、急いで学校に向かった。
(…なぁ、俺。今、どんな案が集まってる?)
—んー…殆どが説教系と指導系ね。フルボッコ案は来てないよ。安心して。
(ならいい。…もう、あんな思いすんのは勘弁だからな。)
—右に同じ。
昴と創造者は溜息をつく勢いでそう思った。もう、我が子が殺されるようなオシオキは見たくないのだ。
「(でもまぁ、これから減ってくれるといいけどな。)さてと…。千枝、いるんだろ?」
「うん、来たよ、昴さん。」
神殿の物陰から出てきた千枝が、昴に近づく。
「悪いな、お前にも来てもらって。お前と葉月に別任務を頼みたいんだ。今回のオシオキで必要な事だ。後で直斗と風花と由梨にも別任務を頼む。」
「いいよ、雪子に痛い目見てもらえるなら。流石に奇跡はない。」
にこっと笑う千枝に、昴は苦笑しながら作戦の概要を話した。
■
学校にて…。
「うわー! どうしよう、お皿が割れた!!」
「誰がお皿なんて使ったんですの!? って、きゃーっ!」
「牡丹ちゃん! 大丈夫!? って、何で固形石鹸が床にあるのー!?」
散々騒ぎながら、仲良く片付けていった…。
あ、割れたお皿などは勿論彼女達が自腹きって弁償しました。
※
『一番重要な大仕事』
・料理対決後の後片付けを反省組に行わせる
- 賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 ( No.663 )
- 日時: 2015/02/12 23:30
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 6JiMyIa1)
そして、一週間後のオシオキ本番…。
オシオキを受ける全員、パステルくんが作った特別会場にて用意された円卓に座っていた。
別の場所にある机には、昴と陽介、にゃぐわと紅がいる。
「始める前に、まず全員にユリカさんの子達からのビデオメッセージを預かってるから再生するぞ。葉月と風雅、馬鹿神以外な。まずは牡丹と雪子。お前等二人には、この間助けに来てくれた芳佳。それと、まぐろとアッシュからだ。」
昴の頭上に現れたテレビから、映像が映し出された。映ったのは、小説カキコで活動している作者さんであり、この第四回料理対決で即座に応援を寄越してくれたユリカさんの子達だ。
『雪子さん…。まず味がしないのどうとかは置いておくよ。…料理に変な力を使おうとしないで。奇跡じみた力でラッキーハプニングとかそういうのはまるでいらないから。ちゃんと真面目に作ってよ。食品関係者からすると料理をバカにしているように見えるんだ。』
「べ、別に馬鹿にしてないもん!」
「天城、まずお前は反省してくれ。」
最初に映像に映ったまぐろがそう言うも、雪子、お前な…。いや、これ録画だから会話は成立しないけど…陽介の言う通りまず反省しろよ。
『牡丹さん、食材の採集や毒抜きの方法は専門の知識を持った人の意見を参考にして下さい。今回はその兆しが見えたのと反省していらっしゃるようなので、もう何も言いません。ですがこれから、構わずあれこれぶちこもうとするのは止めて下さいね。』
「うぅ、反省しますわ…。」
「まず牡丹は確認して投入すれば問題ないだろうな。意外にもお前料理上手だって判明したんだから。」
次に映像に映った芳佳の言葉に牡丹が項垂れたが、昴がそう励ました。彼女は反省しているので、特にお咎めをする気はないようだ。
『君達の人格を否定したりとかどうとか、そういうつもりは全くない。とにかくちゃんと料理は真面目に作ってくれ。見ているこっちがハラハラするし、食べる昴さん達の身にもなって…。』
最後にアッシュがそう訴えると、映像は終わった。牡丹は項垂れたまま話を聞いていたが、雪子が不服そうな顔をしていた。
「…本当に救いがあるのは牡丹だけかこん畜生。次、馬鹿舌共。これはユリカさんご本人からだ。手厳しい言葉があるが、お前達の為だ。これを聞いて反省しやがれ。」
昴がそう言うと、再び頭上に映像が流れた。そして、ユリカさんの姿が映る。
『…貴方達はしばらく料理対決に出ないで欲しい。自覚がないとかそういうのは今は置いておきます。…まずちゃんと審査はして下さい。七海、作った理乃ちゃんの気持ちになってみたの? 貴方と理乃ちゃんは小さい頃からの友達なんでしょ? 友達からそんな事を言われたら悲しくならない? りせも同じです。』
「酷くない!? ちゃんと審査してるもん! 理乃の気持ちになって審査したもん!」
「私だってやってるもん!!」
「完二とローズ達純粋組の料理を改悪し、更に鈴花や理乃の料理を最悪な評価に落としたどの口がそれを言うの?」
映像が終わったと同時に吠え出した二人に、昴は女子化した状態でにっこりと笑って言うと、二人共黙った。
「次、悠。まずは…おい、テメェ、ユリカさんの世界で暴れたって聞いたけど?」
「あ、暴れてなんかいない!」
「あぁ? 嘘言うんじゃねぇよ。ユリカさんの世界で遊んでいた俺と里中の前にやって来て、俺のズボン引きちぎって行ったし、里中を怒らせただろ。」
「」
陽介の言葉に、悠は何も言わなくなった。どうやら目撃証言で沈んだようだ。ユリカさんの世界でどう暴れたかは、後に語ろう。
「テメェにはユリカさん本人とルイージ、マルスとリンクからだ。しっかり聞け。」
映像が再び映る。そこにはユリカさんとルイージ、マルスとリンクが映った。
『真 面 目 に や っ て 下 さ い 。』
ユリカさんから手厳しい言葉を貰い、
『普通にやれば評価の高いものが出来るのに…ふざけないでちゃんとやってよ?』
ルイージに怒られ、
『あと誰彼構わず女性に声をかけるのも止めた方がいいと思う。うちでも問題になったし…。』
マルスに呆れられ、
『読者側からすると相当なイメージダウンに繋がるぞ。』
リンクから忠告を受けた…。
「イメージダウンだなんてそんな! 誰彼構わず声をかけているつもりはない! 俺が声を欠けているのは美しい美女だけ」
「陽介。」
「了解。スサノオ、【ガルダイン】。」
「ぐあぁぁぁぁっ!!」
筈なのに、まったく反省しないで開き直ったので、問答無用で陽介が【ガルダイン】をかました。
「…さて、映像は以上だ。次から本格的なオシオキに入っていくぞ。まずはpixivの方で小説を書いている作者さんで読者さんの一人、セルリアンさんからのだ。一部、ユリカさんのも組み合させてもらうぞ。」
そう言って昴は上のテレビを指差し、全員凝視した。そこには、
『“良薬口に苦し”、そして“飴と鞭”とはまさにこのこと。とあるもののロシアン☆ルーレット〜MZD、風雅、牡丹、鳴上悠、天城雪子、久慈川りせ、杉山葉月、金杉七海へのオシオキ〜(セルリアンさん案+ユリカさん案)』
と書かれた文字が映し出された。
「そして、この件に関してゲストを招いている。そろそろくると思うけど…。」
「遅れましたー!」
その声が響いた瞬間、ドスンッ! と地響きが聞こえた。
「」
目の前に現れた高層ビル八階建ての大きな何かを見て、全員絶句。
と、そこからいきなり二人の女性が降りてきた。
一人は、ゆるふわ系の服を着た紫のセミショートの女性、もう一人はセーラーワンピースを着た前髪を三つのピンで留めている腰まであるペールグリーンの髪を持つ少女。
「…えっと、紹介するな。セミショートの人が北風美夜さん。もう一人が北風楓華さんだ。二人共、セルリアンさんのオリキャラだ。」
「北風美夜と申します。以後、お見知りおきを。」
「あたしは北風楓華! フーカって呼んでね! こっちはジャスティ大尉! あたしの使役する魔神だよ!」
そう言ってペールグリーンの子—楓華は、後ろに控える何かを指した。どうやらあの何かは彼女の使役する魔神、ジャスティ大尉というらしい。
「…私達で言う精霊みたいなのかな…?」
葉月は上を見上げながら、そうぽつりと言った。
「うーん、それはよくわかんないけど、多分そうじゃないのかな? 君達も魔神を使役しているんだ。」
「魔神じゃないけど、精霊を使役しているよ。使役って言うか…友達同士? だからそっちとはちょっと違うかも…。」
「へー。その辺りも後で聞きた…きゃあぁぁぁぁっ!!」
「え、何!?」
楓華は葉月との会話を中断させ、ダッシュである人物の元に向かった。
そこにいたのは…この後必要になるので呼んだ直斗。
「すごっ、この銃ハンドガンタイプなのにいい性能してるじゃん!!」
「え、えっ? え、ええ。やはり、分かりますか? まぁ、その…僕なりに対シャドウ戦向けに改造していますし…。あ、他にもありますよ?」
「え、見せて見せて!!」
「楓華、銃火器談義は後にしなさい。」
危うく銃火器談義が始まりそうだったが、セミショートの女性—美夜の一言で楓華は「はーい…。」と残念そうな表情で離れていった。
が、次は昴の横にいるにゃぐわを見つけてまた黄色い声を上げて飛びついていった。
「にゃんこさんだー!! お鼻まるーい! 可愛いーっ!」
「にゃ、にゃぐ!?」
突然抱きついて来た事ににゃぐわは困惑した。まぁ、当たり前だろう。あ、横で飼い主の鈴花が苦笑を浮かべている。
「…楓華…。すみません、昴様。騒がしい子で…。」
「いや、元気があっていいじゃないか。まぁ、オシオキ時間が遅れるから程々にしておくよう頼んでくれ。」
「わかりました。楓華、もう少し落ち着きなさい。」
「えー…。はーい…。」
そう言って楓華はにゃぐわを抱き上げ、渋々大人しくなった。
「今からお前達には、反省文を書いてもらう。裏表含め、自分の料理を食った奴に最低でも一枚。俺に最低でも一枚だ。足りない場合は陽介に言って出してもらってくれ。馬鹿神、テメェは俺と影にだ。普段から滅茶苦茶迷惑かけてんだからこれを切欠に反省しろ。あ、その時に今お前等の目の前にある湯飲みを一緒に提出しろ。自分の名前が書かれてる奴な。」
昴は陽介に原稿用紙を渡した。そして陽介は二枚の原稿用紙を全員の目の前に置いた。
「出来たら、別室にいる俺に提出してくれ。そして俺のいる別室とは違う場所で由梨と美夜さん特性の抹茶スイーツを堪能してもらう。全員反省文を提出し終え、評価したら呼ぶから、またここに戻って来い。じゃあ、スタートだ。」
そして、オシオキが開始された…。
- 賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 ( No.664 )
- 日時: 2015/02/10 22:17
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: lAkC0vKa)
そして、二十分後…。昴達の待機する別室。
「はい、昴さん。」
一番乗りは風雅。きっちりと一枚の原稿用紙にびっちりと書かれている。それと共に自分の名前が書かれた湯飲みを彼女に渡した。
「早いな、風雅。じゃあお前は別室にてスイーツを堪能してろ。セシル、お前はこれを読んで判断してくれ。」
「由梨先輩のスイーツって結構楽しみなんだよね。」
「わたくしも後でいただきに参りますわ。この間のチーム戦での米粉抹茶パンも美味しかったそうですから、単独で作ったらどれほどのものか…。あ、判断は後で昴さんにお知らせしますね。」
「頼む。楓華、悪いけど、風雅を別室に案内してくれ。」
「はーい! いこっ、にゃぐわちゃん!」
「にゃぐー!」
そう言ってセシルは一枚の反省文を持ち、別室に消える。風雅もにゃぐわを抱っこしたままの楓華の案内で別室に向かった。
「昴さん、できたよ。」
「私も出来ましたわ。」
「私もー!」
次に仕上がったのは腐った女子三人。昴は直斗と理乃を呼んだ。由梨は現在、スイーツを作っており、手が離せないらしいのでここには来ていない。
そして昴は、三人を別室に行かせると同時に、理乃と直斗にそれぞれの反省用紙を渡した。
「天城先輩が反省してくれているといいのですが…って、桜坂先輩、どうかなさいましたか?」
「…。」
直斗が溜息をつく横で、理乃は笑顔を浮かべていた。すみません、紙が既に切り刻まれていますが。
「え、読む気にもならないだけですよ、これ。」
「…ああ、俺もこれは読む気にならない。牡丹のは読んでもいいが、これは酷い。雪子は…うん、まぁ、読んでもいいかもしれん。」
「何が書かれているんですか…。」
「…『ごめん。』の一言だけだ。」
「こちらもです。二十分以上かけたのに何なのこの酷さ。昴さん、私からは彼女にアレをプレゼントしてください。」
「わかった。」
どうやら、七海の反省文は誠意がこもっているのかいないのか…。とにかく、七海の反省文は不合格のようだ。
そして暫く経ち、りせと葉月のペアが別室にやって来た。同じように別室に通してから、鈴花と完二を呼ぶ。
「…センパイ、すげー反省してるッスね…。何か、涙の跡があるんッスけど…。」
「泣かなくていいのにな…。あいつ、自分の腕は熟知してるし…。だからこそ、高ランクの完二にあんなのを食わせたのを後悔してるのかも」
昴が言い終えるか否かの時に、横からビリビリと紙を破く音が聞こえた。勿論、鈴花からだ。
「…り、鈴花?」
「昴さん、私からもアレをりせちゃんにお願いね♪」
「ああ、うん、わかった。こいつのも読む気ないからな。」
「ちなみに何が書かれてるんッスか?」
「…“俺達が大人の味覚を分からないのがいけない”の一点張り。反省の色なし。」
「うわぁ…。」
それは読む気をなくすわな、と思った完二だが、そこはそう唸っておくしかできなかった。
「昴、出来たぜ!」
「俺もできた。途中で美夜さんの連絡先を聞いたが、拒否され」
「テメェ、ふざけんな。ゲストさんに手を出すんじゃねぇよ。俺からグーパン一発飛ばしていいか?」
そういいつつも、湯飲みと反省文を受け取る。昴は陽介を呼んで彼らを別室に案内させると、クマと影を呼んだ。
「…うん、馬鹿神は反省してるっぽいね。まぁ、何だかんだ言って悪いとは思ってたのか」
影がいい終えるかどうか分からないところで、またビリビリと紙を破く音がする。ええ、今度はクマです。
「…その様子だと、クマの方はロクでも無い事書かれていたみたいだね。」
「ラゾクについて延々といい所を書かれていたクマ。こんなの読む気しないクマ。」
「アイツにもアレをプレゼントするか。終わってないのはもういないかな?」
「はい、全員提出済みです。こちらに残っているのはいません。」
別室に美夜が入ってくる。どこか疲れているようだ。
「美夜さん、悪かったな、あの馬鹿が…。」
「まったく、しつこいと言ったらありません。私が拒んでいるのにも拘らず、しつこく連絡先を交換しようとしてくるのですから…。」
「すみませんでした!」
何故かこの件に関して謝る昴。いや、本当に申し訳ないようだ。自分の世界の子が粗相をしたからな…。
「あぁ、でも、途中で葉月ちゃんがキレたのか、どこからか弓を取り出して氷の矢を使って百発百中で悠君の股間にクリーンヒットさせていましたが…。」
「後で褒めておくわ。美夜さんも結果が出るまで別室でうちの由梨が作ったスイーツを堪能してくれ。由梨は和食に関してはプロ並みだし、期待はしていいと思うけどな。」
「感謝します。」
そう言って美夜は別室に消えていった。クマと影も、別室に行く。
「…。」
昴は真剣な表情で、届けられた反省文を見た。
■
一方その頃、全員そろった別室では…。
「ねぇねぇ、陽介さん、陽介さんは恋人さんとどこまで行ったの?」
「ぶはっ!!」
突然楓華に振られた話題で、陽介は盛大に飲んでいたお茶を噴出した。
「花村先輩、大丈夫ですか? タオルです。」
「げほっ、げほっ…わ、わりぃ、直斗…。おい、フーカさん、何でいきなりそんな話題を振るんだよ!」
「えー? だって、陽介さんからはそんな匂いがするんだもん。」
「え? ど、どゆ事?」
『今さっき聞いた我も驚いているが、彼女らの家系は女子限定で恋愛事が大好きなのだそうだ。それで、恋心を匂いで感じる事が出来るらしい。』
紅のその言葉で、恋心を煩っている直斗、完二、鈴花が固まった。そして、その話題でりせが食いつく。
「え、何その能力!? ねぇねぇ、他の人の匂いってどんなの!?」
「んー…直斗さんも完二さんも鈴花さんも、紅茶みたいな匂いがするよ! この時って、片思いを煩わせてる人の匂いなんだ! あ、陽介さん以外はイチゴみたいな甘酸っぱい匂いもするから、全員初恋かな? 陽介さんのは蜂蜜を合わせたチョコみたいな匂いがするから、どこまで言ったか聞いたんだけど。あ、紅さんは陽介さんと同じ蜂蜜を合わせたチョコだよ!」
「ぶっはぁっ!!」
勿論これには直斗と完二と鈴花も噴出す。完全にばれてます、初恋である事。しかも紅についても恋人(猫?)がいる事ばれています。
「これ、烈や氷海ちゃんを呼んでも面白そう! ちょっと呼んで」
『やめてやれ。人の恋愛に面白半分で口を出すな。』
「そうですよ、楓華。皆さんのご迷惑になるような事は控えてください。」
「ぶー…。」
不服そうな楓華だが、それ以降何も言わないようだ。
「それよりも…貴方達も幸せね。」
「へ?」
急に、美夜が母親のような表情を浮かべたので、これには全員注目。
「こんなにも良い人と数多の銀河にある七十億もの人口の地球で、九百億万くらいの因果の赤い糸で繋がったものね。」
「」
何だか凄い規模の事を言われ、陽介と直斗、完二と鈴花は固まった。大人な紅は『それもそうだな。』と感心していたが。
「そ、そう思うと幸せ…なのか?」
「さ、さぁ…。」
いまいち実感できないが、その何十億もの人間から出会えたのは、確かに大きな因果だろう。その因果はとても素晴らしいものに違いない、と実感できないものの、思った。
『おーい、盛り上がってるところ悪いけど、俺の方でも判定終わったぞー。』
「あ、終わったみたいだね! じゃあ、みんな戻ろっか!」
そんなわけで、全員先程の円卓の席に戻っていった。
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