二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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神様のノート 一冊目
日時: 2015/05/12 18:40
名前: 奏月 昴 (ID: rBo/LDwv)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28346

始めまして、奏月昴と申します。
pixivでも活動していますが、別の所でも活動したくなり、こちらにやってきました。

基本pixivと同じものを載せていく予定なので、お好きな方を閲覧下さい。


とりあえず今は現在進めているシリーズ物を載せますが、ちょこちょことお引越しさせていく予定です。
設定わかんないけど興味がある方、pixivまでお越しいただけるとありがたいです。
何かいい加減ですみません…。

それでは、よろしくお願いします。


※ざっくばらんなあらすじ
会社から帰宅途中に何故か宙に浮いている少年、MZDと出会った私こと、創造者。
彼から貰った創世ノートを使い、世界と創造者の分身、奏月昴を生み出し、この世界の神様として中からの管理を命じる。
その際、昴と約束し、私の事は他言無用とすることになった。

昴は生まれたその日に、この世界で烈達つぎドカ!メンバーと出会い、仲良くなる。
ある日、創造者から教えられた創世ノートの機能である『召喚』を用い、烈達の記憶と姿、力を基にして鏡達を生み出す。

そして二学期が始まる頃、八十稲羽から悠達ペルソナメンバーが、ペルソナが現実でも呼べるようになり、流石に稲羽にはいられないという事で、烈達が通う学校に転校して来て、仲良くなった。

色々あり、十二月。烈達つぎドカ!メンバーがバトルしてから一年後、パステルくんはワンダークロックと呼ばれる巨大時計をジョーカー一味に壊されている事を思い出し、一人立ち向かおうとするも、それをつけていた烈達つぎドカ!メンバー。
彼等の力を借り、ジョーカーを倒し、ワンダークロックを無事直すことが出来た。
ジョーカー達とは和解し、現在はつぎドカ!メンバーの家に、ジョーカーは昴のいる神殿に住むことに。
ワンダークロックが壊れた影響なのか、全ての人々の体の時間が戻ろうとしており、現在、年齢はそのままで一年をやり直している。

昴の管理と私の監視、それに限界を感じた私は、MZDの提案で、戦い慣れた人をノートの世界に永住させる事を決意。
その時、私が高校時代に考えた理乃達が適任という事になり、彼女等の世界をノートの中に作り出し、全てを話した上で永住してもらう事に。現在は悠達と同じ学年で生活している。



—とまぁ、見て分かるかわからないけど、主要となる人物は、つぎドカ!、ペルソナ4、ジョーカー達、それからオリジナルキャラとして理乃ちゃん達になるかな。


「あ、簡易的なキャラ紹介は、もう一個の“ノートに刻まれた一頁”に移したので、そちらを見てくれよな。URLからも飛べるぞ。」


5/12 最終更新


『目次』

☆料理対決シリーズ
〔第一回・可憐な乙女の料理対決〕
・栗拾いからの料理対決へ&華の乙女の料理対決! >>154-160
・実食 完二&烈&鏡&悠 >>164-168
・実食 凪&陽介&クマ&風雅 >>173-177
・結果発表からのO・SHI・O・KI・DEATH☆ >>180-186

〔第二回・続・可憐な乙女の料理対決〕
・料理対決・再び >>1-7
・実食 ローズ&鏡 >>8-11
・実食 完二&リリィ >>12-15
・実食 悠&風雅 >>16-19
・実食 凪&セシル >>20-23
・実食 陽介&クマ >>24-28
・実食 フランシス&烈 >>29-34
・結果発表と例のアレ >>35-43

〔第三回・豪傑な男の料理対決〕
・何でどうしてこうなった(By昴) >>44-49
・実食 氷海&雪花 >>50-53
・実食 七海&由梨 >>56-59
・実食 鈴花&直斗 >>60-63
・実食 葉月&雪子 >>64-67
・実食 千枝&牡丹 >>68-71
・実食 理乃&りせ >>72-76
・結果発表! >>77-86 ※募集は締め切りました
・O・SHI・O・KI☆前半戦 >>94-101
・O・SHI・O・KI☆後半戦 >>110-123

〔第四回・男女混合料理対決地獄編〕
・戦いをもう一度 >>203-209
・実食 一番&二番 >>222-227
・実食 三番&四番 >>233-237
・実食 五番&六番 >>247-253
・実食 七番&八番 >>260-264
・実食 九番&十番 >>286-290
・実食 十一番&十二番 >>301-306
・実食 裏回 >>326-342
・結果発表! >>384-398 ※募集は締め切りました
・賢者に慈愛を、愚者には罰を 賢者編 >>662-671

〔第五回・料理対決・頂上決戦!〕
・評価五のための頂上決戦! >>415-420

〔番外編・審査員一新!? 選抜メンバーの料理対決!〕
・死亡フラグ立たせた奴。前出ろ。前だ。 >>716-723
・実食 一番&二番 >>728-733
・実食 三番&四番 >>738-743
・実食 五番 >>751-756
・対決 五番の料理 >>784-794
・大団円と実食 六番 >>814-822
・実食 七番&八番 >>840-848

〔番外編・挑戦者=変動審査員!? ゲストもありな料理対決!〕
・概要と募集要項 >>856※募集は終了しました


☆言葉泥棒とワンダークロックシリーズ
・言葉が消えた理由 >>435-441
・異次元に突入! >>442-446
・激突! 鈴花VSローズ >>451-455
・激突! 風雅VSフランシス >>456-460
・激突! 烈VSリリィ >>464-469
・激突! 氷海VSセシル >>470-474
・激突! つぎドカ!VSジョーカー >>478-484
・揺蕩いから、覚醒めの時へ >>485-488
・激突! パステルくんVSジョーカー >>491-497
・おかえりの味とただいまの涙 >>498-506


☆マヨナカテレビ事件シリーズ
〔氷海編〕
・虚ろな映身は現身を打つ >>523-532
・穿たれた水器(みずうつわ) >>533-537
・囚われの氷硝 >>540-545
・冷酷なる御霊 >>546-553
・氷雪の女王 >>563-568
・悪夢の終わり >>569-578
・雲の向こうに捧ぐ向日葵の花 >>582-585


☆神様・悪夢相談室シリーズ
・悪夢:ケース「赤羽 烈」>>805-808
・悪夢:ケース「青柳 氷海」 >>831-835


☆もしももしものちいさなおはなしシリーズ
・カラオケネタ >>192-195 ※募集は締め切りました
・どっちの料理ショー >>274-276


☆ノートの世界のTwitter事情シリーズ
・アカウント一覧 >>589

〔本編〕
・その一 >>590-594
・その二 >>595-598
・その三 >>606-609
・その四 >>614-616
・その五 >>622-623
・その六 >>630-632
・その七 >>633-634
・その八 >>317-319

〔番外編〕
・Let's Twitter with JOMANDA >>602-605
・Let's Twitter with JOMANDA2 >>617
・Let's Twitter with JOMANDA3 >>776-778
・異世界の料理対決 その一 >>880-888


☆新・ワイルド能力者のコミュ事情シリーズ
・烈&氷海 ランク1 >>644-649


☆短編
・はんぶんこ >>128-129
・リミットブレイクと暴走娘 >>133-135
・フラワーギフト >>140-147
・年末恒例巫女さんバイト >>349-359
・玉より食物 >>365-371
・「リンちゃんなう!-Try to Sing Ver.-」 rejected by 相方の皆さん >>510-515
・没案「第四回料理対決六番の料理」 >>516
・思いつくままに書いてみた料理対決案 >>558
・没案「第四回料理対決・その後」 >>624 答え+α >>629
・バレンタインデー☆パニック! >>681-689
・猫の猫による猫のためのお花見 >>699-704
・お知らせと次々回予告(!?) >>708-709
・ほのぼの日和 >>770-772
・小ネタつめつめ >>863
・前奏曲・異世界の第六回目 >>866-868
・お知らせと紹介と >>891-893 new!

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結果発表と例のアレ その六 ( No.40 )
日時: 2014/09/05 21:56
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



—ガァンッ!

そうだったが、その音で全員黙って音の出所を見た。

「…黙ってくれる?」
「ハイ。」

音を発したのは、パステルくん。どうやらスパナを壁に思いきり叩き付けたようだ。
これには全員黙るしかない。

「さて。」

じっと、パステルくんは葉月、牡丹、りせ、雪子、七海を見た。

「牡丹、りせ、雪子。一度ならず二度までもゲテモノ食わせるってどういう神経してる訳ー? なんで改善しない訳ー? 改善が見られない訳ー?」
「うぐっ…。」

前回ゲテモノを出した三人は、何も言えない。
反論したら何か言われそうだし、パステルくんから放たれる威圧感で言えない。

「七海ー。あんな毒物出しておいて反省の色はない訳なのー?」
「ど、毒じゃないもん! ちゃんとラーメンだもん! そりゃ確かに何で作ろうか迷ったから全部入れたけど…。」
「ねぇ馬鹿。貴方もしかして私達の世界から色々と持ってきて入れたりした?」

理乃が訊ねると、七海は頷いた。

「うんっ! ドラゴンの肉とか、スライムの核とか! でもー、全部食用の物入れた筈なのにあんな風になったの。」
「…馬鹿舌だから料理を一ヶ月禁止させてたが、その間に何があった。前は濃い味付けで吐き戻すだけだったのに何であんな荒ぶるクトゥルフが出来た。」
「知らなーい。」

今度は由梨が訊ねるが、上の空。反省の色はないようだ。

「…はぁ…。お前、林間学校の翌日の記憶はどこに葬り去った。」
「へ?」
「ふふふー、由梨は察してくれたようだねー。」

愛用のスパナをブンブン振りながら、あのスイッチを前に置いた。

「!?」

ようやく自分の身にこれから何が起こるのかを悟ったようで、葉月以外のオシオキ経験者はビクリと体を震わせた。

「と、言う訳でオシオキするからそこ動かないでねー。えいっ!」

パステルくんは容赦なくスイッチを叩く。

『スギヤマサン、ボタンサン、クジカワサン、アマギサン、カナスギサンガ“クロ”ニキマリマシタ。オシオキヲカイシシマス。』

スイッチの下にあるモニターにそう出た後、床がカパッ、と開いた。

「へ? きゃあぁぁぁぁ…。」

牡丹、りせ、雪子、七海はそのまま落ちていった…。
が、ここで落ちていかなかったのが一人。

「…あれ?」

葉月である。どんなオシオキが来るかと構えていたが、隣に開いた穴を見て、首を傾げてしまった。

「あ、あの、パステルくん、私は…?」
「葉月は反省してるようだしー、今回は無しねー。」

どうやら葉月は反省しているので、今回はオシオキ無しのようだ。
だが、

「葉月、お前はパステルくんのオシオキは無いが、壊した台所の壁を修復するように。」
「はい…。」

昴から壁の修復を言い渡されたようだ…。

「さてと…。」

穴の開いた床を見てから、パステルくんはくるっと振り返り、紅を見た。

「紅ー。」
『行かん。行かんぞ。我は絶ッ、対に行かんぞ!』

紅は昴と鏡の間に隠れて動かない。間近でオシオキを見た紅にとっても、パステルくんのオシオキはトラウマなのだ。

「何でー? 紅に来て貰わないと困るよー。空なんて飛べないもーん。あ、黒行く?」
『行かん! 絶ッ、対に行かんぞ! それに、お前にはあの赤い機体があるだろう! ワンダークロック事件で乗っていた奴!』
「あ、そっかー♪」

烈の後ろに隠れて様子を伺う黒の言葉に、ぽん、と手を打ち、どこからか取り出したスイッチをピッ、と押す。
すると、あの赤い機体がどこからか飛んできて、窓ガラスを割って部屋に侵入した。
割れた窓ガラスをちらりと見る昴だが、何も言わない。言ったら殺される。そんな気さえした。

「じゃー、行ってくるー!」

パステルくんは穴から中に入り、消えていった。
と、同時に、穴が閉じられた。

「…昴さん、窓ガラスは私の方で弁償しますね。」
「いや、いいよ、別に…。」

氷海の父親がそう言うが、昴はそこで断った。

「…前回も聞いたが、下で何が起こっているか、見るか?」

昴のその問いに、全員首を横に振った。

結果発表と例のアレ その七 ( No.41 )
日時: 2014/09/05 22:07
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



「…あぁぁぁぁっ!」

穴から落ちた四人は、ドスンッ! と尻を打ちながら地面に辿り着いた。

「いたた…。パステルくん、酷い…!」
「お尻打っちゃった…痛い…。」

お尻の痛みに呻きながら、全員立ち上がる。そんな時、七海の耳に何かが届けられた。

「ねぇ、何か聞こえない?」
「えっ?」

全員、七海に言われて耳を澄ます。
確かに、ドドドド…という低い地鳴りが聞こえた。

「この展開って…前回もあったよね。」
「うん。あった。」
「ありましたわね。」
「…。」

四人は顔を見合わせ、そして…。

「逃げますわよ!」

牡丹の一言で一斉に走り出した。

「ふふふー。逃げ惑うといいよ! あ、反省しながらね!」
「パステルくん!」

赤い機体に乗ったパステルくんが、看板を手に持ちながら嬉しそうに、牡丹達を追い回す。
その看板には…。

『自業自得の闇釜〜牡丹、久慈川りせ、天城雪子、金杉七海へのオシオキ〜』

と書かれていた。

「や、やっぱりこうなるの!?」
「前は野菜だったけど、今回は…うわあぁぁっ!」

背後をちらりと見たりせは、前回同様悲鳴をあげた。

「今回は何!?」
「え、液体! 多分この匂いは…。」
「…! スープですわ!?」

背後から見えた茶色の液体…恐らく、スープだろう。それが牡丹達めがけて流れてきていた。

「あれじゃ逃げられないよー!」
「目の前にドアとかないよ!?」
「もう目前まで迫ってきてるよおぉぉっ!」

何と、話している間に液体がこちらまでやって来たようだ。

「うわあぁぁぁ…。」

牡丹達はそのまま飲まれ、流されていった…。











「…あぁぁぁっ!」

バッシャーンッ! と水柱が四本ほど上がる。
その後、浮き上がってきた牡丹達が見たもの。それは…。

「…ラーメン?」

そう、麺、具、スープ。それはラーメンだった。だがただのラーメンではなく、麺も具も、大きい。

「って、苦っ!」
「何これ! 苦い!」
「これはもしかして…私の作ったラーメンですの?」

浮き上がる際、スープを飲んだ四人は顔をしかめる。だが牡丹は、その苦い味付けに心当たりがあったのか、首を傾げた。

「当たりー。牡丹、どう? 自分の作ったラーメン。」
「うぅ…苦いですわ…。」
「苦いし毒物なんだよ。じゃー、次!」

急に底が抜け、ラーメンの具材が流れ出る。

「へ? うわぁぁぁっ!」

牡丹達はその流れに飲まれ、落ちていった。
そしてまた別の器で、水柱が上がる。今度は真っ赤に染まったうどんだった。そう、りせが作ったあのカレーうどんだ。

「こ、これは私が作った…。」
「め、目が痛いですわ!」
「うっ…!」

辛さのせいか、牡丹は目を押さえ、雪子は顔をしかめ、気絶してしまった。

「わーっ! 雪子センパイ!」
「他人を気絶させる辛さ…よくわかったよね? りせ。それじゃー次々!」
「わ、ちょっと待ってパステルく、うわあぁぁぁっ!」

反論させる暇を与えず、再び底が抜ける。
次なる器は、醤油ラーメン。だがしかし…。

「…味がない。」
「香りがするのに味がないってどう作ればなるの?」

そのラーメンに味はなく、まるで生でお麩をかじっているような感覚を覚えた。
このラーメンは、恐らく雪子のだろう。

「ボクもそれ聞きたかったけど、本人気絶してるから無理だね。じゃ、次々ー!」
「せめて何か言わせ、きゃあぁぁぁぁっ!」

何も言わせないまま、パステルくんは底を開け、一同を落とす。
水柱が四度上がると思いきや、次に辿り着いたのは、地面。
気絶している雪子は、幸いにも七海が抱えていたので怪我はないようだ。

「いたた…。何で地面なの!? もー…。」
「あー…多分、地面なのは…アレのせい。」
「へ?」

七海は恐る恐る、目の前にある物を指差した。
そこには、上下に荒ぶり、うねうね動く触手を持つ…七海のラーメン(?)だった。

「さぁ、これで最後だね。」

パステルくんは嬉しそうにスパナを振り上げ…降ろした。

「ゲテモノに襲われて食材に謝れ。」

そう言い残し、パステルくんが離れると同時に、七海のラーメン(?)は七海達に向かってきた。
あまりにも大きな体。荒ぶり具合、触手のうねり方。そして壁のようなものが張られており、逃げられない。

「きゃあぁぁぁぁっ!」

彼女達は、悲鳴をあげるしかできなかった…。











「…。」

全員、穴のあった場所を見つめながら、絶えず聞こえる悲鳴を聞いていた。

「…みんな。」

昴はおもむろに顔をあげ、そっと微笑んだ。

「パステルくんに逆らわないようにしような?」

その言葉に、全員頷きを返した…。





おーわれ。

結果発表と例のアレ おまけ ( No.42 )
日時: 2014/09/05 22:14
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)



おまけ。


料理対決が終わり、一夜明けた。

「そうだ、相棒。ちょっと神殿に来てくれないか?」
「何だ? 陽介。さては合コンでもセッティングした」
「黙って来てくれないか?」

陽介が睨み付けるので、悠は渋々着いていった。
そして神殿まで辿り着くと、そこには烈がいた。

「あれ? 烈。体はもういいのか?」
「一日寝たら大分楽になったよ。さて、先輩。何で呼ばれたか、分かってるか?」
「合コン。」
「誰がそんな事で呼ぶか馬鹿悠。」

メラ、と焔が揺らめく。烈、ついに悠にも先輩を外したか。無理もないが。
陽介もスサノオを出して準備万端のようだ。

「りゅーとさんからな、お前の事を殴っとけって言われたんだ。理由はわかるか? 相棒。」
「うむ、わからん。」

完全にすっとぼける悠に、烈は雪花の評価用紙を取り出し、悠に突きつけた。

「雪花に何変態行為を働こうとしている訳? この変態。」
「変態じゃない! 純粋に雪花とコミュ、そして恋人フラグを立ててもら」
「一辺死ねこの変態! 運命浄化!」
「スサノオ! 【疾風ハイブースタ】付きの【ガルダイン】!」

りゅーとさんから送られてきた“炎のルビー”と“風のエメラルド”により、烈と陽介の攻撃力は上がっている。
そんな二人からの一撃により…。

「ぎゃあぁぁぁぁっ!」

哀れ悠はズタボロになるまで渦巻く焔の中に閉じ込められてしまった…。

「まったく、いつもいつも…ん?」

渦巻く焔が止んだ時、ヒュルル…と空を切る音が聞こえ、烈と陽介は音のした上空を見た。
そこには、なんと…。

「え、あれ何だ?」
「ちょ、こっち向かってきてないか!?」

無数の小型ミサイルらしき物体が飛来していた!
これには烈も陽介も、慌てて逃げ出した。
ミサイルらしき物は悠に向かって一直線に飛んでいき…。

「ぎゃあぁぁぁぁっ!」

トドメと言わんばかりに直撃した…。
烈達の周りに、残骸がコロコロと転がってきた。

「あー、びっくりした…。あれ、これペンシルロケットって奴か?」
「一体誰がこんなん…あぁ、理音さんか。」
「あー…だな。こんなん送りつけるの、あの人しかいないか。」

送り主に心当たりがあったのか、烈はすぐに納得し、それを聞いた陽介も頷いた。

「さて、烈。折角だしこのまま鍛練して行かないか? 病み上がりだし、手加減してやっからさ。」
「手加減なんていらねーよ。」

二人はボロボロの悠を置いて、神殿の中に入っていった。
ちなみに悠は丁度外回りから帰宅した鏡と凪により、簡単な手当てを受けて帰っていったそうな。





今度こそおーわれ。

結果発表と例のアレ 後書き ( No.43 )
日時: 2014/09/05 22:24
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)


後書き de 雑談



—軽い気持ちで再び書いた続編。ようやく終わったわー。

りせ
「」
※気絶

風花
「り、りせちゃんが気絶してますが…。」


—そのうち起きるよ。多分。でもこれのお蔭でいい感じに頭がギャグに切り替わったから、シリアスムードの船の事件は一旦ストップになりそう。

風花
「こちらとしては早く解決させたいのですが…。」


—頑張るよ…。でも、ギャグでやりたい事あるしなぁ…。


「やりたい事?」


—料理対決・男子+ジョーカー一味編。


「えーっ!? や、やるの!?」


「だけど、俺は男子の料理なら食べてもいいかなと思う。」

風花
「どうしてですか?」


「ハズレの率が少ないんだ。何気に男子料理出来る奴が多いんだよ。家事スキル男子トップの完二は元より、クマだってジュネスのバイトで鉄板焼美味いし、烈も家事当番に組み込まれてるしな。レシピがあれば陽介も作れるみたいだし。ジョーカー一味はジョーカー本人以外見た事ないけど、家事は一通り出来るって聞いてる。多分、ちょっと失敗するくらいで死ぬ程のゲテモノは出来ないだろ。」


—きっぱりと言うわね。


「まぁな。…とにかく、男子はパステルくんさん様を降臨させるような料理は来ない。断言できる。」

風花
「も、もうアレはいいです…。怖かった…。」

由梨
「風花まで怯えちまったし…。」

理乃
「あの馬鹿も珍しく怯えていたわ…。恐るべし、パステルくんさん様。穏和な人は怒らせると怖いって本当なのかしらね。」

由梨&昴
(ここで(アタシ/俺)は頷くべきだろうか。)
※理乃を見ながら。

理乃
「?」


—あんたら…。まぁ、いいわ。この辺で終わらせない?


「そうだな。じゃっ、まったなー。」



感想等あればどうぞ。

何でどうしてこうなった。(by昴) その一 ( No.44 )
日時: 2014/09/14 20:34
名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)

九月になり、学校も始まり、学生は大忙し。
そんな土曜、午前授業で帰宅となったある日の放課後。神殿にて。

「うん、うまいな、これ。肉料理、得意になったんじゃね? あー、飯で食べたいなこれ。」
「これならば三の評価は出せるな。だからパステルくんが言っただろう。麺とスープを分ければ簡単だとな。」
「うむ。普通だが、美味い。やり方を覚えれば簡単だろう? 雪花。」

先のインスタント麺対決で評価二の氷海、雪花、千枝が、評価五の鈴花、由梨、理乃のアドバイスを受けながら再度同じ品を作り、フランシス、ジョーカー、陽介に再度試食をさせていた。
え? 雪花の料理を悠が食べていない理由? …察して下さい。

「ほ、ほんと!? 花村!」
「ああ。美味い。小鉢に分けりゃ、麺と一緒に食えるからいい案だな。」
「あ、いや、その…理乃ちゃんのアドバイス…。肉料理が得意になったのも、理乃ちゃんが『自分の好きな物から極めてみたら如何ですか?』って言ってたから…。あたし、やっぱ肉丼が好きだからさ、その…まずは肉丼を極めようと思って。…あいかちゃんにレシピ譲って貰ったり、理乃ちゃんにも何度か食べて貰ってアドバイス貰って…。」
「成程な。里中がこうして美味い飯作れるようになったのはあいかや理乃ちゃんのお陰か。」
「いいえ、中村さんだってレシピを渡しただけですし、私はアドバイスをしただけです。聞き入れて自分のものにし、頑張ったのは里中さんですよ?」
「あ、あはは…。て、照れるな…。」

感心したように頷く陽介に、千枝の横に控えていた理乃は謙遜してそう言った。
確かに、レシピやアドバイスがあっても、本人に聞き入れる気とやる気がなければ、ここまで上達しないだろう。

「氷海もこういった所を直せば、すぐに上達しそうだな。鈴花、時折氷海に教えてやったらどうだ?」
「もちろん、そのつもりだよ!」
「あ、ありがとう、鈴花。」
「…恋する乙女同士、花嫁修行のつもりで互いに切磋琢磨すれば、いずれ伴侶となる烈や完二を幸せ太りさせられるんじゃないか?」
「は、伴侶!?」

フランシスの放った言葉に、氷海も鈴花も顔を赤くしてしまった。
そんな二人に、フランシスはクックッと小さく笑う。まるで悪戯が成功して嬉しいみたいに。

「私、やり方が間違っていただけだったのね…。」
「具と一緒に煮るのが一般的だと思っていた事にアタシは驚いたんだが。味見はしたのか?」
「え、ええ…。何度もやったのですが、美味しくなくて…。」
「…とにかく、雪花。不味いと思ったが原因がわからないなら我や昴殿を頼れ。教えてやる。」
「ありがとう、ジョーカー。…ああ、でも凄く恥ずかしいわ…。何で具とラーメンを一緒に煮るなんて思ったのかしら…。」
「…なぁ、雪花。お前、天然の気があるだろ。」

そう訊ねる由梨の顔はひきつっていた。ジョーカーも横で苦笑を浮かべている。

「しかし、評価二が救いのある奴等ばかりで良かったな。評価一でも割と救いのある奴はいるけど…。」

由梨がポツリと呟いた瞬間、キッチンから爆発音が聞こえた。

「…。」
「葉月先輩、何でフライパン扱ってるだけなのに壁が壊れるんだ?」
「何も言わないで何も聞かないで烈君。私昔からこうなの。ドジッ子なの。」
「ドジッ子のレベル遥かに越えてると思うんだけど。先輩は普通に料理できるんだから勿体ねぇな…。」

後に、手伝い当番だった烈と葉月の会話が聞こえる。どうやらまた壁を壊してしまったようだ。

「…あれでもか?」
「うん、ごめん、何でもない。」

ジョーカーが指差したキッチンから目を背ける由梨。
うん、背けたくなるわな。救いある方だが、部屋を壊すのはいただけない。しかもそれは身内だしな…。


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