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短編小説 *BSR Fate*
日時: 2014/04/21 17:22
名前: ☆Milk☆ (ID: EM3IpZmD)

こんにちは!
題名とか親レスとかが色々変っちゃってごめんなさい(汗)

前は主にバサラとバサラクロスオーバー専用でしたが最近fateが増えてきたためfateも題名に加えちゃいました←
そんな感じに意味が行方を失った短編小説始まります

ごゆっくりどうぞ


※リクエスト受け付けてます。長くなりそうなリクエストや、あまりに抽象的なリクエストはバッサリ無視いたしますので悪しからず。
※荒らし、チェンメ、悪コメはご遠慮ください
※バサラは主に伊達軍、fateは槍兵と弓兵を偏愛してます
※私のオリジナル小説、『僕と家族と愛情と』とリンクしてる時も多々。

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Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.417 )
日時: 2014/12/10 22:58
名前: ナル姫 (ID: O0NjrVt8)

総集編見てたら熱が出たのでとりあえずやってみた。

fateで花子とアン
女学校時代までとりあえず
とはいえ、名前が洋風なので西洋版花子とアン状況になる
というか色々変わっているため寧ろ花子とアンのパクリ状態である←
何人かいない←
そして数人fateの人じゃない。


アルトリア/アーサー
次女だけど花子ポジション。
貧しい農家の次女として生まれる。明るく活発で好奇心旺盛。男性的であったため男性として育てられたため、幼少期はアーサーと名乗らされていたが、本人はそれが気に食わず、自分の名はアルトリアだと主張していた。
文武両道に秀で、特に、絵本で見た剣士に憧れている。一方で読書も好きで勉強熱心なため、父は彼女を男として育てるのをやめ、彼女が六歳の時必死に働き女学校に入れる。
とはいえ、何も分からない女学校では戸惑うことも多く、様々な失敗もするが、元来の勉強好きが良く働き、徐々に優秀な成績を残し、五年がたった頃には学年で一位を取るようになった。
正義感が強く、また運動も良くし、日本のスポーツである剣道に興味を示す。剣道には専門の教師がおらず完全に自己流ではあるが、竹刀を持たせれば誰も彼女に敵わない。学校は寮生活で男子禁制のため、不審者を見かけたらすぐに駆けつけ取り押さえるなど、用心棒を任されている。
小柄な美少女だが、その見た目に反して生来逞しい。また、胸が小さいのを気にしている。真面目でない人や卑劣な行為、裏切りや残忍なことは毛嫌いし、当初リンとは対立していたが、徐々に心を開くようになる。
兄より三つ、姉より二つ下、妹より四つ上。


ドゥン
吉平ポジション。
行商人であり、一年の半分以上は家を留守にしている。少年のころ学校に行けず、奉公などで苦労したためアルトリアを学校に入れるよう奮闘する。しかしアルトリアが優秀なため彼女を自慢しすぎる傾向がある。一方で息子とは険悪で、家にいても中々顔を合わせない。
行商中に出会った社会主義運動家キリツグの演説に共感し、彼に頼まれて彼の考えを記した新聞や書物を人々に説きながら行商するようになった。だが彼が捕まった際に身の危険を察知し、「長い旅に出る」と言い残して失踪し、音信不通になる。
娘達には甘いが息子にだけ厳しい理由は、家を守って欲しいという思いからであり、本当に嫌いというわけではない。


チレン
ふじポジション。
行商中のドゥンと地元で知り合い彼に惹かれ結婚した。
アルトリアを男性として育てることには反対だったが、その後の女学校に入れる考えには喜んで賛成し、必死に働いた。送られて来る手紙を何より楽しみとしており、息子や娘達をとても大切にしている。
とても心優しい性格で、家を訪ねたリンを家族同然のように迎え彼女の悩みを真剣に聞いたりする。


ディルムッド
吉太郎ポジション。
アルトリアの兄。内向的で争いごとが苦手な性格、またプレッシャーに弱いため、父からは長男と認められず、仲が悪い。自身も勉強運動の才能はあるのだが、アルトリアと違って中々開花せず、また自分に代わって男として育てられ学校にも行けたアルトリアに劣等感を抱いている。
父とはなるべく顔を合わせないようにしており、当初はアルトリアが行くはずだった奉公に自ら名乗り出して行った。三年後奉公から戻って来た後も仲は相変わらずで、彼の性格も中々変わらず、どんどん優秀になるアルトリアに劣等感を抱いたままだった。
父の失踪後は家族を守る立場にならなければならず、少なからず苦労し、その責任を全部父に押し付けてしまうのだが、そんな自分が嫌になっている。
父によく似た絶世の美男子だが、家族以外の女性は基本的に苦手。また、幼い頃見た軍隊に憧れており、強くなるために入りたいと思っているが、父のいない家族を置いていくわけにも行かず溜息の多い日々を送る。


ジャンヌ
長女だけどかよポジション。
アルトリアの姉でディルムッドの妹。物静かで優しい性格。アルトリアとの仲はよく彼女を応援しているが、長女でありながら学校へ行っていないため、兄の気持ちも理解しており、彼をよく励ましている。
農家に向いた性格だが、東京で自分のカフェを開くことも夢見ている。とても家族思いで、兄の軍隊へ志願したいということを聞いたときには、家族のためにやめてほしいと懇願した。


ネロ
ももポジション。
四兄弟の末っ子。我が儘で高飛車、そして天真爛漫な少女。アルトリアより発育がよく胸が大きい。まだ子供で何も分からないため兄や姉の苦労も理解できていないが、寧ろその純粋さが家族の救いになっていたりいなかったり。
成長すると男女両刀になる。

ここまで考えた疲れたためあとはポジションのみ。



クー
朝市ポジション。


ギルガメッシュ
武ポジション。



ブラックバーン校長ポジションが思いつかない←

アイリスフィール
茂木先生ポジション。

ソラウ
富山先生ポジション。

リン
蓮様ポジション。

グラニア
醍醐さんポジション。


英治さんは士郎がやれば良いと思うよ、エミヤじゃなくて士郎が。

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.418 )
日時: 2014/12/13 18:24
名前: ナル姫 (ID: TUeqjs.K)

幼少期を書いていたのだが私の残念な脳によりなぜかベリーSERIOUS!になってしまったため、書き直しで兄妹再会編。
ここまで設定決めてねぇのにどうしようもねぇな!誰か助けてください。


 カランカラン、とドアが開いた。いらっしゃいませ、と客に微笑んだ姉に、すっかり店員さんですね、とカウンター席にいるアルトリアは笑った。
「当然よ。私だって結構タブリンにいるのよ?」
「ふふ、そうですね」
 クスクスと笑う妹に苦笑。
「氷は?」
「お願いします」
 紅茶に細かい氷が入れられる。女子らしく静かに飲めれば良いものを、彼女は一気に飲んでしまう。
「もうアルトリア、もう少しおしとやかに飲みなさい」
「あ、すみませんつい……」
「貴女会社でちゃんとやってるの?」
「もっ、勿論ですよ! それは当然……」
 いや、どうだろう。出版社でちゃんとやっているのか自分は?と自問自答が始まる。まだ間もないとは言えミスは連発するし、大物の先生相手に敵意剥き出しというか明らかに反抗してしまうし級友のグラニアには窘められてばかりいるような気がする。
「本当?」
「も、勿論です……多分……」
「……ふふ、嘘つきはいけないわ。顔に書いてあるわよ。ミスばかりですって」
「うぅ……」
 英語翻訳はちゃんとやっている。だがどうしても会社……というか人前では体裁や人間関係等を無視して感情が優先になってしまうのだ。
「姉さんのおしとやかさを下さい……」
「ネロが嫁に行く前にも言われたわ」
「……ネロや兄さんは元気でしょうか」
「ネロは強い子だから……兄さんは……どうかしらね。でもあの争いが嫌いな兄さんが軍隊に入るなんて驚いたわ」
「それはそうでしたね……父さんとも何だかんだ和解したみたい……というか、邪険にしてなかったみたいですし」
「まぁ、大人だしね」
 ジャンヌが微笑むと、またドアが開いた。
「いらっしゃいませー」
 他の店員は手一杯らしく、注文を聴きに行こうとメモ帳とペンを彼女は取りに行ったのだが、その人物はアルトリアのすぐ隣に座った。軍服に帽子。軍隊の人だ、とアルトリアの姿勢がすぐに直る。軍隊といえば厳しいイメージがどことなくある。
「ご注文は?」
「すみません、水をとりあえず貰えますか……」
 今日は暑い。顔はよく見えないが、この服ではかなり暑いだろうし、声色からして疲れきっているようだ。
「だ、大丈夫ですか……」
 心配になり、アルトリアはハンカチを差し出した。それに気づいた男性は、どうも、と一言、ハンカチを受け取り帽子を取った。
 −−何か見覚えがある、それが第一印象である。というか、うちの兄にそっくりなのですが。纏め切れてない前髪?とか黒子とか蜜の色の瞳とか足れ目とか。でも相手は疲れていてそれ所じゃないのか、それとも兄とは別人なのか……え?この国には兄と同レベルの国を一つ滅ぼせるくらいの良い顔した男がいるのですか?
「お待たせしました、水を……」
 持ってきたジャンヌがフリーズした。水を、で止まってしまった店員に異変を感じたのか、男性が顔をあげる。と、その男性も目を見開いた。
「……兄さん?」
「ジャンヌ?」
「やっぱり兄さん! 久しぶりね!」
「本当だな、まさかこんなところで会うとは……水零れるぞ」
「あ、そうだった……見間違えたわ。凄く身長伸びたみたいね」
「そうでもない。もっと背の高いのが沢山いるさ」
「そうなんですね……てゆうかこっちにも気づいてください兄さんッ! 泣きますよ!?」
「えっ? ……アーサー!」
「ア、ル、ト、リ、ア、で、す! 何度訂正すればわかってくれるのですか!?」
 思わず立ち上がり大声を出した彼女にディルムッドが肩を竦めてばつが悪そうな顔をする。
「あ、いや、悪かったアルトリア……そんなことより周り見てみろ……」
 はっとして見渡せば、紙に鉛筆を走らせる学生、友達同士でお喋りする女の子、新聞を読みながらコーヒーを飲む紳士、全員がこちらを見つめていた。恥ずかしくなった彼女は顔を真っ赤にして座った。
「……で、どうしてここに?」
「どうしてって……喉が渇いたからとしか言いようがないんだが」
「そ、そうではなくて私の隣に座った意味です!」
「え? あぁ、カウンターの方が早く注文できるし、早く水もくるし」
「……」
 とっても合理的且つ普通の返答だ。何が言いたいんだ、といいたげな瞳にゆるゆると首を振り、カウンターに向き直る。
「そんなに気付かれなくてショックだったか?」
「当たり前じゃないですか……こんなに変わってないのに……」
「そんなことないぞ? すっかり大人びているではないか」
「胸以外はそうかもしれませんが……」
「変わっていないのか……? というか、真っ先に隣の席の女性の胸など見るか普通」
「まぁ兄さんは見ないわね」
 ジャンヌが苦笑する。
「というか、兄さんに『すっかり大人びているではないか』とか爽やかな笑顔で言われても説得力ありません!」
「お、落ち着け、アー……ルトリア」
「間違えましたよね今……いやそれはとにかく! いつから兄さんはこんなに立派になったんですか! てゆうかハンサム度が上がってます!」
「いつからと言われても……」
 宥めようがない妹に苦笑いを漏らすが、その顔さえキラキラ輝いている。こちとら背は低いしまな板だし女学校卒業してから何も変わっていないというのに兄はこれである。昔は死んだように暗かった瞳はキラキラしているし優しさは相変わらずだが背は伸びてるしあと何ですかこの筋肉質。
「今日から兄さんのあだ名『輝く貌』にしますので」
「! 奇遇だな、同僚にもそう呼ばれている」
「!? じゃ、じゃぁ猪突猛進系輝く騎士にしますので」
「な、何故……」

【お久しぶりです】

 落ち着きなさいアルトリア(姉)
 無理です!(妹)
 ………………(兄)

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.419 )
日時: 2014/12/17 20:29
名前: ナル姫 (ID: uLF5snsy)

緑槍「まずい、今の状態ではろくにやり合えん、退くぞ士郎殿」
士郎「ランサー! 何やってるんだ!? 早く出てきてくれ逃げるぞ!」
≪カラン……≫
士郎「ランサー敵が……」
青槍「……………………」
士郎「あれ? 返事がない先に逃げたのか?」
青槍「−−−−ッ」

かっ……紙がァァァァ!!

士郎「ディルムッド! ランサーもういないみたいだ!」
緑槍「御子殿が無断で逃げるとは思えんが……仕方ない、行こう!」

青槍「ちょっ、待てェェェェェェェェディルムッドォォォォ!! 紙がァァァァ! 俺を見離したァ!! 俺はまだここにいるんだ! 紙がねぇんだよまだケツ拭いてねぇんだよ! え? 嘘? マジで? マジで行っちゃったの? 坊主ゥゥゥゥゥ! ディルムッドォォォォォ!!」
最悪だァァァァ! 敵地の真ん中でケツ丸出しで放置!?
どうすんだオイ!! どうすりゃいいんだこれ!? 早くしねぇと敵が! 何か拭くものを!
!! 待て! 落ち着け俺!
ここは厠……俺の部屋以外にも個室は三つある。
これら三つのトイレットペーパーが全て切れている確率など天文学的数値に等しい!!
必ず紙はどこかにある!
≪カタ≫
青槍「!」
いる!!

俺以外にも排便してる奴がいる!!

勝機!!!
青槍「助けてくれェェェェェェェェ!! 紙が……紙がきれて身動きが取れねぇんだ! 頼む! 少しで良いから紙を……紙を恵んでくれねぇか!?」
≪カラン……≫
赤弓「………………紙も仏もないな」
青槍「え……え? 今……ないって言ったか? 嘘だろ? 嘘だよなオイ」
赤弓「煩い駄狗黙れ排出物を食わせるぞ」
青槍「あれ……その声はエミヤ!? おいいい!! お前何でここにいるんだ!!」
赤弓「知れたことだろうここにいるのだから。目的は皆一つだ」
青槍「おいいいい!!? お前何!? 今までどこ言ってたと思ったら何!? 三週にも渡ってここに!!? どんだけ長いんだよ!? お前皆が今までどんだけ苦しんで戦ってると思ってんだ!?」
赤弓「貴様私が今までどれほど苦しんだと思っている? 朝食べた豆パンが腐っていたらしくてな……安売りしていたのを大量に買いだめしていたのが悪かったのか……漸く体内の毒素を排出したと思えばこの様だ」
青槍「冗談じゃねぇ! 出れねぇじゃねぇか! 絶対どこかの個室にあるだろ!!」
金弓「………………………………」
青槍「………………………………」
金弓「……………………か、紙をくれェェ」
青槍「うおぁぁぁ!?」
赤弓「どうかしたか」
青槍「き、金ぴかの奴がいた……なんか……金ぴかの鎧の……」
赤弓「それは……妖怪便所メッシュだな」
青槍「便所メッシュ!?」
赤弓「トイレットペーパーがきれて便所から出られなくなった者の哀れな末路だ」
青槍「マジかよ!? おいこのままじゃ俺達妖怪便所メッシュになっちまうぞ!」
赤弓「あぁだから早くどこかから紙を貰って来い」
青槍「ケツ丸出しで行けって言うのか!?」
赤弓「全て脱いだ方が良かろう、『ビックフットですが何か?』的な感じで自然に行け」
青槍「つかお前行けよ! どうせいままで排便しかしてねぇだろ!? 少しは役に立て!」
赤弓「貴様とてあれだろう、他人のバトルを横で解説するヤムチャのようなことしかやっていないのだろう」
青槍「失礼なこと言うなよ天津飯くらいまでは役に立ってたよ!!」
赤弓「同じようなものだ貴様は所詮クリリンにはなれん」
≪ザッ、ザッ……≫
時臣「迷惑をかけているな」
赤青『!!』
時臣「この厠は普段からあまり使われていないため汚くてな、紙の補充も不十分なのだ……袋の鼠、さぁどう料理しようか?」
青槍「……ッ」
赤弓「…………」


士郎「ハァッ、ハァッ、ハァ……」
緑槍「ッ……ハッ、ハァッ」
士郎「ディルムッド大丈夫か!?」
緑槍「クッ……これも俺の魔貌のせいか……!?」
士郎「しっかりしてくれ!」
緑槍「えらく足が早いな……これは逃げ切れるものではない」
≪ザッ≫
士郎「!!」
緑槍「行くが良い、士郎殿」
士郎「ディルムッド……」
緑槍「案ずるな、俺はフィオナ最強と謡われる男だぞ? それに、貴殿が負ければこの戦いは負けだ……アイリスフィール殿に会うんだ。たとえこの勝負に勝っても彼女の気持ちが動かなければそれまで、連れ帰ることなどできはしない」
士郎「……っ、今度何か奢るよ」

緑槍「…………」
青剣「彼が大将ですか。情けない大将ですね、傷付いた仲間を置いて逃げるなど。言っておきますが私達の大将は貴方達には勝てません。ギルガメッシュはいけ好かない輩ですが、我々の中では最強の武器を持っています」

≪ギィィィィ≫
時金『…………』
金弓「……あの……ビックフットなんだが、あれ……ティッシュとか持っていないか?」
時臣「何をしているのですか王よ」
≪ガチャ≫
金弓「貴様ァァァァァァ全く通じていないでないか!!」
赤弓「馬鹿か本当にやるとか馬鹿か」
時臣「王よ、大将にあまり勝手にウロウロされると困ります。勝てるものも勝て……う゛」


青剣「−−悪いですね。この勝負は最初から結果の決まった勝負でした。今頃他の仲間も遠坂にやられているでしょう。彼は四天王一の魔術を持ちます。貴方をそこまで傷付けた他三人とは比べものになりません」


時臣「おおおおおおおおッ……あ゛あ゛あ゛あ゛!! き、綺礼めぇぇぇぇぇ! やはり今朝の豆腐傷んでいたなァァ! あ゛あ゛あ゛あ゛!!」


緑槍「……我等はいつ何時今生の別れになるやもしれぬ生活を送っている。仲間が死ねばそれは悲しいが、俺はその分敵を貫くのみだ。悲しむ暇があるのなら鍛えるのが通常と言えるくらいだろう。俺にできるのは、ただ主に忠誠を誓い、彼らと同じ場所で死ぬまで戦うだけだ、彼らと同じ極限のな」


全『…………』
赤弓「…………極限だな」

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.420 )
日時: 2014/12/17 20:49
名前: ナル姫 (ID: uLF5snsy)

青槍「まさか敵の大将がこんな金ぴかだとは思わなかったぜ……手加減はなしだその心臓貰い受けるぜ」
金弓「世迷い事を申すでない狗。貴様ら我等に手も足も出せぬぞ断言する」
赤弓「その言葉そのまま返すぞギルガメッシュ。分からないか貴様らすでに袋の鼠だ」
時臣「そう逸らずとも後で皆血祭りにしてあげようではないか。しかしその前にやることがあるだろう」
全『誰かァァァ紙下さァーーーーい!!』
青槍「冗談じゃねぇ大将目の前にして身動き一つできねぇのか!? つか遠坂だったか!? お前何してんの!? さっきまで凄い優位に立ってたよな!?」
時臣「我慢できなかった……あ、大分楽になってきた気がする……あ、やっぱりダメだ」
赤弓「……腕が何故二本あるか知っているかそれはな」
青槍「早まるなエミヤッ!! 希望を捨てるな!!」
金弓「…………」
時臣「王? ちょっと……喋らなくなりましたが大丈夫ですか? ダメですよ敵の策略ですよ!!」
赤弓「まぁ待て、敵など言っていられる場合ではないぞ。ここに閉じ込められたままでは勝負も糞も」
青槍「糞という言葉を使うな今ァァァァ!! カリカリしてんだよ!!」
赤弓「とにかく紙を手に入れるのが先決だ。どうだ、尻を拭くまで勝負は預け、協力するのは」
時臣「敵と組めと言うのか? そんな手に乗ると思っているとでも?」
赤弓「というか貴様臭いぞいつまで出す気だ」
金弓「時臣、仕方あるまい。ここは勝負を忘れてケツを拭くことに専念しようではないか」
青槍「けどよ、なんか案でもあるのかエミヤ?」
赤弓「紙はなくても知恵はあろう。大人四人頭を絞れば何とかなるだろうよ」
青槍「だが大人四人といえケツに汚物のついた大人四人だぞ? そんな大人に何ができるんだ? つーか俺らは大人なのか?」
金弓「自分を卑下するでないわ。こういうときこそ精神を高潔に保つのが王というものだ。人間どんなときでも品性だけは失ってはいけないものだ」
赤弓「良いこと言っているがそれを言う奴の尻にも汚物が付着しているからなこれ」
時臣「まず状況の整理をしよう。今この厠にトイレットペーパーはない、個室全て。普段からあまり使われていないため誰かが来ることも考えにくい。尻を拭いていない状況ではズボンもはけない、これでは助けを呼びに行くのも難しい」
青槍「……自分らで何とかするしかねぇのか」
赤弓「とりあえず全員持っているものを出せ」
時臣「ウゴォォォォォ」
赤弓「誰がそんなものを出せと言ったのかね?」
……紙などあるわけがない。そんなものがあればとっくにケツを拭き全員血祭りにあげているはず。
他の奴もそうだ、そんなことは全員わかっている。なのに何故この話を切り出したか……エミヤ、俺にはわかるぜ。

この極限の状況下において共通の目的のため同じ行動を取ることは強い仲間意識を生む。
連中は同じ行動を取ることで自分達が敵ではないことを私達に印象づけようとしている。
私達にすきをつくり、そこをつくために。

おそらくこの中に
協力しようとしている奴は誰一人いない。

隙を見せればやられる……それだけではない。敵を早く出し抜きだれよりも早く尻を拭かねば……後手に回れば間違いなくやられる。
紙……神
誰より早く紙を手に入れたものがこの勝負勝つ

赤弓「何か良いものはあったか?」
青槍「ねぇな」
さて……どうする?
時臣「私もないな」
彼らの作戦に私も乗ろう、隙を見せ食いついてきたところを……
金弓「おいこれは使えるのではないか」
時臣「!!」
金弓「これ、紙やすりがあったぞ」
かっ……紙やすりだとォ!!
ふざけんな! 血だらけになるわ!
……と言いたいところだがこの状況で紙やすりは……

スコッティに匹敵する代物に見える。
超欲しい!!!

赤弓「ふざけるなギルガメッシュ、そんなもので尻を拭って見ろ血だらけになるわ」
青槍「!!」
待てェェェ!! 落ち着けエミヤ惑わされるな『やすり』という言葉にごまかされるな!
やすりといえども「紙」という言葉がついてんだぞ俺達が喉空手が出るほど欲しい紙だぞ。

!! いや違う、この男……紙やすりを欲しているのを私達に勘付かれないよう、芝居をうっている!?

まだあれは敵の手中、欲すれば弱みに付け込まれる。
エミヤはそれを巧妙に隠しあえて拒絶することで金ぴかの紙やすりへの興味を削ぎそのうえであれを手に入れるつもりだ。
あいつ……俺達の数手先までも見据えてやがる。
俺はいつもこんなとてつもねぇ奴を敵に回していたのか……いや、だが今日こいつは俺の味方だ、これほど頼れる味方はいない!
そうと決まれば俺も加勢だ!
青槍「ざけんな金ぴか紙やすり!? テメェはまずそのやすりで脳を磨け!」
させるか!!
時臣「王よ、我々が求めるのは紙ですそれは役に立ちません。はやく便所へお流し下さいそして貴方も流れなさい」
金弓「雑種がァァァァ! この状況で紙やすりはスコッティに匹敵する代物だろうが!!」
時臣「スコッティ? 思い上がらないで下さい王よ」
青槍「紙という言葉に惑わされるな金ぴか! 下にやすりってついてるだろうが! つーか王の財宝にティッシュ入ってねぇの!?」
金弓「入っていたらこんな状況になっておらぬわ!!」
赤弓「少し言い過ぎではないかね貴様ら」
時臣「!」
赤弓「何か使い道があるやもしれん。見せてみろギルガメッシュ」

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.421 )
日時: 2014/12/17 20:55
名前: ナル姫 (ID: uLF5snsy)

!! ツ……ツンデレだとォォォォォ!!
これまでのツンから一転してのデレ!!
打ちのめされた後にこの優しい言葉をかけられれば……百戦錬磨のキャバ嬢でもおちる!!
金弓「いいわもう」
赤弓「すねるな子供ではあるまい」
バッ……バカな、ここにきてそんな技が……!! まさかっ、この男

その通り……エミヤは全て計算してたんだよ。俺らがこいつの作戦を読み取りそれを真似して金ぴかを責め立てるまで全部読んでそれを利用のさ……

バッ、バカなァァァァ!!
それでは私はこの男の手の平で弄ばれていたと言うのかァァァァ!!
さながら釈迦の手の平で足掻く斉天大聖の如く……な、何という男、格が違いすぎる。
負けだ……我々の……完ぱ……
時臣「!!」
≪ズッ≫
!! やすり!?
≪ズッ≫
青槍「!!」
金弓「これで四人全員行き渡ったな」
なっ、何ィィィ!? どういうつもりだ。

金ぴか!? エミヤ!?
お前ら本当に協力す……
やすりの目が思ってた三倍荒いィィィ!! しかも両面!?
こんなので拭いたら本当に皮が擦りむけるぞ!!
金弓「いよいよとなればこれで拭くしかあるまい。勧めはせんが」
≪ぞりぞり≫
ゾリゾリィィィ!? うそ……え? 嘘だろ?
……まさか……金ぴか……
拭いてる!! 間違いねぇこのやすりで拭いてる!!
バッ、ばかなケツ毛の濃い俺でさえ恐れおののく代物だぜ。
仙人……遥か東方の地で焼けた砂をケツに付けては離し付けては離しを繰り返してきたケツ毛仙人だとでも言うのかァァァ!!

ふっ、王よ考えましたな。
これは全て敵に心理的圧迫を与えるための策。
紙も何もない状況でこれを見せれば自然と拭くか否か自らを追い込む。冷静な判断を失えばこちらの思う壷。
≪ゾリゾリ≫
赤弓「うむ、ギルガメッシュよこれは凄いな効くな」
≪ゾリゾリ≫
……あれ……うそ? うそだよな? ちょっと……まさか……
拭いてる!? いや拭く分けないだろう拭くわけない!
……いや拭いちゃってるよ!! これ拭いちゃってる!
バッ、馬鹿なァァァァ!! こんなもので尻を拭けば二度と座れなくなるぞ。
……伯爵……遥か西方の地で熱々のホットドックを尻に叩きつけられ続けたケツ毛伯爵だとでも言うのかァァァ!!

え? これどうすんだ!? 拭くのか!?
拭かなきゃいけないことになってんのか!?

無理無理無理無理だってこれ!
バンジーでもスカイダイビングでもするからこれは……!!
いややはりバンジー無理!

だが拭かなければやられる!
勝つためには……あの人のために勝つためには……!

アインツベルン、俺はアンタの笑顔がもう一度見たくてやってきた、そのためなら……

若、私は若のためなら、若の志を護るためなら何だろうとする覚悟が有ります

青時『……………………………』

これ
紙じゃねぇかァァァァァァ!!!

いや! 待て待てお前はアインツベルンの顔でケツを拭くというのか
そんなこと……いや……ある種興奮するけどもできない!
やすりもできない

若、私は若の便を顔面で受け止めることはできます
しかし若の顔で……できない!
やすりもできない

アインツベルン やすり
若 やすり
アインツベルン やすり
若 やすり
アインツベルン やすり
若 やすり
アインツベルン やすり
若 やすり
アインツベルン やすり
若 やすり
アインツベルン やすり
若 やすり

≪バシャァァァァァァ≫
≪ドォン!≫
≪バンッ≫

青時『…………』
青槍「アインツベルゥゥゥゥン!!」
時臣「若ァァァァァァ!!」
≪ガキィィィィィィンッ≫
青時『申し訳ございませんんん!!』

時臣「……私の役目は若と若の志を護ること……若を勝利に導くためと無礼を働いたが……結局私は……弱かっただけのようだ、しかし次の時は……いややっぱやすりは無理」
青槍「……アインツベルン、悪いな、アンタの笑顔をこの目で見ようとここまで来たけどよ……」
≪ブシッ≫
青槍「俺はここまでのようだ」


青槍「俺って奴は……ホントに、バ……カ……」




※どうでもいい設定
エミヤや狗とか英雄王とか、サーヴァントは皆人間です
細かいことは何も考えていません。


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