二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

短編小説 *BSR Fate*
日時: 2014/04/21 17:22
名前: ☆Milk☆ (ID: EM3IpZmD)

こんにちは!
題名とか親レスとかが色々変っちゃってごめんなさい(汗)

前は主にバサラとバサラクロスオーバー専用でしたが最近fateが増えてきたためfateも題名に加えちゃいました←
そんな感じに意味が行方を失った短編小説始まります

ごゆっくりどうぞ


※リクエスト受け付けてます。長くなりそうなリクエストや、あまりに抽象的なリクエストはバッサリ無視いたしますので悪しからず。
※荒らし、チェンメ、悪コメはご遠慮ください
※バサラは主に伊達軍、fateは槍兵と弓兵を偏愛してます
※私のオリジナル小説、『僕と家族と愛情と』とリンクしてる時も多々。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97



Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.347 )
日時: 2014/08/31 22:15
名前: ナル姫 (ID: ib99WOwr)

見直したらディルムッドばかりでしかもディルムッドがどんどん妖精になってて床ドンが日課と化しているナル姫です、はじめまして←

お褒めいただき光栄ですー!
頑張ります!ありがとうございます!

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.348 )
日時: 2014/09/03 07:45
名前: ナル姫 (ID: KJrPtGNF)

「おおディルムッド! 大きくなったな!」
「お久しぶりです、伯父さん」
「フィンで構わんぞ。皆」
 季節は冬。フィオナの砦でフィンがディルムッドを迎えた。フィンが声をかけると、フィオナの団員がこっちを振り向く。
「儂の甥のディルムッド・オディナだ。まだこちらのこともよくわからんだろうし、色々とよくしてやってくれ」
「でぃ、ディルムッド・オディナです。宜しくお願いします」
 拍手で迎えられる。
「オスカー」
「はい」
 呼ばれたのはディルムッドと同い年位の少年だった。
「孫のオスカーだ。年が近い者同士、仲良くな」
「宜しく、ディルムッド」
「は、はい、お願いします!」
 人間界での生活は滑り出し順調かと思われた。
 だがディルムッドは、『育ちの違い』による現実を知ることになる。
 火の起こし方も知らない。セルティの馬車ならあるが、馬に乗ったことはない。動物を狩ったこともなければ、戦ったこともない。彼の今までの生活と騎士の生活は違いすぎた。また、物心のついた時には既に小さな妖精に囲まれてきた彼だ。自分と同じくらいの背丈の人々に囲まれるというのは感じたことのない圧力だった。
 何より、人間への接し方がわからなかった。またフィオナの団員も、ディルムッドへの接し方に戸惑っていた。

「……やっぱり俺、変だよな……?」
 ちゃんと話せたのは、フィンとオスカー、その父親のアシーンだけだった。オスカーの母親、つまりアシーンの妻は妖精だと言うことだった。
 この日、二人は昼の門番をしていた。
「ディル……」
「俺は……できないことが多すぎる」
 甘い考えであったと、痛感した。でも強くならなければいけない。そうやって背中を押されて、あの地を去ったのだから。
「俺は馬鹿だ……何も知らないでここに来た……自分が無知であることくらいわかってた筈なのに……」
「……なぁ、ディル……お前がこんな思いしてまでここに来た理由って、何なんだ?」
「……」

『お礼を申し上げますわ。ご子息様?』

「……七年前、妖精界に人が迷い込んだ」
 目を細める。遠い昔を見るように。
「……」
「馬車に乗ってて……騎士が五人くらいだったかな。中に偉そうな人がいて……妖精達がその人たちを無理矢理追い出そうとしたんだけど、止めて……遠くから見たときにはわからなかったんだけど、可愛い女の子が乗ってたんだ。その子が降りてきて、俺にお礼言ったんだ……凄く綺麗で、優しそうで……一目惚れだった」
「へぇ……顔で比べりゃ向かうところ敵無しのお前がねぇ」
「や、止めてくれ……」
 頬を少し赤くする。だがまた、橙の目が過去を見るようになる。
「……茶色の髪を綺麗に編み込んで、黒目がちの目を柔らかく細めて……肌が白くて……桃色のドレスを着ていて……良く似合ってた」
「へぇ……」
「きっと良いところのお嬢さんだったんだろうな……俺はデュラハンの乗る馬車しか知らないけど……綺麗な馬車だった」
 ふと視線を上げると、馬車が走ってきた。恐らく王の一行が帰ってきたのであろう。七年前の記憶が蘇る。
「……あぁ、そう……調度あんな感じの……」
「ちょ、ディルそれはあとで聞くから!」
 オスカーが急かし、我に返ったディルムッドも慌てて方膝をついて頭をさげた。
「ご苦労」
 馬車を囲んでいる王の側近が声をかける。
「はっ」
 馬車が去ると、二人は頭を上げた。
「焦ったぁ……」
「す、済まない、オスカー」
「いや、良いよ良いよ。お前のそういうところには慣れた。お前は身分的に頭を下げるなんてことも滅多になかっただろ?」
 暫く間を置き、肯定。
 早く慣れなきゃな、と焦るディルムッドだった。
 −−あの子にも、できれば良い、一目だけでも、会いたい。




「近頃、ローブを着た怪しい人物がうろついているとの話を聞く。背丈は普通で、顔は良く見えないが、とにかく危険人物だ。見かけたら取り押さえ、連れて来い。以上だ」
 フィンが言い終わると、各々向かうべき場所へ動きはじめた。ディルムッドと話していたオスカーの背に突然人が襲いかかる。
「よーオスカー! っと、ディルムッドもおはよーさん」
「おうディアリン」
「おはようございます」
「オスカー、りっちゃんがまた女中に足褒められてる」
「おっ! それは見に行かなきゃな!」
「だろだろ!?」
 行ってしまった二人についていくこともできず、とは言えやることもなく、ディルムッドは外へ出た。
 エリンの冬は、他の地と比べれば暖かい。それでも、長年暮らしていれば寒いものだった。息を吐くと白い。川は凍らずに流れている。
「……父さん……」
 戦用に使っている、モラルタとゲイ・ジャルグ。どちらもいまだに、上手く使いこなせてはいない。
「……」

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.349 )
日時: 2014/09/03 07:51
名前: ナル姫 (ID: KJrPtGNF)

『さぁ、行ってきなさい、早くしないと日が暮れるぞ』
『いってらっしゃいませ、ご子息様!』
『たまには帰ってきてくださいね!』
『怪我と病にはお気をつけて!』
『ここまで届く武功を期待しております!』
『……いってらっしゃいませ、ご子息様』

「……俺は……」
 ふと、誰かの気配を感じた。方向に目をやると、見慣れないローブを着た人がいた。いつの間に?ディルムッドに背を向けて歩いていく。しかしこの辺に抜け道はないし、歩く方向から考えれば必ず自分の前を通りすぎるはず。しかも自分の周りには霧などないのに、あの人物がいる方向は霧掛かっている。
「……? ……あ」
 あれがフィンの言っていた怪しい人物に違いないと結論付け、ディルムッドはローブの人を追った。霧の中へと入り、そのローブの人の肩を叩こうとした瞬間−−。
「あ、あれ……?」
 消えた。
「い、一体どこ……」
 ハッと顔を上げると、自分から結構離れた場所にいた。
「……いつの間に……!」
 また追う。人間ではない。気配が違う。これは紛れもなく妖精の気配だ。だが何故こんなところに?可能性としては、誰かに使役されている、というのが無難な所だろう。なんにせよ取り押さえなければいけないと、ディルムッドはローブの人物を追った。
 自分の知らない場所へと、誘われているのにも気付かずに。




「『え……ディルムッド、ここを出てしまったのですか?』」
「あぁ……お前がいない時に……すまないな、セルティ」
「『いえ……見送れなかったのは残念ですが……立派になってくれたら、本望です』」
「ふふ、私もだ」
 オェングスは遠くを見るような目で言った。
 セルティは、どうか無事で帰ってくることを、心の底から祈っていた。
 −−何故だろう、胸騒ぎが収まらない……。




「はぁ、はぁ、はぁ……どこへ行った!?」
 見失うはずがない。霧掛かっているとは言え、濃すぎることもないのだから。
 目の前には誰もおらず、不気味な小さな小屋があるだけだった。
「如何なさいましたか?」
「ッ!?」
 背後から聞こえた声に驚いて振り向く。そこにいた、ローブの人物。ニタ、と口角を上げて不気味な笑い声を上げる。
「ひひっ、ここに人とは、珍しい」
 言いながら小さな小屋に入った。ディルムッドも続く。
「……お前、最近フィオナの砦の近くをうろついている奴だな? 名乗れ下郎。お前はこれからフィンの元へ連れていく」
「下郎扱いとは、酷いかな酷いかな。我が名はチャクロ。しがない薬売り」
「……薬? こんなところで?」
 確かに、見渡せば暗い小屋の中には変な色をした液体が小さな瓶に入っていた。
「海を渡って来たもんでね、ここでこうして客を待つ。貴方が一人目のお客さん」
「俺は客では……」
「我が薬の効力は何も体の傷だけじゃない。どれどれ、ほら貴方にも心の傷が一杯だ」
「……何を」
「隠すことはない。貴方、疎外感を感じているでしょう? 妖精王のご子息様」
「ッ!!」
 逃げなければ、と全身が警鐘を鳴らした。この人物は海を渡ってきた等と言ったが、嘘だ。この人は自分のことを知っている。
「貴様……誰だ!? 場合に寄っては妖精でも殺させてもらうぞ!」
「おお怖い怖い。貴方と私は初対面。貴方はそれを知っている」
「勝手なことを……」
 言いかけたところで、チャクロと名乗った男はディルムッドの額に手を軽く宛がった。フッとディルムッドの瞳から光が消える。
「ほら、初対面……貴方は私と初めて会った。私は貴方を知らない。貴方は私を知らない。貴方は薬を私から買う。私は貴方の心臓を貰う。それが条件。薬の効果は三年。それまでに愛する人と結ばれてキスを。そうすれば薬の効果は一生続く。心臓も返す。良いね?」
 虚ろな瞳のディルムッドは、頷いた。
 チャクロはディルムッドに緑色の液体を飲ませた。次にディルムッドの胸に手を当てる。
「う、あっ……ぐ」
「少し我慢しなさい。もう少し、もう少し……ほら取れた、貴方の心臓」
 チャクロの手にはディルムッドの心臓があった。少し預かるからねと良い、麻袋へ入れた。
「さぁ、お休みの時間だ。ディルムッド・オディナ……ドゥンの息子」

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.350 )
日時: 2014/09/06 14:20
名前: ナル姫 (ID: qrfsNuOz)

なりきりキャラズ運動会!

暖色組
幸村(団長)

エミヤ
尼子
元就
無の字
大谷
信也


寒色組
カノ
臨也
緑槍
青槍(団長)
無銘
浅葉
佐助


無銘「うにうに、寒色が有利そうですのね。敏捷の高い槍ズが入ってますの。忍二人もですし」
無の字「そうですね……私はスカートの色なのか……」
カノ「僕なんかは微妙だけど、やっぱり服の色なのかな?」
元就「何故同じく緑の我と猪は別チームなのかが気になる」
梵「黄緑と深緑の違いじゃ。儂は紫というより『藤紫』故暖色」
緑槍「くっ、まさか我が主と別チームとなろうとは……」
尼子「ははは……まぁ、あれだ。手加減なしだぜオディナ」
浅葉「臨也様、必ずお守りいたします」
臨也「運動会で守るシーンがあるのか微妙だけど……よろしくね、浅葉」
幸村「佐助! 手加減はせぬぞ!」
佐助「はいよ旦那。負けないかんね?」
市「お父さん、お母さん……」
大谷「ヒヒッ、まぁ落ち込まないことよ第五天」
無の字「そうだよ市ちゃん」
無銘「にゃん、マスター……」
元就「まぁ残念だが……仕方あるまい」
無銘「かーちゃんとも離れましたの……」
エミヤ「誰がかーちゃんかね」
青槍「で、信也は人数合わせ、と」
信也「……まぁ、そういうこと」
エミヤ「ふむ、よろしくな信也」
尼子「やってやろうぜ」
信也「う、うん……」


緑槍「と、ここでルールとか諸々の説明だ! 競技はシンプルな200メートル競走、障害物走、玉入れ、二人三脚、リレーだ。宝具開帳は勿論、武器や魔術そしてバサラの使用は一切禁止のガチ運動会! 己の敏捷と幸運のステータスがものを言う企画! 運動能力は普通の人間ができるレベルだ」
信也「200メートル競走と障害物走は、寒色と暖色からそれぞれ二人ずつ出てきて、一位は3点、二位は2点、三位は1点、四位は0点の換算。二人三脚は両チームからそれぞれ二組出てきて競争。得点は200メートル競走と障害物走の二倍」
無銘「玉入れは三回戦行いますの! 普通に玉を多く入れたチームが勝ちで10点ですが、両チーム、入れた玉の数だけ得点が加算される仕組みですのよん。リレーはちょっと説明が難しいので後でですわ」
尼子「コスチュームって言った方がいいのか? 暖色チームは赤い鉢巻きに、下は赤い膝丈のジャージ、上は白の体操服でゼッケンに名前が黒で書いてある」
佐助「寒色チームは寒色の色違いね。青の鉢巻きに、下は青の膝丈ジャージで体操服は同じ。あとはまぁ自由にくるぶしまでのソックスだったりハイソックスだったり、靴もスパイクじゃなかったら自由にね」
無の字「因みに負けた方に罰ゲームとかはないらしいですが……勝ちたいですね、まぁ詭弁です」


幸村「燃えよ! 暖色組ッ!!」
『オーッ!!』
青槍「寒色組、絶対勝つぞ!!」
『オーッ!!』


競技その1
200メートル競走
第一走
暖色組 エミヤ 元就
寒色組 カノ 無銘
無銘「にに、マスターにかーちゃんと一緒とは……負けませんのよ?」
元就「運命(鼠が作ったあみだくじ)とは奇妙なものよ、全く」
エミヤ「まぁ、一位が取れなくても二位三位は取らせてもらおう」
カノ「僕最下位確定じゃん! 何これ!?」

On your mark!
Get set……
Go!!

無銘「ふふふふふ! 我が敏捷をナメてもらっちゃ困りますのよ!」
エミヤ「そう、思い出すんだ……無銘を、捕まえるときを!」
無銘「エミヤがマジですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」
元就「英霊! 捕まるでないわ!」
無銘「イエスマイロォォォォォォォォォォォォド!!」
エミヤ「待て元就!? 君は私と同じチームではなかったか!?」
カノ「うわぁんついていけないよー!」

第二走
暖色組 梵 信也
寒色組 佐助 緑槍
梵「何じゃこの組み合わせは……! 儂絶対最後ではないか!」
佐助「何言ってんのよ梵天の旦那。旦那この中で唯一幸運Eじゃないのよ? それだけで良いでしょ」
緑槍「まさかぶつかることになるとはな……負けんぞ、信也」
信也「……ふん」

On your mark!
Get set……
Go!!

佐助「ちょ、何あの二人! スタートダッシュすごっ! 信也君って何気に負けず嫌いだよね!」
梵「あの槍兵どもめ……! 転べ! こけろ!」
緑槍「やるじゃないか!」
信也「……お前のカーブでの癖は知ってんだぞ」
緑槍「え、何ギャッ!?」ベシャッ
佐助「うわ本当に転んだ!」
梵(信也が一瞬ほんのちょっとオディナに足引っ掛けたのは気のせいだきっと)
緑槍「あのッ……野郎!」

第三走
暖色組 無の字 尼子
寒色組 市 臨也
市「わぁい……お父さんと、一緒…………ふふ」
無の字「……市ちゃん? 敵だからね?」
市「うん、ふふふ……」
尼子「……大丈夫かよ……」
臨也「……(大丈夫じゃないな)」

On your mark!
Get set……
Go!!

尼子「畜生! 俺がやるしかねぇのか! 折原見たいな砂糖吐きそうなリア充には負けねぇけどな!」
無の字「……すみません、市ちゃんが離れないんです……」
市「ふふ……」
臨也「嬉しそうで何より市さん! でも走って欲しいかな! 俺泣いて良いかな!?」
市「……嫌」
臨也「畜生ーーーーーーーーーッ!!」
無の字「……本当にすみません臨也さん……市ちゃん先にゴールさせるので……」

第四走
暖色組 大谷 幸村
寒色組 青槍 浅葉
青槍「そういや大谷どうやって走るんだ?」
大谷「我はこのまま浮いておるわ。走るわけなかろ、ヒヒッ」
青槍「それ狡くねぇ!?」
幸村「狡くなどござらん! 仕方なきこと!」
青槍「悪い幸村俺そこまで寛大じゃねぇや!」
浅葉「何にしろ負けるわけには行きませんね」
青槍「お前ら心広いな!?」

On your mark!
Get set……
Go!!

幸村「燃えよ! 我が魂ィィィィィィィィィィィっ!!!!」
青槍「負けるかよ!!」
大谷「ヒヒッ、かんばりやれ主ら」
青槍「走る気ねぇな!! つかこの組レベル高いな!?」
浅葉「お先失礼します!」
幸村「ぬぅ! 浅葉殿が!!」
大谷「させぬわ!」
青槍「浅葉そのまま一位頼む! 俺ツッコミ疲れた!」

200メートル競走結果
第一走
一位 無銘  二位 エミヤ  三位 元就  四位 カノ
第二走
一位 信也  二位 緑槍  三位 佐助  四位 梵

Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.351 )
日時: 2014/09/06 14:26
名前: ナル姫 (ID: qrfsNuOz)

第三走
一位 尼子  二位 臨也  三位 市  四位 無の字
第四走
一位 浅葉  二位 大谷  三位 青槍  四位 幸村

現在スコア
暖色組 12  寒色組 12


競技その2
障害物走
第一走
暖色組 幸村 尼子
寒色組 緑槍 無銘
無銘「にゃん、乱闘の予感ですの」
緑槍「そうだな……主とあたるとは……」
尼子「まぁ、よ。手加減しないでくれよ?」
幸村「負けぬでござるぞ!」

On your mark!
Get set……
Go!!

幸村「まずは平均台でござるか!」
緑槍「これは楽勝だな!」
尼子「よっと!」
無銘「ふっ!」
緑槍「お先に!」
幸村「負けぬわ!」
無銘「私だって負けませんわよ!」
尼子「負けて貯まるかよ!」
緑槍「次は網の目潜りか……」
無銘「髪が引っ掛かりそうですの……」
幸村「某は行く! うおおおおおお!」
尼子「先行くぜ癖っ毛二人!」
緑槍「くっ……負けてられん!」
無銘「行きますのよディル!」
尼子「ってうおおお靴が引っ掛かりやがった!」
緑槍「主!?」
無銘「気にしたら負けですわディル!」
緑槍「クッ……!」
無銘「これは……この紙を引くんですのね」
幸村「むっ、これは……!」
無銘「にゃー!? 一筆書きですのー!?」
緑槍「なん、だと……!?」
幸村「こうか!? で、できぬ!」
無銘「皆問題は違いますのね……できませんのよー!」
緑槍「ここを、こうすれば……あぁできない!」
尼子「やっと外れた……! と、これは……ここをこうして、こうすれば……おっしゃ! 一発だぜ!」
無銘「にゃー!?」
緑槍「…………こうか! よしできた!」
無銘「にー! ディル走れですの! 一位を取るのですわ!」
緑槍「承知した! 申し訳ございません主っ!」
尼子「負けねぇよ!」
幸村「出来たでござる!」
無銘「ひー! できませんの! どうやっているのです!? ううううううう……あ、出来ましたー! やっと!」

第二走
暖色組 元就 信也
寒色組 浅葉 青槍
青槍「お、信也と一緒か、頑張ろうぜ」
信也「……(こくっ)」
浅葉「というか、またですか」
青槍「……まただな、やってやろうぜ浅葉」
元就「足掻くが良いわ幸運E」

On your mark!
Get set……
Go!!

青槍「結構速いじゃねぇの!」
信也「当たり前だろ」
元就「平均台など敵ではないわ!」
青槍「余裕余裕!」
浅葉「忍の運動神経をナメないでください!」
信也「簡単だな」
元就「網の目など余裕よ!」
浅葉「負けません」
青槍「急ぐぞ浅葉! 暖色二人小柄だから網の目早い!」
浅葉「はい!」
元就「煩いわ痴れ者め。行くぞ信也、小柄を馬鹿にするでないわ!」
青槍「畜生早いな!」
浅葉「先行きます」
青槍「頼む!」
信也「って、一筆書きじゃねぇのかよ?」
元就「……世界史の問題か?」
無銘「私が答え合わせしますのよー!」
青槍「おし、やっと……世界史なら余裕だ! ってうおおおお!? な、何だこりゃぁ!? 『ブダペストの下町を舞台にして二組の少年達の争いと和解という物語の中に、友情と信義の美しさを描いた、作者自身の少年時代に基づいて書かれたとされるモルナールの少年小説を答よ』……って知るかぁぁぁぁぁぁ!?」
信也「……『カタロニア・モダニズム建築の最も良く知られた作品例であり、カタロニアの建築家アントニ・ガウディの未完作品である、バルセロナ市のシンボルである建物の名前を答えよ』……楽だな」
元就「『紀元前221年に史上初の中国統一を成し遂げると最初の皇帝となり、紀元前210年に49歳で死去するまで君臨した人物の名』……簡単よな」
浅葉「『革命期フランスの軍人・政治家。フランス第一帝政の皇帝にも即位した人物』……簡単ですね」
青槍「何で俺だけレベル高いの!? つーか三人ゴールしてるし!」
信也「……答え言って良いなら、言うけど」
青槍「……すまねぇ」
信也「『パール街の少年たち』……だと思う」
無銘「グレート! 正解ですの信也様! 兄貴感謝ですのね」

第三走
暖色組 梵 エミヤ
寒色組 市 カノ
市「青龍さん、一緒なのね……市嬉しい……」
梵「うむ……残念ながら、手は抜けn」
市「……市と一緒に走ってくれる……?」
梵「…………………………いや、その……」
カノ「市さん、これね、レースだから! 一緒は無理なの!」
エミヤ「……仕方ない……任せろ政宗、君の代わりとなるさ」

On your mark!
Get set……
Go!!

カノ「もう! 頑張るんだからねエミヤの幸運Eめ!」
エミヤ「煩いぞカノ」
市「平均台……市頑張るね」
梵「う、うむ」
カノ「やけになって進んでやる! 網の目なんて簡単なんだから!」
エミヤ「くっ、やはり網の目は体が小さい方が有利か!」
カノ「うっさいよガングロガチムキかーちゃん!」
エミヤ「誰が! かーちゃんだ! うおっ、服が!」
市「よいしょ……わぁ、青龍さん、平均台早いのね……市やっと出来た……」
梵「よし、次行こう市。網の目」
市「体操服、汚れちゃうわ……」
梵「運動会だから仕方ない我慢だ」
カノ「えーと、何々? うげー! 英語!?」
緑槍「がんばれ、採点は俺だ」
エミヤ「やっと出れた……! 何だ……『Let it go』の『すこしも寒くないわ』を英語で書け、だと……!?」
緑槍「ちゃんとアナ雪の歌詞でな」
エミヤ「英語というより音楽ではないか!」
カノ「『離婚』なんて単語僕知らない!」
梵「市、手を」
市「うん……ありがとう、青龍さん……やっと出れたね」
梵「問題は……『急いてはことを損じる』を英語か確か……これだよな。よし、と言いたいが……」
市「良いのよ、青龍さん……先、行って……?」
梵「……すまん!」
市「市は……『愛する』を英語で……? loveで良いのかしら……?」
カノ「ちょっと!? 何で難易度にそんなに差があるの!?」
市「猫目さん……離婚は、divorceよ……」
カノ「マジで? ありがとう市さん!」
市「同じチーム、だもの……エミヤさんのは、知らない……知ってても、教える義理ないもの……」
エミヤ「  」
緑槍「(てゆうか市さん何で『離婚』知ってるんだ……)政宗、エミヤにも答えを」
梵「『the cold never bothered me anyway』」
エミヤ「……感謝する」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97



この掲示板は過去ログ化されています。