二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 短編小説 *BSR Fate*
- 日時: 2014/04/21 17:22
- 名前: ☆Milk☆ (ID: EM3IpZmD)
こんにちは!
題名とか親レスとかが色々変っちゃってごめんなさい(汗)
前は主にバサラとバサラクロスオーバー専用でしたが最近fateが増えてきたためfateも題名に加えちゃいました←
そんな感じに意味が行方を失った短編小説始まります
ごゆっくりどうぞ
※リクエスト受け付けてます。長くなりそうなリクエストや、あまりに抽象的なリクエストはバッサリ無視いたしますので悪しからず。
※荒らし、チェンメ、悪コメはご遠慮ください
※バサラは主に伊達軍、fateは槍兵と弓兵を偏愛してます
※私のオリジナル小説、『僕と家族と愛情と』とリンクしてる時も多々。
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- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.477 )
- 日時: 2016/11/12 18:08
- 名前: ナル姫 (ID: jbrtekHj)
コトミネ聖堂教会——コトミネと名乗る男性が神父を務める教会である。ここは、死んだポケモンの魂を慰めるおくりびやまの管理もしており、葬式も受け持っている。そして。
「たっだいまー!」
「こら走るなシグレ。お久しぶりですコトミネさん」
この助手コンビの帰る場所でもある。
「おお久しいなシグレ! そしてディアルよ!」
「二人共、家に上がる前にキリスト像に十字架を切れ」
「はーい」
額から胸へ、左肩から右肩へ。十字架を切ると、二人は教会から家へ上がった。
普段は厳格、神聖などのイメージを持たれるが、それは教会としての顔——その構成員たちの生活は、教会としての顔とは程遠い、非常に賑やかなものである。
そして、シグレとディアルを喜んで迎えた金髪の男性——彼が、二人がユウキとハルカに教えた兄、ギルガメッシュである。
「イッシュにいたと思っていたが。戻ってきていたのか」
「はい。それなりの成果を得て、データを取ることができたので」
「アローラにも行きたいんだけどねぇ。あそこ、ポケモンの姿が他と違うらしいじゃん、原因も分かってないことだし」
「はっ、随分と研究者らしいことをほざくようになった」
「実際助手だもん」
「それなりに色々なところに生き、様々に学んでいる」
「ほう、ではその成果を確かめさせてもらおうか?」
にやり、笑ったギルガメッシュが、2つのモンスターボールを拡大させる。やるなら外でやれ、とコトミネに家から出され、三人は広い庭へ移動した。
「こちらから出してやる。相性をゆっくり考えて、ポケモンを出すと良い。行け、ドンカラス、ピカチュウ!」
「ドンカラッ」
「ピッカー!」
「……水、それに、あのピカチュウを相手にして、じめんといわ、ほのおはまずいな」
「くさタイプのためのドンカラスもしっかり準備されてる。全く用意がいいよ」
「だが……」
「二人一緒なら」
「「補える!」」
「デデンネ!」
「キノガッサ!」
「「キミに決めた!」」
時雨のモンスターボールからデデンネが、ディアルのモンスターボールからキノガッサが繰り出される。ほう、とギルガメッシュが笑う。
「くははははディアル! 貴様は随分と一か八かの勝負に出たな!」
「ふふん、俺のキノガッサをなめられては困るぞ、ギル!」
「そうだそうだ! 僕らだって対策はしてきたんだからな!」
「ほう。ならば倒してみよ! できることならな!」
「キノガッサ、かげぶんしん!」
「デデンネ、エレキネット!」
「デンネ!」
「ピカチュウ、じゅうまんボルトで対応せよ! ドンカラスは躱せ!」
「ガラ!」
「ピッカ! ピーッカチューッ!!」
電気と電気がぶつかり合うが、優劣の差は歴然としている。デデンネの電気はピカチュウにあっさり跳ね除けられ、自分のほうが多少ではあるがダメージを受けた。
「デデっ……!」
「キノガッサ、ピカチュウにがんせきふうじ!」
「受けぬわ! ドンカラス、つばめがえし!」
「何っ……!」
「ドンガラッ!」
「キノーッ!」
「ピカチュウ、あなをほる!」
「ピカ!」
「電気技じゃないのばっか覚えさせて……!! ディアル、わかってるよね!」
「当然だ、まかせろ!」
「よし、デデンネ、ドンカラスを牽制してて!」
「デデ!」
デデンネはバチバチと、ドンガラスが近づかないよう牽制した。ドンカラスは近くの木に止まりどうするつもりか眺めている。
「デデンネ、一緒にジャンプしろよ! キノガッサ、地面に向かってばくれつパンチ!」
「キーノッ!!」
ドゴォッという凄まじい音と共に、地面がキノガッサを中心に、同心円状にボコボコと盛り上がった。そして、目的のポケモンが地面から飛び出してくる。
「ピカッ!?」
「デデンネ、ドンカラスにでんげきは!」
「キノガッサ、ピカチュウにがんせきふうじ!」
「ドンカラス、まもる! ピカチュウ、アイアンテール!」
「ピィィィッカァッ!!」
ドォン、と大きな音が鳴り響く。砂埃が収まると現状が見えてきた。ピカチュウのアイアンテールは、キノガッサのがんせきふうじとして出た岩を木っ端微塵に砕いていた。
「……嘘だろ」
「どうしようディアル、あのドンカラスまもる覚えてる」
「あぁ、見えている」
「くっははははははは!! 哀れ! 哀れなるなぁ愚妹! 愚弟! さぁこの二匹に対抗してみるが良い! ドンカラスそらをとぶ! そしてピカチュウ、なみのり!!」
「キノガッサ、デデンネを抱えてドンカラスのところまで飛び跳ねろ!」
「キノ!」
「デデンネ、ドンガラスにでんげきは!」
「デデーッ!」
「何っ……!」
「ガラーッ!!」
キノガッサの頭から離れ、絶対不可避の技のでんげきはを繰り出されれば、まもるを覚えているとはいえこの状況では使えず、ドンカラスはまともに受けた。
「「よっしゃ!」」
「はっ、喜ぶのは倒してからだぞ! 四分の一削れた程度でいい気になるなよ! ピカチュウ、キノガッサにじゅうまんボルト!」
「キノガッサを守れ、デデンネエレキネット!」
「させんわ、ドンカラスふいうち!」
「ドンガラッ!」
「デデっ」
「しまった!」
「キノガッサ、よけっ……」
だが遅い、ピカチュウのじゅうまんボルトがまともにキノガッサにあたった。しかし相性は今ひとつ、なんとかキノガッサは立っていた。
「き、キノ……」
「ほう、防御の高いキノガッサだ」
「相変わらず攻撃力バカみたいなゴリラピカチュウだね流石だよギル兄!」
「ふはははは! 褒めるな! 照れるではないか! さて、そろそろ終わらせるか。ドンガラスつばめがえし! ピカチュウ穴を掘る!」
「ドンガラーッ!」
「キノーッ!!」
「!! キノガッサ!!」
かくとう、くさにひこうタイプの効果は抜群、キノガッサは倒れた。ディアルがモンスターボールにキノガッサを戻す。
「すまない、キノガッサ……至らなかった」
「ちょっとディアル、これデデンネやられちゃわない?」
「……すまん」
「……まぁ、じゅうまんボルト防げなかったぼくの責任もあるし」
「諦めモードか! ふはははは! 仕方あるまいな! 決めろ、ピカチュウ!!」
「ッ、跳ねろデデンネ!」
「無駄無駄ァ! ピカチュウ、アイアンテール!!」
「ピッカー! ピーッカー!!」
「デデーっ」
「デデンネ!!」
地面に叩きつけられたデデンネも目を回し、戦闘不能の状態だった。シグレがモンスターボールに戻す。
「ふっ、まぁ、ダメージを少し入れられただけ進歩であるな」
「ピカチュウは無傷だけどね……」
「はっ、我のピカチュウであるぞ? 当然であろうが」
ふん、とギルガメッシュが誇らしげにすると、ピカチュウがそれに倣って鼻を鳴らす。そこに、コトミネが教会から出てきた。
「…………また派手に荒らしたな」
「むしろ荒れんほどこやつらが弱かったら明日からスパルタぞ」
「はぁ……まぁいい。飯の準備が出来た」
「やった! お腹ペコペコ! ご飯何?」
「っ、待て! 刺激臭だ! 入らん方がいい!」
「コトミネ貴様、まさか!!」
「ふははははは」
三人が激辛麻婆に直面するまで、あと十秒。
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.478 )
- 日時: 2016/11/14 17:14
- 名前: ナル姫 (ID: 3hSjWMJV)
とある刑事の独り言。
あいつを初めて見たのは、あいつがまだ成長期も来ていない中学一年生の時。夏休みの、地獄のように暑い夜だった。空気が湿っぽくてジメジメしていて、署に残っていた警察の誰にもやる気なんてなかったくらいだった。
仕事なんか来てほしくなかったんだが、家出中学生一人保護って連絡が入ったもんだから、保護したという交番まで向かったのさ。時間は夜の12時、よく親父やお袋に怒られねぇなと思ったさ。
当時俺は、生活安全課の青少年を担当していて、沢山の家出だの喧嘩だのする不良を見てきた。俺が叱ると、どいつもこいつもつまらなそうな顔するんだよな。それで、こっちもしっくり来ねぇまま家族に迎えに来てもらって、家に返すわけだ。
……だが、その保護されたっつー中学生は、まず見た目から変わってた。黒い髪は元から癖毛なのか纏まっちゃいねぇし、白い肌は黄色人種の日本人とは思えねぇ。それ以上に顔つき、あと目の色が明らかに外人だったわけだ。日本語話せるかって保護した奴らに聞いたら、日本で育ったそうなので大丈夫です、だと。変わったヤツだなと思ったよ。
まぁ、外人であることもそうなんだが、何より俺が驚いたのはそいつの目だ。
色の話じゃねぇ。丸いっきり人を信用してねぇんだよ、そいつの目。まだ何もしてねぇってのに、俺を親の仇でも見ているかのような目で見てくる。ちょっとまぁ、傷付いたな。
まぁ、そいつのことを知るのが先決ってことで、まず名前を聞いた。あぁちなみに、所持品はエメラルドグリーンのガラケーのみ、学生証も財布もなくて、ただの家出とは思えなかった。坊主、名前は?って聞くだろ、答えねぇの。そっぽは向かねぇけど、こっちを睨んだままだ。諦めて色々聞いた。学校だとか、何歳だとか。学校名と、今中学一年生だってことは答えてくれてな、次に聞いたんだよ、親御さんはって。そしたら急に表情が固くなった。少し目を見開いて、唇をぎゅって噛んで、俯いちまった。次の質問にするかって、思ったとき、小さく言ったんだそいつ、知らないって。
知らないってこたぁねぇだろうっていっても、知らないの一点張りだ。何を知らねぇんだって聞いたら、今どこにいるのかわからない、だと。家じゃねぇのかって聞いたら、そうかもしれないし、会社に行ったかもしれないって言いやがった。電話番号はって聞いたら、ケータイを差し出してきてな。でも、親の番号が入ってない。それどころか自宅の番号すら入ってねぇでやんの。警官をからかうなって言ったら、違うって。俺は頭はわりぃが、どういうことなのか俺なりに考えた。そんで出た答えが、こいつは親ととびきり仲が悪いってことだった。それをわからせるために、俺にわざわざケータイを差し出したんだって思った。
親御さんの代わりに、保護者はいねぇのか、親戚でも何でもいいって、ダメ元で聞いた。そしたら想像通り、親戚はアイルランドにいる、だとよ。誰に引き渡せって言うんだって思った。聞けばお袋さんは、こいつが随分小さい頃に親父さんと離婚してるって話だ。こいつ自身、お袋さんが今どこで何をしているのか何て、知る由もねぇ。
だが、ぼそっと言ったんだ、そいつ。親戚でなくても良いならって。誰だって聞いた、したらそいつ、言峰聖堂教会って言いやがる。驚いたな、流石に。まぁ理由を聞くより先に、連絡しようとした。だが、そういえばこいつの名前を聞けてない。もう一度名前を、答えねぇだろうと思いつつも聞いてみた。そいつは、一度溜息を吐いて言った。
「……ディアルムド……ウア・ドゥヴネ」
教会に連絡がついて、そこの神父様が迎えに来てな。俺らに何度も謝って、そいつを教会に連れて行った。
まぁ不良にしちゃ素直で、ちびのくせにそれなりに肝の据わった珍しいやつだった。こんな事もあるのか、なんてそのときは気軽に思っていたんだが、そいつの家庭環境はどうやら俺らが思うよりボロボロだったらしい。ディアルムドは多分、元来はすごくすごく、真面目なやつだ。そいつの心も、自己嫌悪と親へのストレス、不安、寂しさでズタボロだったんだろ、そいつの素行の悪さはエスカレートしていった。
夜にあちらこちらをふらふら歩いちゃ喧嘩して、補導される度に傷だらけだった事だって一度や二度じゃねぇ。でもそれ以上に目についたのが、手首に刻まれた茶色い自傷の痕だった。最初に見たのは……あいつが中2になる春だったかな。そん時は思わす頬を引っ叩いた。自分の体は大切にしやがれ、親御さんから貰った体なんだぞって怒鳴ってやったが、言ったあとで、ミスったと思ったよ。こいつに、親御さんなんて言葉は禁句だからな。
予想通り、ディアルムドは俺に噛み付くように怒鳴った。お前に何がわかる、お前に俺の何がわかるんだよって、悲痛な声で、怒りと悲しみの詰まったような顔で叫ばれた。ディアルムドは泣かなかったが、張ってる糸をちょっと弄ればすぐに泣き出しちまいそうな……そんな風に見えた。
何も俺は言えなかった。両親共に俺を愛してくれたし、何不自由なく過ごせていた。母親に引き取ってもらえず、父親と上手くやれてないこいつの気持ちが、簡単にわかるわけなかった。俺は初めて、ディアルムドに謝った。だが自傷は止めてくれと頼んだ。ディアルムドは何も答えなかったし、その後も手首の傷は少しずつ増えた。だが、その年の秋、いつも通り補導されたディアルムドは、俺にカッターを渡してきた。捨てておいてくれとのことだった。その日以来、手首の傷は増えなかった。
つい嬉しくなった。こいつなりに痛みに逃げるのをやめた、そしてその覚悟を俺に託してくれた。カッターを受け取ると、何で笑っているんだと言われてな。ようやく、俺が笑ってしまっていたことに気が付いた。結局、カッターは捨てられなかった。ディアルムドが俺に少しでも心を開いてくれた証拠として、今も俺のデスクに残っている。
そういえば、ディアルムドには女の子の友達がいてな。教会の神父の、戸籍上の妹だ。養護施設にいたのを引き取った子だ。ある日、ディアルムドの左頬が物凄く腫れててな、どうしたって聞いたら、その女の子、時雨に殴られたって。理由は、夜の出歩きだった。
思ったんだよな、両親より、誰よりディアルムドのことを思ってくれてるのは、もしかしてその子なんじゃないかって。それは後に確信が持てるんだが、それはこいつらが高校に上がってからの話だ。
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.479 )
- 日時: 2016/11/14 17:51
- 名前: ナル姫 (ID: 3hSjWMJV)
ことが動いたのはディアルムドが中3の夏。自傷はやめてくれて良かったが、本当はやりたくて仕方なかったんだろうなって思うぞ。中3って言えば、進路で親と相談しろだとか、三者面談だとか、嫌なことが鈴なりにある。素行も悪かったし、頭は良くてもきっと成績は悪かっただろ、ディアルムド。こんな自分をなんとかしたくても、親とは顔を合わせりゃ喧嘩だ。それに、俺らが独自で調べた結果、まぁ親父は馬鹿みたいにだらしない奴らしくて、勤めなんざ長く続かず、しょっちゅうアルコールに入り浸っているような奴だった。こんな奴に引き取られたディアルムドが哀れだった。
支えてくれる何かが欲しい反面一人でいたい、その矛盾した感情の結果できるのが夜に出歩くことだったんだろうな。
夏休みは女子高校生が夜になっても遊んでるとかってことも多く、俺は夜の見回りをしていた。その時、路地裏に救急車が入っていくじゃねぇか。何事かと思ったらディアルムドが暴行を受けて死にかけだ、だと。もう大急ぎで俺は病院に向かった。ディアルムドは一命は取り留めちゃいたが、体中傷まみれで、数日まともな飯も食っていなかったのかかなり衰弱もしていたらしく、まる一日目を覚ますことがなかった。
それから少し経った日のことだ。いつもの交番から、ディアルムド君が呼んでますよー、だなんて電話が来て、俺は仕事を中断してそこへ向かった。交番じゃ何かと話しづらいだろうと思って、人気のない公園へ向かってベンチに座った。だがディアルムドは座ろうとしなくてな、そのまま俺に向かって、頭を深く下げた。すみませんでしたって、絞り出すような声だった。
「俺……ようやく自分が本当に馬鹿だったってわかりました。今まで暴言吐いたり、迷惑かけたり睨みつけたりして……本当にごめんなさい!」
俺の力が全てじゃないことはわかってた。おそらく、あの教会の人達の心が伝わったんだろう。それでも俺は、こいつがこうして謝ってきたことが、この上なく嬉しかった。
春からは、実家を出て教会で過ごすとのことだった。今まで気が付かなかったが、笑顔でいるこいつは中々美少年だった。
これでこいつの補導も終わりか、そう思っていた。たしかに、補導することはなかったが、思いがけないことで俺達はまた関わることになった。
二年後の夏、ディアルムドが高校二年のときだ。俺はこの年の春に、生活安全課から刑事課に配属されていた。
通り魔事件が起こったとの通報があった。長袖長ズボンの男が、突然男子高校生に斬りかかり、危険を察知した一緒にいた女子高生が男子高校生を庇い、代わりに傷を受けた、とのことだ。
俺はすぐには現場に向かうことはなかったが、現場に向かった若手が驚いていた。きけば、男子高校生が、獣を狩る狩人のような目つきで、犯人と戦っていたんですよと言う。そんな馬鹿なことあるかと言ったが、本当だと言って聞きやしねぇ。
何でも、刺された女子高生はその戦っていた男子高校生を庇ったらしいが、それに激高した男子高校生が、自分と彼女を心配して近づいてきた、窓を掃除していた花屋からモップを奪い、槍のように扱って犯人と奮闘していたらしい。いや本当に強かったんですよ彼、犯人のほうが殺されるかと思いましたよ、だとさ。まぁ犯人が死ぬ前に警官が二人係で男子高校生を取り押さえたらしい。その時の男子高校生がもう酷いのなんの、離せ、こいつを絶対殺す、殺してやると喚いたが、ふと正気に返った瞬間力が抜けてそのまま気絶して、病院に運ばれたらしい。女子高生はもっと早く救急車で運ばれ、命に別状はないということだった。
で、男子高校生が目を覚ましたってんで病院に向かって、そいつに話を聞くことになった。俺より先に若手の刑事が向かったが、俺のほうが青少年の扱いには慣れてる。
で、見たらディアルムドじゃねぇか。思わず大声で笑っちまった。
聞けばディアルムドは、中学の荒れてた時代の喧嘩の経験と、帰宅部だが教会でそれなりに武術を心得ていたとのことだった。……だが、それだけでモップを槍のように扱えるものなのか、俺は釈然としなかった。とはいえ、あそこの神父は八極拳を使うとの噂だし、変なことではなかったからそのまま流して、あとのことは俺に任せてもらった。
時雨って嬢ちゃんが、誰よりディアルムドを大切に思っていると知ったのはこの時だ。聞けば、ディアルムドを庇った女子高生ってのはその時雨ちゃんだったらしい。若干男勝りでもあるがよ、女子がだ、友達だからっていう理由で男子を通り魔から庇うなんて中々ねぇぞ。それで、誰よりディアルムドを想っているんだって確信したのさ。
最初はディアルムドは、何が起こっているのか理解できていなかったが、花屋の店員が声をかけてきたあたりで、時雨が刺されたことが認識、気がつけば犯人に殴りかかっていたんだと、俺にそう言った。
「ひたすら脳が……殺せ殺せって、言ってました」
ふと、思った。
こいつの前世は、どこか昔の遠い国の傭兵や騎士かなんかで、その時の記憶があるのではないか?体がまだその時のことを覚えているんじゃないか?ってな。馬鹿らしいと思ったが、どうもその考えは抜けなかった。まさか報告書に書けなかったがな。
事件は片付きかけたが……犯人がある日突然消えた。忽然と消えちまった。この謎は恐らく迷宮入りだろう。
『冬木で通り魔 親友を刺された高校生が奮闘、犯人逮捕へ』なんてタイトルでニュースが流れたときは、ディアルムドが顔を真っ赤にして、美化されてる、なんてボヤいてたのを思い出す。
なんにせよ、色々事故やら何やらに巻き込まれやすい奴だなぁと俺は思った。だが、これでいよいよ終わりだろうと思うと、少し寂しい気もした。
……まぁそれも、今は昔の話だ。
そんなことを考えながら、俺は厚紙を例のカッターで切っていた。そこに、最近警察学校での教育を終わらせた新米が通りかかる。
「……いや……いつまで使ってるんですか」
「あぁ? 中々切れ心地が良くてなぁ」
「あの時捨ててほしいって言ったじゃないですか」
「だからこそだろぉ、不良が俺にちょびっとでも心を開いた記念だ記念」
「あーあー! やめてください! 黒歴史ですやめましょう!」
「くはは、分かった分かった。で、何か用でもあんのか?」
「あぁ、えっと、先週起こった傷害事件ですが、犯人から事情聴取が取れたこのことでした。ただそれが、わけのわからないことを口走っていたらしくて、後日薬物使用の検査を行い、家宅捜索も場合によっては行うとのことです」
「ほうほう、で、俺達は何をすりゃぁいい?」
「犯人の母親が、警察に話をしてくれるそうです。相手方の気分の変わらない内に向かってくれとの事でした」
「……しかし母親もツイてねぇなぁ、息子が中学生で傷害事件、しかも殺人未遂たぁ。何か買って労るべきかねぇ」
「それは事件が解決してからにしましょう。それより早く向かわないと上に叱られます」
「はいよっと。まったく警察は激務だ。ディアルムド、話し聞き終わって昼時になったら、この前話したラーメン屋寄るか。奢るぞ」
「え、本当ですか、ありがとうございます!」
あの荒れ狂い中学生が、こんな立派になるとはな。
そんなことを思いながら、俺はカッターの刃を戻し、デスクの文房具入れに片付けた。
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.480 )
- 日時: 2016/11/16 19:13
- 名前: ナル姫 (ID: 3hSjWMJV)
「なぁ、ディアル」
「…………?」
帰りが遅くなったために、クーが作っておいてくれた夕飯を一人で食べていたディアルムドのもとに、まだ春先だというのに甘くて冷たいのが食べたいとかで買い置きしてあったクーリッシュを揉み解す時雨がやってきた。
「……何だ?」
白米を飲み込んで尋ねると、時雨は衝撃的な言葉を発した。
「結婚しよう」
からんからん、と箸が右手から落ちた。茶碗を持った左手には辛うじて理性が残り、何とか落とさずにテーブルへ置くことができたが、脳内は完全に混乱に陥っている。思うことはただ一つ。
何 を 言 っ て い る ん だ お 前 。
「……ごめん、要約しすぎた」
言いながら時雨はクーリッシュをテーブルの上に置いて、屈んで床に落ちた箸を拾い上げ、台所に持っていって洗う。
「……まぁいいや。飯食べてからゆっくり話そう」
「意味わからなすぎてこの状況だとゆっくり食事もできんから訳を話せ」
「はいよ」
布巾で箸を拭き、ディアルムドに渡すと、時雨はディアルムドの向かいの席に座ってアイスの蓋を開けた。
*
「ストーカー被害、か……」
「そ。高校のときにもいたじゃん、クリスマスのバザーとか、ミサとか……あと結婚式とか葬式とか。ぼくがシスターの格好してるのに萌えるとか言ってた奴」
「いたな」
「あれがまたウザいんだよねぇ。こっちは仕事だってのにさ、全く」
「……なるほどな。それで形式上結婚という形にしておきたいということか」
「話がわかるな」
「……つまり俺が婿入りの形になるのか?」
「まぁ前々から似たようなもんだったけど、そうなる」
「……そうか、了承した」
「話が早くて助かった。ぼくら互いに十九だし、法律上問題ないでしょ?」
「今時珍しいだろうがな」
苦笑しながら魚の煮付けを食べる。恐らくエミヤが作ってきてくれたのだろう、中学から料理している彼ですら、こんなに上手くはできない。
「……」
そこまで考えてふと、箸が止まった。
「……ディアル?」
「……なぁ、時雨」
真剣な視線と声色に、片手間に聞く話ではないと判断した時雨は、口からクーリッシュを離して蓋をした。……もっとも、恋愛的に好んでいない相手と結婚して、お前はそれで本当に良いのか——なんて聞かれたら、理由はとにかく腹が立つので殴るつもりでいるのだが、相手の質問は非常に遠回りなところから始まった。
「結婚というのは……お前が俺の配偶者になるということで……差し支えないのだよな?」
「? 当たり前じゃん」
「それは……つまり、その……」
「……」
焦れったい。早く要件を言ってくれないかと思うものの、時雨はゆっくり待つことにした。ディアルムドの表情から察するに、言いにくいことだろうとは容易にわかる。ただ、その正体がわからない。ディアルムドはディアルムドで、時雨の、察してはいるがわからないという顔を見て、単刀直入に話すべきかと決心した。まぁ、わからなくとも無理はない。この話題は、この教会の人間が極力避けてきた話題だ。
「……すまんな、単刀直入に言うべきだった」
彼は箸をおいて、時雨を真っ直ぐ見据えた。
「お前は……俺の家庭事情を背負う覚悟があるのか?」
時雨の瞳が、ゆっくり、僅かに見開かれた。
「……俺自身、父が今どうしているのかなんてしらない、興味もない。……ただ……死んでいないことと、どうせろくでもない生活をしていること……それは確かだろう。母については……死んでいるのか生きているのかすら、知らない……。どこの国にいるのか、何の仕事をしているのか、再婚はしたのか、俺以外に子供はいるのか……何も知らない。父はどうせ年金も払ってないだろうし、今でも恐らくほぼその日暮らしなのだろうと思う。……もし、母も、日本にいて、再婚していなくて、子供もいなくて……となると……将来的に二人の扶養義務は、明らかに戸籍上二人の子供である、俺に回ってくる」
「……ディアル、それは……」
「勿論、お前に扶養義務はない。お前に強要するつもりはないし、そんなことはしたくない。金銭面では俺が全てなんとかするつもりだ。……だが、俺もいつまでも生活安全課に配属されてるなんてことはないだろう。いずれは、立て籠もりとかの……危険な現場に配属される可能性だって低くない。……死ぬつもりはないが……それでもし大怪我なんかをしたら、本格的に俺の家庭事情に教会を巻き込むことになる。中学の時から俺の勝手な行動で迷惑はかけたが……教会を……お前を、そんなことに巻き込みたくないんだ」
「…………」
親のことは自分一人で何とかする——彼なりの、覚悟だった。
金銭面ではそこまで問題はない。激務だが公務員という安定した職についているし、父はとにかく母の生活はそこまで酷いものでもないだろう——それが、彼の考えだ。成長した今思えば、幼少期は家にあんなに酒瓶もなかったし、家の中は綺麗にされていた。あれは全て母がやってくれていたのだろう。しっかりしていた母が、自堕落な生活を送っているとは考えにくかった。
「……時雨には……話してなかったのだが……俺、来年度末には……教会を出ようと思っていたんだ」
「!?」
バッと時雨が伏せていた顔を上げた。机の上に置かれたままの蓋を閉められたアイスが水滴を垂らしている。もうドロドロに溶けているのだろうなと、どうでもいいことをディアルムドは考えた。
「……理由は……同じだ。二十歳になった年度の終わりには……一人暮らしをしようと思っていた。配偶者も、子供もいらなかった。散々迷惑掛けて今更こんなこと言うのは都合が良すぎるが……誰ももう、巻き込みたくない」
高校を卒業したときから考えていたことだった。まずは綺礼に話した。その意志は立派だが、無理はするなと言われた。クーに話した。俺の口出しできることじゃねぇから、そうしたいなら止めないが、たまには帰ってこいと言われた。ギルガメッシュに話した。親の扶養程度我にかかれば何でもないが、お前のしたいようにした方が、スッキリするだろうと言われた。彼を自分の意志で止めようとする人はいなかった。寧ろ、背中を押してくれた。だが三人とも、口を揃えて言ったのだ——『時雨が悲しむぞ』、と。
痛い沈黙が流れた。双方が何も言わない。
ディアルムドは、綺礼が戸籍上に引き取ると何度も言ってくれたが、それを拒否し続けた。あの親のことは自分で背負わなければならない。自分にできるか、できないかではない。やらねばならないのだ。ノリは良いしよく笑うが、元来真面目なディアルムドらしい、一種の強迫観念だった。
「……逆に聞くけどさぁ、ディアル」
「……」
「そんな風に自分を追い込んでるお前を、ぼくが一人にすると思ってんの?」
「……、……え」
「え、じゃないよ。ふざけんな。何度も言ったじゃん、ぼくがお前を放っておくわけないだろって。シスターなんてさぁ、ろくにお金もらえないんだよ。でもぼくにはギル兄や兄さんがお金稼いで、クーさんはフリーターだけど家事やってくれてる。警察激務じゃん。お金はあっても家事までしてたら、お前絶対倒れるだろ?」
「……それは……」
「いいからお前は、この家にいて、形式上だけでもぼくの夫として言峰家の人間になればいいんだよ。大体お前が出ていくなんて、ぼくが認めると思ってんの? 何してでも引き止めるに決まってんじゃん」
どうしても不安だっていうなら、と時雨は続けた。
「扶養義務を破棄する方法、調べるから」
「……」
「勿論、警察の前で消すなんてことはしないけどな。ちゃんと、法的に可能なことがあると思う。世の中、酷い親なんて沢山いるんだから」
「……本当に……お前に頼って、良いのか」
「今更だなぁ。今まで散々頼ったり頼られたりしてるじゃん。なんで今拒否しなきゃいけないのさ」
その言葉に、あぁそうだ、と思い返す。頼っていいのか、そんなことは聞く必要などなかったのだ。
……ならば、思い悩むこともない。
戸籍上どんな形になろうとも、自分たちは一生親友なのだから。
「これからもよろしく頼むぜ、お婿さん」
「こちらこそよろしく頼もう、お嫁さん」
【愛を語る気はないけれど】
(将来を担うつもりはあるの)
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.481 )
- 日時: 2016/11/21 23:31
- 名前: ナル姫 (ID: .YzEMtko)
転生協会組+αコピペPart6
ギル:男子生徒と学祭の買い物に出た時雨を見かけてから四時間、魂の抜けた綺礼がチョークを食べ始めたが桃色故問題ないとか言っておった。
ディアル:とめて差し上げろぉぉぉおお!!
時雨:ギル兄と大喧嘩し、協会から家出。ディアルが仕方ないなってお父さんの目を盗んで実家へ行き泊まらせてくれた。酒瓶が散らかっていて使えるのはディアルの部屋くらいで、ベッドをぼくに譲りディアルは座ったまま寝ていて、やっぱこんなんでも男だなって思った。
クー:車を運転していたらマリオの無敵音を大音量で流している金ピカに抜かれた。勝てねぇ……。
ディアル:先程すれ違った女子高生たちが、「生ユッケで人が死んだ焼肉屋さー、死んだ牛の肉出してたらしいよ!」「何それやばくね!?」という会話をしていた。
時雨:しりとりしよう!
ディアル:うーん……やだ
時雨:駄目なの?なんで?
ディアル:出るの遅いだろ、お前
時雨:えーそんな事ない
ディアル:いや遅いししかも弱いってば
時雨:馬鹿にするなよ…
ディアル:弱いものは弱いんだ
時雨:ダメだこの堅物…容赦ないな…
ディアル:なぁ、一つ聞いていいか?
時雨:構わないけども
ディアル:もしや、すでにしりとり始まってる?
時雨:…………る………!?
ディアル:(どやぁ)
時雨:ディアルと電車乗ってたらギル兄から電話きた。「いま電話の中だから電車切るよ」って言って切った直後、思わず「逆だ…」と呟いた。ディアルが必死に笑いこらえてた。
時雨:中学の頃の理科のテスト、真面目に勉強してなかったディアルが『両生類の動物を一つあげよ→イモリ』『爬虫類の動物を一つあげよ→ヤモリ』『哺乳類の動物を一つあげよ→タモリ』って書いてて、天才だと思った
ディアル:時雨とギルの会話
時雨:パソコン買ったんだけど色々分かんない…
ギル:何がわからんのだ?
時雨:本当色々
ギル:とりあえずOSはなんだ?
時雨:何かリンゴのマークついてる
ギル:あぁ、それは青森が独自で開発したOS故、徳島では動かんぞ
時雨:嘘…まじで…?
ちゃんと教えてやれ
時雨:中3の冬、田中っていうクラスメートの靴箱の名前が、油虫っていたずらされてたんだけど、夏まで素行が悪かったディアルが真っ先に疑われた時はあの温厚なディアルがキレた。
時雨:子供ってなんでも口に入れるよね
ギル:ひらめいた
クー:通報した
ディアル:時雨がコンビニで333円の買い物をし千円札出した。コンビに店員、何を思ったかレジに打ち込む前に速攻で777円をお釣りとして渡してきてドヤ顔。時雨が普通にスゴーイと言う顔で財布にしまおうとしていたのでその手を叩いて110円店員に返させたのだが、その時ようやく二人して繰り下がり計算に気づいた顔をしていた。
ギル:二十キロの米を持ち上げたらバックドロップの如く頭から落ちたわ……
時雨:ちょっとギル兄、お米大丈夫?
ディアル:米は丁寧に扱わねばな
ギル:貴様らの心配は米だけか!?
綺礼:あぁそうだな、床に傷はついていないか?
ギル:貴様など世に不要だ。生きる価値もない、この雑種が二度と日の目を見れぬようにしてやろう
ディアル:それだとお前が雑種みたいだぞ
綺礼:先程20斤ほどのパンを加えた女子高生とぶつかった
ギル:それ本当に女子高生か?
ギル:時雨とディアルが突然、
ディアル「(生物学の教科書見ながら)アンパンマン、バイキンマンの弱点がわかった」
時雨「本当かバタコさん」
ディアル「ポイントは温度だ。最も能力を発揮するのは18度から26度。 45度を越えた辺りから急激に弱り、50度を越えると死滅する。所詮は菌だ。
ただし適温状態での攻撃力は抜群。 最も注意すべきは有機物の分解、生成を行う特殊能力。 そして、その能力を利用した…パンの発酵…」
時雨「……じゃぁ、やっぱりバイキンマンは……」
ディアル「お前の…父だ…」
というやり取りを始め腹筋が崩壊した。
ギル:童貞のまま30を越えると使える魔法一覧だ
『マヌーサ:自分自身に幻影を見せ、現実に対する命中率を下げる
トラマナ:クリスマス等にカップルだらけの街を一人で歩いてもダメージを受けない
トヘロス:自分の周囲に人が近寄ってこなくなる
スカラ:周囲の「キモイ」等の罵声や嫌がらせに対する忍耐力アップ
メテオ:高層ビルから飛び降りる
ラリホー:昼間なのに自分を眠らせる 
ドラゴラム:ネット上では竜のようになる
エナジードレイン:貯金が減っていき、生活レベルが下がる』
ディアル:黙れ
時雨:昼飯って英語でなんだっけ…ど忘れした…
ディアル:いつも食ってるものだろう、英語っぽく言ってみろ
時雨:うーん……ヴェントゥー?
ディアル:wwwwwwwゲホッwwwwwゴホッwwwww
ディアル:小6のとき、綺礼さんに封筒を渡され、『おんちゅうと書いてポストに出してきれくれ』と言われたため、子供ながらに丁寧に『Want you』と書いて送ったら、後日綺礼さんに鎖骨のあたりをグーで殴られた。
綺礼:小学生にすれ違いざま、ニフラムニフラムと言われたのだがどういうことだ?
時雨:兄さんそれ、ドラクエの敵を消す呪文。つまり「消えろ」ってこと
ギル:しかも経験値が入らん。「お前の経験値なんぞ要らん」とも言われておる
ディアル:また、アンデッド系のエネミーに効きやすいことから、「死んだ魚みたいな目をするな」、「お前臭い」と言われている可能性もある
クー:なお、自分よりレベルの低い相手にしか効かねぇぜ
ディアル:天下一品を天一って略す人は、残された下品の気持ちを考えてほしい。
時雨(小学生):兄さん、あまりって何?
綺礼:例えば、37人で三人グループを作るとする。グループはいくつできる?
時雨:えっと、12
綺礼:そうすると一人あまるだろう?
時雨:うん
綺礼:それが私だ
時雨:兄さん…!
クー:ちょっとハロワ言ってくるわ
ギル:気をつけろ狗!奴ら仕事を紹介してきよるぞ!
ギル:ドライバーは押す力が80%、回す力が30%だそうだ
ディアル:ネジを留めるためだけに己の限界を超えねばならんのか…
ディアル:カバン持っていてくれんか
時雨:いいよ。……重っ!? 何これ過去でも詰まってんの!?
ディアル:過去て
セーラ:しっかりしてると言われたからしっかりしたふりをしているのでしょう。良い子と言われたから良い子でいるのでしょう。本当は泣きたくて、良い子なんてやめたいのでしょう。我侭に駄々をこね、愛を乞い、手を伸ばして抱きしめろと叫びたいのでしょう。分かっています。大丈夫、我が愛子の声は、このセーラが受け止めます。
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