二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 短編小説 *BSR Fate*
- 日時: 2014/04/21 17:22
- 名前: ☆Milk☆ (ID: EM3IpZmD)
こんにちは!
題名とか親レスとかが色々変っちゃってごめんなさい(汗)
前は主にバサラとバサラクロスオーバー専用でしたが最近fateが増えてきたためfateも題名に加えちゃいました←
そんな感じに意味が行方を失った短編小説始まります
ごゆっくりどうぞ
※リクエスト受け付けてます。長くなりそうなリクエストや、あまりに抽象的なリクエストはバッサリ無視いたしますので悪しからず。
※荒らし、チェンメ、悪コメはご遠慮ください
※バサラは主に伊達軍、fateは槍兵と弓兵を偏愛してます
※私のオリジナル小説、『僕と家族と愛情と』とリンクしてる時も多々。
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- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.367 )
- 日時: 2014/09/30 22:52
- 名前: ナル姫 (ID: w3T/qwJz)
ディルの家族関係このくらい平和だったら良いのに小ネタ
ディルムッドたんじょー
父「あ〜可愛い。やべぇ超かわいい俺の足れ目ものすごく見事に遺伝したやべぇ」
母「ふふふ、私のくせっ毛も遺伝しちゃったわねごめんなさい貴方はこの先何度もくせっ毛を弄られるんだわ……!」
養「まぁまぁチレン殿……さて、この子は私が預かりましょう。魔法の黒子とかつけていい?」
父「何の?」
養「女性虜にしちゃう奴」
父「GJ!!」←
子「ぶっぶ!」
養「あ、もう我慢出来ん黒子つけます」
やったねディルちゃん家族()が増えるよ!
父「何!? ロクとの間に子が出来ただと!?」
母「も、申し訳ありません!」
父「あ、謝ったくらいで許すと……あ〜でもなぁ……チレンの子供ってことは美人なんだろうなぁそりゃぁもうディルちゃんと同じくらいには。どうしよう生まれるの楽しみになってきた……よし、許す」←
母「貴方……!」
父「お前も楽しみだろ?」
子「ぅぶっ?」
母「楽しみねぇ!」
養(良いのかそれで……まぁいっか)←
親バカしかいない
子「うーちゃん(弟のことを)ねっ、にーにー(お兄ちゃん。つまり自分)のゆーことね、きくんだよ?」
弟「あいっ!」
子「でね、でね? よーせーさんに、いじめられたら、にーにーにゆーんだよ?」
弟「あいっ!」
父(可愛い……)鼻血
母(超かわいい……)鼻血
養(死ねる……)鼻血
髭=邪
伯「おーいチレン、子供見に来たぞー」
母「あら兄さんいらっしゃい」
父「どうもフィン殿」
養「ご無沙汰ですな」
弟「……!!! に、にーにー、あのひと、おひげあるよ」こそこそ
子「あ、あるんだよ。おとこのひとはおひげあるんだよ」こそこそ
伯「お、どっちがディルムッドでどっちがブルベン(弟)だー?」
弟「うーちゃん!」
伯「!?」
母「ブルベン、自分のことをうーちゃんって呼ぶのよ」
伯「おお、ではこちらがディルムッドでこちらがブルベンだな! いやぁ可愛い可愛い!」ブルベン抱き上げ
弟「う、うぅ……」
養「ブルベン?」
弟「お、おひげいやぁぁぁぁぁっ」泣き
子「はなしてっ! うーちゃんはなしてっ!」
伯「え、ちょ、これどうしようチレン」
母「あーもう! お母さんのところへおいでうーちゃん」
弟「うっ、うっ……」
子「おかーさんぼくもだっこー」
伯「よーし伯父さんが抱っこしてやろう」
子「おひげだめなの!」
伯「何故……!?」
弟は頭脳派、兄は武道派に進む
弟「うわ兄さんお帰り……どうしたの泥だらけじゃない」
子「セーラとアーロンとエマと(以下略)に捕らえられた」
弟「少しの間大人しく座っていれば良いじゃないか」
子「人には向き不向きがあると思わないかブルベン」
弟「そりゃそうだけど、兄さんフィオナに入りたいんでしょ? なら槍だけじゃなくて詩も勉強しなきゃ」
子「十二の詩は覚えたぞ」
弟「……じゃぁ、空をお題に詩を書いてみて」
子「う〜ん……」
弟「…………」
子「……うん、こんなもんだろ」
弟「……うわ、上手、だけど……何でその頭脳を他に回せないの兄さん……」
子「知らん」
モテ期到来(以降万年)
父「おーい、ディルムッドー、ブルベンー」
弟「父さん、母さん! 久しぶり!」
母「久しぶりねブルベン。すっかり立派になって。元気にしていた?」
弟「うん。……でも、その……兄さんが……」
父「? 具合でも悪いのか?」
弟「具合ではないんだけど……」
子「……何の騒ぎだ」※見るからに不機嫌&寝不足
父「……!?」
母「ど、どうしたのディルムッド!?」
子「どうもこうも……!!」
養「何事だ? ……あ、ドゥン殿にチレン殿……」
子「何事だじゃねぇ……!」
弟「兄さんちょっと、落ち着いて……!」
子「このっ! はた迷惑な黒子のせいで! 俺がどんだけ苦労していると!!」
父「あー……」
養「す、すまんディルムッド……まさかお前がここまでこう……イケメンがゲシュタルト崩壊するレベルのイケメンに育つとは思わなくて……黒子の効果が予想以上に……しかもお前女性に対して紳士で……」
子「こんな黒子がついたまま騎士団に入れって!? ふざけんな殺す気か!? 今日もどこの人だか分からない女に追いかけられて命からがら逃げてきてさ……! 寝させろ!!」
弟「……兄さん、最近慢性的な寝不足で……」
養「だが黒子はとらん!」
子「ざけんな取れ!」
父(口悪くなったなぁ……)
お前など勘当だ!
弟「兄さん、気持ちは分かるけどもう少し父さんと母さんに優しくしようよ……父さん残念がってたよ。言いたいことがあったのにって」
子「……なんて?」
弟「……死神業を継いでほしいとか」
子「はぁ? そんなの継ぐわけ……(「長男だから死神継げ」「嫌だ! 俺は父さんの人形じゃない! 自分の道は自分で決める!」「何を生意気な! お前なんか勘当だ! 出ていけ!」……見たいな……大方そんなやり取りがしたかったんだろうな……)」
弟「でもきっと兄さんは嫌がるから……」
子「いやもういい何となく察した」
平和家族設定
父:ドゥン。死神だけど仕事しない。息子達大好き。親馬鹿。
母:チレン。フィンの妹(説によっては叔母)。美人。親馬鹿。
養:ディルムッドとブルベンの養父。養子大好き。養父馬鹿。
伯:フィン。ディルムッドとブルベンの伯父。フィオナ団長。伯父馬鹿。
弟:ディルムッドの異父弟。頭脳派。きっと将来はドルイド。落ち着いた性格。名前は仮名。由来はベン・ブルベンの山(ディルムッドが異父弟の怨霊の猪に殺された場所)から←
子:ディルムッド。親馬鹿達に困っているけど愛されるのは満更でもない←
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.368 )
- 日時: 2014/10/02 23:24
- 名前: ナル姫 (ID: YVCR41Yb)
「兄の名に賭けて、そしてドルイドである父の名誉に賭けて、必ずや勝利して見せます、マスター」
「……兄さん……お手柔らかに、お願いしますよ」
「僕だって、妖精王の養子なんです」
クラス:キャスター
身長:180cm、体重:72kg
血液型:不明
誕生日:不明
属性:秩序・善
イメージカラー:茶色
好きなもの:家族、ドルイドである誇り
苦手なもの:兄と比べられること
パラメータ
筋力:C
耐久:C
敏捷:B
魔力:A+
幸運:D
固有スキル
呪いの猪
猪のように狂暴になるスキル。必要に応じて狂化できる能力。
宝具
妖精使役B
妖精を召喚し使役する。死神ディルと同じ。
ただし、妖精達はあくまでディルムッドをオェングスの正式な養子としており、使える妖精はディルムッドより少ない。また、妖精達にもディルムッドには遠慮があるので、対ディルムッドには絶対に使えない。
ドルイドの杖A
杖一つで魔法に等しいレベルでの魔術を生み出す。
種類は、治癒、錬金術、その他五大元素を利用したあらゆる魔術を使える
真名はブルベン。ほのぼの家族設定のディルムッドの異父弟。
実父はドルイドのため、前世でディルムッドが騎士を目指したが自分はドルイドとなった。頭が良く冷静な性格。
兄がフィオナ随一の騎士になったのに対し、自分は余り名を残せなかったため、兄に劣等感を覚えている。
黒い艶髪で、緑の目に少し釣り目気味。
兄と違って黒子はついていないところにも、妖精が思っていたオェングスの養子がディルムッドであることが出ている。
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.369 )
- 日時: 2014/10/06 12:10
- 名前: ナル姫 (ID: L/on88L2)
高嶺の花子さん
君から見た僕はきっと
ただの一時期のマスター
たかが主に向けられた
笑顔があれならもう 恐ろしい人だ
君を惚れさせる 黒魔術は知らないし
デートをする勇気も時間もない
でも見たい 隣で目覚めて
おはようと笑う君を
君が好きだ 今すぐその瞳を
僕に向けてはくれないか
冬の魔物に連れ去られ 僕のもとに
生まれたその時代が 違くたって
聖杯とか言う奇跡とやらの力で
僕のものに なるわけないか
君の恋人になる人は
男らしい人なんだろう
そいつはきっと 少しだけ捻くれた
焼けた肌がよく似合う 体格の良い人だ
キスをするときも
君は背伸びしている
頭をなでられ君が笑います
駄目だ何ひとつ勝ってない
いや待てよ そいつまさか……
君が好きだ 今すぐその瞳を
僕に向けてはくれないか
冬の魔物に連れ去られ 僕のもとに
君が他の誰を 気になっていたって
偶然とアブラカタブラな力で 僕のものに
この胸の 焦りに身を任せ
君のとこへ走ったとして 実は僕の方が
悪い意味で 冬の魔術的なもので
舞い上がってましたって 怖すぎる
オチばかり浮かんできて
真冬の空の下で震えながら
君の事を考えます
君の喜ぶものはきっと
君が好きだ 今すぐその瞳を
僕に向けてはくれないか
冬の魔物に連れ去られ 僕のもとへ
生まれたその時代が違くたって
聖杯とか言う奇跡とやらの力で
僕のものに なるわけないか
イメージとしては
士郎→セイバー。
士郎の脳内ではセイバー→エミヤ(笑)
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.370 )
- 日時: 2014/10/06 16:57
- 名前: ナル姫 (ID: vsc5MjXu)
−−あぁもう、疲れたな、何て。そんな想いが通用するはずもなくて。
−−恐怖と緊張と、あとは……あぁ、そうか、俺今、混乱してるんだ。
−−煩いんだよ、首突っ込むなよ、俺のことなんか放っておいてくれよ、何て……叶うはずもない。
「−−っ、……」
−−搾り出すようにした声は、出てこない。
事の発端は、二日ほど前だっただろうか。
ランサーとセイバーとの同盟。半ば無理矢理ランサーに仲間に加えられた……というのが正しいのだが、背後さえ取ってしまえばこっちのものと言えるくらいの宝具を持っているとは言え、ステータスが他のサーヴァントと比べ圧倒的に低いキャスターに、その同盟はありがたくないといえば嘘になるかもしれない。
さて、そんな三人がまず排除すべきサーヴァントはバーサーカーであった。何があったのやら、セイバーに執着を見せるバーサーカーは、これから先確実に邪魔になる。その他、ライダーやらアサシンやらアーチャーやら他にも面倒臭いサーヴァントもいるのだから。
切嗣がバーサーカーのマスターのことは調べてくれた(というかランサーが調べさせた)。間桐雁夜−−一度魔術の世界に背を向けた者だ。蟲を身体に寄生させ魔術を使っているらしい。そんな身体はもうボロボロだ。戦争で勝ったとしても、その後生き残ることはないだろう。
「マスター殺しちゃえば良いんじゃないの?」
ケロッとした表情で言ったキャスターをセイバーが睨んだ。これ以上言ったら殴られる、と直感したのか、キャスターは少し口を尖らせて肩を竦めた。−−正攻法ではない。だが正直、ランサーは賛成だった。
「……まぁ、気持ちが分からなくもないけどな」
「ねっ?」
言ったランサーにキャスターが顔を明るくした。
「だからさ、セイバーのマスター! 殺そ!」
ヒラヒラと黒いローブの裾が揺れる。キャスターは切嗣に後ろから纏わり付き、ペタペタと細い手で肩を叩いた。切嗣の顔は疲れきっている。弱くてもサーヴァントであり死神の子。振り払えないし、振り払おうと言う気持ちすら起こらなかった。
「……待てキャスター。私達はサーヴァントなんだぞ? 私達が戦わなくてどうする」
「でもその人……バーサーカーのマスター、どうせ死んじゃうんでしょ?」
「……聖杯に、生存を祈るかも知れない」
「そりゃーないでしょー?」
切嗣から離れ、くるりとその場で一回転する。彼の周りを浮くショート・ホガーズ達も彼に倣ってくるくる回った。
「一回魔術に背を向けて、普通の暮らししてたんでしょ? それで急遽何かしらあって、魔術師に仕立て上げて……それで聖杯に生存を願うってどう考えてもおかしくない? だったら魔術に背を向けたままで良いじゃないか。病気とかしたって現代の医療で何とかなるもんでしょ? 万一不二の病とか言われてもさ、身体に蟲植え付けて聖杯を狙う方が確実に死亡率あがるじゃん。あの人が聖杯を使うのは自分以外の誰かの為だよ、きっとさ」
ふにゃりと柔らかく口角を上げ、セイバーを見る。
「……まぁ、たしかに……あ、いや、だからって人を殺して良いとは……」
「あーはいはい、二人ともそこまで」
ランサーが声をあげる。そして自らの主を見た。
「セイバーのマスター、取り合えず私達はバーサーカーと戦うよ。マスターは任せた。ケイネスは私達といろ」
「……わかった」
キャスターをうまくアシストすれば、あのでかい鎌であの鎧も簡単に裂いてくれるだろうと、ランサーは思った。当然、そんな考えは甘かったのだが。
「えー、マスター俺達が殺そうよー」
不服そうなキャスターにそろそろ腹がたったらしい、ランサーは立ち上がり腕を組んだ。やべ、と思わず口から漏らし冷や汗を掻いて徐々に後退りするキャスターだが、ランサーは逃がさない。高速でキャスターの足を引っ掛け転ばせ軽く踏み付けた。いつものように龍之介は旦那ーーー!と焦り、ショート・ホガーズはオロオロとし、エルフのセーラは呆れたように嘆息。
「……セーラ助けて」
「嫌です」
「そ、そんな殺生な……」
「良いかランサー、私達が知りうる中であのバーサーカーの鎧を裂けるのはお前のエクスカリバーすら防げる鎌だけだ。だからなんだ、こう……言うことを聞け」
「……はい」
そして今、バーサーカーと対峙している。セイバーもランサーも精一杯のサポートをしている。キャスターだって最善の動きをしている。だが、狂戦士は次の動きを読ませない。セイバーに向かうか、と思わせておいて向かわない、ここからセイバーを襲うのは無理だ、という位置から強行突破で挑んでいく。
長い間戦いつづけ、三人の力が限界に近付いた、その時だった。
自分に最も近付いて来るキャスターを鬱陶しく思ったのか、バーサーカーが今度は彼に向かって突進し、街灯のポールを彼にぶつけようとしてきた。キャスターは何とか反応に遅れずに済み、避けたのだが、彼の首飾りが打ち砕かれた。
- Re: 短編小説 *BSR Fate* ( No.371 )
- 日時: 2014/10/06 17:01
- 名前: ナル姫 (ID: vsc5MjXu)
−−まずい!
後悔しても遅い。
途端、割られた首飾りから黒い煙りのような物が勢いよく吹き出し、彼の手から鎌を奪った。煙りの中から赤い槍と黄色の槍が落ちる。ローブのフードは脱げ、キャスターの顔が見える。
煙りのように見えたそれは、大量の魔力だった。魔力は段々人の形を作り、やがてキャスターと同じ服装の何かが表れた。
「あー、やっと出てこれたわ」
右の手にキャスターから奪った鎌を、左の手には麻袋を持つ何かは、満足そうに笑う。そしてキャスターに振り向く。
「つーわけで、お約束だ、返してやるよ」
それが言うと、麻袋が急に縮んだ。途端、キャスターの手が肉を得る。髪も灰色から黒へ変わった。
「あぁあと、これだな」
落ちた槍を拾い、パスするように投げた。キャスターが受け取ると、キャスターの周りに風が吹き荒れる。目が開けられない暴風の後彼を見ると、キャスターの格好は先ほどと全く違っていた。
翡翠の装束に左肩と腕に添えられたアーマー、足は革製の布に包まれ、引き締まった肉体を持っていた。左に持った黄色の短槍に右に持った紅の長槍。
そこにいたのは、『ランサー』としてのディルムッド・オディナだった。
「−−っ、……」
何か言わなければ、とはわかっていた。だがセイバーとランサー、そしてランサーのマスターが混乱しているし、今の彼は何か言える状況ではない。
「あ、有り得ない!」
ケイネスが叫ぶ。
「さっきまでキャスターだったそいつは、今ランサーだ! その黒いのも間違いなくキャスタークラスのサーヴァントだし、キャスターはクラスもステータスも変わっているし……もう何が何だか……!」
「あーうっせぇうっせぇ。後で説明するから黙れ金髪……まぁクラス云々は俺もよく分からねェけど……聖杯のやることなんざ誰にも分からねェよ」
灰色のそれはつかつかとバーサーカーに歩み寄った。バーサーカーは当然、それに襲いかかる。だが。
−−一瞬だった。バーサーカーの鎧はいとも簡単に切り裂かれ、バーサーカーは黒い光となって消えた。
「……何、が……」
「あんたら、あれが邪魔だったんだろ?」
「……まぁ」
「じゃァ何も問題ねェな? バーサーカー敗退だ」
「そ、そんなことよりお前は何者なんだ!?」
「あー、そうだな。説明しねェと。俺は簡単にいえばそこの緑の奴の『親切さん』……詰まるところ、父親だ。俺とそいつの関係は聞いてるな? なら話は早い。あと、俺の名はドゥンだ」
ドゥンによると、彼はディルムッドがキャスターとして召喚される際、鎌と力を貸す代わりに内臓を預かっている、ディルムッドのような混血ではなく正真正銘の死神らしい。まぁ、その仕組みは前ディルムッドから直接聞いていたのだが。
「そいつの首飾りの中にいてな、割られたもんだからようやくあの狭苦しいところから出てこれた。壊れたから戻れねェし……自由って事だ」
ニッと笑う。いけ好かないし、何よりディルムッドが物凄く睨んでいるため警戒してるが、バーサーカーを簡単に殺してしまったと言うことはそれなり以上に強い事は明らかだ。
「さーてと、ランサーが二人になっちまったな」
「……」
ランサーとディルムッドが顔を見合わせる。
「キャスターは俺だし、どっちか消えねェと、な?」
「−−ッ!!」
言うが早いか、死神は息子に向かってきた。咄嗟に反応し、高い金属音を響かせて鎌に対抗する。
「なっ、テメェ!! 自分で子供殺そうって言うのか!!」
ランサーが死神を止めようと走り出すが、キャスターは規格外に強かった。ディルムッドを蹴り飛ばすと、振り向きざまにランサーを切り裂こうとしてくる。何とか遅れずに反応し、避けた。
「やめろランサー! こいつに近付くな!」
「はぁ!?」
「煩いぞ糞騎士」
死神は言うと、何かを呟いた。すると突然、ディルムッドが苦しみ出した。
「あ、は……ぐっ……」
「ディルムッド!?」
少しして死神の手に現れたのは、心臓だった。
「さて、どうするお二人さん?」
それがディルムッドの物だとは、すぐにわかった。恐らく、ディルムッドがキャスターとして召喚される際に内臓を預かるというのは、この技で行っているのだろう。
「卑怯な!」
「っ……!」
「何とでも思えよ。……なァ槍兵の嬢サン」
「……何さ」
「この糞騎士殺したら、お前怒る?」
「怒るだろうね、別にいつ敗退しようが知ったこっちゃないけど、怒るよ」
「俺を殺すか?」
「あぁ殺すだろうね、確実に」
「ふーん……じゃぁ、また今度にしてやろう。じゃァな諸君」
ふわり、と浮く。
「貴様っ……返せ!」
痛みが引いたのか叫ぶディルムッドだが、新しくキャスターとなった死神は笑うだけで心臓を返すはずがない。
聖杯戦争はいまだバーサーカーが敗退しただけである。突如として現れた死神により、これから先の流れはどんどん変わるだろう。特に、キャスターからランサーへクラスの変わったディルムッドは、いつ殺されてもおかしくない。
死の神は、いつも気まぐれだ。
−−心臓が握り潰されるまで後−−……。
この後、どこかで再び再登場した死神がディルムッドを無残に殺す
↓
ニートちゃん怒る
↓
ニートちゃん善戦するがやられる……みたいな流れだと思われる
あれ?止められる英霊がいない←
今更ながらとんでもないチート作ってしまった自分
多分ダグザとかヌアザとかいないと止まらない
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