二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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短編小説 *BSR Fate*
日時: 2014/04/21 17:22
名前: ☆Milk☆ (ID: EM3IpZmD)

こんにちは!
題名とか親レスとかが色々変っちゃってごめんなさい(汗)

前は主にバサラとバサラクロスオーバー専用でしたが最近fateが増えてきたためfateも題名に加えちゃいました←
そんな感じに意味が行方を失った短編小説始まります

ごゆっくりどうぞ


※リクエスト受け付けてます。長くなりそうなリクエストや、あまりに抽象的なリクエストはバッサリ無視いたしますので悪しからず。
※荒らし、チェンメ、悪コメはご遠慮ください
※バサラは主に伊達軍、fateは槍兵と弓兵を偏愛してます
※私のオリジナル小説、『僕と家族と愛情と』とリンクしてる時も多々。

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Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを! ( No.263 )
日時: 2012/08/18 13:19
名前: ナル姫 (ID: hH3N1CbI)

久々にギャグ日パロ


東京

父…小十郎
子…政宗

「東京は恐ろしいですぞ」
「行ってみなきゃわかんねぇだろそんなん」
「行かずとも小十郎には大体わかります。東京の人間は冷たいのです。大人から子供まで例外なくクールです」
「そうか?」
「そうですよ東京へ言ったら政宗様…

全員サングラスしてますよ」

「こえ〜〜…coolっつーかcoldだな…だ、だがそれだけじゃねぇだろ?東京タワーとかexcellentだし」
「東京タワーも恐ろしいですぞ。よく考えてみてください。東京タワーあの形でしょう?あれ…

刺さりますよ」

「こえ〜〜…」
「東京タワーって赤でしょう?あれは…」
「えッまさか…嘘だろ!?」
「血ですよ…夢を抱き東京へ出たは良くとも、東京タワーに刺さり夢破れた多くの田舎者達の無念の血です…」
「田舎者しか刺さらねぇのか…」
「いえ都会人も少しは…」
「気を付けるぜ…でもよ、俺やっぱり東京に出てぇんだ」
「東京なんかに何がありますか」
「東京では町を歩いていると芸能人を見掛けたりするらしいぜ」
「芸能人も恐ろしいですぞ。考えてみてください。貴方はテレビでしか芸能人を見たことがありませんが、あれはテレビの中だからあんなに小さく見えるのです。実際は…

全員2m以上ありますよ」

「こえ〜〜…」
「政宗様中井貴一好きでしょう?」
「Ah…まあ…」
「2m80cmくらいです」
「そんなに!?なんか夢壊れる!じゃあ川合俊一とか凄そうだな」
「そうですね…2m40cmくらいですね」
「む、寧ろ中井貴一の方が…!?」
「それは政宗様、うちのテレビがワイド画面ですから」
「Ah…あ、そうかワイドだから…」
「横幅が調整されるんです」
「それでかよ…芸能人が怖いのは分かった…でもやっぱり東京に出てぇんだよ」
「そんなに東京が良いのですか」
「東京には他にもcharmがあるだろ。東京ドームとかさ」
「あれも恐ろしいですぞ。強くつついたら破裂します」
「こえ〜〜…」
「国会議事堂もあるぜ」
「恐ろしいですぞ。よくわかりませんが真っ黒です」
「東京ディズニーランドはどうだよ?」
「あれは千葉県です」
「こえ〜〜…」

なんか東京って何もかもが怖いんだな…
「小十郎、俺東京出るの止めようかな…」
「そうした方が宜しいです。貴方様には農業が向いてます」
「大阪に出てみるかな」
「大阪も恐ろしいですぞ。通天閣が刺さります」
「こえ〜〜…」

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを! ( No.264 )
日時: 2012/08/23 18:34
名前: ナル姫 (ID: YUvrOkO5)

政宗で『綱渡り』



梵幼少→政宗青年→政宗死?


聞こえるのは 非難と嘲笑う声 何を遠ざけるのか下等な連中よ
潤んでいる目の前に御注意です まるで見世物の様なこの人生

独りで戦い勝てるのですか 明日、明後日 壊れる、崩れる
情は空回って誰も見ていてくれない

孤独なのはやだ、嫌だ

無い無い無い認めない だって無い無い無い何にもない 愛されたい何故だっけ? 頭が回ら無い無い

無い無い無い進めない だって無い無い無い勇気がない
夢ならば目覚めて 現実の暗い闇


近くの敵 余裕な面 憎い声 冷たい目で『堕ちてしまえ』と言った

何で? どうして? 殺すよ? 死にたい? 剣が空を切って誰も殺せやしない

孤独なのはやだ 嫌だ

無い無い無い認めない だって無い無い無い何にもない 愛されたい何故だっけ? 頭が回ら無い無い

無い無い無い夢もない だって無い無い無い誰も居ない
夢ならば目覚めて 現実の暗い闇


死ぬところ観たいのでしょうか? 俺の不幸は蜜の味がするんだって
これ飲めば楽になれるかな 愛して、愛して ただ愛して欲しかった


独りで戦い勝てるのですか
独りで戦い敗けるのですか


無い無い無い笑えない だって無い無い無い夢じゃない ハイハイハイもう良いよ 闇の中独りきり

無い無い無い認めない だって無い無い無い何にもない 愛されたい何故だっけ? 頭が回ら無い無い

無い無い無い進めない だって無い無い無い勇気がないよ
夢ならば目覚めて 現実の暗い闇


毒盛られサヨウナラ

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを! ( No.265 )
日時: 2012/08/26 10:09
名前: ナル姫 (ID: DLaQsb6.)

日光からかえって参りましたー(汗)
滅茶滅茶暑かったです。階段がもう大変で大変で…
取り敢えず車で炉心融解ばかり聞いていたら小説が作れたので載せちゃいます。

【炉心融解 前】
——誰だ?

『……よ…苦しいよ…』

——俺!?

『助けて…』

——ッ俺だって…苦しいんだ!!
お前さえ…お前さえ居なければ!!
俺は!!!


「——ッ!!」
目が覚めると何時もの見慣れた病室にいた。

…クソ。また同じ夢だ。
明るい昼下がり、春風にカーテンが揺らされる広い部屋の中、幼い俺が独りで苦しんでいる。俺だって苦しいのに、その姿がどうしても許せない俺は俺の首を絞めるんだ。首を絞めると幼い俺の喉が跳ねて、俺は泣き出しそうな目でそれを見ている。俺だって苦しいんだ、と言いたいのに、乾いて切れた唇から出る言葉は泡のように消えていく夢。
…こんな夢を見るようになったって事は、俺も遂に死期が近いか?

あ、そうだ。俺は伊達政宗。多分もうすぐ死ぬ。
理由?簡単(笑)。天然痘を患ったから。治療してもらえって?ハハ、無理無理。
五歳の頃、財閥グループの棟梁である父親にアメリカに連れられ、その先で絶滅した筈の天然痘ウイルスに感染したのが全ての始まり。
翌日すぐに発病し世界中でパニックになって、アメリカの病院に入院し、その後、日本の研究所付の病院に移された。本来なら治療されるのを、優しくない世界は許さなかった。貴重な天然痘ウイルスだ。その研究材料の為の実験台として俺の体は使われた。
この薬を与えたらどうなるのか、と何かしら薬を飲まされ、悪化したら元に戻るように治療、良くなったら元に戻るまで放置と言う事を繰り返してきた。五歳の頃最初に与えられた薬で病状が悪化し、右目を失った。明日も薬飲むが…どうなるんだろうな。
親なんかは見舞いに来てくれない…いや来れない。俺は隔離されていて、医者と看護婦以外には会えない。天然痘は接触感染だから窓なんかは開けて良いし、病室にはベランダもある。出ないが。ベランダには下に続く階段があり、非常階段として使われている。
あとは…テレビ、携帯型ラジオ、携帯電話、ウォークマンがあり、それは自由に使えるから、ある程度の自由は許されている。
…することねぇな…どうするかな。取り敢えずラジオを取ってイヤホンを耳にはめた。
≪石沢さん、今夜は日本各地で流星群が見られるんですよね?≫
≪はい。そろそろですね。楽しみです≫
……リュウセイグン?なんだそれ。あ、俺は病院にいるから当然教育を受けていない。たまにボランティアで教師が来るが、知識は小四程度だ。…本来ならもう中三だがな。

…で、リュウセイグンって何だ?……考えても仕方ねぇ、外見てみるか。体を起こし、フラフラと窓に近づいて、外を覗いた。

「…わあ…!」

凄い数の流れ星が、空中に、一直線に沢山流れてる。言葉の少ない俺では、凄いとか、キレイとかしか言いようがないけど、そんなんじゃ表しきれない。静かに音をたてずに流れて消える。
リュウセイグンは、好きになれた。
五月蝿くないから。

→続く。

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを! ( No.266 )
日時: 2012/08/27 21:01
名前: ナル姫 (ID: DqYpyOBj)

【炉心融解 中】

結局、夜は寝れなかった…。
「おは、よう…」
「あ、あぁ…」
ドアを開けたのはお市っていう看護婦。美人さんだが自虐的だ。
「…何だか、今日元気ね…良いコトあった?」
「リュウセイグンってやつを見た」
「流星群?」
「アンタは見たか?」
お市は残念そうに首を振る。
「忙しくて…」
「そうか…なぁ、今夜も見れるのか?」
「いいえ…一回見たら、なかなか見れないわ」
「何だ…」
じゃあ、あれは貴重な経験だったんだな。
「…流星群、好き?」
「あぁ」
「どうして?」
「んー、何かキレイで、静かで、うるさくない」
「うるさくない?」
「…うるさいのは嫌いだ」
「…そう」
お市は何やら紙に書き込んだ。
「じゃあ、また後で来るね」
後でと言うのは、薬を飲むときだろう。それ以外で会うことなんて無い。部屋の扉が閉まる。ベランダの向こうから聞こえる鳥の声と、お市が階段を上る音が混ざり合ってうるさかった。

昼になった。
「今日はこれを飲んでいただきますよ」
天海と言う(怪しい)科学者が薬を差し出した。小さめのカプセル。コップを片手に、カプセルを口に入れた。水を飲み干す。
「予想では回復に向かいますが、どうなるかは分かりません。もし悪化しても…」
「もし悪化しても死なずに現世に踏みとどまれ、何か体調が変化したらナースコールしろ、だろ?」
「そうです。では、これで」
天海とお市は部屋から出た。
あー暇だ。音楽を聴く気にもなれない、テレビも見たくない、携帯電話のインターネットは扱い方がよく分からねぇ、ラジオを聴く気にもなれねぇ。
…まあ、退屈しのぎだ。ニュースでも見よう。バラエティーとか、アニメとかは嫌いだ。
チャンネルを回していると、朝日テレビでニュースをやっていた。
≪続いて次のニュースです。あの大型財閥グループの伊達家が、化粧品会社◯◯を飲み込みました≫
「…」
≪両者に接触はなく、最初社長は伊達の申し入れを断っていたそうですが、当主輝宗さんの積極的な姿勢におれたと言うことです≫
≪しかしかすがさん。伊達財閥はご子息の事件以来家格が下がっていましたが最近また上がりましたね≫
≪そうですね。ご子息の方も気になります。あ、ここで速報です。今話していました、ご子息、伊達政宗さんに新たな薬が≫
<ブツッ>
…下らない。俺の事なんかどうだって良いだろ。どうせもうすぐ死ぬんだ。…父上も、母上も、手紙の一通もくれない。どうせ俺の事なんでどうでも良いんだろ。こんな、親不孝な息子の事なんざ。
夕方が近づく。
暗くなる空の影が、窓ガラスを通して部屋に落ちた。


→続く

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを! ( No.267 )
日時: 2012/08/28 20:11
名前: ナル姫 (ID: 0M.9FvYj)

【炉心融解 後】

孫一と言う看護婦が俺の様子を見に来た。カーテンの隙間から、拡散する夕焼けが見える。夕日が、泣いたように見えた。
俺はニュースを見て以来、布団に潜っていた。
「…何かあったか?」
「……別に」
「なら深く問わないが…大方、あのニュース見たんだろう?」
「…」
頭だけ、ちょっと布団から出してみる。
「図星か」
鋭い声が、耳を貫いた。
「忘れるな、伊達政宗。今は辛いと思うが、あの研究者の作る薬を全て飲んで、それにお前が耐え抜いたら、お前は我らに…世界に歓迎される。家格がどうした?今は生きることを考えろ。全てはそれからだ」
それだけ言い残し、孫一は部屋から出た…。


___



『…誰かいないのか?』
静寂な部屋。
いつもの病室のはず。

でも……何にもない。


息が、つっかえる。

胸が苦しい。

『ハッ…ハアッハアッ…』

苦しい、苦しい苦しい苦しい!!


誰か!!!



「!!」
真っ暗な病室。携帯で時刻を確認すると、午前1:30だった。
起きてしまったからには寝れん。取り敢えずテレビをつけると、バラエティー番組がやっていた。司会者の笑う声と、時計の針の音が、部屋の中で大きく反響している気がした。耳鳴りが消えてくれない。止んでもくれねぇ。
番組を変える。こんな時間にニュースがやっていた。
≪新しく入ってきた情報です。◯◯県××市で起こった原発に反対するデモでの、死亡者の数が発表よりも遥かに多いことが…≫
原発は確か、原子力発電所。軍神の先生に習った。仕組みなんかも、少しだけ。
≪××市の核融合炉は、以前から不調とされてきましたが…≫
…核融合炉か…彼処に飛び込めば、人間は確実に死ねるんだろう。…いや、死ぬと言うより、消える感覚なのかな。跡形もなく。
…こんな病室で実験台になるなら、そこに飛び込んだ方がましだ。きっと飛び込んでみたら、青い光に包まれて、リュウセイグンみたいにキレイになれる。記憶も全部真っ白になって、俺のした事が…俺のせいで家格が下がったことも、全部許されるんだ。きっと変な夢見ないで、昔みたいに眠れるんだ。そうして消えていけるんだ。
「近くにあれば良いのに…」
言いながら俺は立ち上がり、カーテンを開けた。深夜1:30。なのに町は明るくて、華やかだった。ベッドに戻ろうとすると、オイル切れのライターが落ちているのが分かった。孫一のだろう。タバコ吸うし。
色々していたら、2時になっていた。眠れない。
その時間
全てが急速に変わった。
「ッ!!」
急に胃が焼けつくように痛くなった。今まで感じたことのない痛み。必死になってナースコールのボタンを押した。
直ぐに、沢山の人が入ってくる。会話は、遠くて聞こえない。冷たいエーテル麻酔が射たれて、俺は眠りに落ちた。


『…これが…原子力発電所の、核融合炉…』

吸い込まれるように、俺はそこに飛び込んだ。

—予想通り…

痛いけど、キレイに消えていける。
眠るように、静かに

あのリュウセイグンみたいに、消えていけるんだ。

俺のいない世界は、全ての歯車が噛み合ったような、素晴らしい世界なんだろう。
…きっと、そんな朝が来る。


嗚呼、俺はもうすぐ消える。
これで…終われるんだ。



遠くから、ピー、と、何かが終わる音がした。



夜空で星が流れた。


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