二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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短編小説 *BSR Fate*
日時: 2014/04/21 17:22
名前: ☆Milk☆ (ID: EM3IpZmD)

こんにちは!
題名とか親レスとかが色々変っちゃってごめんなさい(汗)

前は主にバサラとバサラクロスオーバー専用でしたが最近fateが増えてきたためfateも題名に加えちゃいました←
そんな感じに意味が行方を失った短編小説始まります

ごゆっくりどうぞ


※リクエスト受け付けてます。長くなりそうなリクエストや、あまりに抽象的なリクエストはバッサリ無視いたしますので悪しからず。
※荒らし、チェンメ、悪コメはご遠慮ください
※バサラは主に伊達軍、fateは槍兵と弓兵を偏愛してます
※私のオリジナル小説、『僕と家族と愛情と』とリンクしてる時も多々。

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Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを!!】 ( No.287 )
日時: 2013/05/22 18:31
名前: ナル姫 (ID: tBS4CIHc)  

フルラ バッグ様
ありがとうございます!!
えっと…かなり久しぶりに更新します…


「超巨大隕石が地球に衝突するまであと三時間となりました。
この時間からは予定を変更して歌あり笑いありの最終生放送を素敵なゲストを迎えてお送りします」

【終末・前編】

竹杉竹夫…猿飛佐助
大林一郎…武田信玄
松山愛…いつき
二階堂…伊達政宗(ケビン君…片倉小十郎)
マジック三井…上杉謙信


「人類滅亡三時間前とあって世界中大パニックになっていますが、最後までヤケにならずにいきましょう。司会は俺様、猿飛佐助です。
それでは豪華なゲストをご紹介しましょう。
まずは演歌一筋三十年…武田信玄さんで…あ…ああっ…全裸です!演歌界の大御所大将が…さすが地球最後の日!しょっぱなから大ハプニング!!」
「まっぱだカーニバル!」
「な…何か言っています!大将確りして!」
「何を言う!儂は冷静じゃ!」
「冷静なのに全裸!?余計怖いよ!?」
「どうせ今日でみんな死ぬんじゃハッスルしてやる」
「演歌界の重鎮の面影はすでに死んでます!」
「演歌ってなんかイライラする〜」
「ええ〜〜〜っ大将演歌嫌いなの!?」
「う●こがついたパフェの次に嫌いじゃ」
「嫌いの度合いがよくわからないよ!?あとで一曲歌ってもらう予定だけど大丈夫!?」
「すっぽんぽんぽこぽんぽこりん♪」
「何を唄ってるの大将!?そんな歌じゃなくて演歌で…いや良いよもういい!
えー、大将がよくないハッスルをしてしまいましたが、他にも素敵なゲストに来ていただいています。
お隣は大人気アイドルいつきちゃんで…ああっ…なんだか目が死んでいます!しかも手元にはタバコらしき物が…これはどうしたことでしょう!大変だ何時ものいつきちゃんじゃない!」
「そこの猿…ピイピイうるさいだよ」
「ご…ごめんなさい!」
「なめんじゃねぇべ」
「なめてないよ!でも一応生放送だから未成年の喫煙は…」
「いいだよオラは17っていってるけど本当は25なんだべさ」
「そうだったの!?これはショック!ファンは大ショックのカミングアウト!あっ大将もショック受けてる!まさかファンだったの!?」
「か…かまわん!それでも好きじゃ!」
「ファンだったようです!」
「あ、それとオラデビュー当時蘭丸と付き合ってただ」
「ああーっまたしても大胆カミングアウトだーっ!そんなアイドル許せない!」
「グフボウッ」
「吐いたー!大将さすがに大ショックーっ」
「休みの日はもっぱら家で鼻ほじってるだ」
「これもキッツイー!大将大丈夫かー!?」
「オボッホゥッ」
「めちゃくちゃ吐いたーっ大丈夫じゃなかったーっ」
「もう三日もパンツ変えてねぇ」
「もうやめてーっ大将が死んじゃう!やめてあげてーっ…ああっ…嬉しそう!大将これはむしろ嬉しいようです!変態なの!?
なお、いつきちゃんには後程ヒット曲『ギュッして恋して』を唄っていただきますお楽しみに」
「誰が唄うだそんなダッセー歌ふざけんじゃねぇべゴミ虫が」
「えっと…唄っていただきませんすいません」
「そ、そんな〜唄ってくれぬか〜それが楽しみの来たのに…あとパンツくれ」
「大将がまた何かいってる!」
「あっつい!」
「ウッヒャーーッ自分のファンで大先輩の大将にまさかの根性焼ー!そしてこの笑顔ーっ凄いなこの人!やっぱり大将は変態だった!全裸の時点で気付くべきだったこの人は変態だ!」
「そんなに聞きたきゃ今唄ってやるべか」
「えっ良いのか、たのもう!」
「俺様からも頼むよ」
「……げぇぇー」
「ゲップだー!汚ーい!どんな歌なの!?これはキツイ!大将的にはどうだろうアリ!?」
「え……う…うう……ドブッフォ!」
「ダメだったー!ちょっと考えたけどやっぱりコレは大将的にもダメだったー!」

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを!!】 ( No.288 )
日時: 2013/05/22 18:32
名前: ナル姫 (ID: mysRRkjQ)  

【終末・後編】

「えーゲスト紹介が無駄にエネルギッシュなワールドになってきましたが、ゲストは他にもいるので続けます。
お隣は多様な腹話術で大人気…伊達政宗さんです…あ…人形落ちてるよ」
「いや…なんかキモかったから捨てた」
「捨てちゃったの!?」
「どうせ死ぬんだし…捨てたれと思って…」
「大事な相棒じゃないの!?」
「やだな、partner(相棒)なんて…俺のpartnerは…これ(money)だけだよ」
「嫌な人だーっ笑顔がいやらしい!やっぱりこの人も今日は本性丸出し!そういえば独眼竜の旦那、前は人形二つ使ってたのに今年から一つになったのはまさか…」
「あぁ…もう一つのやつ…なんかキモかったから…去年のX'masに焼いた」
「あんたのクリスマス怖ええーーっていうかあんたが怖ええ!」
「メラメラと燃えてた」
「あのーこのあと腹話術のネタをやってもらう時間があるんだけど…」
「Ah?勘弁してくれよ。ventriloquism(腹話術)ってしゃべりにくくて…」
「いやだからこそ芸なんでしょ!?」
「特にパ行が辛くて…マジでパ行考えた奴死ね」
「死ね!?」
「じゃーちょっとだけやるか…あ、でも…なんかな……………」
ゴッゴンッゴンッ
「ど…どうしたの独眼竜の旦那!?」
「HeyHey〜」
「なんかノッてきてる!なんかこの人陰湿だ!顔もいやらしい!
次々とゲストの本性があらわになりなんだか面白くなってきました。次の方はどんな正体を見せてくれるのでしょうか。
お隣は世界的マジシャンマジック上杉さんです!」
「私は今日告白したいことがあってここに来た…」
「ああやっぱり何かあるんだ!これは楽しみ!」
「実は…今日まで私がやって来たマジックはマジックじゃなくて全部超能力だったんだ」
「ええーっ」
「トランプのマジックは透視能力、人体浮遊は本当に浮かせてた」
「す…凄い!」
「人体切断マジックは本当に切って超能力でくっつけた」
「怖ええーっ」
「鳩を出す奴はどこかにいる他のマジシャンの懐から瞬間移動させていた」
「どこかにいる他のマジシャンが可哀想!そんな凄いならマジックなんてしなくても超能力自体を見せればいいじゃん…」
「とんでもない!そんなことしたら政府に捕まって解剖されてしまう!」
「日本政府はそんな組織じゃないよ!?」
「realに超能力者ならなんか超能力見せろよHAHAHA」
「いつまで殴ってんだよ独眼竜の旦那!HAHAHAじゃないよ!人形へこんでる!」
「では何をしようか…あ、そうだ思いきって…地球に来ている巨大隕石を跳ね返してみましょうか」
「えぇ!?マジですか!?」
「いや無理とは思うが折角だからやってみよう」
「え…まさかホントに出来ねぇよな?」
「まさかとは思うけど一応あんまり本気出さなくて良いだよ」
「そうそう地球は滅びる運命なのじゃよ」
「なんか三人が焦ってる!」
「じゃあやりますよ…むう〜…えいえーい!!」
「かけ声カッコ悪!!」
「…あ…できた」
「「「「うそーっ」」」」
「ちょ、ちょっと確認してみます!しばらくお待ちください!……えー確認がとれました。巨大隕石は地球から離れていったようです。
ええと…地球は助かったと言うことで…ゲストの皆さんの喜びの声を聞いてみましょうか…」
「いやーluckyだな小十郎助かったぜ俺たち」
『これからも二人で頑張りましょう政宗様』
「ふ…腹話術してる…右目の旦那さっきまで殴られてたのに随分人がいいな!」
「オラ〜桃色の河童に追いかけられたことあるだよ〜」
「なんかキャラ作ってる!そんな面白エピソード聞いてないよ!?」
「これからも演歌一筋精進する!」
「大将はもう何をいっても引き返せないよ!」
「キャア!何でお前さん裸なんだ!」
「あんたさっきまで平気だったくせに!」
「いやこれは…違う誤解だ…」
「どういう誤解なの大将!」
「まずい…日本政府に捕まって解剖されてしまう…標本にされる…」
「大丈夫だよ上杉謙信!むしろ国民栄誉賞もらえるよ!
えーとにかく助かったよかったです。最後までヤケになってはいけないことがよくわかりました。それでは一旦コマーシャルです(いや〜視聴者にズボン脱いでるのバレなくてよかった〜)」

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを!!】 ( No.289 )
日時: 2013/05/26 18:36
名前: ナル姫 (ID: 2eNHBjew)  

1876年、アメリカで大学教授のグラハム・ベルが電話機を発明しました。
初めて電話で話された言葉は「ワトソン君、こちらへ来てくれないか」というものでした。


グラハム・ベルの電話物語

ベル……武田信玄
ワトソン……猿飛佐助
子供……森蘭丸
金子……伊達政宗
伊沢……真田幸村


「やっと電話が完成したね大将。早速テストしてみようよ」
「いやきっと駄目じゃ…こんなの…無理であろう…」
「ええっそんなことないよ!」
「全然駄目じゃろこんなの…腐ったパンツみたいなにおいするし…」
「しないよ!パンツが腐るとどんな臭いなの!?」
「とにかく自信がない…何じゃよこれ…なんか腹立ってきた…こんなの排出物とどう違うのじゃ…」
「全然違う世電話だよそれ!」
「汚物じゃろこんな物…」
「何でそんなに自信ないんだよ大将…すごい発明なのに…」
「あっそこの君、ちょっとおいで」
「何?」
「ほら、これをやろう」
「餓鬼にあげないでよ歴史的な発明を!」
「何だよこの怪しい箱。何が入ってんの?」
「何って…強いて言うなら汚物じゃが…」
「いらねぇーー!」
「あああーっちびっ子にまでそっぽ向かれた!やっぱ駄目だこんなの!」
「そりゃアンタ逃げるよ!」
「えーいもうぶっ壊してやるわいこんな物」
「止めてよ大将!」
「やめーん!」
「やめろーー!」
「やめまーーす!」
「ったく大将の自信のなさはどこからくるんだよ!」
「小学生の頃好きな女の子に腐った味ご飯の臭いがすると言われて…」
「そんなところから来てたの…大丈夫大将そんなに臭くないよ寧ろエビチリみたいないい臭いするよ」
「それ以来心に傷を負った儂にはもう電話を発明する道しか残されていなかった」
「そう…もっといろんな道あったと思うけど…あ、そう言えばこの電話機で最初に話す言葉考えてきてくれた?」
「徹夜で考えて書いてきたぞ。徹夜と言っても一杯寝たが…」
「読んでみてよ。歴史に残るんだから一応チェックさせて」
「うむ」


【ごめんなさい  武田信玄

こんな儂が電話を発明してしまってごめんなさい。
儂なんて本当に駄目ですよゴミ人間ですよ。
フケは多いし乾燥肌だしこんな儂が調子にのって電話なんて作っちゃって…。
そうそうフケの一つ一つがでかいんですよ儂。
どうしようもない奴なんですよ。
これからはゴミを食べて生きていきます。】


「卑屈で長えーー!悲しくなってくるよ!何でそんなに暗いのさ!もっと明るくあと短くしてよ!」
「そう言うのも考えてきたが」
「じゃまそっちをまず発表してよ!」


【キャッホーイ ゴミ人間でーす 死にた〜〜〜い】


「暗いことを明るくいってるだけじゃん!」
「明るくなどできない…儂が儂である限り」
「何カッコ良く言ってんの暗いだけじゃん!じゃあ明るくなくていいからカッコ良い台詞にしてよ!」
「かっこいい台詞か…サンダーファイヤー」
「かっこいいけど特に意味ないね…電話の第一声サンダーファイヤーって…」
「じゃあファイヤーヒップアタック」
「だから意味ないじゃん!しかもヒップアタックってあんまりかっこよくないよ!大将の中ではファイヤーがつけば何でもかっこいいの!?」
「うむおおむね。ファイヤーおおむね」
「どんなおおむねだよそれ!じゃあもう百歩譲ってサンダーファイヤーで良いよ。早く家に戻って通話実験しようよ」
「あ、ファイヤーヒップラインてのは…」
「サンダーファイヤーでいいっつってるだろ!ほら行くよ」
「ま、まて脇のところ引っ張るな。佐助良く考えてみたら…サンダーファイヤーなんてかっこいいこと言って通話実験失敗したら余計かっこ悪いだろう」
「それはそうだけど…」
「じゃあやっぱ嫌じゃな…いっそこれは電話じゃないことにしよう。そうじゃこれはドッジボールとして発表するか」
「そんな角ばったドッジボール痛いよ!ちびっ子血まみれだよ!」
「血まみれろ!」
「駄目だよ!自分の発明大切にしてよ!」
「煩い儂が作ったのだどうしようと儂の勝手じゃ」
「勝手じゃないよ!俺様だってずいぶん手伝ったじゃん!」
「そうだったか」
「忘れたの!?一緒に頑張ったじゃん!」
「ああ…なんかぼんやり思い出したな…たしかお前が急に筋肉を自慢して…」
「してないよ!アンタの記憶力どうなってんの!?」

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを!!】 ( No.290 )
日時: 2013/05/26 18:37
名前: ナル姫 (ID: 1wSGUlCd)  

「とにかくレッツトライ佐助」
「え、何を?」
「ドッジボールじゃろ!話聞いてたのか巨大な耳の癖に!」
「ふ、普通の耳だよ…止めようよ電話でドッジボールなんて無理だよ…」
「良いのじゃもう決めたこれはドッジボールじゃ。こんなのが電話だなど片腹痛い…ファイヤー片腹痛いわ」
「でも外野もいないし二人じゃ無理だよ」
「あ、御館様!何をやっていらっしゃるので御座りまするか!?」
「お、丁度いいところに儂の部下が。君達外野やってくれ」
「外野来ちゃった!チクショー!」
「公園でドッジボールとはのどかで御座いますな!あれ、ボールはどこで御座りますか?」
「これじゃ」
「のどかじゃなかった!!」
「ようし試合開始!ソレェー!」
「始めちゃった!止めてよもー!ヒェー固そー!よけたいけど受け止めないと壊れる!せっかくの発明を壊してたまるか!どりゃあー!グギャーッなんて重い球だよ!肋骨折れちゃった!」
「やるのう佐助!さあ来い!お馴染みのしょんぼりステップで華麗に避けてやる!」
「知らないよそんなステップ!もう止めようよ電話壊れちゃうよ!」
「だから電話じゃないって言っておるだろう!早く投げぬとポケットに腐ったミートボール入れるぞ!」
「わ、わかった!しょうがない電話が壊れないように取敢ず外野に…」
「あっなんだよもう!避けたかったのに」
「わっ来た!ひぇぇっ固そう!絶対受けられないでござるこんなの!」
「頼む旦那!大事なものなんだ!」
「何故かように大切なものでドッジボールを…」
「受けないと旦那の日本の兄貴に『弟はアメリカで全裸でニヤニヤしながら町を練り歩いてます』って手紙出すぞー!」
「ええーっ酷いでござる!どりゃああー!グッホウー!肋骨折れちゃった!い、痛い…なんてドッジボール…さすが自由の国アメリカ…」
「さぁこい!」
「良くとった旦那!」
(俺にballが来ませんように…つーかballにしてるあの固いものが来ませんように…)
「ええいこんなものー!」
「ああもう!」
「わあそんな投げるな旦那!」
「うわーっこっち来たーっ」
「とれー!独眼竜の旦那!とらないと旦那の日本の両親に『息子はアメリカで金髪 ボイン セクシーの3つしか喋らない』って手紙出すぞー!」
「ええっそんなあんまりだ!ドリャアー!グッホーイ!肋骨折れちゃった!」
「ナイスキャッチ独眼竜の旦那!」
「何がniceだチクショオ〜…こんなふざけたdodge ball(ドッジボール)…これで終わらせてやる!」
「ウワアアーッ凄いの投げてきた!ギャアアー!また肋骨折れちゃった!折れてない肋骨の方が少ないよもう!」
「さぁこい佐助!もう疲れてきた!ずっとステップ踏んでたら息上がってきてしまったぞ!」
「一体今日この公園で何本の肋骨が折れたんだ…」
「ハーハー…ウグッ…ギャー!足もつれちゃった!チクショウ何なんじゃこの人生!全く何をやっても駄目じゃな儂は…真のダメ人間じゃよ…ハハハ…明日から便器に住もう…」
「転んだくらいで便器に住まなくていいよ!」
「さぁぶつけろ…こんな儂に…このろくでなし!逝っちまいな!って言いながらぶつけろ…」
「で、出来ないよ…俺にはこれを壊すようなことできない」
「思い出してよ。この電話は大将と俺の汗と涙の結晶じゃない。あの苦しかった日々を無駄にするの?」

——苦しかったあの日々…。

「そうじゃ…佐助の凄まじいつっぱりにあんなに耐えたのじゃ。そう思えば失敗など怖くない」
「俺様大将をつっぱったことないよ!?」
「電話の通話実験じゃ佐助!そして失敗したら死のう!」
「嫌だよ!一人で死んでよ!」



「隣の部屋から大将が電話で…こっちの電話にサンダーファイヤーと声を送ってくる。それは歴史に残る言葉になるだろうね」
「電話だったのでござるかこれ」

〜隣の部屋〜
「うわっポケットに昼に残したエビチリ入っていた…どうしよう凄くベタベタする…あ、そうじゃ」

≪佐助、こちらに来てくれないか。何か拭くもの持ってきてくれエビチリが…≫

「「「……!」」」

≪あ、違う間違えた…サンダーファイヤー!サンダーファイヤー!≫

Re: 短編小説 *戦国BASARA* 【コメを!!リクを!!】 ( No.291 )
日時: 2013/07/08 21:55
名前: ナル姫 (ID: sA8n45UA)  

「秀吉、今年は来ないのね」

寂しそうに呟かれたそれは、友情的な意味か、それとも……


恋なのかねぇ。


「結局金魚一匹も取れなかったなぁ」
「良いの。綿菓子奢って貰ったからねねはご機嫌」
「気分屋」

からかい半分にコツン、と君の額をつついて見せる。さしてその様子を気にもしなかった君は、相変わらずよく食うよねぇ。
二人っきりなんてなんとまぁ珍しいことなんだろう。できれば誰にも邪魔されたくな——。

「あっ!待って!友達見つけた!」

うん、神様は意地悪だよね。
ねねは人混みのなかをするすると進み、友達とおぼしき人と話している。こちらを嬉しそうに指差すその顔についている口は、いったい何を語っているのやら。
進行方向は一緒らしく、俺達は三人で進んだ。このアウェー感何?

「あ、じゃぁ私ここで待ち合わせしてるから、じゃあね!」
「そうなの?わかった、バイバイ!」

よし、こうしてまた二人の楽園だ。
前後に揺れる手が、一瞬君に触れた。やっぱり何とも思わない君は俺の方を向くこともない。
握ろうかと迷って——俺はベストのポケットに手を突っ込んだ。

「あ、慶二。あれ欲しい」
「え?」

ねねが指差したのは、線香花火を一本単位で売っている屋台。物好きにも程がないかい?

「良いよ」

買っちゃう俺も大概かねぇ。


神社の階段に二人で座って、花火と一緒に買ったライターで火をつけた。
パチパチと小さな音を立てて、周りに火花を散らすそれは、俺たち二人の顔を静かに照らし出す。
人混みから離れた神社はいくらか静かで、少し遠くから聞こえるざわめきはまるで違う世界にあるようで。薄暗い、小さな闇の中にある俺達はもっと浮き世離れしているのかもしれない。
何て事を考えていたら、プス、と音を立てて線香花火が落ちた。
金魚すくいで濡れた袖も大分乾いたかな。君の横顔、超かわいかった。

「来年もこようね」
「…うん」

まるで、今日がもう終わったかのように君は小さく呟いた。俺の小さな返事は、打ち上げ花火に掻き消された。


そんな約束をしたのは、一体何年前の話だろう。結局、君と一緒に来た夏祭りはあれが最初で最後だった気がする。

「ねね…見てる?ほら、今年も花火が綺麗だよ」



空に、消えてった
打ち上げ花火



→久しぶりのこうしーん、あーんど久しぶりの慶二です。
夏祭り聞いて現実逃避と勢いでかいた短編でした


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