二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
- 日時: 2013/04/14 15:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394
今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。
参照をクリックすれば前作に飛びます。
では、英雄達の新しい冒険が始まります……
皆様にお知らせです。
以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
となっています。
皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。
登場人物紹介等
味方side>>28
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624
目次
プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695
第十六幕 錯綜
一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756
第十七幕 決戦
零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕
>>774 >>812 >>818
最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851
2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825
あとがき
>>852
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171
- Re: 262章 晴天 ( No.264 )
- 日時: 2011/09/23 16:09
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「ハンタマ、シャドーパンチ!」
「セラーナ、炎のパンチ!」
ミキとティンのバトル。ミキの二番手は半霊ポケモンのハンタマ、ティンは果実ポケモンのセラーナだ。
ハンタマの影の拳と、セラーナの炎の拳がぶつかり合う。
本来なら攻撃力で勝るハンタマのシャドーパンチが打ち勝つのだが、今はカンカーンの置き土産とでも言うのか、日照りが照りつけている。なので炎タイプの技の威力が上がり、セラーナの炎のパンチが、ハンタマのシャドーパンチを凌駕する。
「くぅ、だったらハンタマ、メガトンキック!」
ハンタマは素早く起き上がると空高く跳躍し、上空から流星のような落とし蹴りを繰り出す。
「セラーナ、蝶の舞でかわして!」
セラーナは蝶のように舞い、特攻、特防、そして素早さを上昇させ、ハンタマのメガトンキックをヒラリとかわす。
「神通力!」
そしてセラーナは神々しい力でハンタマの体を操作し、地面に叩きつける。
「続けてソーラービーム!」
さらにセラーナは地面に伏したハンタマに向かって、太陽の光を凝縮した光線を放つ。今は日差しが強い状態なので、溜め時間が省略されている。
「ハンタマ、かわして氷柱パンチ!」
だがハンタマは素早く立ち上がるとジャンプしてソーラービームを回避し、セラーナの脳天に氷柱のような冷たく鋭い拳叩き込む。
効果抜群なので、今の攻撃は相当効いただろう。
「よし、このまま行くよハンタマ。スカイアッパー!」
ハンタマは地面に着地すると腰を屈め、セラーナに強烈なアッパーを喰らわせて空高く打ち上げる。
「シャドーパンチ!」
さらに拳の影を撃ち出し、ハンタマはセラーナに追撃するが
「そう何度も攻撃を喰らってやるほど、こっちもお人好しじゃないわよ。セラーナ、ソーラービーム!」
セラーナは頭から伸びている果実に太陽の光を集め、それを凝縮して光線として発射する。
発射された光線はハンタマのシャドーパンチを軽く飲み込み、そのままハンタマを吹っ飛ばす。
「ハンタマ!」
吹っ飛ばされたハンタマはかなりのダメージを負っているようだが、まだ戦闘不能ではない。
「ふうん、まだ立っていられるんだ。でもまあ、すぐに終わらせてあげる。セラーナ、神通力!」
セラーナは神々しい念動力のような力でハンタマを操作しようとするが、ハンタマは素早く動き回ってその力から逃れようとする。
「ハンタマ、シャドーパンチ!」
ハンタマはセラーナの背後に回ると、影を纏わせた拳でセラーナを攻撃する。
「続けてメガトンキック!」
さらにハンタマはシャドーパンチで仰け反ったセラーナに追い討ちを掛けるようにして強烈な前蹴りを喰らわせる。
「くっ、素早さがそっちの専売特許だと思ったら、大間違いよ!セラーナ、蝶の舞!」
セラーナは蝶のように舞い、能力を高める。
「炎のパンチ!」
そして蝶の舞で上がったスピードでハンタマに突っ込み、炎の拳を突き出す。
「ハンタマ、スカイアッパー!」
ハンタマはその拳を真正面から相殺しようとはせず、セラーナの腕を弾くようなアッパーでその攻撃を回避する。
「氷柱パンチ!」
そしてそのまま氷柱のような拳をセラーナに叩き込む。
「くっ、セラーナ、神通力!」
「させないよ、シャドーパンチ!」
セラーナは神通力でハンタマを操作しようとするが、ハンタマはすぐさま影の拳を叩き込んでセラーナの動きを止め、それを許さない。
「セラーナ、この距離はまずいわ。一旦下がって」
ティンはセラーナを下がらせ、ハンタマとの距離を取る。接近戦になると打撃技を多く覚えていて格闘タイプのハンタマの方が有利だからだ。
「ソーラービーム!」
セラーナは頭から伸びる果実に太陽の光を集めて凝縮し、光線として発射する。
「ハンタマ、かわしてメガトンキック!」
ハンタマは跳躍してソーラービームを回避し、流星のように落下しながらの落とし蹴りを放つ。
しかしセラーナは間一髪のところでその蹴りを回避した。
「セラーナ、炎のパンチ!」
「ハンタマ、シャドーパンチ!」
セラーナは炎の拳を、ハンタマは影の拳をそれぞれ突き出して、互いにせめぎ合う。
しかし今は日差しが強い状態なので炎技の炎のパンチの方が威力が高く、ハンタマは押し負けて吹っ飛ばされた。
「蝶の舞!」
セラーナはあえてここで追撃せず、蝶の舞で能力を高める。
そして
「炎のパンチ!」
残像が残るような超スピードでハンタマに接近し、炎の拳を叩き込んだ。
よく考えてみれば、セラーナの特性は日差しが強い時に素早さが上がる葉緑素。そしてセラーナは既に二回、さっきの分も含めれば三回もの蝶の舞で素早さが上がっている。今までハンタマがセラーナを翻弄できたのは、奇跡のようなものだ。
「くっ、ハンタマ、メガトンキック!」
「遅い!神通力!」
セラーナは流星のように蹴り込んでくるハンタマは神通力で止め、そのまま動きを封じる。
「これでお終いよ。セラーナ、ソーラービーム!」
セラーナは頭から伸びた赤い果実に太陽の光を集め、それを凝縮して光線を発射する。
「ハンタマ!」
神通力で身動きが取れないハンタマはその光線の直撃を喰らい、戦闘不能となった。
今回はミキとティンのバトルでした。ハンタマもセラーナも優勢になったり劣勢になったりしましたが、最終的にはセラーナの辛勝です。いや、やっぱり天候コンボは強いですね。カンカーンとか公式化したらどうなる事やら。今気付いたのですが、ミキのハンタマ、どうにもパンチ系の技が多いですね。まあでも、その場その場で使い分けが出来るので、どうというわけでもないですが。では次回はツユサとウズメ、そしてシザンサスとハルマのバトルとなります。次回もお楽しみに。
- Re: 263章 剣戟 ( No.265 )
- 日時: 2011/09/24 22:31
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「ブルンゲル、ハイドロポンプ!」
「エルレイド、テレポート☆」
シザンサスとツユサのバトル。シザンサスは水・ゴーストタイプのブルンゲルで、ツユサは今し方進化したばかりのエルレイドでバトルをしている。
「エルレイド、そのままシャドーボールだ☆」
テレポートでブルンゲルの背後に回りこんだエルレイドは、影の球を作り出し、それをブルンゲルにぶつける。
効果は抜群だがブルンゲルは特防が低く、エルレイドは特攻が低いので大したダメージにはならない。
「エナジーボール!」
ブルンゲルはクルリと体を回すようにしてエルレイドの方へと振り向き、自然エネルギーを凝縮した球をエルレイドへ発射する。
「やっべ。ここは……瞑想☆」
エルレイドは心を落ち着かせて精神力を高め、エナジーボールの威力を減衰させる。
「毒々☆」
そしてすぐさまブルンゲルに毒液を浴びせ、猛毒状態にする。
「……へぇ、ブルンゲルに対して持久戦ね……それならこっちも。ブルンゲル、毒々!」
ブルンゲルはエルレイドがしたのと同じように毒液を放ち、エルレイドを猛毒状態にする。
「ま、でも。こっちはちまちま時間を掛けて倒したりはしないわよ。ハイドロポンプ!」
ブルンゲルは超高圧の水流を発射し、エルレイドを攻撃。一応、先ほど使用した瞑想のお陰でダメージはある程度抑えられるが、それでも結構なダメージだ。
「まだまだ、エナジーボール!」
「テレポート☆」
ブルンゲルはエナジーボールを放つが、エルレイドはブルンゲルの頭上にてレポートし、エナジーボールを回避する。
「そしてシャドーボール☆」
エルレイドは掌に作り出した影の球を、ブルンゲルに叩きつける。
流石に今の攻撃は効いたようで、ブルンゲルは呻きながら少し後退する。
「休ませないぜ、シャドーボール☆」
今度はエルレイドはいくつもの影の球を作り出し、連続で発射する。ブルンゲルは体が大きい上に動きも鈍いので、その連弾シャドーボールをほぼ全て喰らってしまった。
効果抜群の技を連続で喰らい、さらに今は猛毒状態。ブルンゲルの体力はかなり減っていて危険だ。
「流石にちょっときついかな……ブルンゲル、自己再生!」
だがブルンゲルは耐久型のポケモン。そしてシザンサスもそれを理解しているため、体力回復技の自己再生を覚えている。
ブルンゲルは全身の細胞を活性化させて傷を癒し、さっきまでのダメージがなかったかのようになる。
「さてと、ちゃっちゃと決めるよ。ブルンゲル、連続でエナジーボール!」
ブルンゲルは連続で、次から次へとエナジーボールを発射する。
「エルレイド、テレポートだ☆」
エルレイドはテレポートでその攻撃をかわそうとするが、エルレイドのテレポート距離は、正直そんなに長くない。なので全てのエナジーボールをかわす事はできず、十発ほど喰らってしまった。
「これで止め。ハイドロポンプ!」
そして最後に止めのハイドロポンプで吹っ飛ばされ、猛毒のダメージもあってかエルレイドは戦闘不能となった。
「あーあ、また負けちった☆ 戻れ、エルレイド」
ツユサは特に悔しがったりもせず、気楽な感じでエルレイドをボールに戻す。
「戻って、ブルンゲル」
そしてシザンサスもブルンゲルをボールに戻す。猛毒は時間と共にその毒性を増していくので、このまま連戦にもつれ込んだら危ない、という判断からだ。
「んーじゃ、次はこのポケモンで。行っけ、キリキザン☆」
ツユサが次に繰り出すのは、怪人のようなポケモン、キリキザンだ。
「鋼タイプか……なら、このポケモンで行くよ。出て来て、サムラダケ!」
シザンサスの繰り出すポケモンは、人型で刀(のような物)を持ったキノコみたいなポケモン、サムラダケだ。
「キリキザン、シザークロス☆」
「サムラダケ、リーフブレード!」
キリキザンは両腕を交差させながらサムラダケに斬り掛かり、サムラダケは刀を振るってその斬撃を受け止める。
「火炎放射!」
そしてサムラダケはキリキザンと鍔迫り合いのような状態になっている隙に、キリキザンに火炎放射を浴びせる、至近距離からで、しかも不意討ち、そして効果抜群だったのでキリキザンはかなりのダメージを受けた。
初っ端から幸先が悪いツユサとキリキザンである。
「でもまだやられてないぜ。次は辻斬り☆」
キリキザンは刃が付いた腕を構え、サムラダケに向かって駆け込む。そして通り間際にサムラダケの体をその刃で切り裂く。
「さらに追い討ちだ☆」
キリキザンは辻斬りされて怯んでいるサムラダケに、文字通り追い討ちを掛ける一撃を繰り出す。
「くっ、こっちだってやられっぱなしじゃないわよ。サムラダケ、エアスラッシュ!」
サムラダケは一旦キリキザンから距離を取り、刀を振るって空気の刃を飛ばす。
空気の刃はキリキザンを切り裂いたが、効果いまひとつなので決定打にはならず、キリキザンも戦闘不能にはならない。
「キリキザン、騙し討ちだ☆」
キリキザンはサムラダケに向かって駆け込み、刃の付いた腕を横薙ぎに振ってサムラダケを攻撃。サムラダケはその攻撃を屈んで回避するが、その直後、キリキザンの足がサムラダケの体にめり込み、サムラダケを吹っ飛ばす。
「騙し討ちは回避不能なんだぜ、知ってた? キリキザン、そのまま追い討ち☆」
キリキザンは吹っ飛ばされたサムラダケに接近し、追い討ちを掛ける攻撃を放つ。
サムラダケは横に転がってその攻撃をかわし、刀を構える。
「サムラダケ、リーフブレード!」
サムラダケは刀に草木の力を宿し、キリキザンの鋼の体を切り裂く。
「その程度の攻撃、効かないぜ。キリキザン、シザークロス!」
キリキザンも両腕を交差させながらサムラダケを切り裂く。
「さーらーに、騙し討ち☆」
キリキザンは腕を大きく振りかぶり、拳を構える。その動作を見る限り、突きを繰り出すのだろう。
が、しかし
「サムラダケ、威張る!」
サムラダケはふんぞり返って威張り、キリキザンを怒らせる。怒ったキリキザンは腕を振り抜き、サムラダケを攻撃。
本来ならばここでもう片方の腕による裏拳が繰り出されるのだが、キリキザンは怒って混乱しているため、空を切った拳の勢いのまま近くに木に衝突してしまう。
「これで終わりよ、リーフブレード!」
そしてサムラダケは、隙だらけのキリキザンの急所を刀で切り裂き、戦闘不能にした。
今回はシザンサスとツユサのバトル。ツユサは最初のエルレイドがやられ、次のキリキザンもやられで、大惨敗です。結構いい線まで行ってはいるのですけどね。さて、今回は本編が長めなので、この辺で次回予告。次回はハルマとウズメのバトルです。お楽しみに。
- Re: 264章 力技 ( No.266 )
- 日時: 2011/09/26 22:38
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「プテラ、燕返し♪」
「パンプッチ、放電!」
プテラは高速でパンプッチに接近し、翼で切り裂こうとするが、パンプッチは周囲に電撃を放ってプテラを迎撃する。
「んじゃ、地震で☆」
地面に落ちたプテラはそのまま飛び立たず、地面を揺さぶって地震を引き起こす。
パンプッチは浮いているが飛行タイプでもなければ特性が浮遊なわけでもないので、一応その攻撃によるダメージは受ける。
「でも効果いまひとつだから、大したダメージじゃない。パンプッチ、エナジーボールだ!」
「ドラゴンクロー♪」
パンプッチは自然エネルギーを凝縮させた球を放ち、プテラはその球を龍の力が込められた詰めで引き裂く。
しかしパンプッチは単発ではなく複数発、発射していたので、プテラは残りのエナジーボールの連打を受け、戦闘不能になった。
「ちぇ、負けちまったか。戻れ、プテラ」
ウズメはプテラをボールに戻すと、次のボールを出さずにぼやきだした。
「あー、なんか面倒になってきた……珍しく働くものじゃないな、うん。よし、帰ろう☆帰って寝て明日頑張ればいいや♪」
しかも勤務放棄。プラズマ団も、結構いい加減に人材を集めているのだろうか。
「パンプッチ、シャドーボール」
パンプッチはウズメの足元に影の球を発射し、ウズメの動きを止める。
「逃がさないよ。いくらやる気がなくても、君がプラズマ団には変わりないからね」
あくまでハルマは、逃がす気はないようだ。
ウズメは露骨に嫌そうな顔をすると、今度は苛立っているのか、憤怒の形相となった。
「あーそー。だったら面倒だし、ちゃっちゃと終わらしてさっさと帰ってやんよ。出て来い、ハガネール!」
ウズメが繰り出すのは、鉄蛇ポケモンのハガネール。鋼と地面タイプを持つポケモンだ。
「ハガネールか……だったらパンプッチより、こっちのポケモンの方がいいかな」
ハルマはパンプッチをボールに戻し、違うボールを構える。
「さあ頼むよ、ガッツロス!」
ハルマが繰り出すのは、カイロスの進化系、ガッツロス。黒い体にノコギリのような顎を持ち、体勢を低くしているポケモンだ。
「ハガネール、アイアンヘッド☆」
ハガネールは鋼鉄の頭を突き出し、ガッツロスに向かって猛突進する。ガッツロスは真正面からそれを受けた。
傍から見ればアイアンヘッドが直撃したようにも見えるが、実際は違う。ガッツロスは頑丈な顎でハガネールのアイアンヘッドを止めたのだ、それも力ずくで。
「ガッツロス、ぶち壊す!」
ガッツロスは一旦後ろに後退し、すぐさまその顎をハガネールの顔面に叩きつけ、ハガネールを吹っ飛ばす。
効果いまひとつにもかかわらず、物凄い力だ。
「負けんなハガネール、雷の牙♪」
「シザークロスだ!」
ハガネールは体に見合った大きな牙に電撃を迸らせ、ガッツロスに噛み付く。
しかしガッツロスは意にも介さず、ノコギリのような顎を交差させてハガネールの鋼の体を切り裂く。
「インファイト!」
そしてそのまま両手と顎による連続攻撃が繰り出され、最後の突撃でハガネールは吹っ飛ばされる。
それでも倒れないハガネールの防御力と耐久力は見事だが、やはりここはガッツロスの桁外れのパワーに注目するだろう。
「だったらハガネール、地震だ☆」
「ならこっちも地震だ、ガッツロス!」
ハガネールとガッツロスは互いに地面を大きく揺さぶって衝撃を放ち、互いに相殺し合う。
「アイアンテール♪」
ハガネールは鋼鉄の尻尾をしならせ、ガッツロスを粉砕するような勢いでフルスイングする。
「受け止めろ!」
ガッツロスはその尻尾を両手と顎を使い、力ずくで受け止める。そしてそのまま勢いよく引っ張って自分側に引き寄せる。
ハガネールの重量は約400kg。ガッツロスは117kgほどなので、この行為を見てもガッツロスの力がどれだけ強いかが分かる。
「インファイト!」
ガッツロスは引き寄せたハガネールの顔面に猛烈な連続攻撃を叩き込む。如何にハガネールの防御力が高くとも、ガッツロスの攻撃力はそれ以上で、ハガネールはかなりの傷を負いながら再度吹っ飛ばされる。
「やっべ……ハガネール、地震☆」
ハガネールは地面に尻尾を叩きつけ、大きな地震を起こす。
今度のガッツロスは相殺せずにその攻撃を受け、じっと堪える。
だがしかし虫タイプのガッツロスには地面タイプの地震は効果いまひとつ。したがってガッツロスはほとんどダメージを受けないまま、ハガネールに向かって飛び込む。
「ぶち壊す!」
鋼をも破壊するようなガッツロスの強烈な猛突進がハガネールの顔面に決まり、ハガネールは呻きながらのた打ち回る。今の攻撃は、よほど効いたようだ。
「くっ、ハガネール、アイアンテールだ♪」
ハガネールはのた打ち回りながら鋼鉄の尻尾をブンブンと振り回し、ガッツロスの黒い装甲に幾度もの攻撃を叩き込む。
「雷の牙☆」
終いには電気を帯びた牙でガッツロスに噛み付き、牙と電撃、両方によるダメージをガッツロスに与える。
「そろそろ反撃だ、アイアンヘッド♪」
ハガネールは一旦下がったと思ったら、すぐさま鋼鉄の頭を突き出してガッツロスに猛突進する。
しかし
「反撃なんてさせないよ。ガッツロス、地震!」
ガッツロスは地面を揺さぶって衝撃を放ち、ハガネールの動きを中断させる。そして
「インファイト!」
拳や刃による連続攻撃が、ハガネールの鋼鉄の体に叩き込まれる。最後にガッツロスは至近距離からの突撃を決め、ハガネールを空高く打ち上げる。
ドォン。という落下音が聞こえ、ホワイトフォレストの草が散る。
「ハガネール……」
そしてハガネールは、戦闘不能となった。
今回はハルマとウズメのバトルなのですが……ハルマのガッツロス、強すぎでしょう。確かにタイプ的にガッツロスの方が有利ですけど、ハガネールの全体重が乗ったアイアンテールを受け止めるとか、とんだパワーインファイターですよ。いやでもこの場合は、ガッツロスのインファイト二発と地震を一発、ついでにシザークロスの一発喰らっても倒れないハガネールの防御力を褒めるべきなのかな……?まあ、その辺は人それぞれ、個人の匙加減ということで。では次回は、イリスとレイのバトルに戻します。お楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ( No.267 )
- 日時: 2011/09/26 23:47
- 名前: プッツンプリン (ID: Je7dFzCp)
ガッツロスってこんなに強かったんですね...
いつもつかってないので全然わかりませんでしたw
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ( No.268 )
- 日時: 2011/09/27 17:06
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
まあ、ガッツロスがどのくらい強いかは僕が決められるんですけどね。
ガッツロスは非公式のポケモンですから、使った事ある人はあまりいないでしょうし、どのくらい強いかも知ってる人は少ないでしょう。
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