二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
- 日時: 2013/04/14 15:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394
今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。
参照をクリックすれば前作に飛びます。
では、英雄達の新しい冒険が始まります……
皆様にお知らせです。
以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
となっています。
皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。
登場人物紹介等
味方side>>28
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624
目次
プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695
第十六幕 錯綜
一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756
第十七幕 決戦
零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕
>>774 >>812 >>818
最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851
2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825
あとがき
>>852
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171
- Re: 513章 霊獣 ( No.760 )
- 日時: 2013/03/16 19:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
PDOのリーダー、ジルウェ。そしてサブリーダー、シスタ。
今まで姿を現さなかったPDOのトップ2が今更ながら急に姿を現した。この事に驚く者は多かったが、しかしプラズマ団を打倒するための作戦会議の方が優先され、彼らが何故今まで姿を現さなかったのか、その理由は明らかにされなかった。
「——さて、まずは奴らのアジトだと思われる、古代空中都市プラズマ・シティだけど、これは今、上昇を停止し、ジャイアントホールに向かっている」
前でジルウェからバトンを受け取ったキリハが、空中都市についての説明をしている。
「ただ、スピードはかなり遅い。この空中都市のスピードなら、半日くらいはかかるだろう」
「半日……」
確かに、普通に考えればかなり遅い。しかし、世界の命運を決めると言っても過言ではない決戦で半日、と考えれば、それは長い時なのか、それとも短い時なのか。
「この空中都市だけど、都市の外壁に描かれている模様などから推察するに、イッシュ創世記のものだと思われる。イッシュ創世記の神話には、確かに空飛ぶ都市が記されている書物もあるけど、一般にこれは、後から誰かが脚色を加えたものだとして、真実ではないと思われていた。それが実際には存在していて、今もなお空を飛んでいるんだから、学者さんたちはてんやわんやだろうね」
確かに街が空を飛ぶなんて言われても、真実だとは誰も思わないだろう。
「次にこの都市が浮上した場所だけど、これは知ってる人もいるよね。サザナミ湾近海、海底遺跡のすぐ近くから浮上したんだ」
「ってことは、あの都市は海底遺跡が浮かび上がったものなの?」
リオがそう言うと、キリハは首を横に振る。
「いいや、それはない。海底遺跡は多くの学者が調査してるけど、あの都市とは構造がまるで違う。そしてこれは、シンオウ地方の考古学者の推測なんだけど、海底都市はあの空中都市をカモフラージュするものかもしれない。大昔の人々は空中都市が活動を停止する際に、海底都市の近くに空中都市を沈めて、空中都市の存在を隠したのではないか、って」
「でもよ、海底都市の近くに空中都市が沈んでんなら、空中都市も学者たちに見つかるんじゃねぇのか?」
「いや、空中都市が沈んでたのは、たぶん海底都市よりもずっと深いところだと思うんだ。あの辺は潮の流れの関係とかで、まだ調査が進んでいない。なにより近くに海底都市もあるから、ほとんど調査されていなかったんだ」
さらに、とキリハ続ける。
「あの空中都市がプラズマ団のアジトとするなら、奴らがサザナミタウンを襲ったのも納得できる。あそこを拠点にするとか言ってたけど、あんな目立つ場所を拠点にしていいことなんてないはずだ。だけど、そのすぐ近くに本命の拠点があるとしたら?」
「……! そうか、サザナミを占拠して拠点にすれば、近くの海に沈んでる空中都市をさらにカモフラージュできる」
イリスの言葉にキリハは頷き、
「うん。いくら調査があまり進んでないとはいえ、見つかる可能性も否定はできないからね。だからサザナミを襲うことで人々の目を海から陸に向けさせた。もし占拠に失敗しても、サザナミは復興のために、海底都市の調査どころじゃなくなる。実際、今もなお海底都市の調査は中断されているしね」
つまり、あのサザナミタウン襲撃は、プラズマ団の巧妙な隠ぺい工作ということだったのだ。
「……どうりで、いくら探しても奴らのアジトが見つからないわけだ。海の底に潜った挙句、そこまでして隠されちゃ、見つけようがねぇ」
だが今は、この目に見えている。空高く浮かび上がった都市として。
「……前置きが長くなったね。それじゃあ今からプラズマ団のアジト、空中都市に乗り込む作戦を立てるんだけど……」
一度そこで言葉を濁し、キリハは全体を見渡す。
そして、
「……作戦は、空から突入する、だ」
「……え?」
「は……?」
「それだけ……?」
などなど、似たような反応がそこかしこから飛んでくる。
「それって、作戦でもなんでもなくない?」
「そうだね。だけど、これしか方法はないんだ。まだ都市内部の構造がどうなっているのかも分からないし、とりあえず今は突入するしかない」
確かにキリハの言う通りかもしれないが、肩透かしを食らった感は否めない。そんなものでいいのだろうかと不安になる。
「そうと決まれば善は急げだ。プラズマ団がジャイアントホールに到達するまで、残り約十時間。それまでに、プラズマ団の親玉、ゲーチスを叩く」
キリハの声に応じて、全員立ち上がった。
突入して親玉を倒す。実に分かりやすい。作戦なんてないが、向こうは烏合の衆のようなものなので、ゲーチスさえ倒せば自然に瓦解するだろうことは目に見えている。
向こうは明らかにこちらを誘っている。だったら徹底的に邪魔をしてやろうと意気込むのだが、しかし、邪魔立てをするのはこちらだけとも限らない。
全員が飛び立つべく外に出た時、それは現れた。
「止まれ」
シュンッ、とまるで瞬間移動のように現れたのは、三つの影。その名も、
「ダークトリニティ……!」
「早速こう来るのか……!」
決着をつけようなどと言っていたが、ゲーチスはゲーチスだった。このタイミングでダークトリニティを送り込んで来るとは。
「英雄ども、我々の言わんとしていることは理解できるだろう。ここで消えてもらう」
言葉少なくダークトリニティは散開し、それぞれのポケモンを繰り出す。それも、
ボールからではなく、空から。
「う……!」
「な、なに……?」
突如、竜巻、稲妻、砂塵が発生し、暗雲から三体のポケモンが姿を現した。
「……! あれは……!」
イリスはその姿を見たことがある。二年前、ゲーチスを仕留めそこなった時に、ダークトリニティが使役していたポケモン。
旋風ポケモン、トルネロス。
雷撃ポケモン、ボルトロス。
豊穣ポケモン、ランドロス。
イッシュに災厄をもたらした二体と、それを鎮めた一体のポケモン。それら三体が同時に出現した。
「いや、でも……」
イリスは訝しげな表情を見せる。それはそうだろう。確かにイリスが見たのはトルネロス、ボルトロス、ランドロスだが、以前見た時とは、決定的に姿が違う。
トルネロスは鳥、ボルトロスは龍、そしてランドロスは虎。
それぞれ、獣のような姿をしている。
「……こ奴らの姿は、以前のような化身の姿ではない。今は映し鏡よってその力を解放した、霊獣。真の災厄を起こした姿だ」
ダークトリニティが静かに言う。確かに、荒々しさという点においては、以前の人に似た姿よりも強大だ。
(まずい……今から最終決戦って時に、消耗したくはないし、かといってこいつらは空を飛べる。無視して素通りすることもできない)
なによりここで時間稼ぎをされるのが一番厄介だ。親玉のゲーチスを倒せばこちらの勝利というのが突入作戦の前提だが、それにはゲーチスがキュレムを復活させるまでというタイムリミットがある。それを過ぎれば、今度はキュレムをどうにかしなければならないという問題が残ってしまう。
出鼻を挫くような危機に陥るイリスたち。しかしそこに、救世主のような光が差し込む。
“切り裂け、正義の刃!”
一筋の光は刃となり、ランドロスを切り裂いた。
「君は……」
スタッと舞い降りたのは、四つの影。
“待たせたな、英雄。なにやら嫌な風を感じ、馳せ参じた”
「コバルオン……!」
コバルオンだけではない、他にも、ビリジオン、テラキオン、そして前とは違う姿のケルディオ。三体の救世主とその愛弟子が、ここに現れた。
「なんで、君らがここに?」
“なんではないだろう、英雄。我々はお前たちに力を貸すと誓ったはずだ。今日が、イッシュの命運を左右する日になるのだろう? ならば我々も、最大限の助力をせねばなるまい”
テレパシーでそう伝えると、コバルオンは大きく吠える。
“行け! 英雄! 災厄の霊獣共は、我々が受け持つ。お前たちは、あの空に浮かぶ都市から感じられる邪悪を打破するのだ!”
コバルオンの咆号を合図に、四体は駆け出す。そして、空を支配する霊獣へと、牙を剥いた。
「……ありがとう、コバルオン」
礼を言い、イリスはボールからウォーグルを出した。
「どうやら、彼らが突入までの時間を稼いでくれるようだね。ここは甘えさせてもらおう」
そう言って、皆それぞれ飛行できるポケモンを出す。いない者はすべて、リオのドラドーンに乗せていくとのことだ。
「それじゃあ、行こう! あの空中都市に!」
そして、英雄一行は、空に浮かぶ大都市へと突入する。その姿は、いつかの大戦争を呼び起こすものだった。
一度に色々詰め込むのは流石に大変ですね。なにはともあれ、第十七幕 第一節その二。いまさらですが、この幕も節をつけることにしました。零節から八節までの計九節。零については、特に深い意味はないです。ただ一節を毒邪に、七節を地縛にしたかっただけです。ついでに言うと、今幕は二節以降から目次への追加の仕方が変わります。詳しくは次回くらいのあとがきにかきますので。それでは次回、たぶんジルウェたちについて触れ、そしてあの古生代ポケモンが……? ともかく、次回もお楽しみに。
- Re: 514章 古生代 ( No.761 )
- 日時: 2013/03/18 14:05
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
プラズマ団との最終決戦へ向け、プラズマ団の居城、古代空中都市プラズマ・シティへと乗り込む英雄一行。
しかしいざ出陣しようとリバティガーデン島を出た途端、ダークトリニティ率いるトルネロス、ボルトロス、ランドロスが霊獣の姿で襲い掛かる。
コバルオンを筆頭とする救世主の登場でその場は切り抜けた英雄たちだが、しかし彼らには、次なる関門が待っていた——
「——! 何か来る」
ウォーグルに乗り、空中都市が目前まで迫った時、イリスは何かを感じ取った。
漠然とした気配だが、確実にこちらに接近している。スピードは、恐らく速い。
そして次の瞬間、それは姿を現す。
「な、なに、こいつ……!?」
風を切る音と共に現れたのは、機械的なポケモンだった。
紫色の装甲に覆われ、関節部分は節となっている。最も目立つのは背中の砲台で、砲身には小さな機械がはめられている。
「ポケモン、だよね。でも……」
イリスはとりあえず図鑑を取り出して調べるが、一向にデータが出て来ない。イリスの図鑑はバージョンアップされており、発見されているポケモンのデータならほぼ全て表示されるはずだ。
ならば考えられるのは、新種のポケモンか、そもそもポケモンではないか。
しかし妙なのは、新種のポケモンにしろポケモンでないにしろ、そのような場合だとそもそも情報がないと図鑑には表示されるはずだ。けれど図鑑は今も、情報を探し出す作業を行っている。それはまるで、そのポケモンの情報があるのに、その情報と目の前の何かが一致しないかのようである。
ひとまずイリスは図鑑を仕舞い、目の前のポケモンらしきものを見据える。すると、砲台の上に画面のような光が照射された。
『ケヒャハハハ! よぅ、英雄。驚いてっか?』
「お前は……!」
照射された光の中から出て来たのは、7P、アシドだった。いつものような邪悪そうな笑みを浮かべている。
『とりあえずお前らも言いたいことあるだろうが、まずは僕から言わせてもらうぜ。まず先に言っとくと、今ここにいる僕は僕じゃない。ホログラムで表示された僕のイメージ映像ではあるが、実際の僕が喋っているわけじゃあない』
「どういう意味?」
まったく意味が分からなかった。自分は自分じゃないなどと、小説の中ならともかく実際に言われても反応に困る。だがアシドはそれを気にする風もなく、
『ケヒャハハハ! 頭かてえなぁ。答えを言っちまうとだな、つまりこの僕は、グレイトでジーニアスなアシド様が作り出した人工知能ってわけだ。だから僕の本体の意志とは関係ねえ。本体の性格を模してるだけで、本体が動かしてるわけじゃねえのさ……ここまでが、僕についての説明だ』
次に、とアシドは続ける。そして、指を下に向け、ポケモンと思しき何かを指差す。
『こいつだ。こいつはゲノセクトっつーポケモンでな、化石から復活させたのをプラズマ団が改造したんだ』
「改造って……!」
『怒るなよ。世の中には人工物から生まれたポケモンだっているんだ。人工的に作り出されたポケモンだっているし、それを言ったら化石から復活させることだって、人工の手が入っているだろ? それに、ポケモンを改造するってのも簡単なことじゃねえのさ。ポケモン自体、改造を拒否する本能みてえなのがあってな、ゲノセクトはそれが弱かったから改造できただけだ。それでも相当難しかったがね、本来ならゲノセクトを量産するつもりだったが、結局、何年もかけた研究と実験で成功したのは、こいつ一体だ。つっても、プラズマ団が誇る最終兵器だがな。ケヒャハハハ!』
調子が良くなると饒舌になるのか、ひたすら喋るアシド。その話を聞き、最も険しい顔をしていたのは、Nだった。
「ゲノセクト……そのポケモンの研究は、もう終わったはず。いや、僕が中止させたはずだ。なのに、なぜまだ……」
『あ? 決まってんだろ、僕が引き継いだんだよ。二年……三年? いや、もっと前か? なんにせよ、初代の研究実験開発部室長がゲノセクトについてのデータをほとんどまとめてたからな。そいつは削除されちまってたが、僕が復元して作り直したのさ』
ケヒャハハハ! とアシドは笑う。
外道だと思うが、しかし確かに人工的に作り出されたポケモンも存在する。ならば、人工的に改造されたポケモンが存在しても、いいのかもしれない。
『話が逸れたな。ともかく、今から僕は……いやさゲノセクトは、お前らの邪魔をする。こいつの試験運転も兼ねて、お前らが空中都市に侵入するのを妨害してやる。覚悟しろよ』
すると、ゲノセクトは砲口からエネルギー弾を発射する。威嚇のようで、イリスたちには当たらなかったが、その威力は相当なものだろう。下手に喰らえば撃墜される。
「……やるしか、ないのか」
しかしそれでも、奴がこちらの進行を邪魔するのなら、戦わざるを得ない。イリスはボールを取り出して、ポケモンを出そうとするが、
「待った」
それを止める者が一人いた。一人——いや二人だけ自家用の小型飛行船に乗ってここまで来た者。
PDOのリーダー、ジルウェだ。
「ジルウェさん……?」
「ここは僕らに任せてもらおう。今まで君たちの力になれなかった僕らだ。今くらいは、助力させてくれてもいいだろう?」
細い眼で見つめられるイリスはしばらく黙っていたが、やがてコクリと頷き、
「……分かりました。じゃあ、ここは任せます」
「うん、君たちも頑張ってね」
そんなやり取りの後、イリスたちは全速力で空中都市へと向かっていく。大空の真っただ中、残されたのはPDOのリーダーとサブリーダー、そしてゲノセクトだけだ。
「……随分あっさり行かせてくれたじゃないか。僕らの邪魔をするんじゃなかったのかい?」
『あんなの方便に決まってんだろ。あいつらと戦うのは、他の奴らだ。それに、僕の目当てはお前だけだしな』
口の端を吊り上げて、アシドはにやりと笑う。
『知ってるぜ、お前のこと。プラズマ団の裏切り者といやーNっていう理想の英雄が真っ先に上がるもんだが、他にも裏ぎった奴、離反した奴はいる。その中でも、惜しい人材ってのがいたんだな』
「…………」
『プラズマ団は本格的に動き出す前から、下地作りとして様々な研究をしていた。その中でも一番でかいのが、ゲノセクトの研究だ。今じゃNの野郎が中止にしたせいで、その時の様子を知る奴はほとんどいねぇ。だが、当時の研究実験開発部、それも室長クラスの奴なら、知ってて当然だよなぁ?』
高圧的に、見下げるようなアシドの態度。そして彼は、邪悪な笑みと共に、とある事実を告げる。
『PDO現総統括——旧プラズマ団研究実験開発部初代室長、ジルウェ!』
ケヒャハハハ! とアシドは笑い、
『そいつが、お前の肩書だったよなぁ? そっちの総統括補佐も副室長だった。ゲノセクトの研究データのほぼ全てを握ってたお前らは、研究が中止になると、データを全て削除して、そのままプラズマ団から消えた。そうだよなぁ?』
「……そうだね。否定はしないよ」
ジルウェはボールを一つ握り、静かに呟く。
「嫌気が差した、といえば分かりやすいんだけどね。実際はもっと複雑さ」
『はぁん。じゃ、なんで僕らと敵対するようなことしたんだ? お前ほどの奴なら、僕らがどんだけやばい集団か、分かってただろうによ』
「それは私利私欲というか、個人的で身勝手な理由だよ。リオちゃんやキリハ君たちには本当に申し訳ない限りだけどね」
そして、本当に悪びれたような表情で、ジルウェは語る。
「PDOなんて組織を立ち上げたのも、僕が悪の組織に肩入れしてたなんて事実を、この世から消し去りたかっただけだ。証拠隠滅というか、僕がプラズマ団にいた痕跡を跡形もなく消したかった。それだけさ」
でも、とジルウェは言い、
「この一年、僕らはプラズマ団について調べていた。そしてゲノセクトのデータが残っていて、また製造していることが分かったんだ。まだ、僕の研究成果が残っている。これだけは、なんとかしなくてはならない」
ジルウェ、そしてシスタもボールを握る。
「僕が残した負の遺産、それだけは、僕の手で消去する。それが、僕の償いだ」
『……いいぜ。こっちもいい試験運転の相手ができて好都合だ』
ゲノセクトは戦闘態勢に入り、ジルウェも、握ったボールを空高く放り投げる。
「さぁ、出て来てくれ。僕の勝利の星——」
第零節その三、古生代ポケモン、ゲノセクトが遂に登場です。それと、たぶんジルウェの最大の見せ場がここになると思います。正直、彼らについてはあまりに登場機会が少なすぎて、どう触れていいのか白黒にも分かりません。というわけで次回、ゲノセクトとジルウェたちのバトルです。お楽しみに。
- Re: 515章 開戦 ( No.762 )
- 日時: 2013/03/18 20:34
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「ビクティニ!」
ジルウェが繰り出したポケモンは、小型の小物的なポケモンだった。ベージュとオレンジの体色に、愛嬌のある顔立ち。耳は大きく、V字型になっている。
勝利ポケモン、ビクティニ。分類通り、勝利をもたらすポケモンと言われている。
「ゲノセクトは強い。虫タイプが有する超感覚に加え、鋼タイプの有する硬い装甲。そこにプラズマ団の改造によって施された機動力と攻撃力。戦闘には欠かせない要素をふんだんに詰め込み、徹底的に強化した兵器のポケモン。だけど、そのポケモンには穴がある」
ビクティニを見遣り、ジルウェは口を開く。
「単純な話さ。いくら改造しようと、ゲノセクトは無視と鋼タイプ。炎には滅法弱いんだ。そして今、僕に味方をするのは勝利の星、ビクティニ……ここで、ゲノセクトを倒す」
『やってみろよ。このゲノセクトはただ改造したんじゃねえんだぜ? グレイトでジーニアスな僕が徹底的にチューンアップした特別製だ。ゲノセクトの目玉であるカセットにしたって、基礎となるカートリッジを全タイプ分集め、マルチカセットとして完成させた。今のゲノセクトは、全てのタイプの砲弾を撃てる……試してみるか?』
「できるものなら」
ジルウェが即答すると、アシド——ゲノセクトもすぐに動き出した。
『上等! ゲノクセクト、テクノバスター!』
ゲノセクトは砲台にエネルギーを集め、青色の砲弾をビクティニへと発射する。
「ビクティニ、サイコキネシス」
対するビクティニは、念動力で砲弾の軌道を逸らし、攻撃を回避。そのままゲノセクトへと向かっていく。
「思念の頭突き!」
様々な思念を頭に込め、ゲノセクトに頭突きをするビクティニ。直撃だが、効果はいまひとつだ。
『効かねえなぁ! シザークロス!』
「かわしてサイコキネシス!」
両手の爪を交差させ、斬りかかるゲノセクト。ビクティニは後ろに飛んでかわすと、念波をゲノセクトへとぶつける。
『だから効かねえっつの! 追いかけろゲノセクト! シザークロス!』
ゲノセクトは体を折り畳み、飛行形態となってビクティニへと一直線に飛行する。しかし、
「メロエッタ、サイコショック」
直後、どこからともなく放たれた念波がゲノセクトに直撃。ゲノセクトは動きを止めた。
『……こっちにもいやがったか』
念波を放ったのは、人型のポケモンだ。五線譜を思わせる長い髪をした、歌姫のような女性型のポケモン。
旋律ポケモン、メロエッタ。そして、開いたボールを手にした、シスタの姿。
「お供します」
「シスタ……ありがとう」
軽く言葉を交わすと、ビクティニとメロエッタは動き出す。
「ビクティニ、火炎弾!」
「メロエッタ、守る」
メロエッタが結界を張った直後、ビクティニは火球を四方八方に飛ばす。メロエッタにも火球は飛んでくるが、守るでシャットアウト。実質ゲノセクトにだけ、火球は襲い掛かる。
『ちっ、守る!』
ゲノセクトも結界を張って火球を防ぐが、
「古の歌!」
直後、メロエッタの歌声がゲノセクトを攻撃。効果はいまひとつだが、体力が多いとは言えないゲノセクトにとってはあまり攻撃は受けたくない。
「ビクティニ、火炎弾!」
「メロエッタ、守るです」
そしてまた、ビクティニの火炎弾が乱射された。メロエッタは守るで火球を防御。ゲノセクトにも火球が襲い掛かる。
『くっそ、守る!』
ゲノセクトはまたしても守るで火球を防御するが、すぐにメロエッタがゲノセクト接近する。
「インファイト!」
『!?』
メロエッタは踊るような動きで拳や蹴りを繰り出し、ゲノセクトを吹っ飛ばす。その姿はさっきまでとはちがい、歌姫ではなく踊子のようだ。
『そうか古の歌……! 面倒だな。ゲノセクト、マグネットボム!』
ゲノセクトは磁力を帯びた爆弾を多数浮かべ、ビクティニとメロエッタに向けて発射する。
「ビクティニ、サイコキネシスだ」
「メロエッタ、サイコショックです」
ビクティニとメロエッタはそれぞれ念波を放ち、爆弾を破壊する。しかし、
「テクノバスター!」
直後に紺色の砲弾が二発連続で放たれ、ビクティニとメロエッタに直撃する。
「ゴーストタイプのテクノバスター……! 全タイプの攻撃が撃てるっていうのは、本当だったのか」
『たりめーだ。僕は自分の実験結果には嘘はつかねーぜ。ほらもう一発! テクノバスター!』
今度は黒色の砲弾をビクティニ向けて発射する。おそらく悪タイプの攻撃だ。
「……いいよ。それじゃあこっちも、最大級の技で迎え撃とうか」
刹那、ビクティニの耳に炎が灯る。炎は少しずつ勢いを増していき、やがて強大な爆炎となる。
「ビクティニ、Vジェネレート!」
暗黒の砲弾と、勝利の爆炎が、ぶつかり合う——
「うわ、広……!」
ひとまず空中都市まで辿り着いたイリスたちが漏らした一言は、それだった。
ただひたすらに広い街だ。イリスらが降り立ったのは石作りの家が立ち並ぶ住宅街のような場所で、奥には森や塔、機械的な建物に、果ては城まである。恐らく、ヒウンシティよりもよりも大きいだろう。
「ゲーチスがいるとしたら、あの城かな」
「どうだろうな。もしかしたらあっちの研究所っぽい建物かもしれねえし、塔のてっぺんかもしれねえぞ」
「森の中という可能性も捨てきれませんね」
「案外、この街の中にいるんじゃない?」
ともあれ、ゲーチスがどこにいるのかは現時点では不明だ。この広い都市を虱潰しに探していくしかないだろう。
「……まぁ、つっても。やっぱり邪魔は入るみたいだけどな」
イリゼが視線を立ち並ぶ家々に向ける。風化しており、いつ崩れてもおかしくないような家だが、その中から何者かの気配を感じる。それも多くの家から多数の気配だ。今イリスたちは、かなりの大軍に囲まれているだろう。
「なら、こっちから引っ張り出す! メタゲラス、地震!」
イリスは素早くボールからメタゲラスを繰り出し、技を指示。メタゲラスもすぐさま地面を揺るがす地震を放つ。
この時イリスは、家ごと崩して一網打尽にするつもりだったが、家は思いのほか頑丈で、風化していながらも崩れることはなかった。
しかし代わりに、大量の下っ端たちが雪崩れ込むようにして家々から飛び出し、イリスたちに襲い掛かる。
「これは多いねぇ、流石は敵の本拠地ってところかな?」
「呑気なこと言ってる場合か! 流石にこの量を相手にするのはきついぜ」
皆それぞれボールを構えるものの、下っ端は相当数いる。全て倒すには、時間も労力もかかるだろう。
「ここは分散した方がいいかもね。この広さの街を全員で固まって動いていても非効率的だ。それなら散開して、個々人で動いた方がいい」
「そうね。皆そう簡単にやられはしないだろうし、まずは下っ端の大軍を突っ切って、それからゲーチスを探した方がいいかもしれない」
というわけで方針は決まり、まずは大勢の下っ端片付けることとなった。
「とりあえず道を空ければいいんだろ? イリス、ロキ! お前らも手伝えよ。ぶちかませオニゴーリ、地震!」
「元からそのつもりだったけどね。頼むよディザソル、氷柱落とし!」
イリゼとイリスはそれぞれポケモンを繰り出し、下っ端たちの動きを止める。
「イリゼは相変わらず人使いが荒いなぁ、ボクはこういう荒っぽい作業は苦手なのに……でもまあ、今はそんなこと言ってる場合じゃないよね。マイプリンセス、シャワーズ。ハイドロポンプ」
そしてそこに、ロキのシャワーズが水流を放ち、多数の下っ端を押し飛ばした。だが、まだいたるところに下っ端たちが潜んでいる。
「ディザソル、辻斬り!」
英雄たちのイッシュを救う戦いは、まだ始まったばかりである——
第零幕、これにて終了です。前作の伏線も、今回で回収し終えました。とはいえ、色々詰め込んだせいで内容は保証しかねますが。とりあえず次回から第二節以降に入るのですが、少し注意を。まず次に更新するのは第二節なのですが、その次の更新も第二節とは限りません。簡単に言えば、今までのプラズマ団基地での戦いのように、色々なバトルをオムニバス形式で更新していくのですが、目次にする場合は各節の主役となる人たちのバトルになります。なんだか上手く説明できている気がしませんが、まあ更新された後に目次を見れば分かると思います。そして次回以降は、文字数とか雰囲気とか諸々の関係上、あとがきは総カットです。たぶん白黒の作品では前代未聞です。というわけで次回、第二節以降のバトルとなります。明かされる7Pたちの過去や、英雄たちとの因縁の決着などを、お楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ( No.763 )
- 日時: 2013/03/18 23:04
- 名前: 大光 ◆HynV8xBjBc (ID: lIcPUiXw)
明日の結果次第、ここを見ることが出来なくなる大光です。
今更ながら、ソンブラをメインにした話を書いてくれありがとうございます。そしてソンブラの設定をいじくりまくってすみません。
遂に、プラズマ団との決戦の火蓋が切って落とされましたね。この幕のお終わりは、この物語の......。
そしてプラズマ団の科学力の象徴の一つ、ゲノセクトのお出ましですね。巷では青のボディから初号機と言われてたり、赤くなってシ○ア専用とか言われてますがね。
ジルウェとプラズマ団との関係が明かされましたが、今更思うのですが、あの時の4番目の質問はかなり危なかったですね.....。
何はともあれ、この最終章への戦いは見逃すわけにはいけません。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ( No.764 )
- 日時: 2013/03/19 01:54
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
大光さん
そ、そうですか……急になにやら重大そうなことを宣告され、白黒は戸惑っています。今の時期と以前のコメなどから推察するに、入試関連でしょうか? 恐らく、この返信を見るとすれば明日(というか今日)以降になると思いますが、頑張ってください。僕も読者が減ってしまうのは悲しいので……
ソンブラの話はどこかでやりたい……というより、彼のバトルは書いていて楽しいので、どこかでちゃんとバトルさせたいと思ってたんですよ。設定に関しても無問題です。むしろ、あまり生かせていなくてすみません。
第十七幕は決戦。この決戦の意味は……言わずもがななのですが、まあネタバレになるのでこれ以上は言わないことにします。とりあえずは十七幕の展開をお楽しみに、とだけ言っておきます。
ゲノセクトの登場シーンは、ゲノセクトの存在が明らかになった時に決定しました。ついでにジルウェとの因縁も、その時に決まったものです。まあ、彼はガイアなどとは比べ物にならないくらい活躍がなかったですが……
ありがとうございます。この物語を最後まで読んで頂けるだけで、白黒は満足で。最後まで熱を入れて執筆させて頂きます。
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