二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
- 日時: 2013/04/14 15:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394
今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。
参照をクリックすれば前作に飛びます。
では、英雄達の新しい冒険が始まります……
皆様にお知らせです。
以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
となっています。
皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。
登場人物紹介等
味方side>>28
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624
目次
プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695
第十六幕 錯綜
一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756
第十七幕 決戦
零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕
>>774 >>812 >>818
最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851
2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825
あとがき
>>852
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171
- Re: 38章 イリスvsN Ⅱ ( No.81 )
- 日時: 2011/08/04 21:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
イリスはミクリとのバトルの翌日、Nとともにサザナミタウンを発った。
「ところでイリス。君はプラズマ団を撃退したお礼に優勝賞品となる物を貰ったらしいけど、何を貰ったんだい?」
Nはふと気になり、イリスに聞いてみる。
「タマゴ」
そう言ってイリスはケースに入ったポケモンをタマゴを取り出し、Nに見せる。
「へえ、どんなポケモンが生まれるんだろうね」
「それは生まれてみないと分からないかな。まあ、もうすぐ生まれそうなんだけど」
このタマゴをくれた人が言うに、このタマゴは3番道路に住む育てや夫婦が見つけ、たまたま通りかかったトレーナーに託した。しかしトレーナーは薄情なもので、そのタマゴをすぐに別のトレーナーに託す。そしてそのトレーナーも別のトレーナーにと、回りに回ってその人の下に。そして現在、イリスの下にある。
「わらしべ長者とは違うけど、まあ貰える物は貰っといた方が……」
そこでイリスの言葉は止まる。Nは何事かと思って横を向くと
「タマゴが……」
タマゴの殻が、ピキピキと音をたてて割れ始める。そして
「……生まれた」
イリスは以前にもポケモンのタマゴを孵化させた事があるが、いつ見てもポケモンが生まれる瞬間というのは良いものである。
生まれたポケモンは体がゴツゴツとした岩のようで、尻尾は棘付きの鉄球のような形をしている。そして一番の特徴は長く鋭い角だ。
「ライノスか……」
イリスは以前、ビレッジブリッジでこのポケモンと闘った事がある。正確に言えばこのポケモンを使うトレーナーに、だが。
「……N、お願いがあるんだけど」
「…………………………………………なに?」
Nは描写するのがとても難しい顔で、イリスに返す。間については言及してはいけない。
「僕とバトルしてくれ」
やはりというかなんというか、イリスは早速新たな仲間、ライノスの力を測るべくNとバトルする事となった。
「はあ……やっぱりこうなるのか。まあ、別に構いはしないけど、なんだか釈然としない」
Nは渋々といった感じでボールを取り出し、ポケモンを出す。
「それじゃあ、僕はこのポケモンで行くよ、キルギシア!」
Nが繰り出したのポケモンは、白い下半身と赤い上半身、そして金色の髪という人間に近い姿をしたポケモンだった。しかし、左右に髪と同色の盾がある。
「ドールポケモンのキルギシア、エスパータイプ……ラルトスの進化系?」
イリスは図鑑にラルトスの進化系と載っているのを見て、キルギシアを凝視する。
「接点がほとんどないぞ……僕のラルトスもああなるのか……?」
それは、今後のお楽しみ。
「まあいいや。行くぞ、ライノス」
ライノスはやる気満々という風に地面を蹴る。
「ライノス、毒突き!」
ライノスは毒を帯びた角を突き出し、キルギシアに突っ込んでいく。
「キルギシア、防御だ」
キルギシアは左の盾を正面に配置し、ライノスの毒突きを防御。
「だったらこれでどうだ。ランドバイブル!」
ライノスは地面に角を突き立てて地面を振動させる。その振動は増幅されていき、キルギシアに襲い掛かる。
「キルギシア、重力波!」
しかしキルギシアにはあまりダメージがなく、キルギシアは多大な重力を乗せた波を放ち、ライノスを吹っ飛ばす。
「くっ、でもライノスはそこまで重くないから、重力波のダメージもあまりない。ライノス、ストーンエッジ!」
ライノスは鋭く尖った岩を無数に放ち、キルギシアを攻撃。しかしキルギシアは左右の盾を正面に配置し、ストーンエッジを防御。
「だったら、地面に雷の牙だ!」
ライノスは帯電した牙で地面に噛み付く。Nはその意味不明な行為に一瞬と惑う。
しかし次に瞬間、地面から電撃が放たれ、スパークする。キルギシアもその電撃に巻き込まれる。
「地面を通して電気を伝えたんだよ。どんな技でも使い方を変える事で戦術の幅を広げられる。ライノス、毒突きだ!」
ライノスは雷の牙で怯んでいるキルギシアに突っ込み、毒を帯びた角を突き刺す。上手い位置に突き刺さったので、毒状態になっただろうとイリスは思った。
「キルギシア、マジックコート」
しかしキルギシアは毒状態にはならず、逆にライノスが毒を浴びてしまう。
「マジックコートは状態異常を跳ね返す技さ。キルギシア、シャドーボール!」
キルギシアは目の前にいるライノスに、影の球をぶつけて吹っ飛ばす。だがライノスはまだ戦闘不能ではない。どうやらこのキルギシアは防御に優れてはいても、攻撃系はあまり高くないようだ。
「ライノス、ランドバイブル!」
「キルギシア、バリアー」
ライノスは地面に角を突き立てて地面を振動させ、キルギシアに攻撃するが、キルギシアは自分の周囲にバリアを張ってその威力を減衰させる。
「キルギシア、重力波!」
キルギシアは多大な重力を乗せた波をライノスにぶつけ、吹き飛ばす。毒でのダメージもあり、その攻撃でライノスは戦闘不能となってしまう。
「ライノス!」
イリスはライノスの所へ駆け寄り、ライノスを抱え上げる。
「そのライノス、なかなか強いよ。特に、雷の牙を使った奇襲は、使えると思う」
Nも傍に寄って来て、ライノスを称賛する。
かくして、イリスは新たな仲間。ライノスを手にしたのであった。
終わりが微妙な気がしますが、毎度の事なので置いておきましょう。今回はイリスが新しいポケモン、ライノスをゲットしました。ライノスはサカキも使っていたポケモンです。ちなみに今回出たランドバイブルは自作のオリ技です。>>30をクリックすれば、詳細が載ってますので。では、次回は……たぶんプラズマ団とか出ます。お楽しみに。
- Re: 39章 落とし穴 ( No.82 )
- 日時: 2011/08/05 11:57
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
14番道路。
いくつもの滝が流れ落ちる川が東西に広がっている道路で、その無数の滝が群れを成しているところはまさに絶景である。
しかし流れ落ちる滝の水飛沫が霧となり、このどうろは霞掛かり靄で覆われていることが多い。そのため絶景を見ることは困難なのである。
そしてイリスとNは
『うわぁあああああああ!』
落とし穴に落ちていた。
「痛い……N、大丈夫……?」
「なんとかね……というか、こんな深い落とし穴、誰が作ったんだ?」
「ポケモンじゃないかな。随分と綺麗に掘られた穴だったし、それに……」
イリスとNは正面を見る。そこには、何かに掘られてできたような道がある。
「なんか道できてるし。たぶん、ポケモンの巣か何かだと思う」
「まあ、ここが誰の手で掘られたのかよりも、ここを脱するほうが先決だよね」
そう言ってNは今し方落ちてきた穴を見るが、上る事を諦めた。見ただけで入り組んでるのが分かるし、角度も垂直に近い。
「とりあえず、先に進もうか。もしかしたらどこかに行き着くかもしれない」
という事で、イリスとNは先へと進む事にした。
途中で道が分かれていたり、崖になっていて遠回りしたり、傾斜になっていて転んだりとしたが、イリスとNは見つけた。
出口ではなく、人を。
「レイカさん!?」
「イリスさん……何故ここに?」
そこはいわゆる地底湖という場所で、水は澄んでいてとても綺麗だ。
しかし、そんな事はイリスからすれば二の次だ。
「それはこっちの台詞……いや、そうでもなさそうですね。僕らは14番道路で落とし穴に落ちて、とりあえず出口を探すために歩いたいたんです」
イリスはとりあえず説明する。
「イリスさんもそうなんですか」
「も?」
「はい。私も14番道路に足を踏み入れたら落とし穴に落ちて、気付けばここにいました」
見れば、レイカの着ている白い(正確にはかなり淡く薄い水色)ワンピースは泥で汚れていた。イリス達の服もそうなので、レイカの言っている事は本当だろう。
「……とりあえずは、一緒に行動しましょう。この穴、深いだけじゃなく相当広く入り組んでます。たぶん固まって行動しないと、はぐれたら終わりです」
イリスの提案で、レイカはイリス達とともに行動する事となった。
しばらく歩いていると、どこかから爆発音が聞こえて来た。イリス達は他にも誰かいるのかと音のする方向に向かって走り出す。
「ヨマワル、シャドーボール!」
「ツチニン、シグナルビーム!」
「クチート、ラスターカノン!」
爆発音はポケモンによる戦闘のようで、戦っているのはプラズマ団三人と、一人のトレーナーと思しき少年だった。
プラズマ団三人に対して一人とは分が悪いと思われたが、実のところはそうではなかった。
「アメモース、エクスレイン!」
少年のポケモンは虫・飛行タイプを持つ目玉ポケモンのアメモース。巨大な触角に半円形の目玉模様があり、足があったと思われる部分は四枚の翅となっている。
そのアメモースは三体のポケモンの上を取り、真空の刃を無数に落としてそのポケモン達を切り刻む。
「強い……!」
イリスは思わず呟く。
プラズマ団は自分のポケモンがやられると、一目散に逃げ出した。
「向こうからけしかけてきたけど、大した事なかったな……。……ん?」
そこで少年はイリス達の存在に気付く。
「僕以外にも人がいたんだ……あ、僕はデインっていいます。よろしく」
デインは赤みがかった茶髪に碧眼で、大人しい感じの少年だった。
「僕はイリスです。あなたも、穴に落ちてここに?」
「うん、14番道路を歩いてたら、急に落とし穴に落ちて、気付いたらここにいたんだ。とりあえず先に進んでいたら、さっきの人達を発見して、絡まれて、って感じかな」
デインはここまでの経緯を教えてくれる。それでどうやら14番道路にはいくつも落とし穴があり、ここに繋がっているのだろうと推測する。
「だとすると、これは人工的なものかな……穴自体はポケモンが掘ったっぽいけど、それを指示したのは人間。つまり僕らがここに落ちたのも人為的な要因があるのか……?」
イリスがブツブツと呟きながら考えていると、突然この地下洞窟が揺れ始めた。
『!?』
そしてイリス達がいた場所の地面が隆起し、イリスとデイン、Nとレイカに分断してしまった。
「……これはもう、プラズマ団の仕業で決定だな」
イリスは結論を出した。分断とかされれば、流石に人的な事だと思ってしまうものだ。
「さて、だとするとプラズマ団が出入りしてる出入口がどこかにあるはず。とりあえず、それを探さないとな」
面倒な事になった、とイリスは思いつつ、歩き出す。
分断後、イリスは番号を交換しておいたレイカとライブキャスターで連絡し合い(ちなみにNは持っていない)出口を探しつつ合流、出口を見つけたら連絡を入れる、という事にした。
「さて、それじゃあ探しましょうか、デインさん」
「……こういうのは嫌なんだけどな……」
デインはいまいち乗り気ではなかった。
「あ……向こうの作戦も遂に決行、って感じですかね」
見れば、前方に幾人ものプラズマ団の下っ端が待ち構えている。
「とりあえず、あいつらを蹴散らさなきゃですね」
「そうだね。それじゃあやろうか、イリス君」
なんだかデインのテンションが上がっている。どうやらデインは、バトル好きらしい。
なにはともあえれ、プラズマ団作、地下洞窟迷宮、通称デプスラビリンスでの戦いが始まった。
今回はのーむさんのオリキャラ、デインが登場しました。のーむさん、キャラ崩壊などの不備があればお申し付けください。では、次回はデプスラビリンスでの戦いです。デプスラビリンスはDPの地下通路を想像していただければ結構です。では、次回もお楽しみに。
- Re: 40章 掘削 ( No.83 )
- 日時: 2011/08/06 09:42
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
Nとレイカはイリス達と分断され、別ルートから出口を探す事となった。
「それにしても……どれだけ広いんでしょうね、この洞窟」
「どれだけ広いかは分かりませんが、相当広いはずです。それに、相当な時間がかかっているとも思うのですが……」
レイカの語尾がやや弱くなるが、すぐに言葉を続ける。
「たぶんこの洞窟は短期的に掘られたものです。14番道路にここへ繋がる穴がいくつも掘られているにも関わらず、今まで14番道路で行方不明といった感じの奇妙な情報が全くありませんでしたから。恐らくは何匹もの掘削用ポケモンや機械などを使って、掘り進めていったものだと思われます」
Nはレイカと推理力にただただ感心した。普通のトレーナーという感じではなさそうだ。
「でも……いくら戦力が不明のプラズマ団でも、こんなに広大な地下洞窟を掘り進めるほどの人員とポケモンがいるものなのか……」
ちなみに現在のプラズマ団員でNが知っている者はいない。Nは一年前にプラズマ団の城に集結させていたのと、各地で戦いを起こしたプラズマ団しか知らず、その者達も国際警察に逮捕されている。
なのでNは現在のプラズマ団の戦力を知らないわけで、ゲーチスの事だから恐らく前のプラズマ団よりも戦力が多いと思っているのだが、それでもこの地下洞窟を短期間で掘り進めるほどの人員がいるものなのか。
「いるよー」
その時、前方から声が聞こえてきた。
「あたし達の人数はフォレスがいきなり言い出した掘削作業なんかじゃ、一割足らずの人員で足りるくらいいるんだよー」
その声の主は赤く長いポニーテールに、淡いピンク色の簡素な浴衣を着て、背中に差した団扇にはプラズマ団の紋章が入っている少女。
「知らない人もいるかもだから、一応名乗るよー。あたしはフレイ、7P(セヴンプラズマ)だよー」
眠たげな表情で、無気力な雰囲気を出しながら、脱力した声で、フレイは名乗りを上げる。
「……こんな所で7Pの当たるなんてね……つまり君が、僕らと戦うのかな?」
「んー。まあ、正解だけど言葉に出てない方は不正解だから半分正解って感じかなー?」
「……?」
フレイの言葉に、Nは疑問顔となる。
「あたしは自分のポケモンを使ってバトる事はあんまりないんだよねー。だから今回、君達の相手をするのはこのポケモンだよー」
言うとフレイは地面に寝転がったまま指をパチンと鳴らす。すると地響きを起こしながら一体のポケモンが脇道から現れる。
「君達の相手はこのドサイドンだよー。じゃ、頑張ってねー」
Nとレイカが7P、フレイと遭遇している頃、イリスとデインは
「ライノス、雷の牙!」
「アメモース、怪しい風」
下っ端軍団を相手にしていた。
「下っ端は下っ端でも、寄って集って来ると、厄介なもんだね……」
フレイと違って、こちらのプラズマ団は質より量の精神で向かってきている。二人という少人数では、確かに数に物を言わせて戦うのがベストな選択かもしれない。
イリスがそう思っていたその時
「ったく、こんなガキ二人に何を手こずってんだか。これだから下っ端はよ」
前方から声がし、どんどん近づいていく。
「よう。前にも会ったが、初めての奴がいるから自己紹介をしてやるぜ。俺はフォレス、7Pだ」
緑色の髪に闇に紛れるような漆黒のコート、その下は迷彩柄の軍服のような格好。そしてベルトには、プラズマ団の紋章がある。
「……さて、と。下っ端があまりにも役立たずなもんだから、俺が直々にお前らとやってやるぜ。俺としてはそこの帽子被ってる方をぶちのめしたいが、後か先かは選ばせてやる」
どうやらフォレスの中では、イリスとデイン、両方倒す事が前提となっているようだ。
「さあ、どっちだ?」
フォレスは急かすように言い、イリスとデインは目配せし、そして
「なら、僕が先だ」
先に出たのは、デインだった。
「勝負方式は二対二、ルールはそれだけだ。出て来い、サンドリル!」
フォレスが繰り出したのは黄色く巨大なネズミのようなポケモンで、頭には茶色いトゲトゲが無数に生えていて、両手はドリルのなっている。
「ドリルポケモンのサンドリル、地面タイプ……デインさん、きっと強敵ですよ」
「構わないよ。敵が強くなきゃ、バトルだって面白くないしね。さあ頼むよ、ランクルス!」
デインが繰り出したのはジェル状の物質に包まれた胎児のようなポケモン。増幅ポケモンのランクルスだ。
「先攻はもらうぞ。サンドリル、ドリルライナー!」
サンドリルは両手のドリルを構え、ランクルスに向かって物凄い勢いで突撃する。
「ランクルス、サイコキネシス!」
ランクルスはそんなサンドリルの動きを、念動力で止める。そしてそのまま持ち上げ、地面に叩きつけた。
「続けて気合球!」
さらにランクルスは気合を込めた球体を作り出し、サンドリルに向けて放つ。球体はサンドリルに直撃し、砂煙を巻き上げる。
「やったのか……?」
イリスは思わず呟き、砂煙が舞う方向を凝視する。やがて砂煙は晴れ、そこにはサンドリルが
「!? いない……!?」
そう、そこにいるはずのサンドリルは影も形もなかった。そして
「サンドリル、メタルクロー!」
サンドリルはランクルスの後から地面を突き破って現れ、鋼鉄のように硬化した爪——というかドリルでランクルスを切り裂く。
「俺のサンドリルはプラズマ団随一の掘削力を誇るポケモンだ。大規模掘削だろうと小規模掘削だろうと何でも御座れ。そしてこいつは——」
フォレスは一拍置き、そして
「この地下迷宮、デプスラビリンスの半分を一匹で掘り進んだポケモンだ!」
今回はフレイとフォレスが登場です。フレイはまだバトりませんが、代わりにフォレスが戦いました。サンドリルはサンドパンの進化系で、非公式のポケモンです。防御が高いのですが、その分特防はそんなに高くないので、ランクルスとのバトルはやや分が悪いか?いや、別にフォレスの肩を持っているわけではありません。では、次回もお楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 オリキャラ・オリ技、募集 ( No.84 )
- 日時: 2011/08/06 19:36
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
サカキ・男
容姿:短く刈った髪にスーツ姿の男性。目付きが悪い。
性格:口調はやや乱暴で、どこか黒幕的なオーラが出ている。昔とある一群を率いていた事があるらしい。
手持ちポケモン
ライノス・♂
技:角で突く、砂嵐、復讐、ロックブラスト
特性:避雷針
ガレキダマ・♂
技・岩雪崩、サンドソニック、火炎車、奮い立てる
特性:頑丈
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 オリキャラ・オリ技、募集 ( No.85 )
- 日時: 2011/08/06 12:50
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
デンジ・男
容姿:髪はやや暗い黄色でぼさぼさだが、顔は精悍な顔立ちで結構格好良い。黒いTシャツの上に青色の上着を着て、黒いズボンを履き、腰にはチェーンが付けてある。
性格:基本的にはクールだがバトル絡みになると熱い面を見せる。電子工学が趣味。シンオウ地方のジムリーダーを勤めている。
手持ちポケモン
スミロドン・♂
技:シャドークロー、マッハボルト、炎の牙、ダイヤブラスト
特性:静電気
ボルトック・♂
技:帯電、辻斬り、ラスターカノン、十万ボルト
特性:避雷針
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