二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
- 日時: 2013/04/14 15:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394
今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。
参照をクリックすれば前作に飛びます。
では、英雄達の新しい冒険が始まります……
皆様にお知らせです。
以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
となっています。
皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。
登場人物紹介等
味方side>>28
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624
目次
プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695
第十六幕 錯綜
一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756
第十七幕 決戦
零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕
>>774 >>812 >>818
最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851
2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825
あとがき
>>852
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171
- Re: 484章 火山 ( No.705 )
- 日時: 2013/02/21 02:45
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: 0aJKRWW2)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
現れたのは、胴の短いトカゲのような姿のポケモン。溶岩のような体色を持ち、体の各所には金属の装甲、十字の爪を地面に喰い込ませ、こちらを睨み付けている。
火口ポケモン、ヒードラン。テツカブリの進化系であり、リバースマウンテンに住まう、伝説で語られてもおかしくないような力を持つポケモンだ。
「これが、父さんのエース……」
「おうよ。こいつは俺たちが今バトルをしているこの場所で出会ったポケモンだ。懐かしいぜ。俺がこの部屋にあった置き石を蹴り飛ばしたら、ゴキブロスみてぇに這い出てくんだもんな」
「ゴキブロス……」
イリゼの蛮行も大概だが、その例えもどうなのだろう。いや、確かに言われてみれば、ヒードランはゴキブロスと似ていなくもないが。
「まぁ、それから一悶着というか、一戦を交えたというか、なんやかんやあって、今は俺の、最大の相棒だ。そんじょそこらのヒードランと一緒にすんなよ」
イリゼの目つきが鋭くなる。同時にヒードランも姿勢を少し屈め、唸り声をあげ始めた。
それを見てイリスは、リーテイルに耳打ちする。
「……リーテイル、気を悪くしたらごめん。でも君じゃヒードランにはたぶん勝てない。炎と鋼の複合タイプなんて、君の天敵みたいものだ。相性が悪すぎる」
イリスの言う通り、リーテイルはヒードランと絶望的に相性が悪い。ヒードランは炎技でリーテイルの弱点を突けるだけでなく、リーテイルの技はすべてヒードランに対して半減以下に抑えられてしまうので、決定打に乏しすぎる。恐らくほとんどダメージは与えられないだろう。
「だから、捨て駒みたいで悪いけど、負ける前提で戦って、少しでもヒードランを削ってくれ。その後は、君の先輩がなんとかしてくれる。本当に悪いんだけど、頼めるかな」
イリスの言葉にリーテイルは、静かに頷く。
「……ありがとう。じゃあ行くよ、リーテイル。リーフブレード!」
リーテイルは尻尾に葉っぱを構え、高速で飛行しヒードランを切り裂く。
しかし威力は四分の一。ヒードランはほとんどダメージを受けていない。
「次はエアスラッシュだ!」
今度は後ろに回り、背中の葉っぱを羽ばたかせて空気の刃を無数に飛ばす。ヒードランは切り刻まれるが、これも威力半減で、ダメージは少ない。
「ドラゴンビート!」
続けてリーテイルは龍の鼓動の如き咆哮を放つ。この咆哮もヒードランに直撃するが、半減されてしまう。
「終いか? だったら次はこっちから行くぞ。ヒードラン、マグマアクセル!」
突如、ヒードランは激しい炎——否、超高温の溶岩、マグマに身を包み、高速でリーテイルへと突撃する。
「リーテイル、回避だ!」
リーテイルは上昇してヒードランの突撃を回避するが、
「それで避けたつもりか!? ヒードラン、追いかけろ!」
ヒードランは爪を喰い込ませながら壁を登り、上へ上へと逃げるリーテイルを追う。
この部屋はドーム状になっており、天井が高い。しかし頂点に近づくにつれ地面と平行な面積は狭くなっていき、いずれリーテイルは逃げ道を失ってしまう。
「その前になんとかヒードランを止めないと……リーテイル、ドラゴンビート!」
リーテイルは振り向き、龍の音波を発射。ヒードランに直撃させるが、ヒードランは構わず壁を登り続ける。減速すらしない。
「くっ、だったら急降下だ!」
袋小路に入り込む前に、リーテイルは急降下してヒードランを振り切ろうとするが、
「逃がさねぇよ! ヒードラン、加速だ!」
ヒードランは壁を蹴り、落下するようにしてリーテイルを追いかける。壁を蹴った勢いを考慮しても、そのスピードは先ほどよりも速い。
しかしギリギリ、リーテイルはヒードランから逃げおおせることが出来た。
「よし、いいぞリーテイル。エアスラッシュだ!」
地面に激突したヒードラン目掛け、リーテイルは空気の刃を飛ばして切り刻む。
「マグマアクセル!」
だが当然、ヒードランへのダメージは少ない。ヒードランは再びマグマを身に纏い、加速しながらリーテイルへと突っ込む。
「上に逃げればまた追い込まれるか……リーテイル、ヒードランの上を通過するんだ!」
リーテイルは高度を上げると、高さこそ違うがヒードランが向かってくる方向に対して一直線に飛ぶ。
ヒードランは四足歩行、それも這いつくばるような姿勢なので、真上に対しては攻撃が不可能だ。なのでリーテイルはヒードランの真上を通過することで、安全にマグマアクセルを回避する。
「ちょこまか逃げやがるな。だったらヒードラン、スターダスト!」
急停止してたヒードランは、部屋を震撼させるような咆哮をげる。すると天井から無数の鋼鉄が隕石の如く降り注いだ。
「リーテイル、とにかく回避だ! かわし切れないものはリーフブレードで切り裂け!」
隕石は標的を定めず、無差別に落下してくる。あるものは地面に埋まり、あるものは壁に突き刺さり、あるものはリーテイルに落ちていくが、リーテイルは持ち前のスピードでかわし、尻尾の葉っぱで切り裂くことでノーダメージでやり過ごす。
「それでかわしたつもりかよ。ヒードラン、ソーラービームだ!」
今度は太陽光を吸収した光る光線を発射するが、リーテイルはこれも回避する。直線的な攻撃なら軌道は読みやすく、回避も容易い。しかし、
光線は壁や地面に埋まった鋼鉄の隕石に反射され、リーテイルを背後から襲った。
「っ!? リーテイル!」
予想だにせぬ不意討ちに、威力が四分の一にも関わらずリーテイルは大きく態勢を崩してしまう。
「そこだ! マグマアクセル!」
そしてその隙を狙い、ヒードランが特攻。スピードはさらに上がっており、リーテイルでもかわすは難しそうだ。態勢が崩れた状態となればなおさらである。
「くっ、それでも当たるわけにはいかない。リーテイル、かわすんだ!」
態勢を崩しながらもなんとか上昇して逃げようとするリーテイル。だが完全にかわすことはできず、少しだけ掠るように攻撃を受けてしまった。
「浅いか……」
掠っただけではあるが、リーテイルへのダメージは大きい。弱点を突かれたこともそうだが、それだけヒードランの攻撃力は高いのだろう。
「そろそろリーテイルも限界か。こうなったら、せめて大技をぶつけて散ろう、リーテイル」
イリスの言葉に頷き、リーテイルは急上昇。背中の葉っぱを強く羽ばたかせ、空気の渦と、葉っぱを発生させる。
「リーテイル、リーフストーム!」
直後、大量の葉っぱを含む嵐の如き大竜巻がヒードランへと放たれる。特性、深緑で強化されたリーフストームの威力は相当なものだ。しかし、
「迎え撃て、ヒードラン!」
ヒードランも大きく咆号し、自身の周囲に溶岩の渦を発生させる。そして、
「マグマストーム!」
ヒードランもリーフストームのように、嵐のような大竜巻を放った。しかしヒードランの放つ嵐が含むのは鋭利な植物ではなく、燃え滾る溶岩、灼熱のマグマである。
リーフストームとマグマストーム、二つの嵐が激しくぶつかり合うが、勝敗は目に見えている。マグマストームがリーフストームを飲み込み、そのままリーテイルに襲い掛かった。
「リーテイル!」
マグマの嵐に飲み込まれ、リーテイルは地面に叩きつけられる。全身が真っ黒に焦げており、とても戦える状態ではない。戦闘不能だ。
「ありがとうリーテイル、戻って。後は任せるんだ」
イリスはリーテイルをボールに戻す。そして最後に残った、否、最後まで残しておいたモンスターボールを、手に取った。
「さあ、後は君だけが頼り……いや、違うな。頼るんじゃなくて、一緒に戦うのか。だからお願いかな。そういうわけで、君の後輩の分も頑張ってくれ。一緒に、父さんを超えよう。ヒードランが父さんのエースで相棒なら、僕の最大のパートナーは君なんだ。行くよ、相棒——」
今まで乗り越えてきた数々のバトル。挫折も敗北もあったが、それ以上の成長や勝利もあった。一時は離れていたこともあったが、ほとんどの時を共に過ごした。イリスの始まりのポケモンにして、最高のポケモン。それが今、呼び出される——
「——ダイケンキ!」
イリゼ戦その八。結局決着しなかったです。それはともかく、今回の終わり、シロナ戦と同じじゃないですか? いやいいんですけどね、イリゼがヒードランを出す場面と対比させただけですから。それはそうと、イリゼのエースはヒードランです。このバトルが終わったらトレーナー紹介を書くつもりなのでいずれ分かる事ですが、いつか出て来たテツカブリとは別個体です。あれが進化したわけではないですよ。白黒は専用技が格好良いのと、炎と鋼の複合タイプということでヒードランは結構好きなんですけど、巷ではゴキブロスと言われているらしいですね。いや、図鑑の説明とか見た目とか、そう言われても仕方ないとこもありますけど、ゴキブロスはないでしょう。しかもアルタイル・シリウス、ベガで出て来ましたしね、本物のゴキブロス。あれってどっちが先なんでしょう。ともあれイリゼ戦もいよいよ大詰め、それぞれのエースが出揃いました。いよいよ次回は親子対決、決着です。それではお楽しみに。
- Re: 485章 爆発 ( No.706 )
- 日時: 2013/02/21 16:47
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: 0aJKRWW2)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
イリスの最後のポケモンは、エース、ダイケンキ。
ダイケンキは場に出ると、照りつける太陽をものともせず、貫禄ある威風堂々とした立ち姿で咆号する。
「……別に無理してダイケンキを出す必要はなかったんだぜ? 今は日差しが強い。水技は半減され、こっちにはソーラービームもある。ズルズキンとかの方がよかったんじゃねぇの?」
「いらない世話だよ。最初から決めてたんだ、父さんを倒すのはダイケンキだってね」
「……そうか」
存外あっさりイリゼは引いた。しかし目つきは鋭く、睨み付けるような視線をイリゼとダイケンキに向ける。
「ヒードラン、マグマアクセル!」
ヒードランも雄叫びをあげると、マグマを纏ってダイケンキへと特攻をかける。
マグマアクセルは攻撃するたびに二分の一の確率で素早さを上昇させる技だ。なので今のヒードランのスピードは、かなり上がっている。
「迎え撃て! ダイケンキ、シェルブレード!」
ダイケンキもアシガタナを抜き、二刀流のシェルブレードで迎え撃つが、マグマアクセルは日照りで威力が上がっているのに対し、シェルブレードは逆に威力が落ちてしまっている。なのでヒードランは容易くシェルブレードを突っ切り、ダイケンキに激突した。
「やっぱダメか……ダイケンキ、もう一度シェルブレード! ヒードランを振り払え!」
ダイケンキは再びアシガタナを振るってヒードランを切り裂き、引き剥がす。
シェルブレードはヒードランに効果抜群だが、日照りで威力は半減され、ダメージは等倍レベルに抑えられてしまっている。
「その程度の攻撃じゃ、何発ぶち込もうとヒードランは倒せねぇぞ! ヒードラン、ソーラービーム!」
「かわしてシェルブレード!」
ヒードランは太陽光を吸収し、輝く光線を発射。だがダイケンキは身を屈めて光線を回避し、アシガタナを構える。しかし、
「おいおい、忘れたのか? それじゃぁかわせねぇよ」
発射された光線は壁に埋め込まれた鋼鉄の隕石に当たり反射。再びダイケンキに襲い掛かる——
「聞こえなかった? 僕がダイケンキに指示したのはシェルブレードだよ?」
——直前にダイケンキは振り返り、アシガタナでソーラービームをさらに反射。光線は別の隕石に当たってさらに反射し、ヒードランの顔面に直撃した。
「っ!?」
流石のイリゼも、驚きを隠せない。反射を利用したヒードランのソーラービームが、さらに反射されて返されるとは、思ってもいなかったのだろう。
「……相手の戦術すらも利用するかよ。やるじぇねぇか。こいつの光線の反射角をたった一回で見抜いたのも、お前が初めてだ」
「それはいいね。最初の一人っていうのは、気分がいいよ」
「言ってろ……ヒードラン、スターダスト!」
ヒードランは咆哮し、天井から鋼鉄の隕石を無数に降り注ぐ。リーテイルと違い、ダイケンキではこの大量の隕石を回避するのは難しいが、
「吹雪!」
ダイケンキは頭上に向けて猛吹雪を放ち、落下する隕石を逆戻りさせてすべて天井に埋め込んでしまう。
「反射物のセット妨害にも抜かりなし、か。だったらゴリ押させてもらうぜ。ヒードラン、マグマアクセル!」
マグマを身に纏ったヒードランは再び特攻をかける。
「メガホーンだ!」
ダイケンキも勢いよく角を突き出し、ヒードランをぶつかり合う。しかし虫技のメガホーンでは、日照りで攻撃力の上がったマグマアクセルには敵わず、弾かれてしまう。
「そこだ! ソーラービーム!」
そしてヒードランは、ダイケンキの態勢が崩れた隙を狙って太陽光を凝縮した光線を発射。ダイケンキを吹き飛ばした。
「しまった……ダイケンキ!」
効果抜群の攻撃を受け、大ダメージを負ったダイケンキだが、まだ戦闘不能ではない。
「ダイケンキ、シェルブレード!」
二刀流のアシガタナに水のエネルギーを纏わせ、ダイケンキはヒードランに斬りかかる。
「突破だ! マグマアクセル!」
対するヒードランは、真っ向からシェルブレードに突っ込み、ダイケンキを押し返した。
「くっ、吹雪だ!」
交代しながらもダイケンキは猛吹雪を放って反撃するが、ヒードランへのダメージは薄い。
「メガホーン!」
続けて角を構えて突撃。ヒードランを一突きするも、やはりダメージは少ない。
「どうした、その程度か。ヒードラン、ソーラービーム!」
「跳ね返せ!」
ヒードランは輝く光線を発射するも、アシガタナと隕石に反射されてヒードランに返って来るだけだった。
「やっぱ普通に撃っても当たんねぇか。だったらヒードラン、スターダスト! 前方射出!」
ヒードランが雄叫びをあげると、今度は天井からではなく、ヒードランの周囲から鋼鉄の隕石が無数に発射された。その数は相当多く、一度に何発も連射している。
「ダイケンキ、シェルブレードで迎え撃て!」
ダイケンキも二刀流のシェルブレードで隕石を斬り落とし、受け流し、弾き返す。
そんな状況がいつまでも続くが、ダイケンキが少しずつ押され始めた。
やはり、晴れで水技の威力が半減しているのが痛い。元々ダイケンキの覚えている技はヒードランにダメージを与えにくいのだ。そこに唯一決定打となる水技が半減されてしまえば、まともに削る事すらできない。
だがそれは、ヒードランが出た時から分かっていた事。ただ勝ちたいのであれば、ここはズルズキンを出すべきだ。なのにイリスはそれをしなかった。なぜなら、
「それはただ勝つだけだ。僕は自分の意志を貫いた上で、父さんに勝つ、父さんを超えるんだ。そのためには、ダイケンキと一緒に勝たなければ意味がないんだ!」
「そういうのに固執し過ぎるのは危険な思想だがな。しかし……その言やよし。いいぜ、お前の心意気、信念、真実……まぁなんでもいいが、お前の全てをぶつけてこい。俺も、持てる力を超過するくらい、全力を出して迎え撃ってやる!」
ヒードランの攻撃が止み、ダイケンキもアシガタナを降ろす。ヒードランはリーテイル戦からほとんど変わらぬ佇まいだが、ダイケンキは見て割るほど疲れが溜まっており、消耗している。
「いつもの俺なら、この状況で相手をここまで追い込めば勝利を確信する。だが、今の相手は俺のせがれだ。敗北を勝利に変えてきたような奴だ。だから俺は一切手加減も火加減もしねぇぜ。ヒードラン、マグマストーム!」
ヒードランは咆哮し、マグマの嵐を呼び起こす。炎の渦ならぬ溶岩の渦は一直線にダイケンキへと向かっていき、飲み込まんとする。
「あれは生半可な攻撃じゃ相殺どころか減衰もできない。ダイケンキ、思い切り行くよ、ハイドロカノン!」
ダイケンキも巨大な水の弾丸を生成し、自身を銃身に見立て、発射する。
溶岩の嵐と水の弾丸がぶつかり合うが、決着はあっさりしたものだった。
嵐が弾丸を飲み込み、そのままダイケンキに襲い掛かる。
「ぐっ、ダイケンキ……!」
熱風がトレーナーのところにまで来て、イリスは思わず腕で顔を覆う。そしてその熱風の発生源は、今もなおダイケンキを攻撃し続けていた。
マグマストームは威力もさることながら、ダメージが継続するのが特徴だ。交代もできず、溶岩の渦でいつまでもダメージを受ける。それが、マグマストームの恐ろしさである。
「マグマアクセル!」
さらにヒードランはマグマを纏い、嵐に飲み込まれたダイケンキへと突貫。追撃をかける。マグマストームを受け、体力も残り僅かなダイケンキにとどめを刺すつもりなのだろう。
「ダイケンキ、シェルブレード! ヒードランを跳ね上げろ!」
だがダイケンキも負けてはいない。特性、激流により巨大化した水エネルギーを纏うアシガタナで、突っ込んで来るヒードランの勢いを利用し、そのまま上へと跳ね上げた。しかもその先は、カンカーンが特性、日照りで打ち上げた擬似太陽。
「なにっ……ヒードラン!」
ヒードランは擬似太陽に突っ込み、そのまま落ちて来なくなる。ヒードランの特性は貰い火なので、ダメージはないが、この時イリゼは嫌な予感がしていた。
そして、その予感は的中する。
「ダイケンキ、真上に向けて、ありったけの水量でハイドロカノン!」
そこにダイケンキのハイドロカノンが発射される。それも激流による水量の増加があり、相当な水が圧縮された巨大な水の砲弾だ。それが、擬似太陽に撃ち込まれた。
「行っけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
砲弾は太陽に着弾した。一瞬の静寂が、この場を支配する。
刹那、部屋は光に包まれる——
『っ——!』
ズガアァァァァァンッ!
——そして、リバースマウンテンは震撼した。
イリゼ戦その九。またまた決着せず。どうにもキーが乗ると、冗長に書いてしまうのが白黒の欠点ですね。そういえば白黒の学校では高校の前期入試だかなんだかで、昨日と今日は登校禁止令がだされていました。高校入試のシステムも変わったんですねぇ……まぁ、今の僕には関係ないですけど。ともあれ親子対決の決着はまたも次回に持ち越し、イリゼ戦その十に続きます。大爆発に巻き込まれたヒードラン、そして追い詰められたダイケンキの行方は如何に。次回もお楽しみに。
- Re: 468章 超越 ( No.707 )
- 日時: 2013/02/22 15:18
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: u.mhi.ZN)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
水蒸気爆発という現象がある。
これは大雑把に言うと、超高温の物体と水が接触すると、大爆発を引き起こすという現象だ。
普通のポケモンでは水蒸気爆発を起こすほどの高熱と、それに見合うだけの水量を用意することができないので、まずバトルでは起こりえない現象だが、今回はポケモンの質が違う。イリゼのカンカーンが打ち上げた擬似太陽は、小型というだけで、性能だけなら本物の太陽と遜色のないようなものであり、ダイケンキの発射するハイドロカノンも、相当な水量が圧縮された一級品の技。このダイケンキと同じ威力のハイドロカノンを放てるポケモンは、そういないだろう。
そんな、通常では起こりえない超高性能すぎるポケモンたちによる二つの条件が整うことで、ハードマウンテンの最深部では、大爆発が引き起こされたのだった——
白い爆煙立ち込め、が決して広いとはいえない部屋に充満する。よってダイケンキの姿もヒードランの姿も見えなくなったが、そのうちドサッという何かが地面に落ちたような音が聞こえてきた。
やがて煙が晴れると、そこには爆発前後で変わらぬ姿のダイケンキと、全身がズタボロになったヒードランの姿があった。
「ちっ、くそったれが……マグマアクセルの勢いを利用してヒードランを跳ね上げ、あろうことか爆発に巻き込むたぁ、なんて発送してやがる……!」
イリゼは歯噛みする。今の爆発で擬似太陽も消滅してしまい、圧倒的に有利だったはずのヒードランはたった一発のハイドロカノンで形勢逆転されてしまったことになる。
「爆発に巻き込んだのは少し悪い気がしないでもないけど、こうでもしなきゃ僕らに勝つ見込みがなかったのも事実だ。悪く思わないでよ。それじゃあダイケンキ、シェルブレードだ!」
ダイケンキは二刀流のアシガタナを構え、鋭利な水のエネルギーを纏ってヒードランへと斬りかかる。
「日照りがなくなった今、真正面からぶつかっても勝ち目はねぇ。ヒードラン、四方八方からマグマアクセルだ!」
ヒードランもダイケンキに突っ込み、一度はシェルブレードと競り合い、押し負けるが、すぐに身を翻して壁をよじ登り、側面からダイケンキに突撃する。するとまたすぐさま身を退いて今度は背後から。そんなスピードを生かした多方向からの攻撃を、ヒードランは幾度も繰り返す。
「くっ、ダイケンキ、全方向に吹雪だ!」
ダイケンキも凍てつく猛吹雪を四方八方、全方向に向けて放つが、ヒードランはそれを突っ切って激突。その勢いは止まらない。
「やっぱ吹雪じゃダメか。だったらダイケンキ、ヒードランが突っ込んできたところにシェルブレード!」
ダイケンキは一振りのアシガタナで、ヒードランの突撃に対して身構える。
そしてヒードランが突っ込んできたその時、ダイケンキもシェルブレードを振るい、ヒードランと激しくせめぎ合った。
(……あれ?)
イリスはこの時、ふと思った。ヒードランの違和感を。
(このヒードラン、なんで避けないんだ……?)
ヒードランは今、マグマアクセルの連発でかなり素早さが上がっているはずだ。だったら迎撃のためのシェルブレードをかわして攻撃することもできるはず。しかし、ヒードランはそれをしない。
(もしかして……いや、まさか。でも父さんのポケモンだ、そういう可能性も否定はできない……試してみるか)
イリスが決心した瞬間、ダイケンキがヒードランに押し勝ち、ヒードランは数歩後退する。
「ヒードラン、スターダスト!」
「上だ! 吹雪!」
ヒードランは咆哮し、鋼鉄の隕石を無数に降り注ぐが、ダイケンキが上空に向けて放った吹雪で、隕石はすべて天井に埋め込まれてしまう。
「ソーラービーム……は、隙がデカすぎるか。だったらこれしかねぇ。マグマアクセル!」
またもマグマを纏い、ヒードランは真正面からダイケンキへと突撃する。そして、
「ダイケンキ、ハイドロカノン!」
ダイケンキも真正面から、巨大な水の砲弾を発射した。
マグマに身を包んだヒードランと、激流の砲弾が激しくぶつかり合うが、勝敗は目に見えている。ヒードランがハイドロカノンに打ち負かされ、吹っ飛ばされた。
「ヒードラン!」
ヒードランは勢いよく壁に激突し、めり込んだ。だがすぐに抜け出して地面に降り、態勢を立て直す。
「やっぱりか」
そしてイリスは、今の一合でヒードランに対して抱いていた違和感の正体、それが確信に至った。
イリスはゆっくりと口を開く。
「見つけたよ、父さん。そのヒードランの弱点。そのヒードランは……まっすぐにしか攻撃できないんだね」
「…………」
イリスの言葉に、イリゼは押し黙る。正解、ということなのだろう。
「思い返してみれば、そのヒードランは今まで、まっすぐの軌道でしか攻撃してこなかった。反射とか、多角的とか、そういう攻撃はあったけど、それでも突き詰めれば直線のみの軌道だ。軌道そのものが曲がったりはしない。特にマグマアクセルは、一度スピードに乗っちゃえば、標的に当たるまでは軌道が修正できない。違うかな?」
「……いんや、正解だよ。この上なくな。確かに、俺のヒードランはまっすぐにしか攻撃ができねぇ」
だがな、とイリゼは続ける。
「勘違いして欲しくねぇのは、それはこいつが未熟だからじゃねぇ。こいつの性分なんだ。どうもこいつは攻撃を途中で曲げるのが嫌いみたいでな、攻撃を始めたら一度止まるまでその軌道を変えたがらねぇ……理論上は、途中で曲げることもできるはずなんだが、俺のヒードランはそれをしない。そんな奴なんだ」
軌道を曲げなくても十分強いしな、とイリゼは締め括る。
確かに、日照りがあったとはいえ、真正面から突っ込んで来るだけでもヒードランは十分強かった。現に日照りがなくなった今でも、ヒードランはダイケンキと互角の勝負をしている。
「……だが、そろそろヒードランも限界か。このままバトルが長引くのはこっちが不利だ。そろそろ終いにしようじゃねぇの。ヒードラン、遠慮はいらねぇ。全身全霊、最大火力の大技をぶちかますぞ!」
するとヒードランは周囲に溶岩の渦を巻き起こす。その渦は今まで見たどの技よりも熱く、強大であった。
「ダイケンキ、僕らも行こう。こっちだって根競べになっても嬉しくはない。この一撃にすべてを賭ける、この一撃で決めて、見せつけるんだ。僕らの力を、父さんに!」
そしてダイケンキは自身で生成するだけでなく、周囲の水分も集め、目の前に水の砲弾を作り出す。
「行くぞイリス。俺たちのすべてをぶつけてやる。だからお前の力、見せてみろ!」
「うん、父さん。言われなくても、見せてあげるよ。僕と、僕の仲間の力を!」
「ヒードラン、マグマストーム!」
「ダイケンキ、ハイドロカノン!」
ヒードランが放つのは、マグマの嵐。熱風を巻き起こしながら、荒々しく吹き荒ぶ灼熱の嵐。
ダイケンキが放つのは、激流の砲弾。ありったけの水を集め、圧縮された巨大な水の砲弾。
二つの大技がぶつかり合い、せめぎ合う。その激しさは、嵐と砲弾の周りで幾度と爆発が起きるほどだ。
嵐は砲弾を少しずつ飲み込んでいくが、砲弾は消えず、嵐の中を少しずつ進んでる。
「ダイケンキ……!」
「ヒードラン……!」
イリスもイリゼも、もはやまともに声を出すことすらできない。それほど両者の力は途轍もないものであり、しかしそれでも二人とも自分のパートナーの名を口にするほど、強い意志が存在していることの証左でもあった。
拮抗していた嵐と砲弾だが、遂にそのバランスも崩れる。
「——ダイケンキ!」
激流の砲弾が、マグマの嵐を突き破った。
灼熱の嵐は雲散霧消し、水の砲弾がヒードランを飲み込み、貫く。
「ヒードラン!」
そして、火山に座するものは、たゆたう強大な水の力に、敗北したのであった。
イリゼ戦、決着です。長かった……ただそれだけです。遂に、イリスはイリゼを倒しました。こういう時、イリスとダイケンキは必ずハイドロカノンで決めますが、正直この技を描写するのが一番きついです。なんたってこういう戦いは今まで何度もありましたからね。描写がワンパターンになってしまうのです。それでは次回、イリゼが語る英雄とは、英雄のシステムとはなにか。お楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.708 )
- 日時: 2013/02/22 23:46
- 名前: プツ男 (ID: DN0pvQeX)
とうとうイリスがイリゼに勝てましたね。
それにしても、イリゼのポケモンに総じて言えることかはどうか解りませんが、半分厨パですよね?マルスケカイリュー、やどみがエルフーン、ヒードランさんを見た時点で自分の中で「何やァ!この厨パァ!」と思ってしまいました。
ヒードランといえば、ゴキブロスと揶揄されていますよね。でも、ゴキブロスとは違い、能力は凄まじいですけどね。風船ヒードランさんに何度負かされた事か.....
今幕は「錯綜」ですか.....イリス達があまり出てこないと白黒さんがコメントしていたのと、錯綜の意味合いから想像するに、いろんな登場人物の事情幕っていうことですかね?
事情とかはちらつかせている描写がチラホラありましたが、真相まではまだ解っていないので、とても楽しみです。まあ、僕の解釈があっていたらの話ですが。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.709 )
- 日時: 2013/02/23 08:01
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: u.mhi.ZN)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
プツ男さん
イリス、やっとの勝利です。思えばイリスがここまでして勝った相手って他にいないんじゃないですかね?
イリゼの本気パーティーは、まずリーテイルとダイケンキの両方に対して強くなれる晴れパということになり、それに合わせて色々ポケモンを選別していったらこうなりました。まあその分オニゴーリやらでバランスを取っているのでたぶん無問題です。
ゴキブロスと言えば、2ちゃんねるだかなんだったかでもゴキブロスという名前の架空ポケモンが作られてましたね。デザインはだいぶ違いますが、確か蛾みたいなポケモンとセットだったはず……
錯綜の意味は、概ねそんな感じです。いろんな登場人物というのが……まあ、読んでいればいずれ分かります。
今まで色々と伏線張ってましたからねー。一番露骨なのはレイでしょうか? とはいえ、ここで明かすかどうかは、今後のお楽しみですが……解決篇はまだかもしれません。
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