二次創作小説(紙ほか)
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- デュエル・マスターズ D・ステラ 【侵略世界編】
- 日時: 2017/01/16 20:03
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)
【読者の皆様へ】
はい、どうも。二次版でお馴染み(?)となっているタクと申します。今回の小説は前作の”デュエル・マスターズ0・メモリー”の続編となっております。恐らく、こちらから読んだ方がより分かりやすいと思いますが、過去の文というだけあって拙いです。今も十分拙いですが。
今作は、前作とは違ってオリカを更にメインに見据えたストーリーとなっています。ストーリーも相も変わらず行き当たりばったりになるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。
また、最近デュエマvaultというサイトに出没します。Likaonというハンドルネームで活動しているので、作者と対戦をしたい方はお気軽にどうぞ。
”新たなるデュエル、駆け抜けろ新時代! そして、超古代の系譜が目覚めるとき、デュエマは新たな次元へ!”
『星の英雄編』
第一章:月下転生
Act0:プロローグとモノローグ
>>01
Act1:月と太陽
>>04 >>05 >>06
Act2:対価と取引
>>07
Act3:焦燥と制限時間
>>08 >>10
Act4:月英雄と尾英雄
>>13
Act5:決闘と駆け引き
>>14 >>15 >>18
Act6:九尾と憎悪
>>19 >>21
Act7:暁の光と幻の炎
>>22 >>23
Act8:九尾と玉兎
>>25
第二章:一角獣
Act1:デュエルは芸術か?
>>27 >>28 >>29
Act2:狩猟者は皮肉か?
>>30 >>31 >>32 >>33
Act3:龍は何度連鎖するか?
>>36 >>37
Act4:一角獣は女好きか?
>>38 >>39 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45
Act5:龍は死して尚生き続けるか?
>>48
第三章:骸骨龍
Act1:接触・アヴィオール
>>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
Act2:追憶・白陽/療養・クレセント
>>56 >>57
Act3:疾走・トラックチェイス
>>66
Act4:怨炎・アヴィオール
>>67 >>68
Act5:武装・星の力
>>69 >>70
Act6:接近・次なる影
>>73
第四章:長靴を履いた猫
Act1:記憶×触発
>>74 >>75 >>76 >>77
Act2:龍素力学×龍脈術=3D龍解
>>78 >>79 >>80
Act3:捨て猫×少女=飼い猫?
>>81 >>82
Act4:リターン・オブ・サバイバー
>>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90
Act5:格の差
>>91 >>92 >>93 >>104
Act6:二つの解
>>107 >>108 >>109 >>110
Act7:大地を潤す者=大地を荒らす者
>>111 >>112 >>113
Act8:結末=QED
>>114
第五章:英雄集結
Act1:星の下で
>>117 >>118 >>119
Act2:レンの傷跡
>>127 >>128 >>129
Act3:警戒
>>130 >>131 >>132
Act4:策略
>>134 >>135
Act5:強襲
>>136
Act6:破滅の戦略
>>137 >>138 >>143
Act7:不死鳥の秘技
>>144 >>145 >>146
Act8:痛み分け、そして反撃へ
>>147
Act9:fire fly
>>177 >>178 >>179 >>180 >>181
Act10:決戦へ
>>182 >>184 >>185 >>187
Act11:暁の太陽に勝利を望む
>>188 >>189 >>190 >>191 >>192 >>193 >>194 >>195
Act12:真相
>>196 >>198
Act13:武装・地獄の黒龍
>>200 >>201 >>202 >>203
Act14:近づく星
>>204
『列島予選編』
第六章:革命への道筋
Act0:侵攻する略奪者
>>207
Act1:鎧龍サマートーナメント
>>208 >>209
Act2:開幕
>>215 >>217 >>218
Act3:特訓
>>219 >>220 >>221
Act4:休息
>>222 >>223
Act5:対決・一角獣対玉兎
>>224 >>226
Act6:最後の夜
>>228 >>229
Act7:鎧龍頂上決戦
Part1:無法の盾刃
>>230 >>231 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236 >>239
Part2:ダイチの支配者、再び
>>240 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>247 >>248 >>250
Part3:燃える革命
>>252 >>253 >>254 >>255 >>256
Part4:轟く侵略
>>257 >>258 >>259 >>260 >>261
Act8:次なる舞台へ
>>262
第七章:世界への切符
Act1:紡ぐ言の葉
>>263 >>264 >>265 >>266 >>267 >>268 >>270
Act2:暁ヒナタという少年
>>272 >>273
Act3:ヒナとナナ
>>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>280 >>281
Act4:誓いのサングラス
>>282 >>283 >>284 >>285
Act5:天王/魔王VS超戦/地獄
>>286 >>287 >>295 >>296 >>297 >>298 >>301 >>302 >>303 >>304 >>305
Act6:伝説/閃龍VS獅子/必勝
>>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>323
Act7:青天霹靂
>>325 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>331
Act8:揺らぐ言の葉
>>332 >>333 >>334 >>335 >>336
Act9:伝説/始祖VS偽龍/偽神
>>337 >>338 >>339 >>340 >>341 >>342 >>343
Act10:伝える言の葉
>>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351
Act11:連鎖反応
>>352
『侵略世界編』
第八章:束の間の日常
Act1:揺らめく影
>>353 >>354 >>359 >>360 >>361 >>362
Act2:疑惑
>>363 >>364
Act3:ニューヨークからの来訪者
>>367 >>368 >>369 >>370 >>371
Act4:躙られた思い
>>374 >>375 >>376 >>377
Act5:貴方の為に
>>378 >>379 >>380 >>381 >>384 >>386
Act6:ディストーション 〜歪な戦慄〜
>>387 >>388 >>389
Act7:武装・天命の騎士
>>390 >>391
Act8:冥獣の思惑
>>392
Act9:終演、そして——
>>393
第九章:侵略の一手
Act0:開幕、D・ステラ
>>396
Act1:ウィザード
>>397 >>398
Act2:ギャンブル・パーティー
>>399 >>400 >>401
Act3:再燃
>>402 >>403 >>404
Act4:奇天烈の侵略者
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>411
Act5:確率の支配者
>>412 >>413
Act6:不滅の銀河
>>414 >>415
Act7:開始地点
>>416
第十章:剣と刃
Act1:漆黒近衛隊(エボニーロイヤル)
>>423 >>424
Act2:シャノン
>>425 >>426
Act3:賢王の邪悪龍
>>427 >>428 >>429
Act4:増殖
>>430 >>431 >>435 >>436 >>438 >>439 >>440 >>441 >>442
Act5:封じられし栄冠
>>444
短編:本編のシリアスさに疲れたらこちらで口直し。ギャグ中心なので存分に笑ってくださいませ。
また、時系列を明記したので、これらの章を読んでから閲覧することをお勧めします。
短編1:そして伝説へ……行けるの、これ
時系列:第一章の後
>>62 >>63 >>64 >>65
短編2:てめーが不幸なのは義務であって
時系列:第三章の後
>>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103
短編3:文化祭(と言えば聞こえは良いが要は唯のスクランブル)
時系列:第四章の後
>>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126
短編4:十六夜ノゾムの災厄な一日
時系列:第四章の後
>>149 >>150 >>153 >>154 >>155 >>156
短編5:恋情パラレル
時系列:第四章の後
>>157 >>158 >>159 >>160 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>173 >>174 >>175 >>176
短編6:Re・探偵パラレル
時系列:平行世界
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422
エイプリルフール2016
>>299 >>300
謹賀新年2017
>>443
登場人物
>>9
※ネタバレ注意。更新されている回を全部読んでからみることをお勧めします
オリジナルカード紹介
(1)>>96 (2)>>271
※ネタバレ注意につき、各章を読み終わってから閲覧することをお勧めします。
お知らせ
16/8/28:オリカ紹介2更新
- Act5:天王/魔王VS超戦/地獄 ( No.303 )
- 日時: 2016/04/03 17:05
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)
純白の鎧に身を包んだ時間を司る天王。
翼を生やし、時計のような盾を後ろ足に付けて、ホタルの下で甲高く咆哮した。
穢れ一つない美しい角を生やし、さもながらユニコーンのようだ。 《ミラダンテ》は時という概念に革命を起こす。
その時計の針が十二時を差した時、全ては停止する。
「これが私の——革命です! その効果で、相手のクリーチャーを全てフリーズします!」
「っ!! 次のターン、アンタップする事が出来ない!?」
《ミラダンテ》が吼えると同時に、ライトの場に居たドラゴン達の時間が止まった。
そのまま、石像のように硬直してしまい、動く気配が無い。
時間を操るクリーチャーに相応しい攻撃と言えた。
「そして、《ミラダンテ》で《モルトNEXT》を攻撃します!」
次の瞬間、《モルトNEXT》の身体の時間が一気に加速する。
時間が急速に加速したことで、一気に体の細胞は衰えていき——そのまま朽ち果てた。
「あ、ば、馬鹿な——!! 俺の《モルトNEXT》が——!!」
「ターンエンドです」
ホタル
手札1
マナ0/6
墓地7
next turn:ジュン
淡々と言い放つホタル。
しかし、まだ兄弟のシールドは10枚ある。
まだ有利だ、と彼らは思っていた。
そして、ジュンのターンとなる。
此処は厄介な《ミラダンテ》を破壊するしかない。邪魔者さえのければ、トップが強い兄がどうにかしてくれる。
そう思っていたが——
「お、俺のターン……!! 《魔狼月下城の咆哮》で——」
「ストップ」
——言ったのは、またもやホタルであった。
次の瞬間、月下城から飛び出した狼の幻影は消滅してしまう。
まるで、朽ち果ててしまったかのように城も崩れ落ちてしまう。
「その時計が停止した時沈黙の時訪れる——《ロッキンスター》の革命2発動」
甲高い声で吼える《ロッキンスター》。彼の龍もまた、《ミラダンテ》と同じ姿形をしており、胸には時計が付けられていた。
それが停止したことで、沈黙の時が文字通り訪れたのだ。
「もう、あなた方は光以外の呪文を唱えることは出来ません」
時間龍 ロッキンスター VR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍 7500
ブロッカー
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
革命2−自分のシールドが2つ以下なら、相手は光以外の呪文を唱えられない。
呪文は封じられた。
最早、他に出せるカードも無いので、ジュンはターンを終えるしかなかった。
時はどんどん止められていく。
まるで、自分たちを縛り付けるかのように——
ジュン
手札1
マナ0/7
墓地7
next turn:レン
「時を止める、か……確かに、もう相手は何もできなくなっていく。刻一刻と、時計の針が進む度に——ならば僕が最後の一押しをしよう」
レンのターンとなった。
そのまま、彼は——ホタルの最後のシールドを墓地に置く。
「ありがとう、ホタル。貴様が守り抜いたシールド——此処で僕が繋げる!!」
「後は頼みました、黒鳥——いや、レン先輩!!」
「ああ!! 貴様が守り、僕が決める。これこそが、最初から描いていたシナリオ!!」
次の瞬間、地面より暗黒の鎧を身に纏ったクリーチャーが姿を現した。
まるで、深く遠い深淵から這い出るかのように、剣を振りぬき、久しい地上へと戻ってくる。
「ターンの始めに《暗黒鎧 ザロスト》を最後のシールドを犠牲にして墓地より復活させる!!」
「い、今更ブロッカーなんか出してどうするつもりだ!!」
「それにお前、正気か!? さっきからシールドを墓地に置きまくって!!」
「まあ見ておけ。貴様らの慢心が、貴様らを滅ぼすのだ。これが真の結束、真のコンビネーション、そして真のレボリューションという奴だ!!」
暗黒鎧 ザロスト UC 闇文明 (4)
クリーチャー:ダーク・ナイトメア/革命軍 3000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃できない。
自分のターンのはじめに、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、自分のシールドをひとつ墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーをバトルゾーンに出す。
彼はカードを引いた。
シールドはもう無い。
故に後は残されていない。
しかし。だからこそレンに退路は無い。
そもそも元より、引き下がるつもりなど毛頭無い。
——誰かの為に戦う力、か——悪くは無い。隣の仲間と心を通わせ、戦う喜び、楽しみ——本当の意味で思いだせたかもしれない。
ヒナタが自分に叩き込んでくれた拳。
ホタルの誰かを信じるという強い思い。
そして、あの少女の言葉。
過去は全て、無駄ではないから、彼もまた引きずりながらも前に進む事を選んだ。
仲間を信じ、想い、共に進むという未来を掴むため——
——僕はまだ戦える!! もう、負けるわけにはいかない!!
「マナをチャージする。そして、8枚のマナをタップ」
彼女は自分を信じてくれた。
もう、自分は誰かの信頼を裏切る訳にはいかないのだ。
暗黒の騎士が剣を地面に刺す。
そして邪気が漏れて、彼を包んでいく。
もう1度立ち上がり、戦う覚悟を与えてくれた仲間のため。
革命の時は過去の呪縛を断ち、訪れた。
「魔界の声を聴く。全てを失い、死と絶望を乗り越え、そして貴様を呼ぶ」
——懐かしい——使わせて貰うぞ、この言葉。
あの少女の台詞と自分の台詞を重ねながら、彼は想う。
——素直じゃない、狡賢い、意地が悪い。まさにその通りだ。だが、そんな僕でも仲間を信じるということを本当の意味で分かった。もう僕は、理屈や偽りの言葉だけで身を固めていた黒鳥レンじゃない!
《ザロスト》の鎧が砕け散った。その身体は、最早実体の無い概念体、つまりは彼らの潜む”夢”そのものなのだろう。
——夢、か——そうだな。今の僕の夢は——仲間と共に勝利をするということ!! 例えそれが邪悪龍だろうが、世界の強豪だろうが、関係は無い!! 仲間を信じ、想う事で僕はまだ強くなれる!!
仲間が消える悪夢。それさえも乗り越えて、魔王は降臨する。
過去の魔王にして、伝説の革命軍が今、這い上がる——
「全てを無に帰す魔王よ、滅亡と破壊の連鎖に革命を!
降臨せよ、《魔の革命 デス・ザ・ロスト》!」
- Act5:天王/魔王VS超戦/地獄 ( No.304 )
- 日時: 2016/04/07 03:53
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)
伝説の英雄は魔王となって蘇った。
それはレンの折れても尚立ち上がった決意のように、更に大きな悪魔龍の王となったのだ。
《デス・ザ・ロスト》は絶叫を上げる。
阿鼻叫喚の魂の絶望が詰まった絶叫だ。
それが、全てを滅ぼしていく。
悪しき魂を全て滅ぼしていく。
そう。《デス・ザ・ロスト》は文字通り、消滅と破壊を司る魔の力に革命を起こしたのだ。
「覚悟する事だな。こいつが出たら、最期。貴様らはこいつの一撃で沈む。まずは、能力で貴様らの手札を全て墓地へ」
一瞬だった。
《デス・ザ・ロスト》のおぞましい叫び声と共に、ライトとジュンの手札は全て墓地へ叩き落される。
全ての希望を闇に葬り去るその容赦の無さ。
まさに、魔王に相応しい貫録だ。
「あ、あ、何だよこのクリーチャー……!!」
「《デスゴロス》よりも小さいのに、何ておぞましさだ……!! こんなに、恐怖を味わった事はない……!!」
「おい、どうするんだジュン!! テメェがハンデスを決めねえからだろうが!! 俺の、俺の活躍の場をどうしてくれるんだ!! こんな大勢の前で恥晒しも大概にしろ!!」
「何を言うんだ!! そんなことを言ったら、兄貴もしくじったじゃないか!! 他でもない、蓬莱の恥晒しは兄貴だ!!」
「心外だな。そんなに怖がってくれてはこちらも少し胸が痛くなる」
あくまでも、抑揚のない淡々とした声でレンは語るだけ。
裁きを下すのは——彼の最強の使い魔だ。
「教えてやろう。貴様らのコンビネーションは所詮、スタンドプレー精神から出てくるチームワークに過ぎない。確かにそれは時に貴様らを勝利に導いてくれるだろう。しかし、所詮はその程度。薄っぺらい」
彼らのチームワークを薄っぺらい、と言い捨てるレン。
結局、己が活躍することしか考えていなかった2人に向けて。
上辺だけの協力関係など無意味と言わんばかりに。
「真の結束とは、互いが理解し合い、何をすべきかを考える事。皆が利己に走っては、何もかもを見失ってしまう。僕たちは互いに役割を分け、戦略を立てた。守りに徹してくれたホタルの分以上に、僕は全力を持って貴様らを葬らせて貰う!!」
「葬るだと!? 俺達のシールドは10枚まだあるんだ!! このターンでどうやって決めるつもりだ!!」
「だらだらと長引かせるのは嫌いでな。さっきも言ったが、こいつを出したが最期、一撃で貴様らは沈む。ホタル」
「はい」
並ぶ天王と魔王。
それぞれが互いを見た。
未来を見通す瞳。
過去を戒める瞳。
それらが交錯する。まるで、互いを相棒と認識したかのようだった。
そして、《ミラダンテ》の時計の針が12時丁度を差した。
「止まれ時間よ。変わりゆく世界を停止し、賛美の咆哮を上げなさい! 革命0、発動!」
次の瞬間——全ては止まった。
ぴたり、とライトとジュンの場が歪み始める。
そこだけが、時間の法則も流れも変わってしまったかのようだ。
「私達のシールドが0枚になったので、もうあなたたちはクリーチャーを召喚できません」
彼女は淡々と言った。
だが、今度はもうライトはそれを聞き逃さなかった。
いや、思わず聞き返さずにはいられなかった。
「は、今何て——クリーチャーが召喚出来ない!?」
「待て兄貴!! こいつはさっき何と言った!? 《ロッキンスター》の効果で呪文も唱えられないって言ったよな!?」
「つ、つまり——俺達はもう何も出来ないってことかぁ!?」
クリーチャーは全てフリーズ状態。
光以外の呪文は唱えられない。
そして、クリーチャーも召喚できない。
S・トリガーも召喚に含む以上、最早彼らは何も出来ない。
デュエル・マスターズというカードゲームにおける基本の行動を全て封じられてしまったということは、文字通り何も出来ない状態と同じだ。
「そして、《デス・ザ・ロスト》で攻撃——するときに」
おぞましい絶叫を上げる魔王。
そして、その身体中に付いた目玉から無数の触手が現れた。
あまりにも醜悪なその姿。
しかし、そこに秘められた正義の革命が目覚める。
ギリギリまでに追い詰められたことで、最高の反撃を生んだ。
「醜き罪人よ。絶叫し狂い悶え、絶望せよ。裁きの時は既に訪れた——革命0発動」
現れた触手は10枚のシールドに貼りついた。そして、触手を《デス・ザ・ロスト》が絶叫と共に両手で引っ張る。
今こそ、処刑の時。
「執行!!」
鋭い音が連鎖して響き渡った。
触手が絡んだシールドは全て割られていった。
無残にも、あんなにあった盾は全て無くなり、ぽっかりと彼らの眼前から1つも無くなってしまっていた。
「革命0——《デス・ザ・ロスト》が攻撃する時、相手のシールドを全てブレイクする」
「そして、《ミラダンテ》と《ロッキンスター》の革命でS・トリガーによるクリーチャー召喚、呪文の詠唱はできません。これが、革命のコンビネーションってことです!」
「成す術は無いということだな」
時の革命 ミラダンテ LC 光文明 (8)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍 13500
進化−自分の光のクリーチャー1体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。それらは次の相手のターンのはじめにアンタップしない。
革命0—自分のシールドが1枚もなければ、相手はクリーチャーを召喚できない。
魔の革命 デス・ザ・ロスト LC 闇文明 (8)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/革命軍 13000
進化−自分の闇のクリーチャー1体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
革命0−このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、相手のシールドをすべてブレイクする。
鎧龍の最終兵器・レジェンドカード。
その2体がコンビを組んだことで、絶対の勝利がもたらされた。
時が止まっている間に、全てを失い、もう成す術はない。
「しかも《デス・ザ・ロスト》の革命0によるシールドブレイクはあくまでも効果によるブレイク——どういう意味か分かるか?」
「は、はははは、な、なにを——俺は、俺はまだ負けるわけには」
「み、認めない……!! 俺は貴様を……認めないぞ、黒鳥レン……!!」
「地獄への道は僕なりの善意で舗装されている。ありがたく思うがいい。余りにも見苦しいから、僕が直々に教えてやる」
絶叫する《デス・ザ・ロスト》。
レンの中のドス黒い感情が全て、このカードになって現れているのだろうか。
双子はもはや、考える事すらしなかった。
その巨大な瞳に睨まれ、自分たちが如何に無力かを思い知ったからである——
「貴様らの負けだ」
単純にして、単調な一言。
それ以外、もうレンは何も言わなかった。
その瞬間を確かに見届ける。
自らの切札が裁きの鉄槌を振り下ろす様を——
- Act5:天王/魔王VS超戦/地獄 ( No.305 )
- 日時: 2016/04/17 03:17
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)
『決っっっ着! 最後まで粘り強く戦った、勝者は鎧龍決闘学園だぁぁぁーっ!!』
アナウンスが響き渡る。
それが、鎧龍の勝利を告げたのだった。
観客が沸き立つ。
息を飲むような攻防。最後の最後の逆転劇。全てが会場を熱狂させた。
そして、鎧龍にも蓬莱にも惜しみのない拍手が贈られたのだった。
「レン先輩!」
「……ああ。僕たちは勝ったんだな」
「はいっ! 勝ったんですよ! 先輩が私を信じてくれたからです!」
「そうだな。同時に、貴様が僕を信じてくれたからでもある」
「何故だ!!」
叫んだのはジュンだった。
こんな結果は認められないと言わんばかりの形相で怒りのままに怒鳴る。
「何故、双子の俺達でさえこんなに仲が悪いのに、赤の他人同士の貴様らが此処までの結束を見せ付けてくれるんだ!!」
「さあな?」
「貴様……!!」
「ただ、一つだけ言えることは、違いに良さを見出したこと。そして共通点を見出したことだ。それが、僕達が互いに認め合うきっかけになった」
考え方は違った。だが、共通点もあった。
仲間の為に戦うという気持ちは、レンもホタルも本質は変わらなかったのだから。
「そして、どんなに強いカードを使っていても、それを利己的な理由で使えばカードは、クリーチャーは絶対に応える事は無い」
「っ……!!」
「確かに……俺達は、自分たちの強さを見せつける事しか考えていなかった。自分たちのカードの強さに、溺れていたのか……」
「貴様らはまず、互いを認める事から始めるんだな」
そう言い、レンは双子に背を向けた。
ホタルも後に続く。
戦いは終わった。もう、これ以上長居する理由は無かった。
あの2人に何かを教えられたかは分からない。
だが、自分たちの生き様を見せることは出来たはずだ。
あの2人は悔しさを押し隠せないようだった。だとすれば、それは彼らを成長させるきっかけになってくれるだろう。
——僕に偉そうに言えた資格は無いのだがな。
そう、皮肉気に笑いながら、レンは帰っていく。
この戦いで絆を結んだ少女と並び、仲間の元に戻るため——
「兄貴」
「何だ」
「今すぐ仲良しこよしの兄弟に俺らがなるのは無理な話だろう」
「そうだな」
「だが——今日の戦いはとても良い機会だったと俺は思っている。その——だな」
「もういい、何も言うんじゃねえ。分かってるよ、んなこと」
ライトは恥ずかしそうに背を向けた。
「行くぞ。次に奴らに会った時のために、もっと強くならねえといけねえ。今度はお前と一緒にな」
「……そうだな、兄貴」
***
「つーわけでお疲れ様だったな、黒鳥、淡島」
武闘ビルのフジのオフィス。
全員は、まずレンとホタルの勝利を喜んでいた。
珍しくフジも真面目に労っており、嬉しそうだった。やはり、自らの会社が開発したカードが活躍したのもあるし、後輩が勝利してくれたのもあるのだろう。
「すげーよ! 本当に時止めをやったんだな、ホタル!!」
「そ、そんなに凄いことでもないですよ」
「すげーってば! 革命0強すぎだぜ!」
「レン、かっこよかったぜ」
「そうね。今回は貴方も大健闘ってところかしら」
「何で貴様らに上から目線で褒められねばならんのだ」
まずは一勝。
彼らは蓬莱学園に勝利する事に成功したのだった。
が、しかし。喜ぶのも束の間の話であった。
まだ2戦残っている。
聖羽衣と零央。この2つの学園との戦いがまだ後に控えているのだ。
「次の対戦相手は——聖羽衣学園だ。そして——対戦カードは既に決めた」
またもや勝手に色々決めてしまった彼だが、最早突っ込まなかった。元より、ノゾムを誰と組ませるかという話だったからというのもあるが。
だが、妙に神妙な顔で彼は言った。
「まず、対戦相手から言おう」
「対戦相手、ですか」
「ああ。相手は総力を持ってこっちを叩き潰すつもりらしい」
そう言うと、彼はタブレットを向けた。
そこには2人の生徒の写真が写っていたが、ヒナタとコトハ、レン、そしてノゾムは一瞬でそれが誰なのか分かった。
「聖羽衣学園大将、獅子怒シドと副将にまでのし上がった槙堂キイチだ」
ごくり、とヒナタとノゾムは生唾を飲んだ。
あの時、ヒナタとノゾムは2人揃ってキイチに負けた。
そしてそのキイチが大人しく従う程、あの獅子怒シドという男も強いということも思いだす。
それを思ってかの判断か、フジは告げた。
「槙堂キイチは、以前ヒナタとコトハと組んでいたからな。そして奇遇にも俺様は——ノゾムの相方はヒナタにした」
「!!」
ヒナタとノゾムは顔を見合わせた。
そして確信する。これはリベンジのチャンスだ、と。
ハーシェルの事件が起こる前に、カードショップで2人纏めてボコボコにされた思い出は忘れるわけがない。
「ヒナタにした理由を一応聞きましょうか、武闘先輩」
「そうね。一応、ね」
「なーに、簡単だ。最終的にはノゾムとの相性で決めた。こいつらは、良い師弟関係だからな」
そう言われて、誰も反論する者はいなかった。
まして、あの敗北を知っているコトハも、頷くしかなかった。
「ノゾム、やってやろうぜ。キイチの奴に成長した俺達の力を見せてやるんだ」
「先輩……!」
「その意気だな」
完全に2人もやる気だ。
一戦目が終わった直後とはいえ、既に休む暇は無いことを示している。
ヒナタも、ノゾムも、今まで培った力をぶつけたくてうずうずしているのだ。
まして、レンとホタルの試合を見た後でボルテージは既にマックスだった。
「次の試合はな、アウェー戦だ」
「アウェー? ということは、聖羽衣の方に僕らが行くということですか」
「私達が戦うわけじゃないけど、まあ着いていくことになるのかしらね」
「その通りだ。次の試合会場は、大阪セントスタジアム。既にスケジュールは立てているから、本格的な旅行の準備をしておくことだな」
此処まで来ると盛り上がってくる。
フジは、全員に遠征の手引きを後日説明すると言い、その日のミーティングは終わったのだった。
「——待ってろよ、聖羽衣!! 待ってろよ、キイチ!! 勝つのは、俺達だぜ!!」
- Re: デュエル・マスターズ D・ステラ【大阪編】 ( No.310 )
- 日時: 2016/04/07 03:43
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)
モノクロさん
というわけで、しばらくコメ返が書けなくて申し訳ないです。
まああれですね。D・ステラもキャラが増えてきた以上は、やっぱ英雄の使い手という以上は一縄ではいかないキャラ付けをするべきだと思ったまでで。
何を考えているのか分からない不気味なキャラ、ってところでしょうね。
イベントシーンっぽいところは何度も行ってるんですけどねこの2人。作者的にはお調子者と委員長のカップリングが大好物なので、イチオシなんですけども、なかなか進展はありません。D・ステラでは女キャラでコトハが一番可愛いと思う。……何か俺、今世紀最大級に気持ち悪いこと言ったな……。
もどかしい関係だった2人ですけど、この辺りからだんだん掘り下げていこうと思います。
まあパイセンがかなり煙に巻かれているのは確かですね。今まで万能天災っぷりを見せていただけに。
試合の延期もそうだけど、やっぱ生きたカードの使い手という以上、好きにさせて良い結果になった覚えがないですからね彼ら。此処はパイセンに任せるしかないわけですけど。
というわけで、此処からコトハのストーキング。ただし、ニャンクスの下級隠蔽呪文程度では、怪物退治のスペシャリストである白陽の前では無力ということで。
コトハとしては、やはりヒナタに興味があっての行動なんですよね。此処から、ヒナタへの好意はだいぶ自覚し始めてます。
やっぱり決定的になったのはツグミの行動ですが。
この辺はやっぱりあれですね。あの時のヒナタも、リョウが昔の自分に重なって見えたから、助けないとという思いだったということで。成長をしたことで、度胸もついたということですね。
が、しかし、当時のヒナタはそうじゃなかったんですよね。
そこで、ナナカが内気な彼の性格を直そうとチーム戦の戦いに誘うのが今回の話のきっかけなんですけども。
まず、景浦(かげうら)って読む彼女からはじまり、ショウゴ、しおりという順番に。
景浦さんは最年少だけど、一番ガチなデッキを使ってるという設定です。当時から見れば。
だからデッキの名前知ってるのは最終的には彼女だけにしたんですよね。そしてどこかズレてるところあり。デッキの強さを発揮できると思うと燃えるタイプ。訳が分からないよ。
そしてショウゴは、ヒナタのその後の生き方に影響を与えた人物でもあります。今のヒナタの性格に一番近いかも。
そして、しおりは……おっとりお姉さん的ポジションと、ネタポジションですね。
まあ、色々迷子にしすぎた感じではあります。
そしてここでは、ラムダビート対クローシスの対決。これ、やっぱやってみたかったんですよね。
結局、勝ったのは切札を叩きつけたヒナタになりましたが。流石クロスファイアと5000GT。
でも、此処でヒナタに最悪のニュースが入ってくるわけです。ショウゴもこの時、気持ちをどう整理すれば分からなかったので、「死んだ」としか淡白に伝えられなかったという裏設定。
そして、ナナカの方はミンチよりも酷い状態で死んでいるので……もうね……。彼にとっては、最大のトラウマ。自分が見ていないところで、自分の一番大切な人の命が突然奪われたというのが彼の心に傷をつけたわけです。結果、ヒナタが仲間を大切にする、という生き方に繋がっていくわけですけども。
で、色々あって立ち直ったヒナタとショウゴのデュエルですが、ここではあえて初期のごちゃごちゃ感を出しました。
何故アマテラスがお気に入りなのかはまた別の話で。
そして、ショウゴや景浦さん、しおりも此処だけで終わらせるつもりはないんですよね。
で、サングラスはこの時の3人からの贈り物です。もうヒナタなら大丈夫、と思ったからですね。
レンとホタルという組み合わせは、やはり闇に魅せられた者同士って感じですね。
さて、蓬莱戦ですが、此処でのアレは失敗だったと思ってます。
やっぱ後で修正した時も思ったんですけど、タッグマッチ程面倒で難しいものはないです。
龍門寺兄弟の名前は置いておくとして、兄貴は脳筋、弟は冷静って感じですね。そんでもって、2人のキャラは修正後で更に立っているので注目・
ともかく今回はデス・ザ・ロストとミラダンテを並べる事を意識しましたね。これはまた修正後を見れば分かるんですけども。
期待外れなもん書いてすいませんでしたとしか言いようがない……。
ともかく、焦っていて粗が目立って不快だったと思いますが、こっちも急がないといけないわけがあるので。
それではありがとうございました。短くなりましたが今回はこれで。
- Re: デュエル・マスターズ D・ステラ【大阪編】 ( No.311 )
- 日時: 2016/04/07 03:55
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: Ak1jHfcH)
来週とか来月とか言ってたけど、てけとーに書いてたら、思いのほか書けるもんだな、と思いつつ、投下してくるモノクロです。ご要望にお応えして修正後のいちゃもんと、ついでに大阪へんについてもちょいちょいと。
欠陥ルールとか言ってしまって申し訳ないと思いつつ、結果的にこういう風にルールがまとまりましたか。
モノクロはルール作成に加担しているので、概ね最初から理解していますが、初見から見てこのルール説明が分かりやすいかどうかは、分かりません。まあ、大丈夫だとは思いますが。分かりにくくするような展開もないですし。
で、どこからコメしたもんか覚えてないですが……レンの超次元は《「四つ牙」》や《ジオ・ザ・マン》黒緑確定、まあ《フェアリー・ホール》はあるだろうって感じですね。って前にも言った気がする。
でも、ノゾムがやたら喚き散らしてますが、レンってそんなハンデスしてたか? それともノゾムとやってる時とは、デッキを変えた?
一方ホタルは白単ドラグナーのパーツが一部。でも枚数足りないから、メインじゃないだろうって感じですね。
対戦スタートして、互いに初動は普通の動き。それぞれわりと理想的な動きですね。
ただやっぱ、レンが緑を入れている意義がどうしても分からない……
えっと、修正前は先に《ハートバーン》で殴ってたんだっけ……ま、シールド十枚なら、七枚一気に割るよりも、《バトライ閣》で後続を呼ぶことを考えた方がいいですか。
それはいいとして弟君、トリガー仕込みは見え見えなんだから、ホタルのシールド割っとけばいいのに。龍解の見込みは立ってるし、光は除去が弱いんだから……とか思ったけど、どの道ブロックされるから変わんないか。
《「四つ牙」》に仕事させず、《エメラルーダ》もついでに破壊した《デスゴロス》君。でも、ここで活躍終わりなんだよなぁ。
しかしここでも、レンの超次元が生かされず。《「四つ牙」》は維持できれば強いんですが、返しに除去されやすいのが難点ですね。
返す《ゼクシィ》は除去札なんでしょうけども、同時にシールドを減らして革命発動要員ですかね。小回りが利くから革命と合わせると確かに便利なんですけど、こいつがいることもあって、構築がどうしても黒緑祝門に見えてしまう……《シュヴァル》とか保険でいてもおかしくなさそうというか、《シャチホコ》《ガンヴィート》のロックできるのか、これ?
それはそれとして、中途半端なシールド削りが、こういうワンショット相手にする時に面倒事を引き起こすんだよなぁ。
モルネクの《ジャックポット・エントリー》は、使われると確信に近い確率で《モルトNEXT》を持って来られるから嫌なんだよなぁ、《サイクリカ》中継されるし。というか、基本的になにを持って来られても困る。
七枚中六枚とか、ドラゴン比率がまずヤバい……ん? 七枚? 前のターンで《フォーエバー・プリンセス》出してたから、マナ数は8マナはあるはずでは……?
とか思いつつ、殴りだす兄貴。《バトライ閣》で《ディグルピオン》を出すって、《ディグルピオン》入りのモルネクとは最近では珍しいですね……珍しいのか? モルネクあんま使わないから分からないですけど、3コストで自然単の加速カードだからなぁ。でもドラゴンだから、採用はアリでしょうけど……うーん? ま、アリか。
《バトライ武神》で《ニコル・ボーラス》も出てますけど、卿の効果はどうなるんだろう。七枚ハンデスって、一人のプレイヤーが七枚なのか、二人合わせて七枚なのか……まあ普通に考えたら、一人に対して七枚でしょうけ、描写的に見ても。二人で七枚とか強すぎる。
でもこれ、誰が捨てたんだろう……ホタルは《ボンソワール》を握ってたはずだし、それが出た描写がないってことは、レンかな?
それと……《ガイNEXT》で最後のシールドを割って《ドラゴンズ・サイン》が出て、そこから《ウルトラスター》でシールドを二枚増やしたということは、このシールドを《ガイNEXT》はブレイクしなければいけないはず。トリガー付与のシールド二枚を。卿で破壊する隙はないですね。
ところかわって回想シーン。大会という場で回想されると、咲の死亡フラグに見えてしまう。
それはそれとして、やっぱレンはこういうところで、しっかりと言を残していくなぁ。美学美学とうるさかったと思ってだけの初期と違って、今では彼の美学も少しずつ理解できるようになってきましたし。
ま、モノクロのレン好きは、かなーり個人的なものを含むので、一種の身内贔屓なんですけど。
回想終了して、トリガーでなんやかんや並べて、ホタルはシールド一枚キープで《ロッキンスター》と《ミラダンテ》を揃えました、と。
そんでもって最後の一刻みは《ザロスト》で。《DNA・スパーク》で余計に増えたシールドを処理しつつ革命0発動でTime stop.
しかし、シールドが多いこのルールで《DNA・スパーク》かぁ……まあ、なしではないか。実際に《ザロスト》のコストになってるし。
その《ザロスト》を種に、こちらは《デス・ザ・ロスト》。アニメ版の叫び声、良かったなぁ。
まずは効果でオールハンデスしますが……貴様らってことは、二人ともハンデスなのか。なら《ニコル・ボーラス》のときも二人? あまり大勢に影響はない気がしますが、こういう細かいところはちょっと気になる。
兄弟はなんかいがみ合ってますけど、これはどっちだろう。大してなにもしなかったのは弟ですけど、兄貴も殴り切れてないしなぁ。こういうデッキでも、殴り方っていうのがありますからね。
結論、どっちも悪いでいいや。
ただ、やっぱ弟はほとんどなにもしてないから、兄貴の方が功労者なんだよなぁ……
そもそも、高速高打点でワンショットするモルネクと、万能に対応しながら相手の動きを縛っていくヘルボじゃあ、コンセプトからして違うんだよなぁ。速度に差がありすぎる。だからこそ、一時期モルネクはヘルボに強かったわけですけど。
逆にレンとホタルは、どちらも革命0を軸にしていたから、片方が強くなれば合わせて相方も強くなるっていう噛み合わせの良さ。
まあ、ホタルが《ロッキンスター》と《ミラダンテ》を革命0で揃えた時点で、もう兄弟はなにもできないので、シールドを減らした《ザロスト》は功労者でも、《デス・ザ・ロスト》は蛇足っぽいですが……これは言わぬが花か。言っちゃってるけど。
対して兄弟は、先に兄貴で殴って、相手の反撃の芽を弟が摘むようなプレイングをしていれば良かったんですよね。ま、あの弟の性格じゃ、兄貴のケアというか、お零れ処理というか、露払いみたいことは、したがらなさそうですけど。
そんなわけで、タイムストップ&オールブレイクでフィニッシュ、ゲームセット、と。
だがしかし、この兄弟にはずっといがみ合っててほしかったなぁ……露骨に仲良くなる脈作られても……個人的な感想ですが。
……よく見たら、レンも実はそこまで働いてないというか、ホタルの《ミラダンテ》《ロッキンスター》によるロックが勝敗の如何としては大きかったから、意外とレンも役立ってなかったな。《ゼクシィ》でシールド捨てて、兄貴の攻撃を誘ったことと、《ザロスト》で革命0に貢献したことがあるので、弟君よりかはよっぽど仕事してますが。でも超次元が思ったより活躍しなかったな……蓋を開けてみれば、兄貴が中心に回ってたな、今回。
蓬莱戦が意外とさっくり終わって、次は大阪、聖羽衣ですか。
ここでキイチとのリベンジマッチ、そして名前からして恐ろしいけどカナの並びが面白い獅子怒さんとの対決かな。
どうでもいいですけど、東京? だったかな? から大阪には飛行機なんですね……茨城から京都まで飛行機で来たという新入生の話を思い出した。
到着した一行を迎えるのは……お、水澤さんだ。懐かしい。そういえばこの人、聖羽衣の人だっけ。忘れてた……以前、なんかちょっとだけ言及したことがある気がしますが。
それはそれとして、地下決闘場、ね。違法賭博って、やっぱ大阪はそーゆーイメージなんですかね。別にいいですけど。
現実問題、大阪の南側は恐ろしいですからね……治安が悪い、とだけ言いますけど。
回想なのかなんなのか、よく分からない会話がちょいちょい挿入されていますが、「三色も付けてくれた」はちょっと面白かったですね。
情報がなっすぎるというか、色々ブツ切れになりすぎてて、これ以上なにも言えませんが。
ところまた変わって観光する一行
通天閣、一回だけ行ったなぁ、もう全然覚えてないですけど。フグが有名なんですか、知らなかった。USJは呆れるほど行った。関西圏の学校の遠足とかは、教師の手抜きでUSJになることが多いですからね……最初の三回くらいは楽しかったですけどね、何度も行ってると……
お好み焼きはともかく、たこ焼きなんてもはや日本全国どこにでもあるB級グルメですし、新鮮味はないと思いますけどねぇ。うどんは香川の専売特許じゃない、みたいなもんです。確かに香川のうどんは美味しいですけども、チェーン店が軒並み自営業に殺されるくらいには。
それで、観光中に拉致監禁ですか。ただ、流れがギャグなので、危機感ゼロですが。
しかも、これ、ヒナタたちが監禁されたことと、今回の事件、別に関係ないような……繋がりがなさ過ぎて理解ができなかった。アルミは人違いに気付いてるっぽいし。
しかし監獄学園は伏字なのに、コブラは伏せないのか……コブラってまだ著作権あったっけ?
それはそれとして、アルミニムだかタングステンだかハルモニウムだか、とりあえずどっかの兄貴が手に入れようとしてるレジェンドカードの入手を阻止するのが目的?
それには鎧龍の生徒が関わってるみたいですが、鎧龍の生徒ねぇ……元鎧龍とかではないってことは、キイチなんかじゃないか。でも、大阪に来てる鎧龍の生徒? しかも少年? 加えて、アルミの言い草だとヒナタとノゾムの知り合い? 誰だよ……可能性としては何人かあげられるけど、流れがあまりにギャグ過ぎて、誰が出てきてもおかしくない気がする。
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