二次創作小説(紙ほか)

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デュエル・マスターズ D・ステラ 【侵略世界編】
日時: 2017/01/16 20:03
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)

【読者の皆様へ】
はい、どうも。二次版でお馴染み(?)となっているタクと申します。今回の小説は前作の”デュエル・マスターズ0・メモリー”の続編となっております。恐らく、こちらから読んだ方がより分かりやすいと思いますが、過去の文というだけあって拙いです。今も十分拙いですが。
今作は、前作とは違ってオリカを更にメインに見据えたストーリーとなっています。ストーリーも相も変わらず行き当たりばったりになるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。

また、最近デュエマvaultというサイトに出没します。Likaonというハンドルネームで活動しているので、作者と対戦をしたい方はお気軽にどうぞ。


”新たなるデュエル、駆け抜けろ新時代! そして、超古代の系譜が目覚めるとき、デュエマは新たな次元へ!”



『星の英雄編』


 第一章:月下転生

Act0:プロローグとモノローグ
>>01
Act1:月と太陽
>>04 >>05 >>06
Act2:対価と取引
>>07
Act3:焦燥と制限時間
>>08 >>10
Act4:月英雄と尾英雄
>>13
Act5:決闘と駆け引き
>>14 >>15 >>18
Act6:九尾と憎悪
>>19 >>21
Act7:暁の光と幻の炎
>>22 >>23
Act8:九尾と玉兎
>>25

 第二章:一角獣

Act1:デュエルは芸術か?
>>27 >>28 >>29
Act2:狩猟者は皮肉か?
>>30 >>31 >>32 >>33
Act3:龍は何度連鎖するか?
>>36 >>37
Act4:一角獣は女好きか?
>>38 >>39 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45
Act5:龍は死して尚生き続けるか?
>>48

 第三章:骸骨龍

Act1:接触・アヴィオール
>>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
Act2:追憶・白陽/療養・クレセント
>>56 >>57
Act3:疾走・トラックチェイス
>>66
Act4:怨炎・アヴィオール
>>67 >>68
Act5:武装・星の力
>>69 >>70
Act6:接近・次なる影
>>73

 第四章:長靴を履いた猫

Act1:記憶×触発
>>74 >>75 >>76 >>77
Act2:龍素力学×龍脈術=3D龍解
>>78 >>79 >>80
Act3:捨て猫×少女=飼い猫?
>>81 >>82
Act4:リターン・オブ・サバイバー
>>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90
Act5:格の差
>>91 >>92 >>93 >>104
Act6:二つの解
>>107 >>108 >>109 >>110
Act7:大地を潤す者=大地を荒らす者
>>111 >>112 >>113
Act8:結末=QED
>>114

 第五章:英雄集結

Act1:星の下で
>>117 >>118 >>119
Act2:レンの傷跡
>>127 >>128 >>129
Act3:警戒
>>130 >>131 >>132
Act4:策略
>>134 >>135
Act5:強襲
>>136
Act6:破滅の戦略
>>137 >>138 >>143
Act7:不死鳥の秘技
>>144 >>145 >>146
Act8:痛み分け、そして反撃へ
>>147
Act9:fire fly
>>177 >>178 >>179 >>180 >>181
Act10:決戦へ
>>182 >>184 >>185 >>187
Act11:暁の太陽に勝利を望む
>>188 >>189 >>190 >>191 >>192 >>193 >>194 >>195
Act12:真相
>>196 >>198
Act13:武装・地獄の黒龍
>>200 >>201 >>202 >>203
Act14:近づく星
>>204


『列島予選編』


 第六章:革命への道筋

Act0:侵攻する略奪者
>>207
Act1:鎧龍サマートーナメント
>>208 >>209
Act2:開幕
>>215 >>217 >>218
Act3:特訓
>>219 >>220 >>221
Act4:休息
>>222 >>223
Act5:対決・一角獣対玉兎
>>224 >>226
Act6:最後の夜
>>228 >>229
Act7:鎧龍頂上決戦

Part1:無法の盾刃
>>230 >>231 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236 >>239
Part2:ダイチの支配者、再び
>>240 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>247 >>248 >>250
Part3:燃える革命
>>252 >>253 >>254 >>255 >>256
Part4:轟く侵略
>>257 >>258 >>259 >>260 >>261

Act8:次なる舞台へ
>>262


 第七章:世界への切符

Act1:紡ぐ言の葉
>>263 >>264 >>265 >>266 >>267 >>268 >>270
Act2:暁ヒナタという少年
>>272 >>273
Act3:ヒナとナナ
>>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>280 >>281
Act4:誓いのサングラス
>>282 >>283 >>284 >>285
Act5:天王/魔王VS超戦/地獄
>>286 >>287 >>295 >>296 >>297 >>298 >>301 >>302 >>303 >>304 >>305
Act6:伝説/閃龍VS獅子/必勝
>>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>323
Act7:青天霹靂
>>325 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>331
Act8:揺らぐ言の葉
>>332 >>333 >>334 >>335 >>336
Act9:伝説/始祖VS偽龍/偽神
>>337 >>338 >>339 >>340 >>341 >>342 >>343
Act10:伝える言の葉
>>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351
Act11:連鎖反応
>>352


『侵略世界編』


 第八章:束の間の日常

Act1:揺らめく影
>>353 >>354 >>359 >>360 >>361 >>362
Act2:疑惑
>>363 >>364
Act3:ニューヨークからの来訪者
>>367 >>368 >>369 >>370 >>371
Act4:躙られた思い
>>374 >>375 >>376 >>377
Act5:貴方の為に
>>378 >>379 >>380 >>381 >>384 >>386
Act6:ディストーション 〜歪な戦慄〜
>>387 >>388 >>389
Act7:武装・天命の騎士
>>390 >>391
Act8:冥獣の思惑
>>392
Act9:終演、そして——
>>393


 第九章:侵略の一手

Act0:開幕、D・ステラ
>>396
Act1:ウィザード
>>397 >>398
Act2:ギャンブル・パーティー
>>399 >>400 >>401
Act3:再燃 
>>402 >>403 >>404
Act4:奇天烈の侵略者
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>411
Act5:確率の支配者
>>412 >>413
Act6:不滅の銀河
>>414 >>415
Act7:開始地点
>>416


 第十章:剣と刃

Act1:漆黒近衛隊(エボニーロイヤル)
>>423 >>424
Act2:シャノン
>>425 >>426
Act3:賢王の邪悪龍
>>427 >>428 >>429
Act4:増殖
>>430 >>431 >>435 >>436 >>438 >>439 >>440 >>441 >>442
Act5:封じられし栄冠
>>444


短編:本編のシリアスさに疲れたらこちらで口直し。ギャグ中心なので存分に笑ってくださいませ。
また、時系列を明記したので、これらの章を読んでから閲覧することをお勧めします。

短編1:そして伝説へ……行けるの、これ
時系列:第一章の後
>>62 >>63 >>64 >>65

短編2:てめーが不幸なのは義務であって
時系列:第三章の後
>>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103

短編3:文化祭(と言えば聞こえは良いが要は唯のスクランブル)
時系列:第四章の後
>>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126

短編4:十六夜ノゾムの災厄な一日
時系列:第四章の後
>>149 >>150 >>153 >>154 >>155 >>156

短編5:恋情パラレル
時系列:第四章の後
>>157 >>158 >>159 >>160 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>173 >>174 >>175 >>176

短編6:Re・探偵パラレル
時系列:平行世界
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422

エイプリルフール2016
>>299 >>300

謹賀新年2017
>>443


登場人物
>>9
※ネタバレ注意。更新されている回を全部読んでからみることをお勧めします

オリジナルカード紹介
(1)>>96 (2)>>271
※ネタバレ注意につき、各章を読み終わってから閲覧することをお勧めします。

お知らせ
16/8/28:オリカ紹介2更新

デュエリスト名鑑1:暁ヒナタ ( No.20 )
日時: 2016/11/13 09:46
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)

「ぐだぐだ言ったけどよ、俺が言いたいのは唯一つだ。”胸張って生きやがれ”! それだけだ!」

暁ヒナタ(あかつき-ひなた) 男

年齢:14歳

容姿:茶色の前髪に掛けた黒いサングラスに、痩せ型ですらりと長いシルエットが特徴。また、髪は跳ねており、黒いショートヘア。

性格:前向きで良くも悪くも熱い性格。しかし、去年よりもそれが抑え気味に見られている。だが、ピンチの際のヒラメキや思慮深さに長けているため、実戦で一番力を発揮する。一方で精神的に打たれ弱い面がある。

解説:前作に引き続き主人公。デュエマが好きな気持ちは以前と全く変わらない。レン、コトハとの3人組では、ムードメーカー兼纏め役を担っており、堅物な2人の心の支えにもなっている。同時に、テンションの高さが災いして、たまに迷走することも。それでも、作中では割かし常識人な方ではある。
本当にギリギリなときには「頭が覚(冷)める」らしく、勝てる手段を1手1手確実に運んでいく。

備考:鎧龍決闘学院2回生

デュエリストとしての特徴:攻撃型のデッキも防御型のデッキも使いこなすオールラウンダーでありながら、現在は火文明の攻撃に特化した戦術を採用している。曰く、その気になればヘブンズ・ゲートでもシューゲイザーでもオプティマスループも使いこなせるらしい。
メインカラーは火。恐らくデッキを大幅に変える頻度が劇中キャラの中で一番多い。


各章デッキ解説

☆第一章
ドラポンにアウトレイジのカードを持っていかれたので、デッキリセット。
とりあえず、火単色のドラゴンデッキを使っている。
チャージャー呪文でマナを溜め、《怒英雄 ガイムソウ》から《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》などのドラゴンに繋げ、一気に攻め込む。
後半では、これに加えて《ギャノバズガ・ドラゴン》や《バトラッシュ・ナックル》などのアーマード・ドラゴンを投入したデッキを使っており、更にファイアー・バードでサポートをしている。切り札は新たな龍、《超熱血 フルボコ・ドナックル》。

☆第二章
一章後半で使っていたデッキをそのまま使用。ただし、今度は更に大型のアーマード・ドラゴンを使用しており、《レッツ・デュエル兄弟》で踏み倒すことを前提にしていると思われる。
また、《ガイムソウ》から踏み倒すデッキも使用。チャージャーで序盤からマナを伸ばしていく。新たに加わった英雄、白陽も投入されているが、彼の組んだデッキがアグレッシブすぎて、防御的な《「白陽」》は、あまり生きなかった。切札は《尾英雄 開闢の「白陽」》。

☆第三章
今まで使っていたデッキに、ドラグナーを投入。《グレンモルト》から《巨星城》を呼び出し、さらにクリーチャーを並べて龍解する。ますます白陽の立場が無くなってしまった。切札は《星城龍解 ダイギンガ》。

☆第四章
ようやく、赤単大型というデッキが固まった。チャージャーでマナを伸ばし、《スコッチ・フィディック》や《グレンモルト》でフォートレスを出し、龍解を狙う。また、隙が多いデッキのため、ドラゴン、コマンド、ドラグナーの動きを封じる《「白陽」》とは相性抜群。伸びたマナにより、更に強力なクリーチャーのマナ武装をそのまま使えるのが強み。
切札は《暴龍事変 ガイグレン》。
しかし、《「白陽」》が戦闘不能になったのもあり、後半で一気にデッキタイプをビートダウンに変えることになる。曰く、「重すぎた」から。ファイアー・バード炎やもう1つの新たな龍、メガ・コマンド・ドラゴンを主軸にした進化速攻で、切札はコストが低いながら、《ジェット・ポルカ》とのコンボで無限攻撃を手軽に繰り出せる、《ゴウ・ブレイク・ドラゴン》。

Act6:九尾と憎悪 ( No.21 )
日時: 2014/06/08 08:39
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

 ***

 廃ビルを飛び出したヒナタは、そのまま三区へ駆け出した。街で何か異変が起こっていないか、だ。
 起こっているのならば、その辺りに白陽がいるのだろうし、そうでなければ別を探すまでだ。
 だが、起こらないわけがない、とヒナタは思っていた。
 奴は凶暴化した所為で人間への憎悪が増している。
 ゆえに人間や街を襲っていてもおかしくはない。
 まして、あれほどの力を持つクリーチャーだ。人間1人単位を襲うなどと言ったちまちました真似はまずしないであろう。
 だから、街を直接襲うはずである。
 だが、結局は憶測の域を出ない上に当ては無い。

「くそっ、こんなだったらクレセントを連れて行くべきだった」

 だが、倒れたままのノゾムをほうっておくわけにもいかない。
 だから苦渋の決断だったのだ。
 敵を追うことに固執しすぎて、仲間を蔑ろにすることがあってはならない。それが彼の信念だからだ。
 ---------------それに、クナイに負けたこのデッキじゃ、奴には勝てない。
 アーマード・ドラゴンで固められた自分のデッキを見て溜息をつくヒナタ。
 クナイの火責めに対し、結局敗れたこのデッキでは、どうしても使うのを躊躇ってしまう。
 まして、奴はドラゴンとドラグナーを止める能力を持っている。簡単に勝てるわけが無い。
 だが、この緊急事態にコンビニで新エキスパンションの”龍解ガイギンガ”を買っている場合ではないことは分かっている。

(《ガイムソウ》を使っても、出したところで止められて能力が無駄になっちまうから駄目だ、アウトレイジを使っても良いが、あれは家に置いて来ちまったし----------)

 まして今はドラポンがいない。ドラポンがいれば、百人引きだったのだが。
 仕方が無く、デッキをしまうヒナタ。
 事態を優先すべきか、デッキを優先すべきか。
 とにかく、夜でもビルが立ち並び、人気の在る三区ならば何か起こるかもしれないと思って、足を踏み出した。

 ***

 憎い。自分を弄んだ人間が憎い。
 最初の人間は、自分を手に入れて喜んでいた。喜んでいたが、次第に飽きたのか、デッキに入れなくなった。
 はっきり言って腹が立った。自分は必要とされていないのか、と。
 何のためにこの世界に来たのかは分からなかった。
 だが、こんな奴の元にいれば永遠に何も出来ないだろう、と。
 そう思っていた矢先、あのローブの男が現われた。
 経緯は分からなかった。だが男は自分を所持していた少年を背後の龍で骨身も残らないほど焼き尽すと、火文明の力故か決して燃えなかった自分を取り出すと、卑しい笑みを浮かべて自分のデッキに入れた。
 だが、その後からか、言い知れない憎悪が自分の中にみなぎるようになった。
 同時に、こいつに従わなければならないという脅迫的な概念が現われた。
 憎かった。
 自分も、他のすべても。
 だから今こそ焼いてくれようぞ。
 大蛇(オロチ)も恐れる地獄の幻を前にして、逃げ惑うが良い--------------

 ***

「結局買ってしまった……」

 三区のコンビニを出ると、ヒナタは呟いた。結局、何事も無かったからである。街のどこを見ても、何かが起こった様子は無い。
 仕方が無いので、コンビニで”龍解ガイギンガ”を5パックと食えなかった分の夕食を補うためのカロリーメイトを買った。

(今はまだ慌てなくても良いってことか?)

 だけど、とその思考を振り払った。
 問題は相手が人間ではなくクリーチャーであるということ。
 何をしてくるか分からないのである。
 そういえば、と思い出した。買ったパックをまだ開けてはいなかった。
 1パック、2パック、3パック……と包装を破って近くのゴミ箱に捨てていく。そして中のカードだけを確認した。
 はっきり言って、めぼしいカードなどというものはそう簡単に当たるものではない。まして、ビクトリーレアのドラグハートも。事実、当たったのは《不死身のフッシッシ》など、
 いや、待て。
 5パック目から出てきたホイルで輝くカードを見て、ヒナタは一瞬自分の思考を停止させた。

「こいつだ、こいつを使えば-------------!!」

 それは、ドラグハートでも英雄でもなかった。だが、十分に今のヒナタのデッキを強化させるものだった。
 あとは、持っている改造用のカードと、今当たったカード他のカードを組み合わせるだけだ。
 と、そのときだった。

『ぎゃああああああああああ!!』

 悲鳴だ。それも、1人単位のものではなく、複数人、否数十人のものだ。
 勢い良くヒナタは駆け出した。
 しまった。
 奴がいよいよ行動を開始したのだ。
 街に出て、悲鳴を辿ってみれば、大通りの中何人もの人が無傷で倒れており、乱れた髪やぐしゃぐしゃの服を見ると、相当パニックになったことが分かる。
 幻炎だ。
 本当は燃えていないのに、燃えていると錯覚してしまう幻の炎。
 それで、自分が焼け死んだと”勘違い”しているのだ。
 いや、それだけではすまないはずだ。

「うわああああ、火事だああああ!!」

 今度は、何人もの人がビルから飛び出してきた。あたかもビルで火災が起こったかのように仕向けられたのだろう。
 パニックになって大通りを出て行く人々。
 こういう場合、普通避難訓練などを心得ているはずだが、やはり突然目の前から、そしてありえない場所から出火したのだとすれば、パニックになって当然か。
 
「オ、マエ……ニハ見エナイノカ?」

 声がした。それは、耳を通じているものではない。だが、はっきりと声はヒナタの思考回路に接続された。
 何者か----------いや、白陽が直接、脳に語りかけているのである。

「見えないな。俺はもう、幻なんかには騙されない!」
「安イ手ハ通用シナイトイウワケカ……イイダロウ、ナラバキサマハコノワタシガ直接始末セネバナランラシイナ-----------!!」

 刹那----------熱風がヒナタの学生服を靡かせた。振り向けば、そこには獰猛な野獣の眼をした九尾の姿が既にあった。
 だが、やはりというべきか、その姿は直立二足歩行で陰陽師の格好をしていた。胴には二つの首の蛇が鋭い眼で睨んでいる。

「直接? 随分優しいじゃねえか。生憎俺はこっちの方が本業なんでな」
「面白イ。デハ最期マデゾンブンに戦オウデハナイカ……」

 ギラ付く眼をカッと開き、白陽は黒い霧を全身から噴出した。
 ヒナタにしか見えていないが、それは辺りを包み込む。
 そして、決闘のために異次元のバトルフィールドが今日再び、開かれようとしているのだった-----------------------

Act7:暁の光と幻の炎 ( No.22 )
日時: 2014/06/08 10:03
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

 ***

「憎い、憎いぞすべてが!! 《コッコ・ルピア》召喚!!」

 ターン6。ヒナタと白陽のデュエル。
 ようやく、白陽の口調がさらに饒舌さを増していく。徐々に力を取り戻しているというのか。
 互いにシールドは5枚フルにあり、バトルゾーンには白陽が今召喚した《コッコ・ルピア》のみ。
 
「俺のターンだ! 肉肉うるせぇなお前はよ。もうちょい静かに出来ねぇのか? んじゃ俺は《スピア・ルピア》召喚で、エンドだわ」

 この空間にははっきり言ってもう慣れた。幾度と無くぶつかったオラクルとの戦いでは、何度も悲劇を生んだ。仲間のクリーチャーが死んでく姿は痛々しい。
 しかし、今はオラクルとのデュエルではないため、例え破壊されてもクリーチャーがカードごと死ぬことは無いはずだ。

「私のターン。《トット・ピピッチ》を召喚。ターン終了だ」
「《トット・ピピッチ》?」

 ドラゴンにスピードアタッカーを追加するが、敵軍にもそれを与えてしまうがゆえに、使用者の腕が試されるクリーチャーである。



トット・ピピッチ C 火文明 (3)
クリーチャー:ファイアー・バード 1000
バトルゾーンにあるドラゴンはすべて、「スピードアタッカー」を得る。


 
 ここで白陽は何も出来ないため、ターンを終える。はっきり言って、好都合だ。こちらのデッキにもドラゴンが控えている。故に《トット・ピピッチ》の効果を逆利用してしまえば怖くは無い。

「俺のターン! 《霊峰龍騎 フジサンダー》召喚だ!」

 コスト4でパワー6000のW・ブレイカーにガードマンのオマケつきのクリーチャー、《フジサンダー》。数少ないロックビーストでありながら、さらにアーマード・ドラゴンとの複合種族を持つ唯一のクリーチャーである。
 しかし、このクリーチャーには欠点が存在する。

「ま、ドラゴンがいないと攻撃できないんだけどね」

 ということだった。だが、他に出せそうなドラゴンがいなかったから仕方が無い。さっきのターンで《コッコ・ルピア》が自分の手札にも来なかったのは痛かった。

「私のターン。この私自身が直接戦場に出ようぞ! 《尾英雄 開闢の白陽》召喚!」
「え!?」

 ふさふさの黄金の尻尾を九本生やした英雄が蛇を胴に巻いて現われた。陰陽師の服を身に纏い、近代的な装甲が所々に付いている。
 マナ武装こそ発動しなかったが、これにより1つの弊害がヒナタに生じた。
 完全に盲点というか忘れていた。
 こいつが出たことにより、ヒナタのドラゴンはもう攻撃もブロックも出来なくなってしまう。
 つまり、いくら相手の《トット・ピピッチ》でスピードアタッカーを与えられていてもこれでは無意味。逆に相手はドラゴンで好き放題殴れてしまうのである。

「スピードアタッカーのこの私で貴様のシールドを2枚、叩き割ろうぞ! ハッ!!」

 シールドが2枚、白陽の口から吹き出された炎で溶けた。勿論、シールドは手札に加わる。S・トリガーは無い。
 だが、そんなことは気にしなかった。
 ここでヒナタは抱いていた疑問をぶつけた。

「お前、自分で自分の恋人傷つけて、なんとも思わないのかよ」
「む」

 白陽は漏らすように、言った。
 ギリッと歯を食いしばるヒナタ。仕方が無い。怒鳴ってでも、ぶん殴ってでも問いただすしか無いようだ。


「てめぇは自分で自分の大切な奴を傷つけても何とも思わないのかって聞いてんだ、このインチキ陰陽師が!!」


 吐き出すようにヒナタは怒鳴った。はっきり言って、”怒る”とはこんなにも疲れることか、と今更ながら実感した。
 だが、悪びれた様子も見せずに白陽は言った。

「ない」

 彼はたった二文字、それだけでヒナタの言葉も、そしてクレセントの思いも否定した。

「今の私には人間への憎悪、怒りしかない!! すべてを焼き尽すまで、私の復讐は終わらない!!」

 白陽の中には闇文明のように渦巻く黒い感情があった。本来の自分を見失ってしまうほどに。
 愛する人の区別も付かないほどに。
 それは簡単には止められない。
 だが。

「じゃあ何で”本当”に焼き尽さなかったんだ?」
「何を!!」

 白陽は言い返したが、ヒナタがさらに畳み掛けた。
 良く考えてみれば、こいつは本当の炎を一度も使わなかった。
 
「本当は傷つけるのも、誰かが傷つくのも怖いだけなんじゃねえのか!! だから単なる自己満のためにあんなことをやったんじゃねえのか!?」
「貴様、言わせておけば----------------!!」
「俺はてめぇみたいなずるい奴を一人前のクリーチャーとは思わない。今のてめぇは、人に嘘ついて喜ぶ唯のガキだ!!」

 こいつを絶対に引っ張り出す。心の闇から。
 いつしか、そう言った感情がヒナタの中にあった。
 ターンの最初のカードを引いた。よし、これだ。

「俺のターン、《コッコ・ルピア》召喚! そして、《スピア・ルピア》で《トット・ピピッチ》と相打ちに! 効果で山札を見てドラゴンを手札に加える!」

 山札を見て、何かに気付くヒナタ。そのまま、選んだ龍を手札へ。

「んでもって、《シンカゲリュウ・柳井・ドラゴン》を手札に! ターンエンドだ!」

 準備は整った。
 だが、白陽が言い知れないオーラを放っていることにヒナタは気付く。まずい。完全に怒らせたか。

「貴様は簡単には死なせてやらんぞ、暁ヒナタァァァァァァァァァ!!」

 激昂する白陽。いや、逆ギレとも言うべきか。
 だが、いずれにせよまずいことには変わらない。何故なら、白陽が繰り出してきたクリーチャーは--------------


「蘇る刃は紫電の如し! 今こそ、その姿を再び現せ! 現われよ、《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》召喚!!」


 現われてしまった。二刀流で強烈かつ疾風怒濤の二連斬撃を得意とするアーマード・ドラゴンだ。
 つまり、簡潔に言えば初めてタップされたとき、アンタップするというもの。擬似的なQ・ブレイカー、敵獣を破壊しつつシールドへの強襲、そして殴り返し防止。用途などいくらでも思いつくが、此処で思いつくのは------------やはり二連撃か。
 幸い《トット・ピピッチ》は潰しておいたため、すぐに攻撃される心配は無用だ。

「ふはは、次のターンの一斉攻撃で一気に終わらせてやるぞ、ガキめ。地獄の業火に炙られるが良いわ! ターンエンドだ!」
「どうだかな!」

 ヒナタは余裕の笑みを浮かべた。
 そして軽快に言い返す。

「おごり高ぶってると、ロクなことが起こらないぜ狐君? 俺のターン、《シンカゲリュウ・柳井・ドラゴン》召喚! 効果でマナに在るドラゴンを全てアンタップだ!」
「む?」
「そして、《ピアラ・ハート》召喚! 効果で《コッコ・ルピア》も破壊!」

 大口を叩いた割には行動を積極的にしなかったヒナタ。
 九尾はその様子を見て、口角を卑しく上げた。
 場には《ボルバルザーク》と自分自身がいる。勝てる。

「それで終わりか! 貴様は楽には地獄に送ってやらんぞ! さあ、私のターン! 《ボルバルザーク》でW・ブレイク!!」
「トリガーなし----------か。いや、大丈夫だ!」
「死ねぇぇぇ!!」

 《ボルバルザーク》の斬撃第二波が迫り、最期のシールドを叩き斬った。だが、そのときだ。


「S・トリガー発動! 《天守閣 龍王武陣》!!」

Act7:暁の光と幻の炎 ( No.23 )
日時: 2014/06/08 22:31
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

「S・トリガー発動! 《天守閣 龍王武陣》で山札から5枚を確認して、その中から《超熱血 フルボコ・ドナックル》を選択し、こいつのパワー11000以下の《白陽》を破壊!」



天守閣 龍王武陣 R 火文明 (5)
呪文
S・トリガー
自分の山札の上から5枚を見る。その中から火のクリーチャーを1体、相手に見せ、そのクリーチャーのパワー以下の相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。
マナ武装5:自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、その見せたカードを自分の手札に加える。
自分の山札をシャッフルする。



 突如、城が現われた。天守閣が龍の頭を成した和風の城だ。その上に乗っている《鬼ウッカリ 爆マル》の命令によって、城砦の砲台が鳴り響き、1体のクリーチャーが撃ち出された。(ついでに命令を出した《爆マル》もウッカリ大砲の中に落ちて撃ち出された)
 《フルボコ・ドナックル》が超獣大砲となって、飛んでいく。(《爆マル》は途中で落ちたが)
 そのまま、《「白陽」》に突っ込んで大爆発した。
 さらに、手札に《フルボコ・ドナックル》は戻っていく。

「ぐああ!?」
「俺はわかっていたんだ。さっき《スピア・ルピア》の効果で山札を見たとき、俺は《龍王武陣》を4枚フルで投入しているが、2枚は山札、1枚はマナにあった。じゃあ、残りの1枚はどこにある? 答えはシンプル」

 そう、即ちシールドだ。
 白陽はこのターンで決めることが出来なくなった。しかも、ヒナタの場には《コッコ・ルピア》、《ピアラ・ハート》、《フジサンダー》に《柳井・ドラゴン》の4体。シールドは全て持っていかれるだろう。
 だが、そのままでは止めをさせない。
 だからこそ、ヒナタは”あのクリーチャー”を手札に加えたのだ。

「俺のターンだ! てめぇは泣くまでぶん殴る!! 行くぜ、《シンカゲリュウ・柳井・ドラゴン》進化!」

 《柳井・ドラゴン》の体が爆炎に包まれた。そして、黄金の鎧を全身に纏った熱血龍がその姿を現す。
 その身体は龍にしては極めて異型だ。非情に巨大な体格に、両手にはメリケンサックが装備されており、さらに大きく膨れ上がった身体には黄金の鎧が着けられていた。


「俺の拳が激しく燃える!! 努力、根性、勝利! 熱血の三カ条を掲げ、今戦場に見参せよ! 出てきやがれ、《超熱血 フルボコ・ドナックル》!!」

 
 超熱血の大親分、《フルボコ・ドナックル》が現われた。火文明の戦闘龍を束ねるリーダーで、自分と部下に常に厳しい訓練をつませる鬼教官だ。



超熱血 フルボコ・ドナックル SR 火文明 (6)
進化クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 11000
進化−自分のドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをアンタップし、相手のシールドを2枚ブレイクする。
W・ブレイカー



「ぶっ飛ばせ!! 《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》を攻撃して破壊だ!!」

 いくら戦国の鎧で身を固めた装甲竜だろうと、熱血を司る最強の戦闘龍の前には敵わなかった。
 拳が次々に撃ち込まれて、鎧は一瞬で砕け散り、そのまま《ボルバルザーク》は場外へと吹っ飛ばされる。
 さらに、吹っ飛ばされた《ボルバルザーク》がシールドへぶつかって、2枚割ってしまった。

「な、な、いったいこれは--------------!!」
「《フルボコ・ドナックル》はバトルに勝てばアンタップする上に相手のシールドを2枚、叩き割る!」

 トリガーはない。続けて、大山が鳴動する。《フジサンダー》がようやく怒りを噴火させるべく動き出したのだ。
 その前を通り過ぎるのは、槍を携えた《ピアラ・ハート》だ。

「《ピアラ・ハート》でシールドブレイク! 《フジサンダー》でW・ブレイク!!」

 シールドが一気にゼロに。
 白陽の顔は青ざめる。

「S・トリガー、《ミラクル・バーストショット》でパワー3000以下を破壊------------」

 だが、無駄だ。《コッコ・ルピア》と《ピアラ・ハート》が破壊されただけで、痛くもかゆくも無い。
 ヒナタは先に低コスト低パワーのクリーチャーから攻撃させた。何故なら、それらを止めに使おうとすると、先に火力呪文で焼かれてしまう恐れがあるからだった。
 ヒナタの場で攻撃できるクリーチャーは唯一つ。
 先ほどバトルに勝ってアンタップした《フルボコ・ドナックル》のみ---------------


「《超熱血 フルボコ・ドナックル》でダイレクトアタック!!」


 刹那----------白陽は自分の身体に無数の拳が叩きつけられる感覚を覚えたのだった。
 最早、痛みも感じないほどに。

 ***

「私は一体-----------何をしていたのだ」

 もう、人気の無い大通りで大の字に倒れる白陽。気付けば、大粒の雨が降ってきた。
 ようやく、白陽は正気に戻ったらしかった。
 しかし、自分がやってしまったことはよく覚えていたらしい。

「クレセントを傷つけて、関係の無いものまで巻き込んで---------」

 上事のように呟く白陽。

「おめーらってホント考えてること似てるよな」

 見下ろすように言うヒナタ。
 白陽は何も感じていないかのように、虚空をただただ見つめるだけだった。

「大丈夫だって。クレセントもお前が邪気に当てられたのは分かってるから」
「すまなかったな、私1人のために」

 申し訳なさそうに白陽は言った。
 雨が濡らしていく。
 白陽の眼から流れる雫と区別が付かないほどに。

「バーロ、てめぇ1人のためじゃねえよ。クレセントがいるんだろうが」
「……ふふ、それもそうだったな」

 白陽は零すように初めてこのとき笑った。
 犯した罪はすぐには流せない。
 だが、生きていれば必ず償える。

「さーてと、町の人の安否は警察とかに任せるとして。さっきの廃ビルに戻るか」

 そういって、足を踏み出すヒナタ。

「お前も行くだろ?」
「ああ」

 白陽は起き上がった。
 ふと、ここでヒナタは思いついた。
 さっきから気になっているのは、白陽の尻から凛々しく伸びた9つの尻尾。
 雨にこそぬれているが、まだふさふさしたままだ。
 このとき、1つの感情がヒナタの中でわきあがった。
 ---------ヤベ、滅茶苦茶もふもふしてぇ。
 
「その前によぉ?」
「ん」

 サッ、とヒナタは眼にも留まらぬスピードで白陽の背後に回りこむ。

「その尻尾をもふらせろォー!!」
「ええええええ!?」

 ぎゅっ、と白陽の尻尾を握る。
 ふわふわとした感覚に包み込まれる----------------が、そのときだった。
 急に、白陽の身体が小さくなるような感覚を覚えた。
 ずっと尻尾に寄りかかっていたヒナタはずっこけそうになる。尻尾も縮んでしまっている。
 さらに、沢山あった尻尾も今触っている1本だけになってしまった。
 陰陽師の服は消え---------最後に残ったのは、小さな狐の姿。
 愛くるしい瞳は怒りで少し揺らいでいたが、逆に可愛いほどだ。

「何だこれ」
「こーらー!! 尻尾を握るなぁー!! オイラ達は尻尾を握られたら力を失ってこうなっちまうんだい!!」

 姿だけではない。口調まで幼いものとなっている。さっきまでのシリアスティックな雰囲気はドコへ消えたのか。

「パチコンボールΩの主人公みたいだな。尻尾が弱点って」
「うっせ!」

 ただ、あの状態で街を一緒にうろつかれても困るので。
 この状態のほうが楽だろうと判断したヒナタによって、哀れな白陽は廃ビルに着くまでこの姿だった。

キャラクター名鑑2:十六夜ノゾム ( No.24 )
日時: 2016/02/13 17:47
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: S0f.hgkS)

「そうだ、組み立ててやろうじゃねえか、”勝利の方程式(パズル)って奴を!!」


十六夜ノゾム 男

年齢:13歳

容姿:黒の総髪をベースに、垂れた前髪には白のメッシュが入っている。体型は全体的に痩せ型ではあるが、同年代よりも背が低く、小柄である。しかし、そこには弱さを感じられない。

性格:生意気で、根が生真面目なので、気に入らないことには食って掛かる。だが、一度懐いた人間にはとことん懐き、とことん尽くす。ヒナタとは対照的に純粋で色恋沙汰には疎い。(恋愛の概念こそ分かっているが、鈍い)また、理不尽な状況でも冷静に分析し、その上で自分の答えを出せる。

解説:1年前、墓地ソースを愛用して初めて大会に優勝したが、その際に周りから既に有名だった”暁ヒナタの真似事”と揶揄され、ヒナタを越えることを決意。しかし、結局《ルーン・ツール》の魔力には敵わず、暴走したまま敗北。さらにヒナタの言葉に感化され、彼に着いて行くことに決める。まるで師匠に着いていく若侍のようだ。また、家は剣道道場で、運動神経は抜群に良く、さらに驚異的な数的思考力を持つため、理数系も得意という一見すれば完璧に見えるが、逆に言えば他の教科が壊滅的。また、貧乏くじを引かされることも多々。

備考:鎧龍決闘学院

デュエリストとしての特徴:アンブロッカブルや、軽量バニラのリキッド・ピープルで場を一気に展開し、攻め込む水単速攻スタイル。水文明を得意分野としており、かつてのヒナタを思わせるが、今のノゾムはあくまでも水文明そのものに拘っている。
また、クリスタル・コマンド・ドラゴンを主力とした新たなドラゴンデッキの構築も進めており、こちらでも鍵となるのはリキッド・ピープルの展開力。序盤から終盤に駆けて、終始安定的で尚且つ超攻撃的な戦術を完成させようとしている。
また、最近はドラグハートも軸にすえており、呪文を駆使して相手を徹底的に追い詰めるスタイルが特徴。

切札
・《零次龍程式 トライグラマ》
・《龍素記号 Srスペルサイクリカ》
・《龍素開放》
・《月英雄 碧鎧のルーン・ツールC》


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