二次創作小説(紙ほか)
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- デュエル・マスターズ D・ステラ 【侵略世界編】
- 日時: 2017/01/16 20:03
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)
【読者の皆様へ】
はい、どうも。二次版でお馴染み(?)となっているタクと申します。今回の小説は前作の”デュエル・マスターズ0・メモリー”の続編となっております。恐らく、こちらから読んだ方がより分かりやすいと思いますが、過去の文というだけあって拙いです。今も十分拙いですが。
今作は、前作とは違ってオリカを更にメインに見据えたストーリーとなっています。ストーリーも相も変わらず行き当たりばったりになるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。
また、最近デュエマvaultというサイトに出没します。Likaonというハンドルネームで活動しているので、作者と対戦をしたい方はお気軽にどうぞ。
”新たなるデュエル、駆け抜けろ新時代! そして、超古代の系譜が目覚めるとき、デュエマは新たな次元へ!”
『星の英雄編』
第一章:月下転生
Act0:プロローグとモノローグ
>>01
Act1:月と太陽
>>04 >>05 >>06
Act2:対価と取引
>>07
Act3:焦燥と制限時間
>>08 >>10
Act4:月英雄と尾英雄
>>13
Act5:決闘と駆け引き
>>14 >>15 >>18
Act6:九尾と憎悪
>>19 >>21
Act7:暁の光と幻の炎
>>22 >>23
Act8:九尾と玉兎
>>25
第二章:一角獣
Act1:デュエルは芸術か?
>>27 >>28 >>29
Act2:狩猟者は皮肉か?
>>30 >>31 >>32 >>33
Act3:龍は何度連鎖するか?
>>36 >>37
Act4:一角獣は女好きか?
>>38 >>39 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45
Act5:龍は死して尚生き続けるか?
>>48
第三章:骸骨龍
Act1:接触・アヴィオール
>>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
Act2:追憶・白陽/療養・クレセント
>>56 >>57
Act3:疾走・トラックチェイス
>>66
Act4:怨炎・アヴィオール
>>67 >>68
Act5:武装・星の力
>>69 >>70
Act6:接近・次なる影
>>73
第四章:長靴を履いた猫
Act1:記憶×触発
>>74 >>75 >>76 >>77
Act2:龍素力学×龍脈術=3D龍解
>>78 >>79 >>80
Act3:捨て猫×少女=飼い猫?
>>81 >>82
Act4:リターン・オブ・サバイバー
>>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90
Act5:格の差
>>91 >>92 >>93 >>104
Act6:二つの解
>>107 >>108 >>109 >>110
Act7:大地を潤す者=大地を荒らす者
>>111 >>112 >>113
Act8:結末=QED
>>114
第五章:英雄集結
Act1:星の下で
>>117 >>118 >>119
Act2:レンの傷跡
>>127 >>128 >>129
Act3:警戒
>>130 >>131 >>132
Act4:策略
>>134 >>135
Act5:強襲
>>136
Act6:破滅の戦略
>>137 >>138 >>143
Act7:不死鳥の秘技
>>144 >>145 >>146
Act8:痛み分け、そして反撃へ
>>147
Act9:fire fly
>>177 >>178 >>179 >>180 >>181
Act10:決戦へ
>>182 >>184 >>185 >>187
Act11:暁の太陽に勝利を望む
>>188 >>189 >>190 >>191 >>192 >>193 >>194 >>195
Act12:真相
>>196 >>198
Act13:武装・地獄の黒龍
>>200 >>201 >>202 >>203
Act14:近づく星
>>204
『列島予選編』
第六章:革命への道筋
Act0:侵攻する略奪者
>>207
Act1:鎧龍サマートーナメント
>>208 >>209
Act2:開幕
>>215 >>217 >>218
Act3:特訓
>>219 >>220 >>221
Act4:休息
>>222 >>223
Act5:対決・一角獣対玉兎
>>224 >>226
Act6:最後の夜
>>228 >>229
Act7:鎧龍頂上決戦
Part1:無法の盾刃
>>230 >>231 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236 >>239
Part2:ダイチの支配者、再び
>>240 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>247 >>248 >>250
Part3:燃える革命
>>252 >>253 >>254 >>255 >>256
Part4:轟く侵略
>>257 >>258 >>259 >>260 >>261
Act8:次なる舞台へ
>>262
第七章:世界への切符
Act1:紡ぐ言の葉
>>263 >>264 >>265 >>266 >>267 >>268 >>270
Act2:暁ヒナタという少年
>>272 >>273
Act3:ヒナとナナ
>>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>280 >>281
Act4:誓いのサングラス
>>282 >>283 >>284 >>285
Act5:天王/魔王VS超戦/地獄
>>286 >>287 >>295 >>296 >>297 >>298 >>301 >>302 >>303 >>304 >>305
Act6:伝説/閃龍VS獅子/必勝
>>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>323
Act7:青天霹靂
>>325 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>331
Act8:揺らぐ言の葉
>>332 >>333 >>334 >>335 >>336
Act9:伝説/始祖VS偽龍/偽神
>>337 >>338 >>339 >>340 >>341 >>342 >>343
Act10:伝える言の葉
>>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351
Act11:連鎖反応
>>352
『侵略世界編』
第八章:束の間の日常
Act1:揺らめく影
>>353 >>354 >>359 >>360 >>361 >>362
Act2:疑惑
>>363 >>364
Act3:ニューヨークからの来訪者
>>367 >>368 >>369 >>370 >>371
Act4:躙られた思い
>>374 >>375 >>376 >>377
Act5:貴方の為に
>>378 >>379 >>380 >>381 >>384 >>386
Act6:ディストーション 〜歪な戦慄〜
>>387 >>388 >>389
Act7:武装・天命の騎士
>>390 >>391
Act8:冥獣の思惑
>>392
Act9:終演、そして——
>>393
第九章:侵略の一手
Act0:開幕、D・ステラ
>>396
Act1:ウィザード
>>397 >>398
Act2:ギャンブル・パーティー
>>399 >>400 >>401
Act3:再燃
>>402 >>403 >>404
Act4:奇天烈の侵略者
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>411
Act5:確率の支配者
>>412 >>413
Act6:不滅の銀河
>>414 >>415
Act7:開始地点
>>416
第十章:剣と刃
Act1:漆黒近衛隊(エボニーロイヤル)
>>423 >>424
Act2:シャノン
>>425 >>426
Act3:賢王の邪悪龍
>>427 >>428 >>429
Act4:増殖
>>430 >>431 >>435 >>436 >>438 >>439 >>440 >>441 >>442
Act5:封じられし栄冠
>>444
短編:本編のシリアスさに疲れたらこちらで口直し。ギャグ中心なので存分に笑ってくださいませ。
また、時系列を明記したので、これらの章を読んでから閲覧することをお勧めします。
短編1:そして伝説へ……行けるの、これ
時系列:第一章の後
>>62 >>63 >>64 >>65
短編2:てめーが不幸なのは義務であって
時系列:第三章の後
>>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103
短編3:文化祭(と言えば聞こえは良いが要は唯のスクランブル)
時系列:第四章の後
>>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126
短編4:十六夜ノゾムの災厄な一日
時系列:第四章の後
>>149 >>150 >>153 >>154 >>155 >>156
短編5:恋情パラレル
時系列:第四章の後
>>157 >>158 >>159 >>160 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>173 >>174 >>175 >>176
短編6:Re・探偵パラレル
時系列:平行世界
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422
エイプリルフール2016
>>299 >>300
謹賀新年2017
>>443
登場人物
>>9
※ネタバレ注意。更新されている回を全部読んでからみることをお勧めします
オリジナルカード紹介
(1)>>96 (2)>>271
※ネタバレ注意につき、各章を読み終わってから閲覧することをお勧めします。
お知らせ
16/8/28:オリカ紹介2更新
- Act5:格の差 ( No.91 )
- 日時: 2015/06/07 15:26
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
「ちっ、使えないな。他の英雄は思った以上の強さだったか」
一部始終をあるビルの屋上から見ていた男は、悪態をついた。
「ニャンクスの奴、どこに行った? 英雄共を倒すと息巻いていた癖に返り討ちにされたか」
男の姿は、フードを目深に被ったパーカー姿であるが、背が高く格好は大人のそれであった。
-----------自分が再び事件を起こし、そこに俺がクリーチャーで畳み掛けろ、とテレパスで奴は言っていた。どうやら、相当こっぴどくやられたみたいだな、情けない。自分で闘えない程、弱っているのか。何であれ、復讐は失敗か。まあ良い。奴の復讐なんぞに俺は興味は無い。俺が奴を回収すれば良い話だ。俺がニャンクスの能力を一生利用し続けるだけさ。
何であれ、ニャンクスの作り出す丸薬によって、男の世界は変わった。
身体の力は漲り、衰え、疲れを知らない。さらに、その丸薬を応用して、気に食わない連中を蹴落とすことにも成功した。
あてにこそしては居なかったが、ひょっとしたら本当に自分は王になれるかもしれない。
「……幸い、今の英雄の連中は俺には気付いていないみたいだな。まあ、良い。ニャンクスが俺の所有物であるうちは大丈夫だ……!」
にやり、と男は笑う。英雄に自分の居場所を悟られていないのならば。先にニャンクスを回収すれば良いという結論に至ったのだ。
「……呪文、《ディメンジョン・ゲート》」
***
「……今、嫌な感じがしなかったか?」
「……ええ」
レンとコトハは、顔を見合わせた。デュエリストの直感か。虫の知らせか。遠くで、何か悪いものが現れたような気がしたのだ。
それもそのはず、彼らはかつて生きたカードを所持していたので、そのときに得たクリーチャーの感覚が未だに痕のような形で残っているのである。
人間が生きたカードを所持していると、だんだんそのカードと波長が合って来て、感覚さえも共有してくる-----------これは、以前にフジが言った言葉であった。
「……どうしようもないわね。クリーチャーの力を借りられないもの」
「居たところでどうするつもりだ? それに---------------」
そこで、レンは言葉を止めた。
近い。感覚がだんだん近くなってくる。
「----------見えるか? コトハ」
「ダメよ、見えない。近くに居るってのは、分かるんだけど!」
気配は上空の方から感じた。
次の瞬間-------------空間が裂けた。2人は身構えた。敵のクリーチャーかと思ったのだ。
しかし。現れたのは、意外な人物であった。
男だ。
見知らぬ男が、裂けた空間の奥から現れたのだ。
「……此処か」
男は地面に降り立つと、辺りを見渡す。そして、コトハに抱きかかえられているシャム猫を見るや------------
「……おい、ニャンクス!! 演技はそこでお仕舞いにしろ」
-----------意味深な台詞と共に、猫の名前と思われる単語を叫ぶ。
「気をつけろ、コトハ! この男、恐らく生きたクリーチャーの使い手だ!」
「分かってるわ! 今のは多分、呪文でも使ったんでしょうね! でも、ニャンクスって一体------------」
と、彼女が辺りを見回したそのときだった。
コトハの腕に抱きかかえられていた猫が飛び出す。
「あ、ちょっと!」
駆け寄るコトハは、そこで脚を止めた。
おかしい。猫の様子が。
ビキビキ、と音を立てて、その姿が変わっていく。服がどこからともなく、貼り付く様に纏われていき、直立二足歩行になった猫は最後に帽子を被り、ぴょい! と男の肩に飛び乗った。
「この小娘に預かって貰っていたのか? ニャンクス」
間違いなかった。目の前の猫は、クリーチャーだったのだ。
「にゃははー! おかげさまで傷は何とか治ったのにゃー。こいつが外出してる間に回復薬剤ガン積みしたおかげにゃー」
「そうか。ならば、相応の礼をしてやらないとなぁ?」
男の顔が卑しく歪む。視線はコトハとレンの方を向いていた。
コトハの表情は、完全に動揺していた。
「うそ、でしょ……!? あんた、クリーチャーだった、の……!?」
「にゃははー! お前が猫好きで、感謝してるのにゃー! ちょっと媚びただけでこれだから、人間なんてちょろいのにゃー、にゃーはっはっは!!」
コトハの心を抉るように、ニャンクスの言葉が突き刺さる。目の前のこいつは、優しくした自分を完全にバカにしている、と。
-----------待てよ、だとすれば、こいつも白陽やクレセントと同じ英雄ということか?
あのニャンクスからは、目に見えて邪気が増している。
-----------つまりは、あの男はニャンクスの正統な持ち主ではない、ということか。暴走状態のニャンクスに利用されているに過ぎない。
「何、貴様らには消えて貰う。口封じだ。ニャンクスのことは、誰にも教えるわけにはいかないのでね------------!!」
笑う男の手にはカードが握られていた。完全にこちらを消すつもりである。
《ナチュラル・トラップ》のカードだ。
----------呪文、だと!?
ぞくり、とレンの肌が泡立つ。いや、まさか、だ。そんなことがあるわけがない。
しかし、今まで何度も超常現象に出くわしてきた2人はそれを完全否定することが出来なくなっていた。
そして今回も例外ではなく。
「----------死ね!!」
地面から蔓が現れた。カードのイラストのとおりだ。それが、レンとコトハ目掛けて襲い掛かった。
びくり、とレンは生命の危険を感じる。
腕に、脚に絡み付き、じりじり、と引きずり込んでいく。まずは、レンからだった。
---------女の方は、後で好き勝手できる。だが、あの坊主のほうだけは殺す!! じゃーな!!
「ぐあああああ!!」
身体が軋み、骨が割れそうだ。コトハが必死にレンへ呼びかけるが、彼は悲鳴をあげるばかり。
-----------此処で僕を殺すつもりか!! 畜生!! 何でいつも僕ばかり、こんな目に遭うんだ-----------
こんな死に方では、あの世でスミスに顔向けできない。
「畜生ォォォーッ!!」
次の瞬間だった。
轟!! と一陣の風が吹く。
そして、ドス黒いオーラがレンから迸ったのが、ニャンクスに見えた。
-----------こいつ、今までクリアなオーラしか無かったはずなのに……!! 一気に、色を得た……一気に”闇文明の色、力”を得たにゃ……!! まさか、こいつ-------------!!
「-----------む?」
同時に男の余裕は途切れた。
蔓は次の瞬間、砕け散ったのだ。
まるで、レンの身体を何かが護っているような。
そのまま、蔓は何かに毒されたかのように、腐っていき、コトハも解放する。
「ぜぇぜぇ……何だ、これで終わりか? 半端なものだな、呪文というのは」
息こそ切れていた。が、しかし。レンには確かに
男は青ざめた。
「くそっくそっ!! バカな!!」
------------何故だ。何故呪文が通用しない!!
怒鳴り散らしながら、男は次の手段を考えていた。
今まで使ってきた手段が利かない相手に遭遇したことで、男の焦燥は募っている。
しかし、そのときだった。
ニャンクスがぴょい、と男の肩から飛び降りる。
「ばっかだにゃー。デッキは持てとあれほど言ったのににゃー」
次の瞬間、男の手に40枚の紙の札が現れる。加えて、さらに何枚かが追加された。
デッキだ。恐らく、デュエルでケリを付けるつもりらしい。
「ああ、すまない……! 奴らも俺らと同類か?
------------それは間違いにゃー、お前は俺様の駒にゃんだから。
と言う訳にもいかなかったので、「まあにゃ」と曖昧に返す。
レンもそれを見るや、デッキを取り出した。
「コトハ、下がってろ。こいつは僕が倒す!」
動揺し、地面に膝をついているコトハを一瞥し、彼は言った。
今は自分が戦わねばならないときだ。もしかしたら、ヒナタ達も闘っているかもしれない。先ほどまでの嫌な感覚の正体が、それだとすれば。
「お前は何者だ!」
レンは答えなかった。自分でも判らない。しかし、それがスミスの残してくれた遺産だというのならば、彼に感謝せざるを得なかった。
ビリビリ、と自分の周りの空気が震えた気がした。
-----------僕だって、僕だって戦える!!
デッキケースから、40枚のカードが現れる。それを握り締め、目の前の敵にかざす。
そして、先ほどの質問に、手短に答えた。
「貴様を裁くモノだ!!」
次の瞬間、黒い靄のようなものが噴出した--------------!!
「決闘空間、解放!!」
- Act5:格の差 ( No.92 )
- 日時: 2015/06/13 21:14
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
***
決闘空間。クリーチャーが命を持ち、具現化する謎の空間。
「俺のターン。《霞み妖精 ジャスミン》召喚。効果で自身を破壊!」
序盤からマナを加速していく男。マナゾーンには自然文明のカードを中心におかれていた。
一方のレンだが、負けじと準備を進めていく。自然文明中心のデッキが相手ならば、自分の闇文明中心のデッキは有利なはずだ。
「《一撃奪取 ブラッドレイン》召喚! ターン終了だ」
闇文明のクリーチャーのコストを下げる役割を持つ《ブラッドレイン》を召喚したレンは自分の手札を見て、改めて自身の優勢を確信する。
手札のカードは揃っている。後は繋げていくだけだ。
「俺のターン! 《エコ・アイニー》を召喚! ガキが、調子に乗りやがって……てめぇは次のターンでお仕舞いだ!!」
エコ・アイニーの効果で山札の一番上が捲られた。捲られた《永遠のリュウセイ・カイザー》はマナゾーンへ。しかし同時に、もう1枚のカードがマナゾーンへ送られる。
「《エコ・アイニー》の効果で2枚目のカードをマナゾーンへ置くぜ。ターンエンドだ」
相手のマナゾーンのカードは、これで6枚。次のターンには7枚に達する。
その前に相手を消耗させ、切札が出ないようにしなければならない。手札さえ破壊してしまえば、こちらのものなのだ。
「《解体人形 ジェニー》をブラッドレインでコストを1下げ、3マナで召喚! 効果により、貴様の手札を見て、一枚カードを墓地へ落とす!」
「ちっ」
『うろたえるにゃ。お前には俺様がついているのにゃ』
「は、はは、そーだな」
公開される手札。そこには、
《永遠のリュウセイ・カイザー》、《地堀類蛇蝎目 ディグルピオン》、《龍覇 サソリス》の3枚。
チッ、と舌打ちをして《サソリス》をレンは破壊した。手札から墓地に落とした瞬間、バトルゾーンへ現れる強力なクリーチャー、《リュウセイ・カイザー》が居たからだ。男のマナはかなり溜まっている。余り、もたもたできない。
「……まずいな。奴の存在を確認できたのは幸か不幸か……」
しかし、此処で足踏みしても居られない。迅速に処理すれば良い話だ。
「俺のターン」
まずい、と男は早速焦りを覚えていた。本性が腰抜けのこの男は、リュウセイが手札にあるとはいえ、心の落ち着きを失っていた。
-----------闇文明ということは、出しても即刻破壊される可能性が高い! とはいえ、殴らなければ何も始まらないし----------
『リュウセイをマナに置くのにゃ』
「……何?」
『デュエリストであるお前が居るから、今回は”100%”の状態で戦えるにゃ。まずは手始めに、目の前のガキを葬ってやるのにゃ。だから、《リュウセイ》をマナに置くのにゃ-----------!!』
「……そうか」
引いたカードを見た男は、ニャンクスの言葉の意味を解した。
藁にもすがる思いの男は、リュウセイを早速マナに置く。
「は、はははは、お前はこれで終わりだ! 行け、《従順の山猫星 タスク・ニャンクス》!」
次の瞬間だった。
男の掲げたカードより、《ニャンクス》が現れる。
「ふー、やっぱりデュエリストから力を供給すれば、安定するのにゃー。まあ良い。俺様の効果で超次元ゾーンから、ステラアームド・クリーチャーを呼び出すのにゃ!」
「へへ、ガキが。これが格の差だ!」
----------何だと?
レンは懐疑的になった。聞き覚えの無いカードタイプであったからだ。
さらに、それだけではない。
本当に空間が裂し、そこからクリーチャーが現れる。恐竜のようなクリーチャーだった。
それも、古代の時代に繁栄した獣脚類の恐竜に似ている。
「ステラアームド・クリーチャー、《邪帝類逆襲目 アクロガンドラー》を超次元ゾーンより召喚!」
《タスク・ニャンクス》の効果によって呼び出された《アクロガンドラー》が一度吠えれば、大地は虹色に染まっていく。
---------こいつの効果、まさか-----------!!
「《アクロガンドラー》の第一の効果。それは、俺のマナゾーンのカードの文明をオールレインボー、つまり五色にすることだ。ターン終了」
「《リュウセイ》をマナに捨ててまで出しただけはあるクリーチャーだな。しかし、それがどうした! その程度では動じないぞ!」
ぞくり、とした悪寒を隠し、強気にレンは自身のターンに移る。そして、自らが引いたカードを見て、一気に攻めへと転じた。
「僕のターン! 行け、《ジェニー》を進化! その刃、靄を払い、正義を貫き、そして美しくあれ! 《夢幻騎士 ダースレイン》、顕現せよ!」
効果により、自らの山札を3枚墓地へ送り込み、そしてクリーチャーを1枚回収する。回収したのは-------------新たな切札《悪魔龍王 キラー・ザ・キル》であった。
「宣言してやろう。貴様は次のターンでジ・エンドだ」
「舐めるなよ」
にやり、と男は自信満々の笑みを浮かべた。
「”星芒武装”を使えば、お前ごとき簡単に叩き潰せるのにな----------!!」
そのときであった。ターンの初め、《タスク・ニャンクス》の身体が膨れ上がる。
「マナ武装5発動……俺様のパワーは2倍の8000となり、W・ブレイカーになるにゃ」
従順の山猫星 タスク・ニャンクス 自然文明 (7)
クリーチャー:ビースト・コマンド・ドラゴン 4000+
R・コア
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、超次元ゾーンからR・コアを持つステラアームド・クリーチャーをバトルゾーンに出す。
マナ武装7--ターンの初めに自分のマナゾーンに自然文明のカードが7枚以上あるとき、このクリーチャーのパワーは2倍になり、シールドをブレイクする数が1枚増える(武装後にこの効果によって増えたパワーとシールドをブレイクする数は引き継がれる)
パワーと同時に、打点も増やしたニャンクス。元は非力であるが、自らの丸薬で肉体を強化したのである。
「《アクロガンドラー》とのコンボで、俺のマナゾーンのカードは全て、全文明になっている。よって、マナ武装も発動する。そして、《結界の面 ブオン》召喚! 貴様がさっき《キラー・ザ・キル》を手札に戻したのは当然、俺も分かっているからなぁぁぁ!!」
「くそっ!」
そして、と男は付け加えた。
《アクロガンドラー》が自らを奮い立たせるように咆哮する。
「《アクロガンドラー》で攻撃!! しかし、その攻撃を中止させ----------」
「--------何だと!?」
「代わりに、マナゾーンからカードを5枚墓地へ送り込み、《ニャンクス》へ星芒武装させる!!」
次の瞬間、岩のような《アクロガンドラー》の身体がバラバラになり、ニャンクスへ纏わりついていく。
そして、それとまるで融合するように《ニャンクス》の身体がどんどん恐竜のような姿へとなっていく------------
成す術もなく、レンはそれを見つめるだけであった。戦慄が襲い掛かる。
「武装完了!! 《恐竜皇帝 リンクス=ガルザード》!!」
- Act5:格の差 ( No.93 )
- 日時: 2015/06/09 18:52
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
現れたのは、まるで樹木のような身体に亀裂が入った何かだった。しかし、直後。そこからオーラが溢れ出し、亀裂は口となり、目となり、鼻となり、龍としての姿へと変貌していく。
いや、これはただの龍だとかドラゴンだとかそういう類ではなかった。
”恐竜”だ。
目の前の敵は、恐竜そのものなのだ。
しかし、レンにとって最大の不幸は、星芒武装を知らなかったことだろう。目の前で起こっていることに理解が出来ないのだ。
----------どういう、ことだっ!? 何もかもが全くわからん!!
『星芒武装は、この俺が居た世界で開発された技術-----------!! 気に食わんことに、誰かデュエリストの力を借りねば、この世界では出来なくなってしまったがな、そんなことは今となっては、どうでもいい!! 前世で俺が受けた仕打ちに比べればなぁぁぁぁぁーっ!!』
次の瞬間、《リンクス=ガルザード》が吠えた。
その身体が、更に巨大化する。
『武装前の《タスク・ニャンクス》の効果で、パワー、シールドのブレイク数が上がっている場合、それらは全て武装後に引き継がれる! よって、今の《ガルザード》のパワーは22000のT・ブレイカーとなっているのだぁぁぁ!!』
「お楽しみは次のターンに取っておいてやる。ターンエンドだ」
くっ、とレンは息を漏らした。目の前の敵のパワーは恐ろしい程に高くなっていた。
対処するのは、無理かと思われる。
「くっ、まだだ!! 僕のターン、《ブラッドレイン》を進化!!」
しかし、まだレンは諦めない。まだ勝利への可能性は残っているのだ。
《ブラッドレイン》の脳天へ黒き稲妻が降り注ぐ。そこから、巨大で黒く禍々しい邪悪な悪魔龍王が顕現するのだ。
「殲滅せよ、魔界の王よ!! その眼に醜き悪を映し出し、滅ぼしたまえ!!
《悪魔龍王 キラー・ザ・キル》!!」
その邪眼に睨まれしものは死ぬしかない。破壊の限りを尽くす悪魔の中の悪魔なのだ。
「《キラー・ザ・キル》の効果発動!! 相手のクリーチャーを1体破壊する!!」
そして、《リンクス=ガルザード》を睨もうとするが、それは《ブオン》によって阻まれた。
セイバー:ドラゴンだ。
----------だが、次のターンを凌げば問題は全く無い。相手のマナは武装? の時に破壊し3枚しかないからな。厄介な大型は出てこられない!
「そして、《キラー・ザ・キル》でシールドをT・ブレイク!! 《ダースレイン》でW・ブレイク!!」
敵にシールド・トリガーは無いようで安堵の息をつくレン。これで、一先ずは大丈夫だ------------と思われた。
相手の男が尚、余裕の笑みを浮かべているのである。
「お前、調子に乗りすぎだ------------!! 俺のターン! マナをチャージし、マナゾーンから”4マナ”で《永遠のリュウセイ・カイザー》を召喚する!!」
次の瞬間だった。男のマナゾーンの残る4マナが虹色に輝く。そして、それらのマナ数字が全て、「2」に書き換えられたのだ。
この事態に、とうとうレンは疑念を口に出してしまった。
「な、マナゾーンからだと!? しかも、どういうことだ!? 4マナでどうやって8マナの《リュウセイ》を出せるというんだ!!」
「《リンクス=ガルザード》は1ターンに1度、マナゾーンからクリーチャーを召喚することが出来る、がそれだけじゃあない。俺のマナゾーンのカードは全ての色を得る上に、マナの数字を2か3に書き換えることができるのさぁ!!」
まずい。一番恐れていた事態が発生してしまった。
《リンク=ガルザード》の能力をまとめれば、マナの数字と文明を書き換えられること、そして1ターンに1度、マナからクリーチャーを召喚できるということ。これらの能力は非常にシナジーしており、1ターンに1度、好きなクリーチャーをマナゾーンから出すことができるということなのだ。
次の瞬間、《キラー・ザ・キル》は《リンクス=ガルザード》に、《ダースレイン》は《リュウセイ・カイザー》に破壊されてしまう。
さらに、レンのクリーチャーは出る度にタップしてバトルゾーンに出なければならないのだ。
しかも、敵のクリーチャーは全てスピード・アタッカーになっている。
「くはははは、ターンエンドだぁぁぁ!!」
今のレンの手札では、どうにもならない。
絶望。これが本当の絶望なのか、とレンは思い知らされる。
-----------生きたカードが無くとも、僕は勝てると言った。
「《爆弾団 ボンバク・タイガ》を召喚、ターンエンドだ……!」
-----------だが、それは間違いだったのかもしれない。
男が嫌な笑みを浮かべた。
-----------僕は、何か間違っていたのだろうか。スミスが居なくとも勝てると思っていたのは全部間違っていたのだろうか。
「俺のターン。お前のおかげで手札も一杯だぜ! 4マナで《界王類邪龍目 ザ=デッド・ブラッキオ》を召喚!!」
界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ SR 自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 9000
多色マナ武装 5:このカードが自分の手札にあり、自分のマナゾーンにカードが5枚以上あって5文明がそろっていれば、このクリーチャーは「スーパーS・バック」を得る。(カードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうした場合、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚する)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
相手のドラグハートは龍解できない。
W・ブレイカー
「効果により、《ボンバク・タイガ》をマナ送りにする!! そして-----------!!」
シールドが割られていくのがレンは感じた。
破片がシャワーとなって、身体に襲い掛かる。肉が裂け、血が吹き出た。
しかし、頭が朦朧として何も考えられなかった。
「《リンクス=ガルザード》でシールドをT・ブレイク!!」
気づけば、シールドはもう無くなっていた。
「は、はは……」
----------皮肉だな-----------、無色ばっかり使っていたからか、こんなところで自分のシールドの枚数を”ゼロ”枚にしてしまうとは-------------
S・トリガーは、無い。最早、彼に希望など残されていなかった。
----------くそっ。僕に力が……!! どんなものでも構わない、目の前のこいつを倒せる力があれば------------!!
「《界王類邪龍目 ザ=デッド・ブラッキオ》でダイレクトアタック」
----------これが、”格の差”か---------------!!
剥き出しのレンの身体に、邪悪なる龍が全てを破壊するブレスを吹き付けた----------
- Re: デュエル・マスターズ D・ステラ 〜星々の系譜〜 ( No.94 )
- 日時: 2015/06/07 21:02
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: rGbn2kVL)
さて、さてさて。久しぶりのモノクロです。
こう久し振りにコメントしようとすると、必ず過去に読んだ回を読み返さなくてはいけないので、その瞬間瞬間の感想を忘れてしまいがちです。しかし、読んですぐにパパッとコメントできるわけでもないので、なかなか上手くいかない世の中……
それはそれとして、ホタルの家事情は概ね予想通りでしたね。まあ、本当にアヴィオールが噛んでいるのか、それとも他の思惑が働いているのか……その辺りがまだ断定しづらいところではありますか。
作中の描写からは明らかにアヴィオール感が出ているんですが、なんか一拍置いている感じが怪しいというか、ミスリードを誘われていると疑ってしまいます……ちょっと推理小説に毒されたかも。
そしてご無沙汰な(気がする)フジパイセンが出て来て、間髪入れずに新しい英雄、ニャンクスの登場。見た目は明らかに長靴を履いた猫、名前も明らかに長靴を履いた猫、ですね。武器、と言えるのかは微妙ですが、丸薬を主に使用するというのはなかなか面白いと思いました。
そして、後でも思ったことですが、こいつはなんか他の英雄とは一線を画す感じがありますね……名前や容姿、言動から伝わる小物臭だけでなく、召喚コストが4であることや、マナ武装を二つ持つことから、こいつだけなにか違うように思えます。
とまあ、そんな不気味さを醸し出すニャンクスですが、無自覚な煽りでヒナタの逆鱗に触れてしまい、白陽の《炎熱乱舞》と《ガイグレン》の連続攻撃にのされてしまったようですけども。
それでも隙を見計らって逃げ出す姿は流石というか……こういう奴は嫌いじゃないです。
その後、ノゾムはじっちゃんとデュエル。まあ、世界的に人気なカードゲームって設定ですし、老人会でやっててもおかしくはない、のか……?
しかし、じーちゃんもなかなかやりますね。モノクロは水単色で《ダイスーシドラ》を生かすデッキを必死こいて考えてますが、やはり闇を絡める方がずっと使いやすくて強そうです。除去呪文も闇の方が優秀ですしね。
じっちゃんとの対戦も終わり、ニャンクスの恨みつらみが叫ばれていますが、やっぱダメージ大きかったんですね。
そしてまさかコトハに拾われるとは……まあ、消去法で考えたら、自然文明のニャンクスが彼女と接点を持つことは予想できますけど、彼女、今作に入ってから一気に影が薄くなってしまったので、あまり意識していなかったんですよね……
それから読み返して気付きましたが、レンが《キラーアイ》を《デストロンリー》に進化させていますけども、《デストロンリー》は闇のコマンド進化なので、《キラーアイ》からは進化できません。
流石にあんなのが闇進化だったら、色々ヤバいですからね……
まあ、そしてそれから(現実的な)時間の経過もあり、やっぱ来ましたかサバイバー。新しく復活するらしいですからね、奴ら。雑談板でもその話があったので、来るんじゃないかとは思っていました。
個人的には、数少ないホタルのデュエルシーンがレアだなと思いましたかね。中身はやはりというかなんというべきか、新セットを絡めた内容になっているようですが。ヒナタも同様に、大分と速いデッキになりましたね。彼はビートダウン系が多いですが、速度が速くなったり遅くなったりと、結構忙しいですね。
一方、ノゾムは新セットで水文明が出なかったので、じっちゃんも使っていた3D龍解ですか。これは、やはり祖父に影響を受けたってことなんですかね? 伏線というか、あの時の対戦がここで影響を及ぼしたと、モノクロは解釈しました。
とりあえずサバイバーを下した三人とは別に、ニャンクスの所有者らしい男が出てきましたが……あぁ、こいつはモブか……
それに負けるレンもあれですけど、まあ、ニャンクスの真の力を見せる対戦だったと思うしかないですね、これは。レンも蓋を開けて見れば、大したことをできぬままやられてしまっていますし。《キラー・ザ・キル》を出せたくらいでしょうかね、見せ場と言える見せ場は。
それにしても、《ニャンクス》は武装すると名前がわりとガラッと変わりますね。命名ルールも、既存のジュラシック・コマンド・ドラゴンに近いように感じますし。
そして能力もえげつない……マナが減って動きにくくなるのを補完するどころか、実質的にマナが増えているようなものですし。この辺は《デッドマン》の弱点を埋めているような形ですね。
さてさて、ニャンクスにもなにかあるようですが……それよりも、レンは大丈夫か。なんとなくこの先の展開が読めますが、このままだとレンの立場が……と、どうにもレンを擁護したくなります。
まあ、前作とオリキャラ繋がりで色々あったので、個人的には彼にも思うところがあったりするんですよ。なので、彼にはもっと頑張ってもらいたい所存。
これで文字数が大体2000くらいに達したので、いい頃合いですね。今回はこれにて。
ではでは。
- Re: デュエル・マスターズ D・ステラ 〜星々の系譜〜 ( No.95 )
- 日時: 2015/06/09 21:22
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
モノクロさん
コメントありがとうございます。大方は、vaultの方で返したとおりですが、まだ触れていなかったところを返していこうと思います。
ニャンクスは、今までの英雄とはかなり異彩を放っているのは、とにかく”最初は弱いけど恐竜化して強くなる”をテーマにしているためでしょう。
彼自体、非力さをそれで補っていますからね。
そして、レンVS男戦ですが……残念ながら、彼には噛ませになってもらいました。
ただ、彼の心配はそこまでしなくても良いとは思いますがね(酷
前作でも要所要所で活躍しているキャラというか、ヒナタと仮にも二柱を担う存在、いつかは活躍するときが来るかと。タブンネ。
それでは、また。
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