二次創作小説(紙ほか)

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デュエル・マスターズ D・ステラ 【侵略世界編】
日時: 2017/01/16 20:03
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)

【読者の皆様へ】
はい、どうも。二次版でお馴染み(?)となっているタクと申します。今回の小説は前作の”デュエル・マスターズ0・メモリー”の続編となっております。恐らく、こちらから読んだ方がより分かりやすいと思いますが、過去の文というだけあって拙いです。今も十分拙いですが。
今作は、前作とは違ってオリカを更にメインに見据えたストーリーとなっています。ストーリーも相も変わらず行き当たりばったりになるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。

また、最近デュエマvaultというサイトに出没します。Likaonというハンドルネームで活動しているので、作者と対戦をしたい方はお気軽にどうぞ。


”新たなるデュエル、駆け抜けろ新時代! そして、超古代の系譜が目覚めるとき、デュエマは新たな次元へ!”



『星の英雄編』


 第一章:月下転生

Act0:プロローグとモノローグ
>>01
Act1:月と太陽
>>04 >>05 >>06
Act2:対価と取引
>>07
Act3:焦燥と制限時間
>>08 >>10
Act4:月英雄と尾英雄
>>13
Act5:決闘と駆け引き
>>14 >>15 >>18
Act6:九尾と憎悪
>>19 >>21
Act7:暁の光と幻の炎
>>22 >>23
Act8:九尾と玉兎
>>25

 第二章:一角獣

Act1:デュエルは芸術か?
>>27 >>28 >>29
Act2:狩猟者は皮肉か?
>>30 >>31 >>32 >>33
Act3:龍は何度連鎖するか?
>>36 >>37
Act4:一角獣は女好きか?
>>38 >>39 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45
Act5:龍は死して尚生き続けるか?
>>48

 第三章:骸骨龍

Act1:接触・アヴィオール
>>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
Act2:追憶・白陽/療養・クレセント
>>56 >>57
Act3:疾走・トラックチェイス
>>66
Act4:怨炎・アヴィオール
>>67 >>68
Act5:武装・星の力
>>69 >>70
Act6:接近・次なる影
>>73

 第四章:長靴を履いた猫

Act1:記憶×触発
>>74 >>75 >>76 >>77
Act2:龍素力学×龍脈術=3D龍解
>>78 >>79 >>80
Act3:捨て猫×少女=飼い猫?
>>81 >>82
Act4:リターン・オブ・サバイバー
>>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90
Act5:格の差
>>91 >>92 >>93 >>104
Act6:二つの解
>>107 >>108 >>109 >>110
Act7:大地を潤す者=大地を荒らす者
>>111 >>112 >>113
Act8:結末=QED
>>114

 第五章:英雄集結

Act1:星の下で
>>117 >>118 >>119
Act2:レンの傷跡
>>127 >>128 >>129
Act3:警戒
>>130 >>131 >>132
Act4:策略
>>134 >>135
Act5:強襲
>>136
Act6:破滅の戦略
>>137 >>138 >>143
Act7:不死鳥の秘技
>>144 >>145 >>146
Act8:痛み分け、そして反撃へ
>>147
Act9:fire fly
>>177 >>178 >>179 >>180 >>181
Act10:決戦へ
>>182 >>184 >>185 >>187
Act11:暁の太陽に勝利を望む
>>188 >>189 >>190 >>191 >>192 >>193 >>194 >>195
Act12:真相
>>196 >>198
Act13:武装・地獄の黒龍
>>200 >>201 >>202 >>203
Act14:近づく星
>>204


『列島予選編』


 第六章:革命への道筋

Act0:侵攻する略奪者
>>207
Act1:鎧龍サマートーナメント
>>208 >>209
Act2:開幕
>>215 >>217 >>218
Act3:特訓
>>219 >>220 >>221
Act4:休息
>>222 >>223
Act5:対決・一角獣対玉兎
>>224 >>226
Act6:最後の夜
>>228 >>229
Act7:鎧龍頂上決戦

Part1:無法の盾刃
>>230 >>231 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236 >>239
Part2:ダイチの支配者、再び
>>240 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>247 >>248 >>250
Part3:燃える革命
>>252 >>253 >>254 >>255 >>256
Part4:轟く侵略
>>257 >>258 >>259 >>260 >>261

Act8:次なる舞台へ
>>262


 第七章:世界への切符

Act1:紡ぐ言の葉
>>263 >>264 >>265 >>266 >>267 >>268 >>270
Act2:暁ヒナタという少年
>>272 >>273
Act3:ヒナとナナ
>>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>280 >>281
Act4:誓いのサングラス
>>282 >>283 >>284 >>285
Act5:天王/魔王VS超戦/地獄
>>286 >>287 >>295 >>296 >>297 >>298 >>301 >>302 >>303 >>304 >>305
Act6:伝説/閃龍VS獅子/必勝
>>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>323
Act7:青天霹靂
>>325 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>331
Act8:揺らぐ言の葉
>>332 >>333 >>334 >>335 >>336
Act9:伝説/始祖VS偽龍/偽神
>>337 >>338 >>339 >>340 >>341 >>342 >>343
Act10:伝える言の葉
>>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351
Act11:連鎖反応
>>352


『侵略世界編』


 第八章:束の間の日常

Act1:揺らめく影
>>353 >>354 >>359 >>360 >>361 >>362
Act2:疑惑
>>363 >>364
Act3:ニューヨークからの来訪者
>>367 >>368 >>369 >>370 >>371
Act4:躙られた思い
>>374 >>375 >>376 >>377
Act5:貴方の為に
>>378 >>379 >>380 >>381 >>384 >>386
Act6:ディストーション 〜歪な戦慄〜
>>387 >>388 >>389
Act7:武装・天命の騎士
>>390 >>391
Act8:冥獣の思惑
>>392
Act9:終演、そして——
>>393


 第九章:侵略の一手

Act0:開幕、D・ステラ
>>396
Act1:ウィザード
>>397 >>398
Act2:ギャンブル・パーティー
>>399 >>400 >>401
Act3:再燃 
>>402 >>403 >>404
Act4:奇天烈の侵略者
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>411
Act5:確率の支配者
>>412 >>413
Act6:不滅の銀河
>>414 >>415
Act7:開始地点
>>416


 第十章:剣と刃

Act1:漆黒近衛隊(エボニーロイヤル)
>>423 >>424
Act2:シャノン
>>425 >>426
Act3:賢王の邪悪龍
>>427 >>428 >>429
Act4:増殖
>>430 >>431 >>435 >>436 >>438 >>439 >>440 >>441 >>442
Act5:封じられし栄冠
>>444


短編:本編のシリアスさに疲れたらこちらで口直し。ギャグ中心なので存分に笑ってくださいませ。
また、時系列を明記したので、これらの章を読んでから閲覧することをお勧めします。

短編1:そして伝説へ……行けるの、これ
時系列:第一章の後
>>62 >>63 >>64 >>65

短編2:てめーが不幸なのは義務であって
時系列:第三章の後
>>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103

短編3:文化祭(と言えば聞こえは良いが要は唯のスクランブル)
時系列:第四章の後
>>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126

短編4:十六夜ノゾムの災厄な一日
時系列:第四章の後
>>149 >>150 >>153 >>154 >>155 >>156

短編5:恋情パラレル
時系列:第四章の後
>>157 >>158 >>159 >>160 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>173 >>174 >>175 >>176

短編6:Re・探偵パラレル
時系列:平行世界
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422

エイプリルフール2016
>>299 >>300

謹賀新年2017
>>443


登場人物
>>9
※ネタバレ注意。更新されている回を全部読んでからみることをお勧めします

オリジナルカード紹介
(1)>>96 (2)>>271
※ネタバレ注意につき、各章を読み終わってから閲覧することをお勧めします。

お知らせ
16/8/28:オリカ紹介2更新

Act2:狩猟者は皮肉か? ( No.31 )
日時: 2014/06/15 08:30
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

 ***

 ホログラム発生マットによる立体空間が発生している中、有名人の2人を見に多くの野次馬が集まったのだった。
 ヒナタとキイチのデュエル。現在、2ターン目(後攻キイチ)だが、キイチは早速動き出した。マナに置かれているのは《火焔タイガー・グレンオー》に《ナチュラル・トラップ》だったため、まだどんなデッキか判別不可能だったが-------------

「馬鹿ヒナタ。教えておいてやる。これが俺の”本気(ガチ)”デッキだ。《ヤッタレ・ピッピー》召喚!」

 甲高い声を上げて、ハンターのファイアーバードが現われた。
 つまり、キイチが使用しているのは以前のようなアウトレイジデッキではなく、ハンターということになる。
 
「デッキ変えたんだな」
「ハッ。馬鹿言え。これが俺の本来のデッキだ」

 冷めた声で言う。
 だとすれば、次に出てくるクリーチャーは、コスト4台か。

「んじゃ、俺のターンだ! 《ネクスト・チャージャー》で手札を全部山札に戻して、その数だけ引くぜ! 」

 手札2枚を山札の一番下に置き、2枚引く。
 手札交換をしつつ、チャージャー効果でマナ加速もできる便利な呪文だ。

「ふん。悠長な奴だ。俺のターン、《ヤッタレ》の効果でコストを1下げて------------1マナで《流星のコブシ・エース》召喚」
「あ? パワー1000の雑魚獣か?」
「お前は何も分かっていないらしい。ハンターの本当の恐ろしさは、”これ”だ」



流星のコブシ・エース C 火文明 (2)
クリーチャー:ヒューマノイド/ティラノ・ドレイク/ハンター 1000+
ハンティング(バトル中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分のハンター1体につき+1000される)



 にやぁー、と口角を上げるキイチ。別にハンターの数だけバトル時のパワーが上がるハンティング能力の事を言っている訳ではないらしい。
 
「さらにコストを1下げて、《コブシ・エース》進化! 《鬼神!ヴァルボーグなう》に!」
「げっ!?」



鬼神!ヴァルボーグなう C 火文明 (3)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/ハンター 6000
進化−自分のハンター・クリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー



 まずい。《ヴァルボーグなう》はコストが低い上にパワーも打点もある進化ヒューマノイドだ。
 転生前の《ヴァルボーグ》から一転、一気に進化元の幅が広がったといえる。
 キイチが言いたかったのはこれだ。ハンターは種族間の結束が非常に強いため、それぞれのカードを組み合わせることで強烈なシナジーを発揮するのだ。

「テメェこそ、マナから見たらドラゴンデッキに変えたようだが-----------悪いが、ドラゴンは出させねェぜ! 《ヴァルボーグなう》でシールドをW・ブレイク!」
「先輩っ!!」

 ノゾムの呼びかける声が聞こえる。
 しかも、こんなときに限ってS・トリガーが来ない。

「へっ、どうした? いつもの運はよォ!? 後に続け、《ヤッタレ・ピッピー》!」

 さらにシールドが割られる。

「ッ------------もう、2枚かよ!? いや、まだだ! S・トリガー発動! 《熱血龍 バトクロス・バトル》でお前の《ヴァルボーグなう》と強制バトル! パワー7000のこいつなら《ヴァルボーグなう》を破壊できる!」
「チッ」

 舌打ちするキイチ。《バトクロス・バトル》は相手ターンにS・トリガーで出てきた場合、そのターンの終わりに山札へ戻ってしまう。
 だが、相手に7000火力を放つことができるのは強烈だ。

「ターンエンドだ」

 ついでだ。あの《ヤッタレ・ピッピー》も除去しなければなるまい。

「俺のターンだ! 《勇鬼ヒャクバイザー》召喚!」

 現われたのは、レッド・コマンド・ドラゴンだった。それも、スピードアタッカーだ。
 
「こいつは、攻撃するたびにガチンコ・ジャッジをして勝てばドラゴンをサーチできる効果付きだ! 《ヒャクバイザー》で《ヤッタレ・ピッピー》を攻撃!」

 さらに、ガチンコ・ジャッジで互いに山札の上を捲る。

「---------コスト6の《鬼カイザー「滅」》だ!」
「---------ちっ、コスト3の《青銅の鎧》か」

 ヒナタの勝ちだ。

「効果発動! 《鬼カイザー「滅」》を手札に!」

 これで、次のターンにこちらも畳み掛けられる。
 キイチも残りの手札が少ないので、何も出来ないように見えた。

「俺のターン。《ヤッタレ・ピッピー》を召喚。ターンエンドだ」

 今しか無い。
 ここで畳み掛ける!

「俺のターン! 《鬼カイザー「滅」》召喚だ!」

 これで場には、《ヒャクバイザー》と《「滅」》の2体。

「行け、《「滅」》でW・ブレイク!」
「S・トリガー、《ナチュラル・トラップ》で《「滅」》をマナへ」

 ここで攻撃しても良いだろう。だが、逆に殴り返されるのも怖い。

「しゃーねぇ! やれるときはやるっきゃ無いんだ! 《ヒャクバイザー》で攻撃! ガチンコ・ジャッジ発動!」

 しかし。

「コスト7の《めった斬り・スクラッパー》だ!」
「残念。こちらはコスト8の《武器阿修羅の大猿》だ」

 負けた。効果は何も発動しない。
 項垂れるヒナタ。唯でさえ手札が危ういというのに。

「S・トリガー、《特攻の菊》召喚」

 

特攻の菊(ブッコミ・ハリネズミ) P 自然文明 (5)
クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 3000
S・トリガー
相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、その攻撃を中止する。



 さらに、自爆すれば相手の自分への攻撃を防ぐS・トリガー獣が現われてしまった。
 ここで、追い討ちをかけるように、キイチが動く。

「俺のターン、《次元流の剛力》を出して《魂の大番長 「四つ牙」》を召喚」



次元流の豪力(ジオ・バリバリ・ミランダ) C 自然文明 (5)
クリーチャー:ビーストフォーク/エイリアン 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト6以下の光、火、自然いずれかのサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
※殿堂入り



魂の大番長「四つ牙」(クワトロ・ファング) R 自然文明 (6)
サイキック・クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 6000
自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
W・ブレイカー



 クリーチャーが5マナで一気に2体も現われてしまった。
 じりじりと追い詰められる感覚を覚えるヒナタ。

『どうするんだヒナタ! これでは私の出番なく』
「ああ、テメェの出番はねぇよ! 相手がドラゴンじゃねえと、お前の能力はあってねぇようなモンだろうが!」

 小声で手札の《白陽》に話しかける。

「俺のターン! 《爆竜バトラッシュ・ナックル》を手札から召喚! 効果でお前の《「四つ牙」》をバトルして相打ちに破壊!」
「ちっ」

 次のターンで決めるつもりだったのか、キイチは露骨な舌打ちをする。
 とんだ邪魔が入ったものだ、と。

「まだ足掻くんだな」
「足掻くぜ! 何度でもな! 《ヒャクバイザー》でシールドをブレイク! ガチンコ・ジャッジだ!」

 特攻覚悟で攻め込むヒナタ。後続のドラゴンが手札に来れば、勝てる。
 しかし、今度もガチンコ・ジャッジは負けだった。ヒナタがコスト3の《メテオ・チャージャー》、一方のキイチがコスト6の《ナチュラル・トラップ》だったからだ。

「まあ、もうすぐそれもできなくなるが」

 しかし、それを見てもキイチは動じてはいなかった。

「俺のターン。コストを1下げて、こいつを出す」

 手札から現われたクリーチャーは、ドラゴンだった。


「流星の名の下に、邪悪なる者に永遠なる眠りを!
------------《永遠のリュウセイ・カイザー》」

Re: デュエル・マスターズ D・ステラ 〜星々の系譜〜  ( No.32 )
日時: 2014/06/15 09:43
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

「《永遠のリュウセイ・カイザー》、だと!?」
「ぶっ潰せぇーっ、《リュウセイ》! ヒナタの馬鹿面叩きのめせ! 《ヒャクバイザー》を攻撃して破壊っと」

 キイチがあからさまにヒナタを馬鹿にした歌を歌いながら(野球応援のカッ飛ばせー、○○のノリで)カードをタップする。
 《「四つ牙」》の攻撃だ。釘バットを振り回し、ヒナタへ飛び掛る。
 これで、全てのシールドが割られた。

「トリガー、なし……だ」
「先輩ィィィ!!」

 ノゾムの叫ぶ声が聞こえる。
 だが、それはキイチには届かない。

「アーッハッハッハ! 前よりも更に弱くなったかァ? ああ!?」
「く、くそっ……!!」
「へっ、トーナメントで当たったときも、そうだったなあ。最期の神頼みで運にも見放されてよォ。それで、負けた後にこれだぜ。『また、デュエルしような』って」

 ギッ、と歯を食いしばるキイチ。
 うざったいような感情が、今の彼を支配していた。
 うっとおしい。気持ち悪い。目の前にある”光”が。


「虫唾が走るんだよ、クズ野郎ォ!! 負けたくせにヘラヘラしてんじゃねェぞ!!」


 最期に、贐をするように、キイチは言った。

「少しだけ猶予をくれてやる。それで良いだろ?」

 ---------何を言ってるんだ、こいつは?
 この状況でまだデュエルを続けることがどんなに苦しいか。
 負けが確定したのに、プレイングを大勢の前で無様にも醸すことになるのがどんなに恥ずかしいか。
 これではまるで、公開処刑のようだ。
 たとえ、それで生き延びられたとしても次のターンに殺される。
 たとえ、それで勝ったとしてもお情けで勝たせて貰ったにすぎない。
 しかも、だ。《リュウセイ》がいるので、スピードアタッカーによる強襲さえ許されない状況だというのに。
 さらにキイチは、何ターン猶予を与えるとは言っていない。少しだけ、と言った。いつ命綱を切られても文句は言えないのだ。
 ---------く、くそっ! 俺のプライドまでギタギタに痛めつけるつもりか、こいつはッ!!


「先輩はリタイアだ!! もう、こんなデュエルを続けるのは止めてくれ!!」


 ノゾムが進み出た。

「ちっ、ガキか。まあいいぜ。そういうことなら、な」

 元の無気力な表情で、キイチは応答した。
 このとき、槙堂キイチの勝利が決まったのだった。

「あんたの外道っぷり、沢山見させてもらったぜ」

 怒りの形相でノゾムは彼に食って掛かった。

「外道? むしろ人道的と言って欲しいな。お情けで勝つチャンスを与えてやったんだぜ? 俺は優しいだろ」
「あんたは卑劣だ!」
「何とでもどうぞ」

 悪びれずに彼は返した。

「そーいったことは、俺に勝ってから言ってほしいな」
「このやろ……」

 思わず、拳を振り上げる。だが、その拳にはデッキケースが握られていた。
 あくまでも、デュエマで勝負しろ、という気持ちで暴力衝動を抑えているのだろう。

「止めろ、ノゾム! あいつは強い。お前が太刀打ちできるような奴じゃない!」
「ヒナタ先輩------------」

 ノゾムは言った。
 このとき、確かにヒナタに対する疑問が生まれた。

「勝機があるかないなんて、関係ねぇよ。ただ、正々堂々ぶつかって勝てば良いんだ、そうでしょう!?」
「ノゾム------------」

 カードを広げた。同時に、ヒナタのカードを纏めて、ヒナタに渡す。

「全く、また分からんちんが出てきちまって、困るぜ------------お前は、本気で”潰す”」

 そういって、再びキイチもカードを展開した。
 このとき、2人の間には明らかな”敵対”の念が生まれていた。

 ***

 ノゾムとキイチのデュエル。
 2ターン目で今度もキイチの後攻で始まった。しかし、1ターン目から《アクア・ティーチャー》、そして《アクア戦闘員ゾロル》をノゾムは召喚しているため、その展開力には目を見張るものがある。

「俺のターン、《ヤッタレ・ピッピー》を召喚。ターンエンド」

 しかし、一方のキイチも次のターンへさっきの布石を繋ぐ。

「オレのターン! 《アクア・ソニックウェーブ》を出して、《ヤッタレ・ピッピー》をバウンス!」

 だがそれは、《アクア・ソニックウェーブ》によって妨害された。
 《ソニックウェーブ》はコスト3以下のクリーチャーを手札に戻す--------つまりバウンスするリキッド・ピープルだ。 
 これで、キイチは次のターンに《ヴァルボーグなう》を出すことはできても、場数を増やすことができない。

「うぜぇ、俺のターンだ。《青銅の鎧》召喚」


青銅の鎧(ブロンズ・アーム・トライブ) C 自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。



 さっきとは違い、今度はマナを増やしてきた。恐らく、次のターンに出すのは5コスト域の超次元呪文か。
 不幸にも、今ノゾムの手札にバウンス系の呪文は無い。
 
「オレのターン! 《アクア・ジェスタールーペ》召喚! 効果で連鎖発動! よし、コスト3の《アクア・ハルカス》を出すぜ!」

 運が良い。《ジェスタールーペ》の効果と合わさって、2枚引くことができた。

「ターンエンドだ!」
「調子に乗るな。俺のターンだ。呪文、《超次元 ボルシャック・ホール》で《アクア・ティーチャー》を破壊して、《激沸騰!オンセン・ガロウズ》を出すぜ」

 現われたのは、火と水のエイリアンサイキック・クリーチャーだった。
 ハンターメインのデッキのはずなのに、たまにエイリアンが入っていたりする。
 しかも、ドローソースの《アクア・ティーチャー》も破壊されてしまった。
 だが、こちらにも手はある。リキッド・ピープルは3体。

「オレのターン! シンパシーでコストを−3してこいつを召喚だ! 龍素記号iQ解放確認! 出力せよ、結晶龍! 正義の方程式を今、構築せよ! 《龍素記号 iQサイクロペディア》!」



龍素記号iQ(アイキュー) サイクロペディア P 水文明 (8)
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 8000
シンパシー:リキッド・ピープル
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いてもよい。
このクリーチャーはブロックされない。
W・ブレイカー



 現われたのは、全身が結晶で包まれた龍だった。
 さらに、こちらには大量の軍勢がいるのだ。

「《アクア・ソニックウェーブ》でシールドをブレイク!」

 先手を取るノゾム。
 だが、割られたシールドが集積して、カードの形を成した。

「S・トリガー、発動。《火焔タイガー・グレンオー》でパワー2000以下の雑魚を全て破壊」

 計算が狂った。仕方がなく、ターンを終える。
 さらに、ここでキイチは、さらに追い討ちをかけていく。

「《アパッチ・ヒャッホー》召喚。効果で、《剛腕の政》を出す」



アパッチ・ヒャッホー P 火文明 (4)
クリーチャー:メルト・ウォリアー/ハンター 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト4以下のハンター・サイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。



剛腕の政(ビシャモン・キッド) P 火/自然文明 (4)
サイキック・クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 3000
覚醒リンク−自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の《不死身のブーストグレンオー》があれば、そのクリーチャーとこのクリーチャーを裏返しリンクさせる。
ハンティング



 だが、これだけでは終わらない。突如、《アパッチ・ヒャッホー》がキイチの山札の一番上に戻り、再びバトルゾーンへ戻ってきた。
 しかし、これで再び《アパッチ・ヒャッホー》の能力が発動した。
 一体、何が起こったのか、とノゾムは場を見回すと、《オンセン・ガロウズ》の姿が。

「……やられた」




激沸騰!オンセン・ガロウズ  ≡V≡  水/火文明 (7)
サイキック・クリーチャー:サイバー・コマンド/フレイム・コマンド/エイリアン 6000
W・ブレイカー
自分のターン中、水または火の進化ではないクリーチャーを召喚した時、そのクリーチャーを表向きにして自分の山札の一番上に置いてもよい。そうした場合、そのクリーチャーを山札の上からバトルゾーンに出す。



 一回出したクリーチャーを山札の一番上に置いて、再び出すという行為は普通ならば無駄足他ならない。
 しかし、これが強烈な登場時効果を持つクリーチャーならば話は別だ。

「さあ、今度は超次元ゾーンから《カチコミの哲》を出すぜ」



カチコミの哲(チェーン・アーム・トライブ) UC 自然文明 (3)
サイキック・クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 2000+
覚醒リンク−自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の《紅蓮の怒 鬼流院 刃》と《魂の大番長「四つ牙」》があれば、そのクリーチャーとこのクリーチャーを裏返しリンクさせる。
ハンティング(バトル中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分のハンター1体につき+1000される)



 まずいことになった。たったの1ターンで、クリーチャーの数は5体。一方のノゾムの場は、孤軍奮闘という状態だ。

「どうした? さっきまでの意気込みは。もしかして、もうお終いかよ?」

 挑発的なキイチの態度が余計、耳に障った。 

Act2:狩猟者は皮肉か? ( No.33 )
日時: 2014/06/15 21:39
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

「お前に手札は与えない。ターンエンドだ」

 まずい。ぎりぎりまで追い詰めて、一気に攻め込む作戦らしい。
 だが、こちらも負けてばかりではいられない。

「オレのターン! 《アクア隠密 アサシングリード》召喚! 効果で《オンセン・ガロウズ》をバウンス!」



アクア隠密エージェント アサシングリード P 水文明 (4)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにあるカードがすべて水のカードなら、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。



 サイキック・クリーチャーをバウンスした場合、問答無用でそのクリーチャーは超次元ゾーンへ逆戻り。
 破壊よりもコストが軽くなりやすいバウンスがサイキック・クリーチャーへの対抗手段なのだ。

「《アクア忍者 ライヤ》召喚! 効果で《アサシングリード》を手札に戻すぜ!」

 さっきのキイチと似たような戦法だ。《アサシングリード》を手札に戻すことで、効果を使いまわすつもりなのだ。



アクア忍者 ライヤ UC 水文明 (1)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻す。




 《ライヤ》は1マナでパワー2000というスペックの持ち主だが、1ターン目から召喚するには向いていない。何故なら、登場時に自分のクリーチャーを1体手札に強制送還(《ライヤ》も当然対象範囲)してしまうため、意味が無い。
 だが、このように出したクリーチャーの登場時効果を使いまわすには使えるのだ。

「《サイクロペディア》でW・ブレイク!」
「トリガーなし、か」

 吐き捨てるようにキイチは言った。

「ターンエンドだッ!」
「うーん。このままでは積むな。なーんて。まァ良い。俺のターン、《剛腕の政》進化-------------《スーパー大番長 「四つ牙」》に!!」

 《カチコミの哲》の体が一気に膨れ上がり、炎に包まれた。
 同時に、雄たけびが上がって巨大な体躯を持つビースト・フォークの《「四つ牙」》が現われた。
 背景ストーリーでは《俊足の政》が進化した姿らしい。厳密には少し違うが、同一人物から進化させるというところは曲がりなりにも彼の拘りか。



スーパー大番長「四つ牙」(クワトロ・ファング) SR 自然文明 (6)
進化クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 9000
進化−自分のビーストフォーク1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を自分のマナゾーンに置いてもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに置いてもよい。
W・ブレイカー



「《「四つ牙」》は、唯のビーストフォークじゃねえ。大番長だ。番長はまず、何をするか。まず子分共のためにマナを増やす」

 山札から2枚がマナに置かれた。現在、タップされていないキイチのマナは残り4。

「んでもって、子分が進化する。《カチコミの哲》進化、《諸肌の桜吹雪》!!」



諸肌の桜吹雪フキスサブ・ハナフブキ VR 自然文明 (4)
進化クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 6000
進化−自分のビーストフォーク1体の上に置く。
ガードマン
W・ブレイカー
このクリーチャーがタップされていて、相手のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーは可能であればこのクリーチャーを攻撃する。




 ----------ガードマン持ちは良いとして、標的を自分に定める効果だと!?
 しかも、パワー6000のW・ブレイカーだ。

「さあ、《アパッチ・ヒャッホー》でシールドをブレイク。そして《諸肌の桜吹雪》でW・ブレイク」
「S・トリガー、《アクア・サーファー》で《「四つ牙」》をバウンス! 後は《スパイラル・ゲート》で《諸肌の桜吹雪》もバウンス!」
「《火焔タイガー・グレンオー》でシールドをブレイク」

 ターンエンドだ、と冷たく告げた。シールドは既に無い。

「オレのターン! 《月英雄 碧鎧のルーン・ツールC》召喚!」
『任せて、ノゾム! あたしの効果でコスト6以上のS・トリガーは発動できない!』

 《ルーン・ツール》を見たキイチは少し怪訝そうな顔をした。
 見たことも無いカード。しかし、ホログラム発生マットが認識しているということは、偽造して作られたカードではない。

(何だアレは?)
「マナ武装7で山札からカードを選んで2枚手札へ!」

 しかし、ブロッカー1体でどうにかなる問題でもない。それでもノゾムは最期まで足掻こうとする。
 いける。

「《サイクロペディア》でW・ブレイク!」
「ちッ、雑魚が。俺のシールドを全部持っていくか! ムカつくぜ」

 青筋立つキイチ。だが。

「だがな、S・トリガー----------《特攻の菊》ッ!!」

 だが、S・トリガーが現われる。《ルーン・ツールC》の効果で阻むことが出来るのはコスト6以上のS・トリガーのため、コスト5のトリガーは防げない。

「くそっ!!」

 ダメだ。これ以上は攻撃しようと思っても、阻まれてしまう。


「俺のターン、進化《スーパー大番長 「四つ牙」》!! そして、ダイレクトアタック!!」


 ***

「ったく獅子怒さん、期待外れですよ、コイツら」
「そうか」
「ったく、ゴミばっかでほんと拍子抜けですわ」
「そこらへんにしておけ」

 獅子怒が唸るように諭した。

「ですがね、獅子怒さん」
「私の言う事が聞けないかね」

 ビクッ、とそのときだけキイチの肩が震えた気がした。
 何も言い返すことが出来ない。ヒナタもノゾムもキイチの実力を前にして敗北したのだから。

「ガキはまだ良いとして-----------ヒナタ。やはりお前は弱くなったな」
「ッ---------!!」
「今日は鎧龍の視察とてめーらがどれだけの実力を誇るのかを見にワザワザ大阪まで獅子怒さんに連れてこられたのに、残念だぜ」

 どうやら、後ろの大男、獅子怒にキイチは連れてこられたらしい。
 一体、何のために、という疑問が浮かんだ。
 それを問うと、憫笑しながらキイチは答えた。

「知らないのか? もうすぐ、この世界中がデュエリストによって1つの戦場と化す--------------つまり、デュエリスト養成学校の1番星を決める大会が開かれるのよ」
「何だと?」
「何も知らないみたいだな」

 獅子怒が続けた。

「最強のデュエリストチームを決める世界大会------------D・ステラ。それが開かれることが決定した」
「な、世界大会!?」
「そうだ、年齢制限は中学生という規律がある上に(つまり無頼シントが参加できない)エル・ヴァイオレットの転校-----------現在、鎧龍の中で有力なデュエリストはお前だ。暁ヒナタ」

 しかし、期待外れだったらしい。後日、鎧龍にもその通達が送られる予定だという。
「今年、世界一になるのは、この”獅子怒シド”率いる我々聖羽衣だ」という言葉を残すと、つかつかと2人は店を出て行った。
 ヒナタとノゾムに圧倒的な敗北感を残して。

「俺--------分かるぜ。あの獅子怒シドって人、すっげぇ強いって---------キイチの足元にも及ばなかったのに、俺は-------どうしてこんなに弱いんだ!!」
「先輩……」

 ***


「外道を装うっつーのは、やっぱ苦しいもんですね」

 俯いたままキイチは言った。

「すまなかったな」
「いや、あいつに渇を入れるには丁度良かったでしょ」

 彼は帰りの電車の中で、隣の大男にそう返した。

「だが、何より気になるのはあのカードだ。これは今年のD・ステラ、荒れるぞ--------------」

 その瞳は、何より闘争心と期待に満ちていた。

Re: デュエル・マスターズ D・ステラ 〜星々の系譜〜  ( No.34 )
日時: 2014/06/15 21:09
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

 雑談板での交流で感覚が軽く麻痺していたせいか、よく考えてみれば、というかよく見てみれば、コメントしてなかったです。
 というわけでやって来ましたモノクロです。

 結構遡って男とのデュエルになりますが、というか《ルーン・ツールC》の話になりますが、《ルーン・ツール》のもう一つの能力はコスト6以上のS・トリガーを封じることですか。
 わりと限定的で、《ドンドン吸い込むナウ》《父なる大地》《リーフストーム・トラップ》《終末の時計 ザ・クロック》辺りのS・トリガーを防げないのは痛いですが、《DNA・スパーク》《地獄門デス・ゲート》《スーパー炎獄スクラッパー》といった、重量S・トリガーを封じられるのはいいですね。他には、ノゾムにとっては厳しいであろう軽量の多いリキッド・ピープルを一掃する《火焔タイガーグレンオー》《スーパーバースト・ショット》《クラッシャーベア子姫》も防げますか。

 男との一戦が終わって、次に《白陽》戦になりますが、まあ概ね雑談板で言っているので、焼き直しする必要はないかなと。
 ただ、《トット・ピピッチ》の弱点である、相手ドラゴンもスピードアタッカーになってしまうという点を、《白陽》の能力でドラゴンの攻撃を封じて打ち消していたのは上手いと思いました。
 というか、白陽の能力って、端的に言っちゃうとコピペなんですね。そう聞くと、なんだか俗っぽいというか、凄さが……

 とまあ、やっと白陽やらクレセントやらのいざこざが収まって、日常に戻って来たわけですが……ヒナタとレンは相変わらずですね。本人たちは本気なんでしょうが、傍から見てるとくだらないことで言い争って、その挙句にデュエマで決着をつけるという流れはもはや王道パターンですね。
 闇のデーモン・コマンド・ドラゴンのデッキに移行したレンは、早速新セットのカードを使用していますね。モノクロはそのセットが発売するまで新しいカードは出さない方針で進めていますが、この作品のこういう先取りするところは嫌いじゃないです。
 それはさておき、個人的には《ガナルドナル》の能力の描写の仕方が上手いと思いました。通常のクリーチャーには効かない毒も、疲労しているクリーチャーには効く。そして疲労=攻撃後のタップ状態と表現したのはいいですね。
 そしてレンの新たな切り札の《ドルバロムD》ですが、登場時のレンの台詞が、やはり彼女を意識しているようですね。口調はレンに合わせているようですが。
 場もマナも一掃してもはや勝利確定、という状況で、死亡フラグを建ててしまいヒナタが意味深な発言をしたにもかかわらず突っ込んで《デュアルショック》の餌食になってしまうというパターンは。彼らしいのかもしれませんけど。
 まあでも、あの状況なら普通は攻めますよね。ヒナタの発言があったとしても……まあ、もしS・バックのことが少しでも頭にあれば、1、2ターンくらい様子を見て、クリーチャーを並べるくらいはしたかもしれませんが。

 と、レン戦が終わったと思ったら、今度はキイチですか。正直、コトハかリョウ辺りがそろそろ出るかなーと思っていたところにこれは驚きです。しかも獅子怒先輩なる、もはや名前からしておっかなそうな人を引き連れてますし。これで聖羽衣決闘学園なる、如何にもエンジェル・コマンドや光文明のカードを使っていそうな学校にいるというのだから驚きです。
 キイチは前作からも少し皮肉屋でヒール的な面を出していましたが、今回はそれが強調されていますね。演技だったみたいですけど。
 デッキは、あんな名前の学校に通っているくらいだから天聖龍デッキでも使うのかと思ったら、ハンターですか。そういえば前作の初登場回でも、《紅蓮の怒 鬼流院 刃》から《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》に繋げるデッキを使ってましたね。
 ところで、結局負けているので結果は変わらないのですが、ノゾムとキイチのデュエルで、《諸肌の桜吹雪》がキイチの場にタップ状態であるので、ノゾムのクリーチャーの攻撃は通らないのでは? 《サイクロペディア》で破壊することは可能ですけど。

 と、ヒナタとノゾムがキイチに下されましたが、ここで本作の重要そうなキーワードの一つ、D・ステラが出て来ましたね。
 これは、要するにデュエリスト養成学校間における、デュエマの全国大会と捉えればよろしいのでしょうか?
 羽衣とか蓬莱とか、竹取物語(だったかな?)を想起させるワードがちらほら見えますが、個人的に気になるのは蓬莱です。特に意味はないのですが、なんとなく北の地がどんなのかが気になります。
 零皇も、前作のオリキャラに似た苗字のキャラがいたなーと思ったりして、少し関連性を疑ったり。

 いつものように2000字を超えるほどに長くなりましたが、とりあえずモノクロが一番気になるのはD・ステラですね。全国大会と聞くだけでわくわくします(作中ではそのようには言ってませんが)。
 全国の学校は、一体どのようなチームで出て来るのか、今から楽しみです。勿論、鎧竜から誰が選出されるのかも。
 ではでは、モノクロはこれにて。

Re: デュエル・マスターズ D・ステラ 〜星々の系譜〜  ( No.35 )
日時: 2014/06/16 17:36
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

モノクロさん

どうも、今日が振り替え休日のタクです。結局、近所の母の実家に戻っていた所為で今朝返すことはできませんでした。すみません。

コメントありがとうございます。

さて《ルーン・ツール》のもう1つの効果は限定的ですが、それでもおっしゃるとおりコスト6、7の有名どころS・トリガーを封じられる上に、使用率が上がっている《無法のレイジクリスタル》と《支配のオラクルジュエル》も封じることが出来ます。最も、今後この作品でそれらを出すかどうかは自分でも疑問ですが。

また、《ドルバロムD》や《ガナルドナル》など、新しいカードをどんどん使っていくというのが自分の方針なので、やっている分にはとても楽しいですね。
ですが、今回のレンの一番の不幸は「もう何も怖くない」が死語であることに気付かなかったことでしょう。(石膏像? さあ知りませんね)

そして、一応今作の道決めを定めるのもあって、ここで強そうなライバルを出しておこうと思い、キイチと獅子怒を出しておきました。
獅子怒の獅子は、《ライオネル》を初めとしたE2のエンジェル・コマンドをイメージしたんですね。

とりあえず、今後の方針としてそれぞれの学校のイメージを模したデッキを使わせるのはボスだけで、その他は別のデッキということにしています。
キイチもその一例ですね。

後は、大体モノクロさんが思っている通りです。今作は前作の学園モノから一転して大会ものなので。
ちなみに、零皇は別に封李とは関係ないです。ついでに言うと、前作のオリキャラを出す予定も今のところありません。むしろこいつらに使わせるのはゼロ文明になると思います。

全国の学校もそうですが、世界の学校にも曲者ぞろいなのでお楽しみに。

それでは、また。


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