二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

デュエル・マスターズ D・ステラ 【侵略世界編】
日時: 2017/01/16 20:03
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)

【読者の皆様へ】
はい、どうも。二次版でお馴染み(?)となっているタクと申します。今回の小説は前作の”デュエル・マスターズ0・メモリー”の続編となっております。恐らく、こちらから読んだ方がより分かりやすいと思いますが、過去の文というだけあって拙いです。今も十分拙いですが。
今作は、前作とは違ってオリカを更にメインに見据えたストーリーとなっています。ストーリーも相も変わらず行き当たりばったりになるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。

また、最近デュエマvaultというサイトに出没します。Likaonというハンドルネームで活動しているので、作者と対戦をしたい方はお気軽にどうぞ。


”新たなるデュエル、駆け抜けろ新時代! そして、超古代の系譜が目覚めるとき、デュエマは新たな次元へ!”



『星の英雄編』


 第一章:月下転生

Act0:プロローグとモノローグ
>>01
Act1:月と太陽
>>04 >>05 >>06
Act2:対価と取引
>>07
Act3:焦燥と制限時間
>>08 >>10
Act4:月英雄と尾英雄
>>13
Act5:決闘と駆け引き
>>14 >>15 >>18
Act6:九尾と憎悪
>>19 >>21
Act7:暁の光と幻の炎
>>22 >>23
Act8:九尾と玉兎
>>25

 第二章:一角獣

Act1:デュエルは芸術か?
>>27 >>28 >>29
Act2:狩猟者は皮肉か?
>>30 >>31 >>32 >>33
Act3:龍は何度連鎖するか?
>>36 >>37
Act4:一角獣は女好きか?
>>38 >>39 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45
Act5:龍は死して尚生き続けるか?
>>48

 第三章:骸骨龍

Act1:接触・アヴィオール
>>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
Act2:追憶・白陽/療養・クレセント
>>56 >>57
Act3:疾走・トラックチェイス
>>66
Act4:怨炎・アヴィオール
>>67 >>68
Act5:武装・星の力
>>69 >>70
Act6:接近・次なる影
>>73

 第四章:長靴を履いた猫

Act1:記憶×触発
>>74 >>75 >>76 >>77
Act2:龍素力学×龍脈術=3D龍解
>>78 >>79 >>80
Act3:捨て猫×少女=飼い猫?
>>81 >>82
Act4:リターン・オブ・サバイバー
>>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90
Act5:格の差
>>91 >>92 >>93 >>104
Act6:二つの解
>>107 >>108 >>109 >>110
Act7:大地を潤す者=大地を荒らす者
>>111 >>112 >>113
Act8:結末=QED
>>114

 第五章:英雄集結

Act1:星の下で
>>117 >>118 >>119
Act2:レンの傷跡
>>127 >>128 >>129
Act3:警戒
>>130 >>131 >>132
Act4:策略
>>134 >>135
Act5:強襲
>>136
Act6:破滅の戦略
>>137 >>138 >>143
Act7:不死鳥の秘技
>>144 >>145 >>146
Act8:痛み分け、そして反撃へ
>>147
Act9:fire fly
>>177 >>178 >>179 >>180 >>181
Act10:決戦へ
>>182 >>184 >>185 >>187
Act11:暁の太陽に勝利を望む
>>188 >>189 >>190 >>191 >>192 >>193 >>194 >>195
Act12:真相
>>196 >>198
Act13:武装・地獄の黒龍
>>200 >>201 >>202 >>203
Act14:近づく星
>>204


『列島予選編』


 第六章:革命への道筋

Act0:侵攻する略奪者
>>207
Act1:鎧龍サマートーナメント
>>208 >>209
Act2:開幕
>>215 >>217 >>218
Act3:特訓
>>219 >>220 >>221
Act4:休息
>>222 >>223
Act5:対決・一角獣対玉兎
>>224 >>226
Act6:最後の夜
>>228 >>229
Act7:鎧龍頂上決戦

Part1:無法の盾刃
>>230 >>231 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236 >>239
Part2:ダイチの支配者、再び
>>240 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>247 >>248 >>250
Part3:燃える革命
>>252 >>253 >>254 >>255 >>256
Part4:轟く侵略
>>257 >>258 >>259 >>260 >>261

Act8:次なる舞台へ
>>262


 第七章:世界への切符

Act1:紡ぐ言の葉
>>263 >>264 >>265 >>266 >>267 >>268 >>270
Act2:暁ヒナタという少年
>>272 >>273
Act3:ヒナとナナ
>>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>280 >>281
Act4:誓いのサングラス
>>282 >>283 >>284 >>285
Act5:天王/魔王VS超戦/地獄
>>286 >>287 >>295 >>296 >>297 >>298 >>301 >>302 >>303 >>304 >>305
Act6:伝説/閃龍VS獅子/必勝
>>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>323
Act7:青天霹靂
>>325 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>331
Act8:揺らぐ言の葉
>>332 >>333 >>334 >>335 >>336
Act9:伝説/始祖VS偽龍/偽神
>>337 >>338 >>339 >>340 >>341 >>342 >>343
Act10:伝える言の葉
>>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351
Act11:連鎖反応
>>352


『侵略世界編』


 第八章:束の間の日常

Act1:揺らめく影
>>353 >>354 >>359 >>360 >>361 >>362
Act2:疑惑
>>363 >>364
Act3:ニューヨークからの来訪者
>>367 >>368 >>369 >>370 >>371
Act4:躙られた思い
>>374 >>375 >>376 >>377
Act5:貴方の為に
>>378 >>379 >>380 >>381 >>384 >>386
Act6:ディストーション 〜歪な戦慄〜
>>387 >>388 >>389
Act7:武装・天命の騎士
>>390 >>391
Act8:冥獣の思惑
>>392
Act9:終演、そして——
>>393


 第九章:侵略の一手

Act0:開幕、D・ステラ
>>396
Act1:ウィザード
>>397 >>398
Act2:ギャンブル・パーティー
>>399 >>400 >>401
Act3:再燃 
>>402 >>403 >>404
Act4:奇天烈の侵略者
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>411
Act5:確率の支配者
>>412 >>413
Act6:不滅の銀河
>>414 >>415
Act7:開始地点
>>416


 第十章:剣と刃

Act1:漆黒近衛隊(エボニーロイヤル)
>>423 >>424
Act2:シャノン
>>425 >>426
Act3:賢王の邪悪龍
>>427 >>428 >>429
Act4:増殖
>>430 >>431 >>435 >>436 >>438 >>439 >>440 >>441 >>442
Act5:封じられし栄冠
>>444


短編:本編のシリアスさに疲れたらこちらで口直し。ギャグ中心なので存分に笑ってくださいませ。
また、時系列を明記したので、これらの章を読んでから閲覧することをお勧めします。

短編1:そして伝説へ……行けるの、これ
時系列:第一章の後
>>62 >>63 >>64 >>65

短編2:てめーが不幸なのは義務であって
時系列:第三章の後
>>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103

短編3:文化祭(と言えば聞こえは良いが要は唯のスクランブル)
時系列:第四章の後
>>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126

短編4:十六夜ノゾムの災厄な一日
時系列:第四章の後
>>149 >>150 >>153 >>154 >>155 >>156

短編5:恋情パラレル
時系列:第四章の後
>>157 >>158 >>159 >>160 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>173 >>174 >>175 >>176

短編6:Re・探偵パラレル
時系列:平行世界
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422

エイプリルフール2016
>>299 >>300

謹賀新年2017
>>443


登場人物
>>9
※ネタバレ注意。更新されている回を全部読んでからみることをお勧めします

オリジナルカード紹介
(1)>>96 (2)>>271
※ネタバレ注意につき、各章を読み終わってから閲覧することをお勧めします。

お知らせ
16/8/28:オリカ紹介2更新

Act1:紡ぐ言の葉 ( No.267 )
日時: 2016/03/23 22:31
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)

「——何、こいつ——さっきのクリーチャー!?」
「《オルタクティス》の登場時効果発動。《ギガ・ホーン》のパワーを-6000して破壊かも」

 《神聖騎》の名を継ぎ、改められた新たなるオラクリオン。それが零式。
 彼らは自らを戒めることにより、更なる上位の神へと純化したのである。
 その本質は文明の力を纏った無色の力だ。今まで、文明を持つオラクリオンの前例こそ、例外とはいえ存在したが、零式は文明を纏っているのみにすぎない。本来は無色のクリーチャーなのだ。
 三又の槍から天罰の雷を《ギガ・ホーン》に落とすと、一瞬で破壊してしまった。
 零央学園の作った試製カード。以前も教団との怪しい繋がりが噂されていたらしいが、こんなものを作っていればそれも仕方ないだろう。

『コトハ様! 気を付けてくださいにゃ!』
「で、でも、怯んでられない! あたしのターン! 7マナをタップ! そして——《龍覇 イメン=ブーゴ》を召喚!」

 だが、コトハとしても此処で負けるわけにはいかなかった。
 許せなかったのだ。遊び半分でヒナタの唇を奪ったツグミが——
 ——何で、何で——あたし、こんなに怒ってるのよ——!!
 少女の疑問と共に、そして欲望渦巻く邪悪な斧と共に、仮面を被ったシャーマンが現れる——はずだった。
 
「!?」

 出来ない。
 何度、カードをバトルゾーンに置いてもクリーチャーが実体化しないのだ。
 何度もそれをバトルゾーンに宛がう。
 だが、無理だ。何も目の前には現れない。

『コトハ様——ひょっとして、”召喚できない”ってことじゃ——』
「嘘よ! 規定コストは払ったわ! 何で——」

 たじろぐコトハに、淡々とツグミは続けた。



「《オルタクティス》の効果発動かも。相手は自分のマナゾーンの枚数”以上”のコストを持つクリーチャーを相手のターンにプレイすることが出来ない。要は、マナゾーンの枚数と同じでもロックは掛かるかも」




戒・神聖騎 オルタクティス 光/闇文明 (7)
クリーチャー:オラクリオン零式 7000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-6000する。
相手は自分のマナゾーンの枚数以上のコストを持つカードを相手のターンにプレイすることが出来ない。
山札、バトルゾーン、マナゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
W・ブレイカー 



「——はぁ!? な、なによそのふざけた能力!!」
「ちなみに、呪文、城、ドラグハート、サイキック、全てのカードに於いてこの効果は適用されるかも。プレイできない、つまりはそもそも出すこと、唱えることが出来ないかも」
「嘘、でしょ——!?」

 つまり、コトハは《イメン=ブーゴ》を出すためにもう1枚のマナが必要なのである。
 あらゆるコスト踏み倒し効果を規制すると同時に、まともにカードをプレイすることも出来なくさせるのだ。
 勿論この効果、弱点が無いわけではない。しっかりとマナのカードを伸ばしていくデッキはこの効果を受け辛い。
 しかし、それでも1ターン動きが制限されることに変わりはないのであるが。

「——クリーチャーに飽き足らず他のカードまで——くっ、5マナで呪文・《古龍遺跡エウル=ブッカ》を唱えるわ! その効果で《ニヤリー》と《オルタクティス》をマナゾーンに!」
「……ちぇっ」
「ターンエンドよ! 次のターンで《イメン》を出して、《ボアロアックス》を出す! 自然文明を嘗め腐ってると痛い目見るわよ!」

 強気に言うコトハ。
 しかし、ツグミの方は——動じていない。
 表情が読み取れない。
 どこかふわふわとした子供っぽい顔が、不安を煽る。

「わたしのターン——《超次元フェアリー・ホール》で《時空の英雄 アンタッチャブル》と《時空の英雄 アンタッチャブル》を2体召喚するかも」



超次元フェアリー・ホール C 自然文明 (5)
呪文
自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに置く。
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
▼自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
▼コスト7以下の自然のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。




時空の英雄アンタッチャブル UC 光文明 (2)
サイキック・クリーチャー:キカイヒーロー 1000
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
覚醒−各ターンの終わりに、自分の他のサイキック・クリーチャーがそのターン覚醒されていた場合、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。


 小型のサイキック・クリーチャーを2体呼び出したツグミ。
 ここで軽量をばら撒いた意図がいまいち分かりかねる。
 しかし、今のコトハはとにかく布陣を組み立てることが頭の中にあった。
 1ターン遅れた分は取り返さねばならない。

「……何を考えてるのよ……? あたしのターン——今度こそ《龍覇 イメン=ブーゴ》を召喚! その効果で《邪帝斧 ボアロアックス》を装備!」

 欲望に駆られた邪悪なシャーマン、そしてその古代の邪帝を封じ込めた武器が手元に降りる。
 
「そして効果で《次元流の豪力》を召喚! 超次元ゾーンより《タイタンの大地 ジオ・ザ・マン》をバトルゾーンへ!」

 そして、邪悪なる斧に導かれて次元の穴をこじ開ける次元の力を持つエイリアンがその地中より這い出た。
 そして同時に、超次元の穴が開かれ、大地の使者が現れる。

「ターンの終わりに《ジオ・ザ・マン》の効果で《凶英雄ツミトバツ》を手札に加えるわ。ターンエンドよ」

 布陣は整えた。まずは雑魚を英雄の力で一掃する。それだけじゃなく、手札には《オトマ=クット》もいるのだ。染色しているこの状況ならば、《ボアロアックス》の龍解、いや更にその先を狙えるだろう。
 しかし。
 動き出したのは彼女も同じであった——

「わたしのたーん……かも。ドロー——そしてマナチャージかも」

 マナゾーンのカードのうち、全て——8枚がタップされる。
 闇の力を得て、それは実体化する。余りにも凶悪な斬滅の神が——




「それは破滅から生み出される新たな命。降臨せよ、《戒・神聖斬 アシドミラ》」

Act1:紡ぐ言の葉 ( No.268 )
日時: 2016/03/21 23:29
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)

戒・神聖斬 アシドミラ 闇文明 (8)
クリーチャー:オラクリオン零式 9000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを2体破壊する。その後、コスト7以下の無色クリーチャーを破壊したクリーチャーの数だけバトルゾーンに出しても良い。
山札、バトルゾーン、マナゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
相手のターン中に、相手がバトルゾーンにある自分のクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃してもよい)
W・ブレイカー



 彼の神は魔法陣を展開した力士像のようなクリーチャーだった。
 しかも、胴の部分には魔獣の口が大きな牙を剥いて開いており、凶暴さを以前の《アシッド》に比べても増している。
更に、長い杖をその六本の腕に携えていた。

「《アシドミラ》のこーか発動——自分のクリーチャーを2体はかいするかも……《アンタッチャブル》を2体とも破壊」

 次の瞬間、《アシドミラ》の杖から電撃が放たれて、《アンタッチャブル》2体を打ち砕く。
 光の粒子となって爆ぜる《アンタッチャブル》だが、今度はそれらが再び収束する。
 新たなる狂気の神を生み出す糧となるため——




「そして、破壊したクリーチャーの数だけ山札からコスト7以下の無色クリーチャーをバトルゾーンに出すかも」



 次の瞬間、魔法陣から神が現れた。
 それは、余りにも目の前にいる邪悪なシャーマンに似ている——同時に聖なる獣・麒麟の姿を成していた。

「それは欲望に駆られし魂の救済。降臨せよ、《戒・神聖麒 シューメイン》」

 大地が震える。
 そして、巨大な斧を携えた麒麟の神がその姿を現した。
 その顔にはオラクル教団の焼き印が入った仮面が付けられており、素顔を見ることはままならない。
 だが、何て禍々しい神なのだろうか。

「今度は——《シューゲイザー》!? だけど——自然のカードになってる!?」
「それだけじゃない。もう1体——今度こそ。この子がわたしの最大の切札かも」

 もう1枚、山札からクリーチャーが現れる。
 しかし、今度は何かが違った。
 全く何も感じられない。
 正真正銘の虚無の力だ。

『コトハ様! あれ、僕達と同じ力を感じますにゃ……!』
「それって、つまり——!」
『ほ、星の英雄——まさか、六人目が存在するなんて!』

 虚空に星座が浮かぶ。
 そのラインは1つの生物を描き出す。
 暴食の象徴・蝿。
 不気味に星が光ると共に英雄が姿を現した。
 まるで、何かに当てられたかのように、ツグミは言葉を紡いでいく。




「混濁の英雄よ、純白の片翼に漆黒の魂を。銀蠅座(ムスカ)の力を受け、今此処に光臨する——《姫英雄 混濁のアピセリン》」




 光が舞い降りた。
 そこには、蝿の翼を持つ赤い瞳の少女が居た。布切れ一枚だけを肌の上に纏っており、純白の髪を長く伸ばしている。
 その瞳はとても虚ろで不完全だ。
 そして手足は鎖に縛られている。
 意思は持っているのか、そもそも意識を持ってさえいるのかが謎だ。

「——あなたたちが羨ましいかも。あなたたちのえいゆうは、あなたたちと意思のそつーができてたかも。このこが何をかんがえてるのか、何がもくてきでわたしのもとにやってきたのか——それさえもわたしにはわからないかも」

 ちゅっ、と《アピセリン》のカードに軽くキスをすると、ツグミは続けた。

「だけど、このこがわたしの信頼するきりふだってことは——それだけはゆるがないじじつかも」
「だから何よ! その力を見せてみなさい!」
「《アピセリン》のとーじょーじこーか発動——自分のクリーチャーの《アシドミラ》をタップして手札からコスト6以下の呪文の《トンギヌスの槍》を唱えるかも」

 次の瞬間、遠方より何かが迫る音が聞こえてくる。
 そして、一瞬のうちに《イメン=ブーゴ》の胸を巨大な槍が刺し貫き、抉り、消し飛ばす。

「——《イメン=ブーゴ》を山札の一番下に送るかも」
「っ!! やられた——!!」
「それだけじゃないかも。《アピセリン》の零式マナ武装7発動かも」

 次の瞬間、《アピセリン》の小ぶりな尻から何かが伸びた。
 とてもとても、長い影が姿を現す。その醜悪な本性と共に。
 
「ひっ!?」

 思わず、それを見てコトハは悲鳴を上げる。
 見るもおぞましいものがそこにあった。虫だ。巨大な幼虫型のクリーチャーがまるで尾のようにして英雄を冠す少女の尻から生えてきているのだ。
 それが地面に顔を突っ込む。
 そして、まるで貪るように音を立てながら何かを吸い始めた——

「マナゾーンに無色のカードが7枚以上あるとき——《アピセリン》の零式マナ武装7がはつどーするかも。そして——《シューメイン》のこーかでわたしのマナゾーンのカードはすべて無色としても扱うことができるかも」

 これにより、彼女は《アピセリン》のマナ武装条件を満たしたことになる。他でもない、《シューメイン》のマナ染色効果によって。
 そして、ツグミの山札が展開され、その中の1枚が手に渡る。

「零式マナ武装7——わたしがはじめて無色のじゅもんを唱えたとき——それと同じなまえの呪文を山札を見て唱えるかも」

 彼女の手には——2枚目の《トンギヌス》の槍が握られていた。
 身構えるコトハ。今度は、《ギガ・ホーン》が蒸発してしまう。

「銀蠅(ムスカ)とは暴食の象徴——よって、《アピセリン》は食い散らす。呪文も、マナも」
「あ、ああ、う——!」

 余りにも醜悪なクリーチャー。
 そして、連打される強力な呪文。
 恐怖がコトハの中に募っていく。

「——ターンエンドかも」
「あ、あたしのターン——」

 カードを引くコトハ。
 最早迷っている暇は無い。一刻も早く《ボアロパゴス》を設置せねばならないのである。《イメン》が倒されたことでマナの染色も効力を失ってしまったのだから。

「《龍覇 サソリス》召喚——! 効果で《ボアロアックス》を装備! そして、その効果でマナゾーンから《マリニャン》をバトルゾーンに——そして《卵殻塊 ジュラピル》を装備してターンエンドよ」

 ——まずい……!! 何とか……!! 耐え切らないと——!!
 焦燥感が募っていく。

「——わたしのターン。これで終わりかも」

 淡々と告げるツグミ。
 コトハの返答を待つまでもなく、彼女は1枚のカードをバトルゾーンに出した。

「2マナで《霞み妖精ジャスミン》召喚——そして、手札からコストを支払ってクリーチャーを召喚したので《シューメイン》の効果発動。コスト5以下の無色クリーチャーを1体、出せるかも」



戒・神聖麒 シューメイン 自然文明 (7)
クリーチャー:オラクリオン零式 7000
自分のマナゾーンのカードは無色としても扱う。
自分のクリーチャーをコストを支払って召喚した時、マナゾーンからコスト5以下のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出しても良い。
山札、バトルゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
W・ブレイカー



 次の瞬間、《シューメイン》の斧が邪悪に光る。
 そして、地面より更なる命が作り出された。
 
「今召喚コストにするためにタップした《墓地の守護者 メガギョロン》をマナゾーンから召喚かも。効果で《トンギヌス》の槍を手札に」
「っ——何を——何をするつもりよ!」

 もう、彼女は答えなかった。
 いや、答える必要が無かったというべきか。
 余りにも暴力的なゼロの力でコトハに牙を剥く。

「3マナで呪文——《母なる星域》」
「えっ——!?」
「効果で《ジャスミン》をマナゾーンに置いて——《メガギョロン》を進化するかも」

 


母なる星域 R 自然文明 (3)
呪文
バトルゾーンにある自分の、進化ではないクリーチャーを1体、マナゾーンに置く。そうした場合、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。




 世界が出来上がっていく。
 零の零による零のための世界が。
 彼の神は創造した。戒められた力を解放し、神の支配する世界を——




「——《神世戒(しんせかい) ニュークリア・デイ》」




 最早声も聞こえなかった。
 それは、余りにも強大な神であった。
 訳も分からないうちに、一瞬で龍の武器ごと《サソリス》が消し飛ばされる。
 そして何が起こったのか把握できないまま、身を守るシールドが叩き割られていった。
 たじろぐ間もなく、彼女は見上げた。
 赤い虚ろな目でこちらを見据える純白の英雄の姿を——




「——《姫英雄 混濁のアピセリン》でダイレクトアタック——」

Re: デュエル・マスターズ D・ステラ 〜星々の系譜〜  ( No.269 )
日時: 2016/03/22 15:44
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: Ak1jHfcH)

 意欲がなさ過ぎて自分の作品は放り投げた、モノクロです。作品は投げ捨てるもの。

 ジェイコフ倒して次はいよいよクナイかな? と期待していたのですが、お次はチームG……というか、花村君ですか。
 花村君のデッキ予想はほぼ的中で阿波踊りするくらい喜んでますけど、クナイが出て来ないのは残念ですね……見たかったなぁ、クナイが《超越男》を使うところを。ニンジャ・ストライクも持ってるし、彼が可能性の塊である《超越男》をどう使うのか、楽しみにしていたんですけど。

 仕方ないので花村君のデュエルを見ますが、予想通りの赤緑ソニックブームワンショット。元スノーフェアリー使いだから《雪精 ホルデガンス》くらいは出て来ると思ったけれども、そうでもなかった。《ジャスミン》は出てましたが。
 どうでもいいですけど、《「四つ牙」》見て本当に花村君がグレたって、一応《「四つ牙」》はマナ加速を支援してくれる自然のクリーチャーなんですけどね……スノーフェアリーとの相性も悪くはないはず。見た目ほど悪い奴ではないと思いますよ、《「四つ牙」》。
 加えて、モノクロが予想通りとまで行かなかった《フェアリー・ギフト》を採用していた花村君。テンポ的にはこのターンの《ギフト》は遅すぎますけど、《シルド・ポルカ》の存在も加味して追撃を用意するためならば、って感じですかね。
 《ギフト》採用型ソニックブームなら、2コスト加速→場に残せる加速→《ギフト》《ソニックブーム》で最速4キルができますね。手札消費が激しく、不安定そうではありますが、《ソニックブーム》は場を固めてワンショットするタイプではないので、速度を求めた方が良いかもしれませんね。あぁ、やっぱ暴走族だ……
 で、いよいよもって現れた《ソニックブーム》。いやぁ、ハズレアと称されるカードではありますけど、専用デッキを組む価値があるくらいには面白いですね、やっぱ。手軽にターボして突き抜けていく様はなかなか爽快。モノクロは最近、別タイプの《ソニックブーム》も密かに考えているんですけど、これくらい分かりやすくワンショットするのも気持ちいいですね。
 まあ作中ではワンショットは防いだわけですが。実戦だと出せないことも少なくない《単騎連射 マグナム》を加速途中で出せたにも関わらず、《シルド・ポルカ》で焼かれて残念としか。クナイにはガン刺さりだったようですが。
 実際、手軽にワンショットできるとはいえ、《ソニックブーム》自体トリガーやらブロッカーやらに滅法弱いですからねぇ。こればっかりは仕方ないか。
 さらに、ワンショットを凌がれた返しにも弱いんですよねぇ……スピードアタッカーをどれくらい積むかは、デッキによりますけど。普通なら《フェアリー・ホール》からの《勝利のガイアール》と《ソニックブーム》くらいか? モノクロはブロッカー対策に《GENJI・XXX》入れてますけど。
 花村君は随分と強気に死亡フラグ立ててますけど、普通に《ドラッケンA》で崩される場面ではあると思うんですけどね。普通に場が壊滅しますし、スピードアタッカーを引けないと負けっていう状況になるのは、なかなかに苦しいかと。花村君、強気すぎる。二体目の《ソニックブーム》を握ってたのかな? 手札足りてるのかはカウントしてないので知らないですけど。
 まあ、ここで来る《ドラッケンA》よりも、ヤバい奴が出て来たのは確かですか。召喚口上にツッコむのは野暮なので黙しますが、順番的に後になったか、《燃える革命 ドギラゴン》。
 革命がないとただの準バニラではありますけど、革命能力はやっぱ強烈だなぁ……《ボルメテウス》意識っぽい口上の革命2できっちり身も守って、能力を余すとこなく使い切ってフィニッシュしましたか。結果的には《ドラッケンA》ではなく《ドギラゴン》が正解だったようで。

 見事鎧龍のサマートーナメントに優勝したわけですが、終わっても達成感は微妙ですね。
 最後の花村君のことを抜きにしても、特別強敵感が出てたのは、リョウとジェイコフと——まあ、特別に安藤君も入れてあげてもいいかな——くらいで、その中でも取り立ててボスの風格を見せられそうなのは、精々ジェイコフくらいか。
 ラストが花村君っていうのもあるんでしょうけど、この終わった気がしない感。この先も続くのは分かっていますが、最後の花村君が《ドギラゴン》の噛ませになって終わったっていうのがなぁ……
 まあ、その分、真のラスボスみたいにして出て来たコロナとアマゾカゼがあるんでしょうけども。話が前後しますが、こちらにしても、超速攻で終わって、今度はヒナタが《レッドゾーン》及び《アマゾサグメ》の噛ませ犬になってますし。
 しかし白陽。クレセントを制して下がらせたところまでは格好良かったのに、アマゾカゼのせいで台無しだ。
 というか、アマゾカゼ公式化しちゃったよ。パイセンやアンカ少年みたいに、半分冗談で言ってただけなんですけど。まあ、自分が付けた愛称が定着するのは、悪い気分じゃないですけど。

 でまあ、予定調和というかなんというか、顔見せみたいなヒナタとコロナのデュエルがおっぱじまりますか。
 コロナは予想通りの初期型赤単レッドゾーン。今ほど幅利かせてない頃のバイクですね。3キルなら《ガトリング》の方が優秀だった頃か……今の3キルは熊ですけど。
 それにしても、花村君にコロナ、ソニコマ使いの台詞……まあいいか。
 《アマツカゼ》は《S》からデメリットを取っ払って小回りが利くようになって、その上で即座に殴れるようにもなってて、普通に使いやすくて強そうですね。条件付きSAなので3キル要員にはならないものの、現行型禁断レッドゾーンには普通に入りそう。
 そして、《アマツカゼ》から侵略したアマゾサグメ——もとい《アマノサグメ》。条件付きとはいえ、《マグナム》と合わせて相手の防御札を全部封じられるってなかなかヤバい。赤いバイクが止まらないなぁ。
 関係ないですけど、白陽たちの世界にも高天原なんてあるのか。日本神話の中のものが別世界にもあるって奇妙な話ですね。

 対戦自体はさっさと終わってしまったので、コロナとアマゾカゼについても色々考えてみますが……情報がごちゃごちゃしてきて、そろそろ思考が追いつかなくなってきた。正直、白陽の昔話なんてあんまり覚えてなかったです。
 とりあえず、落ち着いて整理してみると、アマゾカゼは兎に嫉妬するマゾで、コロナはそのうち白陽をNTRしに来るってことですか。うん、よく分かった。
 考えるのは日々の生活が落ち着いて余裕ができてからにするとして、今は惰性で待つとしますか。

 D・ステラに戻る。
 急に出て来たひらがな台詞の零央の生徒らしき新キャラ。如何にもオラクリオン使いそうな台詞を吐いてますが……なんだこのキス魔。
 他人の角質を口径摂取しないと生きてられないのかこいつ……少年の方がどんな奴なのかは知りませんけど、癖で接吻し始めるキス魔は流石に引く。アマゾカゼより引く。

 ところ変わって鎧龍ではフジパイセンによる解説コーナー。
 タッグマッチっていうと、最初から2vs2のあれをイメージしてましたが、複数人で対戦するとなると、デュエマは色々裁定が面倒になりますね。
 しかもタッグを組むってところがまた面倒。単純な多人数戦なら、一応公式で出してるルールがありますけど、タッグでやるようなルールはないですからねぇ。
 アニメVSでは、マナ共有とかのルールで、似たようなことやってましたけど。
 この時点で分かることとしたら、少なくとも零央はキス魔と執事君が組むんでしょうね……ヒナタとコトハはデッキカラーが違うから、マナ共有ルールはないかな? コトハは染色ができるから、それを生かすような気もしますが。
 もしくは、どちらか、または両方が赤緑のカラーになるって可能性もあるのかな。革命ファイナルのハムカツ団を……う、うーん……ない、かな……?

 そして、特訓と銘打ってガイッシー討伐クエストを受注した二人は、まあ当然のように色気づいていやがる。
 しかしあれですね。ヒナタはこういうフラグを立てるわりに、進展はほぼ皆無ですよね。コトハの視点から見ても同じく。いつまでも同じ距離という感じがしますね。
 まあ、ヒナタには例の過去もありますし、そう考えると自然といえば自然なのかな……? 少なくとも、ヒナタ視点から見れば。
 そこでガイッシー乱入。流石に《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》ではないか。しかし《オルタナティブ》とは……いや、モノクロも好きですけどね、《オルタナティブ》。
 後のキス魔のことも考えると、この異様にしぶとい《オルタナティブ》には裏を感じますね……キス魔の底が知れないので、まだなんともですけど。
 まあとりあえず、《オルタナティブ》はキス魔、もとい有栖川ツグミさんの協力で倒せました、と。
 しかしこのキス魔、思ったより身長あるんだな……好きになれない。そのうえでこの舌足らずさか。
 ちなみにモノクロはツグミの、口の方の癖を聞いてまっさきに想像したのは『でゅえるメイト』という漫画の、札引かもねというキャラですね。サラッと使ってる感じがちょっと被る。
 それにしても、ヒナタもコトハも、思ったよりも他の英雄の存在に驚かないな。もっとビックリ仰天してその場でパイセンに連絡するくらいの驚きを見せてくれるのかと思いましたが。
 そっちよりもむしろ、キス魔がキス魔と呼ばれる行為の方に驚いている模様。当然か。
 しかしツグミさん、ヒナタを美味しそうとか言っちゃって……やっぱ他人の角質が主食か。
 さらにモノクロ、いまだ彼女の言語解析ができていないです。固有名詞は普通に漢字カナ混じりっぽいですが、他はどのケースで表記がひらがなになるのか……解明してやる。

 何気に一番とばっちり喰らってる気がするニャンクスを急き立てて、さぁ対戦。
 キス魔はオラクリオン使いっぽいから、黒緑アシッドみたいなデッキか、白黒ゾロスターあたりを想像してましたが、緑単か。ゼロ含みの緑単を、緑単と呼んでいいのかは分かりませんけど。でも、一応、他文明も入ってるようですし、準緑単が正解かな。
 まず最初に出て来るのは、対戦前にも見せた《戒・神聖騎 オルタクティクス》。最初に言ってた「かい・しんせいき」は「改・神聖キ」で、デッキタイプのことを指しているのかと思ってましたが、「かい」は破戒の戒ですか。まあ、オラクルらしい漢字ですね。
 零式のオラクリオンは文明を持ってるようですが、モデルとなったオラクリオンの能力に手が加わり、多色になって能力が増えてますね。《オルタクティクス》は、《ゾロスター》いらね、状態になってるところが残念ですが、常時《オリオティス・ジャッジ》っていうのが……まあ、重いからそこまで抑止力は高くなさそうですけど。基本的には正統強化っぽい。
 続く《アシドミラ》は、重くなった分パワーも上がって、殴る必要性もなくなってるので、安定性が増してますね。しかしこちらも《ゾロスター》では呼べない。残念。
 そういえば、ツグミが《フェアリー・ホール》を唱えているところで、カードの解説が《リバイヴ・ホール》になってますね。
 そこからはオリカラッシュで状況把握に苦労しますが、頑張ります。
 とりあえず、《シューメイン》——《イメン》みたいな名前になってるな——でマナがゼロに染色され——いや脱色か——《アピセリン》のマナ武装が発動すると。
 自身をタップして呪文を唱え、マナ武装で同名呪文を射出。これだけ見ると、そこまで脅威って感じではないですね……唱えられる呪文の範囲とか、よく分かりませんけど。
 《シューメイン》は召喚に反応するコスト踏み倒しか。ほぼ生きた《ボアロパゴス》ですね。場に《イメン》がいなくても、単体で使える点は優秀ですが、フォートレスである《ボアロパゴス》の方が生き残りやすいと張り合います。

 最後は《星域》から《神世戒 ニュークリア・デイ》——《ニューウェイヴ》と《アポカリプス・デイ》っぽい——で、なにをしたのかよく分からないけど場を一掃して、終わり、と。

 しかし、ここまでの流れ。モノクロはとても懐かしいものを感じますよ。
 なんか0・メモリーのノリを感じるんですよねぇ……ガイッシーあたりの勢いから、キス魔のオリカ連打まで。
 今回はこの辺りで。
 もう少し突っ込んだことは別の場で。
 ではでは。

Act1:紡ぐ言の葉 ( No.270 )
日時: 2016/03/22 16:54
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)

「——の前に」

 コトハはそこで意識が戻る。
 来ない。ダイレクトアタックの衝撃が。
 見れば、彼女のクリーチャーは全て消えていた。《アピセリン》ただ1体を残して。
 ——何で——
 そんなことを思っているうちに、ツグミは口を開いた。

「——やっぱ、なんでそんなに怒っているのかきになるかも」

 顔が真っ赤になってくる。
 もう勘弁してくれと言わんばかりの表情を浮かべてコトハは「うぅ」と悶えた。
 それと同時に空間が崩壊した。
 完全にコトハが負けを認めたからである。
 
「……負けた」

 呆然と立ち尽くしてコトハは言った。完敗であった。
 恐ろしいほどに大きな力を目の当たりにし、完全に声が出ない。
 さっきまでの戦いの記憶が真っ白になって出て来ないほどだ。
 幸い、身体はほぼ無傷だった。
 ここまで完膚無きまでに打ちのめされたのは久々だ。
 
「ま、どっちにしたって良いデュエルだったかも、これはお礼かも」

 次の瞬間、ツグミの顔が自分の前に近づいていることにコトハは気付く。
 そのまま、軽く自分の唇に彼女のそれが押し宛がわれた。

「!?」

 彼女が驚いて声も出せない間に、それは遠のいていく。
 そのまま、きょとんとした顔でツグミは言った。

「——あれ? もしかしてあなたもキスは初めてかも?」
「あ、あんたって奴はぁぁぁ!! ほ、本当に誰彼構わずキ、キ、キ、キスするのね!! 他人の角質が主食なの!? そうなの!?」
「どっちにしたって本当わっかりやすいせーかくしてるかも。すなおじゃないけど。——ついでに”感じ取った”その”パワー”も」
「んぎぎぎ……!」
「そのままじゃ、それこそ暁ヒナタを誰かにとられてもしらないかも」
「んぎぃーっ!」

 コトハが唸っている間に砂浜に顔を突っ伏して倒れていたヒナタが、むぐっと起き上がった。

「あっ!」

 それに気付いた彼女はすぐさま駆け寄った。
 しかしまあ相も変わらず頑丈な身体である。彼女の鉄拳を食らって割とすぐに起き上がることが出来るのだから。
 
「……一体結局どうなった。いづづづ……どーやら怒りが収まったみてーで何より……」
「ご、ごめん……」
「いや、胸触っちまった俺も悪かったけどさ……」
「ううう! 言うなー!」
「わ、悪かったって!」
「ってそれより、あんた——」

 そう言いながら、ツグミの方を振り返る。
 そこにはもう、あの少女の姿は無い。もうどこかへ行ってしまったのだろうか。

「いったい、何しに来たんだあいつ——?」
「さ、さあ……」

 ——随分と色々引っ掻き回してくれたけど……そもそもの目的、か……。
 コトハは顎に指を当て、思案する。
 ——あのキスの癖も——そういえば、感じ取っただの何だの言ってたけど、意味が全くないわけではな——うっ
 身体が揺れる。
 制御が利かない。
 そしてそのまま——ヒナタの呼びかける声を待たず、彼女もそのまま砂浜に突っ伏したのだった。



 ***



 パーカーを被せて、ベンチにコトハを寝かせたヒナタは、フジに連絡を取っていた。
 取り敢えず、今までの事を話す。茶化されたが、仕方なくコトハがツグミとデュエルすることになった経緯も話したのだった。
 
「……つーわけですよ。コトハが伸びちまったんで。今目ェ覚めるまで面倒見てるところです」
『そうか。この後イベントシーン突入だな』
「しねえよ、頭ん中薄い本とギャルゲーで出来てんのかあんたは」
『そうかー……しかし、武闘ビルの方にそんな客がやってくるとは。何か親父が珍しく応接の準備をしていたから何事かと思ったが。まあ良い、後で俺様が親父から聞いておく。それと——』

 フジの語調がより強くなった。




『六人目の英雄——確かなんだな?』




 ツグミが持っていたという英雄のカード。
 ヒナタはそれを直接この目で見たわけではない。
 だから、完全に首を縦に——電話だが——振るわけにはいかなかった。

「俺自身は見ていませんが——コトハは多分、そいつにやられたと思います。ただ、直接外傷がないから、相手はかなり手加減してると思いますけど」
『そうか』
「対して、相手の方もパッと見外傷が無かったから察するに——”コトハは彼女に殆どダメージを与えられないまま負けた”んじゃねーかって。そしてコトハにそこまで取らせる辺り、かなり強いかと……」
『それだけじゃねーよ』

 フジの重い声が響いた。

『かつて、零央はいつかの教団と繋がってたんじゃねーかって噂があるほどの学校。それもそのはず、無色クリーチャーやオラクル、オラクリオン、ゴッド・ノヴァを中心に都市のカードプールを発展させてきている。その中でもやべーのがオラクリオン零式』
「オラクリオン……零式」
『ああ。それも今度、零央は新たな試製カードとしてそいつらを使うらしい。スペックは今までのオラクリオンの比じゃないらしいが……』

 ともすれば、コトハはそれにも敗れたのではないだろうか。
 あのコトハが——と彼女の寝顔を見ながらヒナタは戦慄する。
 
『そしてその使い手——有栖川ツグミは零央中等部のエースプレイヤーだ』
「!!」

 何故それを先に言わないと言わんばかりにヒナタは驚いた。
 それはもう、コトハが倒されても無理はない話である。
 
『新しい英雄、新しい敵……だが出会い際にキスされるなんざ、モテてんなー、お前。色気付いちまって、最近のガキはどいつもこいつも』
「切っていいですか」
『ただな……それにも何か裏がある気がするのは俺様の考えすぎか……』
「……」
『あ、そうそう、ちと話が変わるがな』

 黙りこくるヒナタに、話題転換と言わんばかりにフジは疑問を吹っかけた。




『テメェらいつくっつくんだ?』




 素でヒナタは噴き出した。  
 この先輩はこの期に及んでまた変な事を言っている、と。
 しかし今回ばかりは割と他人事でもないのでより焦ってしまう。
 
「……いきなり何すか!!」
『いや特に何にも』
「切りますね」
『ま、待て!! だってテメェら本当仲良いし、なぁ?』
「切りますね」

 ブチッ、と容赦なくヒナタはそのまま通話を切ったのだった。
 何ともまあデリカシーの欠片のない先輩である。
 ——俺はもっと……強くならねえといけねぇのに。
 ちらり、とコトハの方を見た。
 ——本当に似てる……気が強くて姉御肌で、でも時たま見せる無邪気な顔——弱かった俺に元気を与えてくれたあいつに似てる。
 記憶に、影が落ちた。
 ——だから——怖い。ある日突然、居なくなってしまうかもしれないと思うと——

オリジナルカード紹介2(ネタバレ注意) ( No.271 )
日時: 2016/08/28 14:48
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)

第六章



絢爛する盾刃(マン・イン・ザ・ミラー) アイドクレーズ 光文明 (7)
進化クリーチャー:アウトレイジMAX 9000
シールド進化—自分のシールドを1枚選ぶ。それが裏向きになっていれば表向きにし、それがアウトレイジならばこのクリーチャーの上に重ねて置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドを2枚選んで墓地に置く。その後、山札を見て、「シールド・ゴー」を持つアウトレイジを2枚選び、シールドゾーンに表向きにして置く。こうして山札を見ていた場合、山札をシャッフルする。
自分の表向きのシールドが相手のクリーチャーにブレイクされる時、かわりに自分の裏向きのシールドを1枚手札に加えてもよい。
メテオバーン—このクリーチャーが攻撃するとき、代わりにこのクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地においてもよい。そうした場合、山札の一番上から1枚をシールドゾーンに置く。
W・ブレイカー

フレーバーテキスト:両手に盾を持ったら攻撃できねぇよなぁ? それじゃあ盾に火器を付ければ攻撃できるし守れるしで最強だよなぁ!!—絢爛する盾刃 アイドクレーズ



電河棲龍でんこうせいりゅう T・フューリー 水文明 (7)
クリーチャー:サイバー・コマンド・ドラゴン 7000
M・ソウル
超連鎖・閃(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を見る。その中からこのクリーチャーよりもコストが少ない、またはコストが1大きい進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。こうして、このクリーチャーよりもコストが1大きいクリーチャーをバトルゾーンに出したとき、自分のクリーチャーを1体選び、破壊する)
W・ブレイカー

フレーバーテキスト:もっと強く! もっと速く! 目指すは、イチバン、チャンピオン!—電河棲龍T・フューリー



拷速火車 アマツカゼ 火文明 (3)
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 3000
自分の場にソニック・コマンドが他にいるとき、このクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。

フレーバーテキスト:蛇とは嫉妬深い生き物である。それは、妖獣界出身の高天原の蛇も例外ではない。



第七章



戒・神聖騎 オルタクティス 光/闇文明 (7)
クリーチャー:オラクリオン零式 7000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-6000する。
相手は自分のマナゾーンの枚数以上のコストを持つカードを相手のターンにプレイすることが出来ない。
山札、バトルゾーン、マナゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
W・ブレイカー 

フレーバーテキスト:素晴らしい。これならば最早、私の力を借りる必要はないな—ゾロスター



戒・神聖斬 アシドミラ 闇文明 (8)
クリーチャー:オラクリオン零式 9000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを2体破壊する。その後、コスト7以下の無色クリーチャーを破壊したクリーチャーの数だけバトルゾーンに出す。
山札、バトルゾーン、マナゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
相手のターン中に、相手がバトルゾーンにある自分のクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃してもよい)
W・ブレイカー

フレーバーテキスト:辛うじて最初の儀式で蘇ったのはアシッドだった。教団は「戒造」したアシッド改め、アシドミラの力で偽りの神を次々に復活させることに成功したのだった。



戒・神聖麒 シューメイン 自然文明 (7)
クリーチャー:オラクリオン零式 7000
自分のマナゾーンのカードは無色としても扱うことが出来る。
クリーチャーを自分の手札から召喚した時、無色のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
山札、バトルゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
W・ブレイカー

フレーバーテキスト:戒造の際にかの邪悪な斧を捧げた結果、仮面をつけて制御しなければ止められない凶悪な神が誕生してしまった。


蟻獅子の呪縛 メキラルコ 光/闇文明 (4)
クリーチャー:シャイン・モンスター/ダーク・モンスター 4500
このクリーチャーが場に出た時、場に自分の他の《蟻獅子の呪縛 メキラルコ》がなければ、相手のコスト4以下のクリーチャーを1体選ぶ。このクリーチャーがバトルゾーンにあるとき、そのクリーチャーと、同じ名前のクリーチャーの効果は失われる(この効果の後にバトルゾーンに出たクリーチャーも含まれる)。
このクリーチャーは攻撃できない。
ブロッカー
フレーバーテキスト:その眼に睨まれるが最期、末代まで呪われる。


蟻獅子の隷属 アントニオ 光/闇文明 (2)
クリーチャー:ジャスティス・ウィング 2500
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
自分の光文明と闇文明を持つ多色クリーチャーのコストは1少なくなる。
光の呪文を唱える時、このクリーチャーがバトルゾーンにあれば、自分のマナゾーンにあるかのようにこのクリーチャーをタップしてマナを生み出してもよい。(このクリーチャーをバトルゾーンに出したターンに、この能力を使ってもよい)
フレーバーテキスト:働け働けぇ!! 死ぬまで働くんだ!!


蟻獅子の衛兵 マルコキース 光/闇文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/ダーク・モンスター 5000
G・ゼロ:場に《蟻獅子》とあるクリーチャーが2体以上いるとき、このクリーチャーのコストを支払わずにバトルゾーンに出してもよい。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札が相手よりも少なければカードを2枚引く。
ブロッカー
このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。
フレーバーテキスト:地中から現れし呪われた天魔獣、それが蟻獅子であった。



蟻獅子の聖霊 ミルメコレオ 光/闇文明 (9)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/キマイラ 11000
相手のタップされているクリーチャーは相手のターンの終わりに全て破壊される。
自分のターンの終わりに自分の場に他の《蟻獅子》とあるクリーチャーがいなければ、このクリーチャーを破壊する。
このデュエル中にこのクリーチャーが破壊されていれば、ターンの始めに《蟻獅子》とあるクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、このクリーチャーを墓地からバトルゾーンに出す。この効果は1ターンに1度しか使うことができない。
ブロッカー
W・ブレイカー
フレーバーテキスト:猛毒の前に、息絶えよ—超霊獣 レオニダス・キルギルティー


超霊獣 レオニダス・キルギルティー 光/闇文明 (10)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/キマイラ 12000
墓地進化GV-自分の墓地にある光と闇の多色クリーチャー3体を重ねた上に置く。
G・ゼロ:自分の墓地に名前に《蟻獅子》とあるクリーチャーが5体以上ある時、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーが場に出た時、またはターンの終わりに、このクリーチャーの下に重ねられている名前に《蟻獅子》とあるクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。
T・ブレイカー
フレーバーテキスト:我こそが創造主となるのだ—超霊獣 レオニダス・キルギルティー


神世戒しんせかい ニュークリア・デイ 光/闇文明 (14)
進化クリーチャー:オラクリオン零式 13000
進化--自分の無色クリーチャー1体の上に置く。
ソウルシフト
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の場にあるコスト8以下のカードを2枚まで選び、持ち主の山札の一番下に置く。
自分の他の無色クリーチャーに「エターナル・Ω」を与える。
山札、バトルゾーン、マナゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
T・ブレイカー
フレーバーテキスト:悔い改めよ——されば救われん


戒・神聖輝 G(ガイアール)・サファイア 火文明 (10)
クリーチャー:オラクリオン零式 11000+
このクリーチャーは相手のタップされていないクリーチャーを攻撃することが出来る。
このクリーチャーがバトルに勝ったとき、相手のシールドを2枚選び、持ち主の墓地に置く。
パワーアタッカー+3000
スピードアタッカー
山札、バトルゾーン、マナゾーンにあるこのクリーチャーを無色クリーチャーとして扱っても良い。
T・ブレイカー
フレーバーテキスト:ふぁっふぁっふぁ! これが最強の龍を模して造られた最強の神!! 最後まで狂気のショーをご覧あれ!!—狂乱のイザナイ マッドハット



片翼の天姫星 アピセリン・ホロウ 無色 (7)
クリーチャー:ワーム・コマンド・ドラゴン 7000
B(ベルゼ)・コア
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、B・コアを持つステラアームド・クリーチャーを1体、超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。マナゾーンにカードを1枚置く。それが無色カードならば、カードを1枚引く。
零式マナ武装7—ターンの終わりに山札の上から2枚を自分のマナゾーンに置いてもよい。その後、マナゾーンからカードを1枚選び、山札に戻してシャッフルする。
フレーバーテキスト:その英雄は危険だ。一度怒ればすべての大地を枯らす暴食の大罪を胸に秘めている。


暴食の天魔 バアル・ゼビュー  無色 (5)
ステラアームド・クリーチャー:ワーム・コマンド 5000
B・コア
相手がクリーチャーや呪文の効果で自分のクリーチャーを選ぶとき、自分のB・コアを持つクリーチャーを選ぶことはできない。
自分のマナゾーンのカードは全て無色カードとしても扱う。
星芒武装:ターンの始めに、カードを5枚、自分のマナゾーンから山札の一番上に好きな順で置く。そうした場合、このクリーチャーを《アピセリン》と名のつくクリーチャー1体の上に置く。
フレーバーテキスト:バアル・ゼビューの通った大地には、草木も生えない不毛のみが残る。


空虚の魔天姫(バアル・エンプレス) アピセリン・ゼブルビュート 無色 (12)
スターダスト・クリーチャー:デビル・コマンド・ドラゴン 12000
B・コア
このクリーチャーの武装に成功したとき、山札の一番上のカードを表向きにする。それが無色カードならばコストを支払わずにプレイしても良い。それがクリーチャーだったとき、山札から同じ名前のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出す。
自分が無色のカードをコストを支払って使った時、マナゾーン、または山札を見てその中から同じ名前のカードをプレイする。こうして山札を見た時、山札をシャッフルする。
自分の無色カードのコストを1少なくなる。
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、山札の上から5枚をマナゾーンに置く。
フレーバーテキスト:食らい尽してやるわ……何もかもを—空虚の魔天姫 アピセリン・ゼブルビュート


霊樹の賢獣星 ニャンクス・プリエーゼ 自然文明 (7)
クリーチャー:ビースト・コマンド・ドラゴン 9000
R・コア
バトルゾーンに自然以外のクリーチャーがあれば、自分のマナゾーンのカードは全ての文明を得る。
ガードマン
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、超次元ゾーンからK・コアを持つステラアームド・クリーチャーをバトルゾーンに出す。
大地ガイアマナ武装5--自分のマナゾーンに、ドラゴン、または自然のクリーチャーが合計5枚以上あれば、マナゾーンからクリーチャーを召喚しても良い。
W・ブレイカー
フレーバーテキスト:森林の力を味方につけたその英雄に、同じ大地で敵う者なし


護衛武装 ロシアンブルー・ディープス 自然文明 (5)
ステラアームド・クリーチャー:ビースト・コマンド 5000
R・コア
自分のドラゴンのコストは2少なくなる。
星芒武装—自分のターンの終わりに場のドラゴンのコストの合計が20以上ならば、このクリーチャーを裏返して、「ニャンクス」と名前にあるクリーチャーの上に重ねる。
フレーバーテキスト:ガルル……グオオオオオオ! ニャンクス様に続くのだ、貴様等!!—護衛武装 ロシアンブルー・ディープス


樹海の女法王ハイプリエステス ニャンクス・ガイアード 自然文明 (12)
スターダスト・クリーチャー:ワービースト・コマンド・ドラゴン 13000
R・コア
自分のマナゾーンのカードは全ての文明を得る。
いずれかのプレイヤーがクリーチャーを召喚した時、そのクリーチャーとコストが同じかそれよりも小さいクリーチャーを自分のマナゾーンからバトルゾーンに出しても良い。
T・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、代わりに手札からドラゴンを1体捨ててもよい。
フレーバーテキスト:その祈りは大地を癒し、龍による破壊と恵みを齎す。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87