二次創作小説(紙ほか)
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- デュエル・マスターズ D・ステラ 【侵略世界編】
- 日時: 2017/01/16 20:03
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)
【読者の皆様へ】
はい、どうも。二次版でお馴染み(?)となっているタクと申します。今回の小説は前作の”デュエル・マスターズ0・メモリー”の続編となっております。恐らく、こちらから読んだ方がより分かりやすいと思いますが、過去の文というだけあって拙いです。今も十分拙いですが。
今作は、前作とは違ってオリカを更にメインに見据えたストーリーとなっています。ストーリーも相も変わらず行き当たりばったりになるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。
また、最近デュエマvaultというサイトに出没します。Likaonというハンドルネームで活動しているので、作者と対戦をしたい方はお気軽にどうぞ。
”新たなるデュエル、駆け抜けろ新時代! そして、超古代の系譜が目覚めるとき、デュエマは新たな次元へ!”
『星の英雄編』
第一章:月下転生
Act0:プロローグとモノローグ
>>01
Act1:月と太陽
>>04 >>05 >>06
Act2:対価と取引
>>07
Act3:焦燥と制限時間
>>08 >>10
Act4:月英雄と尾英雄
>>13
Act5:決闘と駆け引き
>>14 >>15 >>18
Act6:九尾と憎悪
>>19 >>21
Act7:暁の光と幻の炎
>>22 >>23
Act8:九尾と玉兎
>>25
第二章:一角獣
Act1:デュエルは芸術か?
>>27 >>28 >>29
Act2:狩猟者は皮肉か?
>>30 >>31 >>32 >>33
Act3:龍は何度連鎖するか?
>>36 >>37
Act4:一角獣は女好きか?
>>38 >>39 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45
Act5:龍は死して尚生き続けるか?
>>48
第三章:骸骨龍
Act1:接触・アヴィオール
>>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
Act2:追憶・白陽/療養・クレセント
>>56 >>57
Act3:疾走・トラックチェイス
>>66
Act4:怨炎・アヴィオール
>>67 >>68
Act5:武装・星の力
>>69 >>70
Act6:接近・次なる影
>>73
第四章:長靴を履いた猫
Act1:記憶×触発
>>74 >>75 >>76 >>77
Act2:龍素力学×龍脈術=3D龍解
>>78 >>79 >>80
Act3:捨て猫×少女=飼い猫?
>>81 >>82
Act4:リターン・オブ・サバイバー
>>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90
Act5:格の差
>>91 >>92 >>93 >>104
Act6:二つの解
>>107 >>108 >>109 >>110
Act7:大地を潤す者=大地を荒らす者
>>111 >>112 >>113
Act8:結末=QED
>>114
第五章:英雄集結
Act1:星の下で
>>117 >>118 >>119
Act2:レンの傷跡
>>127 >>128 >>129
Act3:警戒
>>130 >>131 >>132
Act4:策略
>>134 >>135
Act5:強襲
>>136
Act6:破滅の戦略
>>137 >>138 >>143
Act7:不死鳥の秘技
>>144 >>145 >>146
Act8:痛み分け、そして反撃へ
>>147
Act9:fire fly
>>177 >>178 >>179 >>180 >>181
Act10:決戦へ
>>182 >>184 >>185 >>187
Act11:暁の太陽に勝利を望む
>>188 >>189 >>190 >>191 >>192 >>193 >>194 >>195
Act12:真相
>>196 >>198
Act13:武装・地獄の黒龍
>>200 >>201 >>202 >>203
Act14:近づく星
>>204
『列島予選編』
第六章:革命への道筋
Act0:侵攻する略奪者
>>207
Act1:鎧龍サマートーナメント
>>208 >>209
Act2:開幕
>>215 >>217 >>218
Act3:特訓
>>219 >>220 >>221
Act4:休息
>>222 >>223
Act5:対決・一角獣対玉兎
>>224 >>226
Act6:最後の夜
>>228 >>229
Act7:鎧龍頂上決戦
Part1:無法の盾刃
>>230 >>231 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236 >>239
Part2:ダイチの支配者、再び
>>240 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>247 >>248 >>250
Part3:燃える革命
>>252 >>253 >>254 >>255 >>256
Part4:轟く侵略
>>257 >>258 >>259 >>260 >>261
Act8:次なる舞台へ
>>262
第七章:世界への切符
Act1:紡ぐ言の葉
>>263 >>264 >>265 >>266 >>267 >>268 >>270
Act2:暁ヒナタという少年
>>272 >>273
Act3:ヒナとナナ
>>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>280 >>281
Act4:誓いのサングラス
>>282 >>283 >>284 >>285
Act5:天王/魔王VS超戦/地獄
>>286 >>287 >>295 >>296 >>297 >>298 >>301 >>302 >>303 >>304 >>305
Act6:伝説/閃龍VS獅子/必勝
>>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>323
Act7:青天霹靂
>>325 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>331
Act8:揺らぐ言の葉
>>332 >>333 >>334 >>335 >>336
Act9:伝説/始祖VS偽龍/偽神
>>337 >>338 >>339 >>340 >>341 >>342 >>343
Act10:伝える言の葉
>>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351
Act11:連鎖反応
>>352
『侵略世界編』
第八章:束の間の日常
Act1:揺らめく影
>>353 >>354 >>359 >>360 >>361 >>362
Act2:疑惑
>>363 >>364
Act3:ニューヨークからの来訪者
>>367 >>368 >>369 >>370 >>371
Act4:躙られた思い
>>374 >>375 >>376 >>377
Act5:貴方の為に
>>378 >>379 >>380 >>381 >>384 >>386
Act6:ディストーション 〜歪な戦慄〜
>>387 >>388 >>389
Act7:武装・天命の騎士
>>390 >>391
Act8:冥獣の思惑
>>392
Act9:終演、そして——
>>393
第九章:侵略の一手
Act0:開幕、D・ステラ
>>396
Act1:ウィザード
>>397 >>398
Act2:ギャンブル・パーティー
>>399 >>400 >>401
Act3:再燃
>>402 >>403 >>404
Act4:奇天烈の侵略者
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>411
Act5:確率の支配者
>>412 >>413
Act6:不滅の銀河
>>414 >>415
Act7:開始地点
>>416
第十章:剣と刃
Act1:漆黒近衛隊(エボニーロイヤル)
>>423 >>424
Act2:シャノン
>>425 >>426
Act3:賢王の邪悪龍
>>427 >>428 >>429
Act4:増殖
>>430 >>431 >>435 >>436 >>438 >>439 >>440 >>441 >>442
Act5:封じられし栄冠
>>444
短編:本編のシリアスさに疲れたらこちらで口直し。ギャグ中心なので存分に笑ってくださいませ。
また、時系列を明記したので、これらの章を読んでから閲覧することをお勧めします。
短編1:そして伝説へ……行けるの、これ
時系列:第一章の後
>>62 >>63 >>64 >>65
短編2:てめーが不幸なのは義務であって
時系列:第三章の後
>>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103
短編3:文化祭(と言えば聞こえは良いが要は唯のスクランブル)
時系列:第四章の後
>>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126
短編4:十六夜ノゾムの災厄な一日
時系列:第四章の後
>>149 >>150 >>153 >>154 >>155 >>156
短編5:恋情パラレル
時系列:第四章の後
>>157 >>158 >>159 >>160 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>173 >>174 >>175 >>176
短編6:Re・探偵パラレル
時系列:平行世界
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422
エイプリルフール2016
>>299 >>300
謹賀新年2017
>>443
登場人物
>>9
※ネタバレ注意。更新されている回を全部読んでからみることをお勧めします
オリジナルカード紹介
(1)>>96 (2)>>271
※ネタバレ注意につき、各章を読み終わってから閲覧することをお勧めします。
お知らせ
16/8/28:オリカ紹介2更新
- Act13:武装・地獄の黒龍 ( No.202 )
- 日時: 2016/08/28 21:47
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)
カードを捲った。
そこには、黒き龍のカードがあった。
牢獄のビジョンで見た、あの龍と、全く同じ——
——しかし、黒鳥レン。君の仲間は誰も貴方をこれ以上苦しめることは望んでいないはずだ——
そして、声はカードから聞こえてくる。
まるで、レンを導くように。
——申し送れました。ボクの名はアヴィオール。龍座の星の英雄——と言えば聞こえは良いですが、所詮は名ばかり。ボクは仲間を死なせた大罪人だ——
でも、と彼は続けた。
——でも、自分を責めることは今更自己満足に過ぎない。仲間のために戦うあの少年を見て、ボクは確信したのです。自分を傷つけることは、仲間への償いではない、と。自分を大切に出来ない者に、どうして仲間を大切に出来ますか。
その言葉が、今度こそ呪縛を砕いた。
彼の心を長らく苦しめていた自責という呪縛を。
シオのために悩み、苦しむだけでは何も変わらない。
それよりも前に進むべきなのだ。
引きずってでも、前に。
レンはこの龍・アヴィオールに託したくなった。
自分の望みを。
「アヴィオール。貴様に頼みがある」
——何でしょう。
「教えて欲しい。僕は何をすれば良い」
ふふ、とアヴィオールは微笑みながら答えた。
——また、仲間に会いにいくことです。そのために、意地でも生き残りなさい——
「そうか。愚問だったな——そしてもう1つ、頼みがある」
浮かび上がった。
龍の姿が。
彼は、自分の傍に居てくれるだろうか。
また、彼のように共に闘ってくれるだろうか。
「僕の刃となって欲しい——仲間に降りかかる災厄を斬り裂いて、目の前の道を切り開くための刃に——」
——勿論。
その言葉が返ってくる。
——君は、ボクと同じく、かつて仲間を失ったもの——二度と同じ過ちを繰り返さないために、ボクも君の刃となることを望もう——
***
我に返った。
気付けば、何分経っていただろうか。
1分? 1時間? いや、そんなことはどうでもよかった。
——僕は——決めたぞ——
マナのカード7枚をタップし、煉獄の炎に満ちた黒き龍を呼び出す。
彼の者は、知識に満ちていた。
彼の者は、誰よりも優しかった。
彼の者は、故に誰よりも苦悩した——
だから、自分に刃を向けて命を絶った。
——自分を傷つけることに意味は無いんだ!! 仲間のために、何が出来るか考えろ!! もし、分からないなら——
「煉獄の炎に包まれし、黒く美しい知龍よ。
星の元に今、顕現しろ!!
漆黒に染まり、闇夜を知り、全てを切り開く刃となれ!!」
——仲間のために、ひたすら生き残れ!!
彼の身体全身に、力が流れ込む。
星の力が。
これこそが、あるべくしてある、真の力が。
王道。
近道をしない王道こそが、最大の近道だったのだ。
「——《策謀の魔龍星 アヴィオール・ヴァイス》!!」
彼の声と共に、漆黒に染まった龍人がその姿を現す。
モノクルを掛けた知的な風貌に、学者のような黒衣。
そして、右手には巨大なガンブレード、左手には短い短剣を携え、まさしく刃そのものだった。
「何だぁぁぁーっ!? まさか、本体を呼び出したのかぁぁぁーっ!! ぎゃはははぁぁぁぁーっ!! ふざけるな、そいつはオレサマの道具だぁぁぁーっ!!」
『ボクはお前の道具ではありません。消えなさい。忌々しい黒歴史の権化め』
次の瞬間、魔方陣が現れる。
そこから現れたのは、黒く、スレンダーな龍だった。
それはまさしく、荒ぶる彗星。
まるで、彼女との思い出を示す、あの龍に似ていた——
——《リュウセイ》——いや、違うな。だが——心強い味方には変わりない!!
「《アヴィオール・ヴァイス》の効果発動。超次元ゾーンより、K・コアを持つクリーチャー、《地獄龍星 メテオレイン》をバトルゾーンに!」
まずは、と彼は言いかけたそのときだった。
《メテオレイン》の身体が溶けた。
——なっ!?
戸惑いを隠せないレンに、アルゴリズムが再び狂ったように笑みを浮かべた。
「馬鹿めぇぇぇー!! 《アヴィオール・ゼノン》が居る限り、お前のクリーチャーのパワーはマイナス5000される!! そいつはお陀仏だぜぇぇぇーっ!!」
「なっ……!! 5000だと!?」
しかし。戸惑うレンをよそに、アヴィオールは落ち着き払っていた。
『馬鹿はお前ですよ、アルゴリズム。私の効果発動。ただでは死なないのが闇文明の力です!!』
「そ、そうだ——《アヴィオール・ヴァイス》の地獄(ヘル)マナ武装5発動!!」
「な、何だそれはぁぁぁーっ!?」
次の瞬間、アヴィオールがガンブレードで《B・ロマノフ》を一刀両断にした。
物の見事に真っ二つだった。そのまま、細切れになってしまう。
目にも留まらぬ早業だった。
彼は本当に頭脳派なのか、と疑う程に。
「僕のクリーチャーが破壊されたとき。僕のマナゾーンに闇のドラゴンかナイトクリーチャーが5体以上いれば、貴様のクリーチャーも破壊する」
「ぎいいいいああああああああああああああああ!! よぐもおおおおおおお!! オレサマのクリーチャーををををを!! この程度で、オレサマを倒せると思っているのかぁぁぁーっ!!」
策謀の魔龍星 アヴィオール・ヴァイス 闇文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ダーク・ナイトメア 7000
K・コア
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、超次元ゾーンからK・コアを持つステラアームド・クリーチャーをバトルゾーンに出しても良い。
地獄マナ武装5:自分のクリーチャーが破壊されたとき、自分のマナゾーンに闇のドラゴンとナイトが合計5体以上いる場合、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
『ふふふ……冷静さを欠いたお前の負けですよ』
「何ぃ!?」
次の瞬間、超次元ゾーンに置かれたはずの《メテオレイン》がバトルゾーンに戻ってくる。
アルゴリズムは戦慄を覚えた。
何故だか分からないが、ただただ戦慄を覚えたのだった。
恐怖。ファンキー・ナイトメアが本来感じ得ない感情だった。
「ターンの終わりに墓地に闇のクリーチャーが5体以上落ちており、尚且つ《メテオレイン》が破壊されていた場合。こいつを超次元ゾーンから——《アヴィオール》に武装させることが出来る」
地獄龍星 メテオレイン 闇文明 (5)
ステラアームド・クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 5000
K・コア
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、山札の上から3枚を墓地に置く。その後、墓地からクリーチャーを1体自分の手札に加えても良い。
星芒武装:ターンの終わりに、このクリーチャーがバトルゾーンを離れていた場合、墓地に闇のクリーチャーが5体以上いれば、超次元ゾーンでこのクリーチャーを裏返し、《アヴィオール》と名前にあるクリーチャー1体の上に重ねる。
次の瞬間、雷鳴が鳴り響く。
そして。大量の隕石が降り注いだ。
龍の魂が、アヴィオールのガンブレードに注がれていく。
そこから、彼の身体が変貌した。
より強く。
そして、より美しく。
それはまるで、夜空に尾を引く彗星のように——
「——邪悪を断つ我が刃よ。
貴様が望む姿に昇華せよ。
禍々しい悪魔か? 猛々しい龍か?
それとも、もっとも高貴で美しい闇夜の貴公子となるか——
《地獄の指揮者(ヘルコンダクター) アヴィオール・デスロード》、武装完了」
- Act13:武装・地獄の黒龍 ( No.203 )
- 日時: 2015/10/24 00:28
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 7hpoDWCB)
殲滅の地獄軍師(ヘルコンダクター) アヴィオール・デスロード 闇文明 (14)
スターダスト・クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/ナイトメア・ロード 12000
K・コア
自分のナイトがバトルゾーンを離れるとき、代わりに相手のクリーチャーを1体選び、パワーを0にしても良い。
このクリーチャーが武装に成功したとき、または攻撃するとき、自分の墓地からコスト5以下の闇のナイトを1体、バトルゾーンに出しても良い。
相手のクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに置かれる。
T・ブレイカー
武装解除--このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンに自分の他のクリーチャーが1体もいなければ、このカードのみを超次元ゾーンに戻す。
その龍は、黒く、大きな羽毛の生えた翼をはやしていた。
その龍は、身の丈よりも大きくなり、龍の顔が刃を咥えたガンブレードを携えていた。かの騎士達の魔銃と禍々しい邪悪な大太刀が合わさっており、黒光りする刃身が光を跳ね返し、艶やかに煌いた。
その龍は闇夜に紛れ、まさに全ての闇を従える存在へと昇華したのだ。
「これが、武装の力——」
『黒鳥レン。これがボクの星の力を身に纏いし姿だ。ボクは全ての死を跳ね返す盾であり、刃。ボクの力、存分に使って欲しい』
「——言うまでも無い。頼んだ」
頷いた彼は、魔方陣を呼び込んだ。そこに、ガンブレードで銃弾を打ち込む。
即座に、黒い騎士が姿を現した。
深い、深い深淵から復活を果たしたのだ。
「《アヴィオール・デスロード》の効果発動。墓地から、コスト5以下の闇のナイト、ダーク・”ナイト”メアの《暗黒鎧 ギラン》を召喚」
第一の引き金。
それは、死者を蘇らせる蘇生の魔弾。
「ひゃははははぁぁぁぁーっ!! 馬鹿か、てめぇぇぇーっ!! 死ね!! 《アヴィオール・ゼノン》で、パワーを0にして破壊だぁぁぁーっ!!」
次の瞬間。
アルゴリズムの場にあった《ホネンビー》の身体が打ち砕かれた。
「死ぬのは」
『お前だよ』
更に今度は、《アヴィオール・ゼノン》の身体が真っ二つに裂ける。
アルゴリズムには、何が起こったのか全く訳が分からなかった。
かろうじて、武装解除までにこぎつけるが、今度はその身体さえも破壊される。
こうして、アルゴリズムの場のクリーチャーは全て、消滅した。
最後に、《ギラン》も再び破壊された。
「う、嘘だろぉ……!? な、何が起こったって言うんだぁぁぁー!?」
「《デスロード》の効果発動。僕のナイトが破壊されるとき、代わりに貴様のクリーチャーのパワーを0にする。しかも《ギラン》はパワーが0になっていたため、破壊と再生を繰り返し、貴様のクリーチャーの命を全て奪ったという次第だ」
第二の引き金。
味方の死の運命を、相手にも与える処刑の魔弾。
クリーチャーには、置換効果と呼ばれるものがある。
これは、クリーチャーの破壊などを別の事柄に置き換えて回避する能力のことであるが、これには特徴が1つあり、効果が発動すれば、条件が許す限り効果を発動し続ける。
つまり。《ギラン》はパワーが0になったため、破壊を回避しようとしても回避できず、そのままアルゴリズムのクリーチャー全ての命を奪いつくして死んだのだ。
「カスがぁぁぁーっ!! この程度でぇぇぇぇーっ!!」
アルゴリズムのターン。
彼は、此処で進化クリーチャーを出せれば勝ちだった。
そして、彼は望みのものを手に入れる。
再び、彼の墓地の命を糧にして、凶悪なクリーチャーが現れた。
「出て来い《死神龍凰 ドルゲドス》!! 墓地進化だ!! 奴を殺せぇぇぇーっ!!」
叫ぶアルゴリズム。
しかし。
幾ら命令しても、龍凰はその場を動こうとしない。
発狂したように喚き立てるが、もう何をしても無駄だった。
「《デスロード》が居る限り。貴様のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに置かれる。残念だったな」
「何ぃぃぃーっ!?」
第三の引き金。
凶暴な魔銃を鎮める沈黙の魔弾。
仕方なく、そのまま彼はターンを終えた。
そして、断罪の夜がやってくる。
「5マナを払い、《暗黒鎧 キラード・アイ》召喚。《アヴィオール・デスロード》で《ドルゲドス》を破壊だ。さらに、攻撃時の効果で墓地より《暗黒鎧 キラーアイ》を召喚」
「ぎ、ぎいいいいいい!!」
子供のようにわめき散らすアルゴリズム。
しかし。もう、慈悲などこの2人には無かった。
「お前のターンだ」
「ぐ、ぐぎぎぎぎぎがああああああ!!」
叫んだ彼は、無闇やたらにクリーチャーを召喚した。
《オタカラ・アッタカラ》、《ホネンビー》、《ブラッドレイン》。しかし、全てが無意味だ。
全部、タップされてしまう。もう、彼には抵抗する手段はない。
「小便はすませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて、命乞いをする準備は出来たか?」
『哀れですねえ。惨めですねえ。どうしたものでしょう』
そうだな、とレンは言った。
「死刑」
と、容赦なく。
アヴィオールもそれに頷く。
「僕のターン。《ブラッドレイン》を召喚し、《キラード・アイ》の効果で墓地から進化——」
次の瞬間、雷雲が鳴り響いた。
崇高なる悪夢の騎士が現れる——
「——現れろ、《夢幻騎士 ヴィシャス・デスラー》」
そして、更に強力なクリーチャーを彼は呼び出す。
決して、これだけでは終わらなかった。
「更に墓地進化、《デス・マーチ》を《キラード・アイ》の効果で墓地から出す!!」
死神術士デスマーチ UC 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー
墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーを-4000する。
これにより。
処刑の準備は整った。
後は、目の前の罪人を裁くのみ——
「懺悔の言葉はあるか?」
「ぐ、ぐっぞおおおおお!! でめえらが、わるいんだあああ!! でめえらざえ、いなげればああああああああ!!」
「そうか」
レンは安心した。
何故ならば。
後腐れなく、そして容赦なく刑を執行できるから——
「地獄への道は、僕なりの善意で舗装されている——喜べ。すぐには死ねないように、じっくりと、ゆっくりと殺してやろう——《デスマーチ》、《キラーアイ》でシールドを2枚ブレイク」
トリガーは無い。
アルゴリズムは、罪の化身は叫び続けるだけだ。
「くそっ!! くそっ!! この、クソゴミがぁぁぁーっ!! お前らなんか、お前らなんかぁぁぁーっ!!」
「《ヴィシャス・デスラー》でW・ブレイク。貴様の手札を破壊する」
次の瞬間、アルゴリズムの頭の上半分が消えた。
《ヴィシャス・デスラー》が、シールドと同時に切り裂いてしまったからだ。
もう、アルゴリズムには考えることができなかった。
まともに喋ることもできなかった。
ただただ苦痛で叫ぶだけの肉塊だ。
「おげっ、ぼげっ、ぼごげっ……ぼぎゃああああああああああ!!」
「《キラード・アイ》で”最期”のシールドをブレイク」
今度は、両手と両腕が切り落とされる。
断面から、ぼろぼろ、と肉塊が零れ落ちた。
「ぶびぎゃあああああああああああああああ!!」
「《アヴィオール》」
『御意』
これにて、刑を執行する。これ以上苦しめる必要は無い。
一瞬で地獄へ叩き落すため。
彼は、ガンブレードを掲げ、そのまま走った。
そして——カチッ、と巨大なガンブレードの引き金を引く。
今度は銃としてではなく、巨大な剣として。
目の前の邪悪を切り裂くと同時に刀身を大きく震わせ、確実に息の根を止めるために——
「《アヴィオール・デスロード》でダイレクトアタック」
——銃声が轟くと同時に、自らの罪の権化を脳天から切り裂いた——
- Act14:近づく星 ( No.204 )
- 日時: 2015/10/15 14:06
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 7hpoDWCB)
気がつけば。
地面に寝そべっていた。
終わったのだ。
アヴィオールを操っていた真の黒幕:アルゴリズムとの戦いが。
「レン!!」
ああ、自分を呼ぶ声が聞こえる。
身体を無理矢理起こす。はっきりいって、まだ全身が痛くて仕方がなかった。
だが、仲間が来てくれた。それだけで十分だ。
ぴらり、とアヴィオールのカードをヒナタ達に見せた。
「——やったぞ」
驚きの表情を見せる2人。
「何だ。何をそんなにびっくりしているんだ」
「い、いや……まさか……すっげーなって……しかもそいつ、普通のドラゴンになっていないか? 前は全身骨だったのに」
「あれを見ろ」
レンが指差したその先には、今にも燃え尽きそうな両面刷りのカードがあった。
《アルゴリズム》の残骸だった。
それが、全てを物語っていた。
「ニャンクスの時と同じ——ステラアームド・クリーチャーが悪さをしていたのね」
「ああ。間違いない」
そして、次の瞬間。
青いものがどんどん、飛んでいく。
《アルゴリズム》の残骸から、青い炎がどんどん空へ飛び立ち、各地へ散らばっていく——
『奴が閉じ込めていた魂、ですか。全く、あれほどの人々に迷惑を——』
今まで口を閉じていたアヴィオールが、ようやく声を発した。
驚いたように、ヒナタとコトハがぽかん、と口を開いた。
その姿は、自分達の知る彼とは大きく異なっていたからだ。
「お、お前……」
「もう、大丈夫なの?」
『ええ。我が名はアヴィオール。黒鳥レンの刃となるもの。そして——』
「僕の相棒だ」
割り込むように、レンが言った。
まるで、得意げに、自分の宝物を自慢するような。
彼らしいと言えば彼らしかった。
「ヒナタ。コトハ。武闘先輩。本当に礼を言う」
「い、いや、良いんだ。お前が立ち直らないと、こっちも調子狂うしな」
「ううん。でも、最後はレンの力だったもの」
「そうだな。テメェが決着をつけてくれて、こっちとしても安心している所存だ。これでもう、奴との因縁も断ち切れたかもれない」
そうだ、とレンは思い出したように言った。
「アヴィオール。アルゴリズムが言っていた、死神博士とやら——奴は一体何者だ?」
『……』
彼は口をつぐんでしまった。
それは、とても苦い顔をしていた。
流石にこれ以上問い詰めるのも憚られてしまう。
「まあ、良いさ。これから貴様とは長い付き合いになる」
「そうだ! こいつ結構、キザで我侭でうるさい美学馬鹿だけど、我慢してやれよ!」
「何だと貴様!! 今何と言った!!」
「はて、記憶にねーな」
「何を言うか、貴様ぁぁぁーっ!!」
「全くもう!! 本当に歪みないんだから、あんた達は!!」
仲良く喧嘩する3人組を見ながら、フジはアヴィオールに問いかける。
「さて、貴様の処遇だが……」
『ボクは望むなら、どんな罰でも受けましょう。貴方達が望むならば』
「いや、違うな。お前は黒鳥レンに任せることにするよ」
にやり、と彼はいつものような天災の笑みを浮かべる。
とても悪いことを考えているような、そんな笑みだ。
「まあその代わり、奴の実質上司の俺様の言う事を聞いてもらうこともあるだろうがな」
『いえ、構いませんよ。ボクは』
そう言って、彼はレンを見つめた。
『やっとまた、仲間が出来た——ボクを本当に必要としてくれる人がいるなら、それで十分ですから——』
『おい、アヴィオール』
声がした。見れば、そこには九尾の男が立っていた。
『白陽……さんでしたか』
『貴様が最後の英雄、か』
『本当に、申し訳ない』
『ふん。何を今更』
『ふふーん? これは白陽様は、アヴィオール様がクレセント様に絡んでいる以上、素直になれずに意地を張ってツンケンしてしまっているというパターンですかにゃ?』
割って入るように、ニャンクスが現れる。
驚いたような表情をアヴィオールは浮かべた。
顔を真っ赤にして、白陽が反論する。
『ち、違う!! そうじゃない!!』
『全くー、クレセント様以外には本当に意地っ張りで頑固ですにゃ』
『う、うるさい!! ああ、とにかくだな——』
何とかクールを取り繕った彼は、アヴィオールに手を伸ばす。
『これからも、よろしく頼む。歓迎しよう。お前をな』
『……ありがたい』
龍人の賢将。
九尾の青年。
確かにこの2人の手は、この日。硬い星の友情で結ばれたのだった。
共闘宣言。
白陽はそれを伝えたかったのだ。
『ま、僕からもよろしくお願いしますにゃ!』
遅れて、ニャンクスもアヴィオールの肩によじ登り、笑顔を見せたのだった。
思わず、彼の笑顔も戻っていた。
——何百年ぶりに笑いましたかね——
「おい、アヴィオール!」
彼は我に帰る。
そこには、主の姿があった。
「これから、よろしく頼む。絶対に、折れてくれるなよ」
『このアヴィオール、簡単に折れるような軟弱な刃ではありません。この命を再び燃やし、貴方を守りましょう——』
気付けば。
空間は閉じ、自分達の知っている空となる。
見れば、陽が今沈むところだった。
「ま、夕焼けに誓って、良かったっつーことで」
『そうだな』
肩を並べるレンとアヴィオールを見て、自然とヒナタと白陽の顔も綻んだのだった。
夕焼けを背景に、青い炎が無数に空へ飛び散っていく。
本来在るべき場所へ——
***
——スミス。ありがとう。貴様には感謝してもしきれない。
大切なものを思い出すきっかけ。
それは、彼だった。
かつての相棒である無法者だった。
意地悪で、意地っ張りで、皮肉屋で。
でも、大切な相棒で。
居なくなってほしくなかった。心の支えとなっている彼が消えたとき、その実感が沸かなかった。
そしてやっと沸いたあの時。
レンは1人で泣き続けて、この世界を憎んだ。
だが、そんな夜も今日、ようやく明けた。
——僕は君のことを忘れない。その上で、アヴィオールと戦っていく。
気がつけば、頬に熱いものが流れていた。こんなところを彼に見られたら、笑われてしまうだろうか。
——だからもう、安心して良い。今まで本当にありがとう——
《破界の右手 スミス》。彼はその名を、永久に忘れることはないだろう——
***
こうして。アヴィオールを巡る一連の事件は幕を閉じた。
そして、これで五文明の英雄が揃った。
しかし。これから英雄を待ち受けるは、邪悪龍、そしてこの世に蔓延る黒い黒い影、そして世界の頂点——
僕の名前はテラ。
全ての語り部。
この記録を付け続けるもの。
そして——今は、まだ言えませんか。
まあ、良いでしょう。
それはまた、次の機会に——
***
「……アヴィオールがこれで、正規に覚醒したか」
「ねーねー!」
「何だ、うるさい」
「ぼーくー、侵略したいなぁー? いいでしょー? ねぇー?」
「この聞かん坊が。おとなしくしろ。さっきもお前の所為で気配を表に立ててしまった」
「だってぼくー、もっとあばれたいんだもん! ねー、いいでしょー?」
「暴れるのは、奴が覚醒してからだ。さもなければ労力の無駄というもの。ギリギリのデュエルで、奴も覚醒すると思ったのだが——まあいい。引き続き、奴らの監視を続けるだけだ」
「ねーねー! しーんりゃーくー!」
「大人しくしろと言っているだろうが」
「むう。”コロナ”の意地悪ー!」
「全ては、奴が覚醒するまでだ、”アマツカゼ”——」
to be continued……
- Re: デュエル・マスターズ D・ステラ ( No.205 )
- 日時: 2015/10/15 00:42
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: arA4JUne)
せっかくの開学記念日で休みなのに、なぜか学校に行って、疲れ果てたのちに寝落ちたモノクロです。
本当は昨日に投稿する予定だったのですが、本日になってしまいました。有言不実で申し訳ないです。
というわけで、本編ですが……予想通りではありましたが、やっぱレンも洗脳染みた状態にされて敵対しますか。ヒナタに対する憎悪で動かしている分、純粋な洗脳とはわけが違うようですけども。
ノゾムとホタルに対して、二年生組といえばやはりこの二人……不謹慎は承知の上で言いますが、敵対とはいえレンには今までの不幸っぷりを塗り潰すくらいに魅せてほしいですね。
しかし、まずはノゾムとホタルの方からですね。
ブロッカーで牽制され、《ジオ・ザ・マン》で手札を整えられ、遂には《ハーシェル・ブランデ》の登場を許してしまったわけですが……《ハーシェル・ブランデ》って、ダーク・ナイトメアも持ってたんですか……作中の描写とかからすれば、特に違和感はないというか、適役でしょうが、そちらはレンやアヴィオールと関わってくると思ってたので、ちょっと意外……
というか、いつの間にか、それでいて何気に、《ドラドルイン》に除去耐性が付加されてる……条件付きとはいえ、これは実質的なアンタッチャブルですね。武装条件の都合もあり、場に他のクリーチャーが並んでいない状況は作らないようにするでしょうし。相手を制圧する際のダメ押し的に機能する感じですが、逆に窮地に立たされた場合は、反撃がしづらい感じですね。その点は他の英雄と少し違う点ですが……まあ、それでもほぼ変わりませんか。
そして、必死で武装を防ごうとするノゾムに対し、ホタルは《メスタポ》ですか……また、なかなかに粋なカードを使いますね。まあ水は質より量で手札を増やせますし、特定のカードしかもって来れない他の文明よりは、まだやりやすいですが。
しかしノゾムも《M・A・S》と《メタルアベンジャー》を間違えるとは……モノクロもこの手は使おうかと思ってたんですけど、こちらの方がよほど説得力ありますね。ノゾムの毒は侵食中、と。
まあ、事前にハンデス喰らってましたし、間違えようが間違えまいが、どの道引いてきたカードが《メタルアベンジャー》には変わりないわけですし、武装は防げそうになかったので、どちらにせよ同じという感はありますが。
なんにせよ武装されてしまうと、苦しいですね……元々展開することが武装条件なわけですし、その上でフィールドアドバンテージにさらに差を付けられるわけですから、正に絶体絶命ですね。
そして、敗北が見えて恐怖するノゾムですが……まあ、これが当然なんですよね、現実的に考えたら。正義感や友情なんかよりも、保身と自己愛に走るのが本当の人間って生き物ですし。むしろ、恐怖を感じるのが遅すぎるくらいでしょう。
もっともそれは、現実的に考えたら、なので、そんな現実味をただ粗雑に作品に持ち込んでも、無粋ってもんですけど。モノクロはわりと現実味があるように、現実の人間像を想像しながら、それに即して作品を書いてはいますけど、小説とは人の理想の塊だと思ってるので、現実的なものばかりが良いとも思ってませんがね。
まあむしろ今回は、人間味を出してきたノゾムに対して、そんな人間らしさとは別の位置に立つクレセントが宥めるという展開は、非常にらしい、という感じがしました。というかここのクレセント、母親みたいだな……ノゾムの両親は既に故人みたいですし、クレセントに亡き母親を重ねている……と考えるのは、流石にちょっと違いますかね。そこまでマザコンの気があるようなキャラでもなさ……いや、どうだろう。でもちょっと行き過ぎ思考な気はしますか。例によってモノクロの深読みでしょうかね。
さてデュエルの方に戻りますと、勇気を取り戻したノゾムは《スパイラル・ハリケーン》で反撃と行きますか。あの呪文、本当に便利ですよね……マナ武装を達成する必要があるとはいえ、《クロック》級に相手の攻撃を止められますし、《クロック》と違って全部吹き飛びますし……まあ、《クロック》には《クロック》の良さがあるんですけど。デッキ構築を縛られませんし。
それと、ちゃんと明らかになった《ルーン・ツールS》の能力は、《パクリオ》ハンデスとアンブロッカブル付加ですか……ん? 《ルーン・ツールS》の登場はこれが初めてではないですが、ハンデスってこの形だったっけ……と思って遡ってみたら、アヴィオール戦では山札の下に送り込んでいました。こちらは《バビロニア》方式。どちらが正解でしょうか。今回はその能力を使わなかったようなので、特に進行に支障はないようですが。
そして、本気を出さざるを得ないと言ってるホタルですが、それはもう完全に噛ませの死亡フラグ的台詞。どう考えても武装した段階が全力だったろうに、と言うのは言わないお約束か。
最初はヒナタと比べられたと突っかかってきたノゾムですが、ここでヒナタの最初の切り札《アマテラス》をモデルとした《アマテ・ラジアル》からの逆転手を導き出すという展開は、何気に燃えますね。ここに来て、真似事ではない、オリジナルを自分らしく作り直したという感じがいいです。彼のオリジナルの研磨が実を結んだ、とでも言いましょうか。
レンの方は、火絡みの闇……いや、普通に赤黒のベル・ヘル・デ・リンネですかね。加えてグールジェネレイドとの混成型っぽいです。モノクロがあのデッキ組んだときは、《ベル・ヘル・デ・リンネ》を手出しするつもりなのと、強力なcipやロック持ちドラゴンの《ヴィルヘルム》や《モーツァルト》を使いたいがために、自然も絡めた三色でしたが。
ですがこちらでは、踏み倒しで出すために《ジャックポット・エントリー》採用ですか……モノクロとしては、実に作者らしいチョイスだなとは思いますが、それにしても好きですね、《ジャックポット・エントリー》。ドラゴン比率が高いデッキではありますが、《ボーンおどり・チャージャー》とか各種呪文も入ってる都合上、なかなか狙って呼べなさそうですけど……どうなんですかね、実際は。
それはそれとして、《ベル・ヘル・デ・リンネ》も一度嵌れば、相手クリーチャーを殲滅しつつ、一気に展開できるクリーチャー。外れてもハンデスできますし、連鎖が終わった時には、相手は場も手札もボロボロになっているものですが、レンは自壊と《グール》を合わせつつ、ヒナタの場を削っていきますか。
そして出て来る《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》……ではなく、《永遠の悪魔龍 デッド・リュウセイ》。まあ、ベル・ヘル・デ・リンネに入ってくるなら後者でしょうけど、そんなことを抜きにしても、《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》が《デッド・リュウセイ》に成り変わるというのは、演出としてはなかなかでしたね。モノクロは、自作ではわりとサクッとどちらも出しているので、その落差を感じると、結構面白いです。
《デッド・リュウセイ》の方が堅実な能力ではありますけど、やはりシナジー重視のベル・ヘル・デ・リンネではこちらの方がより生きますね。破壊が連鎖して出て来るのは、《ゼッキョウ・サイキョウ》ですか……ちょっと予想外です。また懐かしいというか、地味なカードを……しかし、案外能力は強いですね。コストが重いことと、ドラゴン・ゾンビが主体のデッキでなければ使いにくいことがマイナスではありますが。ブロッカーは……まあ、スレイヤー持ちの利点を生かしやすいってことで、仕方ないところはありますか。
そういや、《ゼッキョウ・サイキョウ》が出た時に発生したcipで《マッカラン・ファイン》が破壊されましたけど、《ベル・ヘル・デ・リンネ》の能力が発動した描写がないですね。確か、《ベル・ヘル・デ・リンネ》の能力は強制なので、使わなくてはならないですが……
しかしヒナタも苦戦しますねこれは。長期的にアドを取ることが難しい火ですし、長丁場になると不利になりがちですが、なかなか巻き返すのに難儀してそうです。一点突破の破壊力は高いので、どこかで爆発してくれればいいのですが……
対して盤面を制圧したレンの方は、今度は《バルガライザー》ですか……今度は連ドラパーツが出ちゃったよ。まあ、ベル・ヘル・デ・リンネは連ドラばりにドラゴン比率が高くなるデッキですし、相手の場にクリーチャーがいないとドラゴンを展開できないことや、スピードアタッカーですぐに攻撃できることを考えると、展開補助や奇襲のために挿していても良さそうですね。
それで、打点を揃えてオーバーキル気味な総攻撃を仕掛けますが……ふむ、それにしてもここ最近、この手の描写が多いと言いますか、増えてきていますね。グロとまでは言いませんが、なかなかに痛々しい。
というか、白陽がゲーム続行させられるのか……いや、やむを得ずの対応だったんでしょうけれど、そんなことできるとは思いませんでした。
そして、まさかここで彼女が、しかも名前は伏せる方針だと思ったんですけど、その名ま出てて来るとは……まあ、これはモノクロだからというのもあるんでしょうけど、やはり思うところはかなりありますね。
しかしやはり、レンはヒナタへの憎悪を利用されているだけで、それ以外のことについては本来の思いが残っているんですね。
そうこうあって、気力で持ち直すヒナタですが、《ガイムソウ》からの《グレンモルト「刃」》で《バトライ閣》、さらには《鬼丸「覇」》ですか……《鬼丸「覇」》はあんまりコトハの切り札ってイメージがないですが、そういや使ってましたね。作中でも、わりとガチンコ・ジャッジを多用してましたし。
ともかく、一気に突破口を開くことになるのは、《バトライ武神》になりましたか……なんというか、かなり個人的なことですけど、こちらではわりと軽く扱っているリュウセイに、纏めて一掃された《バトライ武神》がそちらで大活躍という差異にギャップを感じる……
それでも凌ぎ切るレンに、《炎熱乱舞》のもう一つの能力で場に戻ってくる《白陽》が、とどめのフィニッシャーになりましたか……火力だけでなく、《オンセン無敵タイム》のように、防御にも使える呪文なんですね。しかもノーコストで。
さてさて、ホタルもレンも救出し、これにて一件落着かと思いきや、アヴィオールが遂反撃に出る……と、思ったんですけどね。
最後に戦うはアヴィオールではなく、アヴィオールを死体の姿で操っていたアルゴリズムでしたか。なんでわざわざ死体なんだよとツッコミたくもありますが、まあきっと、死体のままじゃないと操れないとか、そっちの方が都合がいいとか、そんな理由ですかね。
なんにせよ、これはニャンクスの時と同じ展開……そして、アヴィオールに成り代わるアルゴリズムと相対するのは、やはりレンなんですね。
それにしても、アルゴリズムの汚い口調はやっぱりツボる……最後の英雄が関わるこの大きな意味のある一戦の相手が、こんなふざけた言葉遣いのグロッキードールだと思うと、妙な気分になります。まあ、そういう大事な区切りで出てくる相手が、場違い感があるというのも一興。そういうのも好きですけど。
まあ、それでもやっぱり、出てくるクリーチャーはふざけているわけでもなく……いやさ、能力的にはふざけてるくらいヤバいですけど。《アルゴリズム》は自身の能力と武装条件が恐ろしいほどにかみ合ってて怖いです。相手に左右されるところがあるとはいえ、多少のウィニーやシステムクリーチャーを立たせておくだけで、それらを一掃しつつ武装してしまうのは、やはり恐ろしいですね。《ディアス Z》と比べても、単純比較はできないとはいえ、武装条件があちらよりも緩いですし。
それにしても《アルゴリズム》は躁鬱が激しいですね……口振りからすると、もう少しでアヴィオールを完全に取り込めたけれども、ヒナタのせいでその直前で引き剥がされて、アヴィオールはその時たまたまそこにいたレンにSOSを出した感じでしょうかね。
そして、その甲斐あってか、レンはアヴィオールとの邂逅を果たす、と。
戦争においては、参謀がすべて動かすもの。ある意味では、実質的に参謀が仲間の命を預かっているようなもので、参謀の指示一つで兵は死にもするし生きもする。参謀が無能なら兵はただ死ぬだけ。それだけに、アヴィオールはかつての仲間を失ったことに責任を感じていたんですね。
そして仲間を失うという一点に関しては、レンも同じ。
だからこその、この二人ですか。
そうして呼び出された《策謀の魔龍星 アヴィオール・ヴァイス》……策謀とはまた、ずいぶんと闇っぽく悪っぽい感じですね。
そして武器は、鎌ではなくガンブレード……ガンブレードと聞くと、モノクロはFFⅧのスコールを思い出してしまうのですが、まあきっと《ロマノフ》系統が持つ魔銃のような形状なのでしょう。たぶん。そう思っときます。
しかし《アヴィオール・ヴァイス》は、ステラアームドの名前が《地獄龍星 メテオレイン》ということからも、ロマノフ系統ではなく、リュウセイシリーズを意識しているようですが。
でも種族はアーマード・ドラゴン……元の種族がそうであり、かつ今は肉体がちゃんとあるから、闇でも火の種族なんですかね……しかもダーク・ナイトメアまで持ってるし、種族からして色々凄いです。
そして肝心の能力は、まるで復讐の侵略者のような、やられたらやり返す能力ですね。基本的にはディスアドバンテージを、相手にも引き算させて±ゼロにする感じですか。これだけでは、派手さには欠けますが……
さらに《メテオレイン》の方は、こっちも種族が凄い。ステラアームドの癖にデモコマ龍か……でもやることは cipで《ホネンビー》なんですね。いやまあ、堅実で便利な能力ですけども。
ただこいつの特筆すべき点はやっぱり、武装条件でしょうね。今までのステラアームドは、生き残ることが重要で、そのためにアンタッチャブルがついていたりしましたが、《メテオレイン》はアンタッチャブルがついていないけれども、場から離れることで武装する、という一点がほかのステラアームドとは一線を画しているようで、最後の英雄のステラアームドとしては、なかなかに面白い奴が出てきたと思います。墓地に闇のクリーチャーを落とす必要もありますが、まあ墓地肥やしは闇文明の十八番ですし、自前で墓地を増やすこともできるので、《アヴィオール・ヴァイス》が出せる頃には五体くらいは落ちていますか。
ただ武装しなければそれほど派手な能力でないことから、墓地をリセットされたり、《メテオレイン》を場から離す手段を用意しておかなければ、厳しそうですが。
なんにせよ、スーサイドを絡めないといけないとはいえ、この武装条件であの武装後は恐ろしい限りです。
《殲滅の地獄軍師 アヴィオール・デスロード》……置換効果で相手クリーチャーのパワーを0にして、自分はクリーチャーを展開できて、しかも無視して攻めようにもタップイン……うん、ヤバい。この制圧力はおかしい。
除去コンのようなデッキには効果が薄いかもしれませんが、出せればビートダウンをほぼ完封しますね、これは。
ただ、武装解除の条件が《ヘルセカイ》方式になっていますね。こいつの能力的に、場にクリーチャーを並べないということは少なそうなので、あまり武装解除は使えなさそうですが、まあこれで普通に武装解除されたら、それはそれで困ったものですか。ささやかな調整でしょうかね。
武装時もそうでしたが、《アヴィオール・ゼノン》のパワーダウンを逆利用して相手を全滅させるスタイル……こういう、相手の能力を逆手に取る戦法は嫌いじゃないです。正に知将って感じですね。真っ向から皆殺しにするアルゴリズムとはわけが違う。
ウォルターの名言が出てきて、シリアスが続いていた調子が変わってきましたが、なんにせよこれで、アルゴリズムの悪行もここまで、ですか。
これで五文明の英雄とその適合者がすべて確定し、役者も出揃ってきたという感じですが、まあやっぱり続きますよね。アンカ少年もいることですし。
テラなる語り部の語りの後に、コロナなる親近感を覚えないでもない何者かと、侵略者っぽい台詞を発するアマツカゼなる人物の登場……この二人か仲間なのだとしたら、こいつらが侵略者側か……まだ推測ですけど。
片や太陽の光、片や高天原の風……いまいち共通項を見いだしにくいので、これ以上はなかなか思考できませんね……
死神博士なるキーパーソンとなり得そうな人物の謎も浮上しましたし……これは、アヴィオールが白骨化して蘇生した時に現れた人物なんですかね。しかも、アルゴリズムは頼まれたと言ってましたし、なんかややこしそうな関係になってそうです。
これでひとまずの区切りがついて、やっと山場を一つ越えたという感じですね。
この後は、前述するアンカ少年や死神博士、コロナとアマツカゼなどについても言及しそうですが……それよりも、D・ステラですね。流石にそろそろ、これが作中で出張ってくるはず。
そんなことにも期待しながらも、今回はこの辺で。7000字オーバーとかになっちゃったので……ちょっと長文すぎました。申し訳ない……
ではでは。
- Re: デュエル・マスターズ D・ステラ ( No.206 )
- 日時: 2015/10/16 09:53
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 7hpoDWCB)
モノクロさん
コメントありがとうございます。ああ、確かにこれは7000文字いってますわ……。
まあ、そちらもかなり忙しいでしょうし、くれぐれも無理して体を壊さないように気をつけて下さい。
レンは、やはりそこに漬け込まれた感じですね。ヒナタに対する嫉妬や己の仲間への渇望などなど、ともかく暗黒面に墜ちている人間ほどあいつのカモには違いないですからね。洗脳というよりは、利用されているという感じですか。
ノゾムとホタルに対してのヒナタとレン。この2人は、前作の連載初期、今作も両方共最初から出ているので、まあそうなるんでしょうね。
まあ、不幸っぷりといいますか、作者が短編で彼をいじりまくったのもあるのですが。
さて、というわけで今度はノゾム戦とホタル戦ですが、闇墜ちハーシェルの種族はアヴィオールに合わせた感はありますかね。まあ、デモコマでも良かったのですが、よりらしいということでこっちに。まあ、大して種族が生きることはなかったですね。
後、結局《ドラドルイン》には除去耐性つけてしまいました。まあ、もうこれはクリーチャーを順に消していくしかないですね。最悪はブロッカー全部吹っ飛ばせる呪文やクリーチャーで片はつきますし。まあ、その前に武装されてはたまったものではないですか。とはいえ、1ターンの猶予はあるので、一応。
《メスタポ》の効果が薄い水ではありますが、それでも役に立たなくなるカードは多いです。
まあ、それでも水は質より量で手札補充しますからね。何とかならないわけじゃありませんし、実際なってますし。
そんでもって、ノゾムですが、《M・A・S》と《メタルアベンジャー》を間違える程度にはフラフラになっていたわけですね。単に毒が進んでいただけならまだしも、やはりホタルとのキスが尾を引いていたということです。心身ともにボロッボロです。
というわけで、おそらく絶対やってはいけない、武装を許してしまったわけです。こいつは、はっきりいって《スパイラル・ハリケーン》くらいでしか対処することはできないでしょう。そんくらいカードパワーをでかくしすぎました。展開しているということは、ある程度制圧している状況であるので、そっからさらにアドバンテージを追い討ちのごとくとっていく姿は鬼か悪魔か修羅か。
そしてノゾムも、ここにきて恐怖が見えて、とうとう逃げ腰に及んでしまいます。が、無理もない話ですね。全うな人間なら。今までならまだしも、今回は訳が違う。
あらゆる手段をつぶされ、さらに逆転の目も摘み取られ、しまいには相手のクリーチャーはオーバーキルと言わんばかりの攻勢。
こんなピンチは今までなかった。仕方がないんですよ。しかも、ヒナタとは違って経験も浅いですしね。決闘空間でのデュエルが。
ですが、ここではやはり人間とは違う立場にあるクレセントに彼を励ましてもらいました。彼女からしたら、ノゾムは友人的な感覚だったのですが、それとやはりこれで保護者みたいな感じになったのはまあ仕方ないですか。まあ、それもそのはず、ノゾムって作中でも結構童顔、背が低いって表現してますし、普段ならまだしも無防備な姿が女性の庇護欲を刺激するんでしょうかね。
ノゾムはマザコンって程でもないですが、まあ母親がいないので、その辺の愛情に飢えていたところはありますね。表には出しませんし、普段は自覚もしていないですが。
ノゾムの両親については、また後々書いていこうとは思いますが、
後、自分で書いてて思いましたが、やっぱり1度でいいからクレセントの毛皮を自分もモフモフした——いや何でもないです、白陽はその槍を降ろしてください。
そしてデュエルですが、やはりこれしか逆転の手はありませんでした。マナ武装7からのオールバウンスは、やっぱりクレイジーです。おっそろしい……。
後、《ルーン・ツールS》の能力は、あれも間違えて制作中のやつを載せてしまったアレです。自分でも混合していたからたちが悪いっていうね。
ただ、ここまで来てしまえば、もうヒーローのもの。ホタルのそれは完全に死亡フラグです。え? さっきまでがどう考えても本気? ……さあ?
最後はやはり、彼の成長を描きたかったのもあって、そしてサブタイトルにのっとって、《アマテ・ラジアル》を使わせました。
ヒナタに対抗心を燃やし、比べられることを嫌っていたノゾムが、ヒナタのかつての戦法にアレンジを加えていき、自分のオリジナルとした——まさに、そういうことですね。オリジナルに成り代わるのではなく、自身がオリジナルとなる。そのためには努力が不可欠。彼の成長を垣間見ることができるシーンだったといえるでしょう。
一方のレンは、闇火のベルヘルです。どっからどう考えてもまともにドラゴンが出せそうに無かったり、自然入れた方がいいことについては目をつぶってください。
《ジャックポット・エントリー》は実戦でもかなり使いやすい呪文ですからね。自分の中では、一番好きな呪文です。まあ、ただ、今回みたいなデッキで呼べるかってのは……知らん。
それはともかく、今回の編成としては、デモコマにドラゴン・ゾンビ、さらにアーマード・ドラゴンと豪勢なラインナップ。《グールジェネレイド》も入れました一応。
《イン・ザ・ダーク》からの《デッド・リュウセイ》への変化は、まさに今回絶対に書きたかった要素です。過去を否定し、楽になろうとするレンの心情を表しました。
こいつは堅実な能力ではありますが、やはりこのデッキでは、さらなる連鎖パーツとして生きます。しかもそこから、さらに巨大なスレイヤーブロッカーの《ゼッキョウ・サイキョウ》が登場、と。実はこいつ、展開のためにいろいろ難儀した結果、入れただけなんですけどね。まあ、効果はかなり強いです。種族デッキに組み込めば。まあ、重いコストがネックですね、やはり。あ、それとミスの指摘ありがとうございます。修正しておきました。
ヒナタの方も、やはり苦戦せざるを得ません。妨害に妨害を重ねられていますしね。火文明はぼろぼろにされると結構厳しいですし。その分、1枚のカードだけで戦況がひっくり返ると言う事も十分にありえる話ではありますが。
そして、とうとう今度は《バルガライザー》のご登場。いよいよ読者もやばい状況なのは分かっているでしょうが、本格的にまずいです。オーバーキルも大概な軍勢ですからね。後、こいつ自身もベルヘルとは相性いいと思うのです。SAですし。
やはりあの描写は痛々しかったといいますか。憎しみにとらわれた彼の残虐性を書いておきたかったのもありますね。
まあ、どっかの誰かさんに触発されたのもありますが。
後、あそこで白陽がゲーム続行したのは仕方ないです。何といいますか、普通にヒナタに立ち直ってもらったらダメージの重みがね……。ヒナタでさえ、再起不能に陥りかけるほどの痛みだったわけです。いや、普通の人間だったら当たり所しだいで腹に刺さった時点で死んでますね。
後、彼女の名前は、本当に申し訳ないと思ったのですが、出させていただきました。まあ、迷いには迷ったんですが、一応。
それでも、後々のシーンにつなげていきたかったのもありますしね。まあ、そこは考え方の違いということで。まあ、彼女についてはここらでもう名前が出ることは無いと思います。
レンは、やはりヒナタへの憎悪が増幅されて周りが見えなくなっている状態なので、それ以外は正常だったりしますね、割と。
そして、ここからのヒナタの逆転劇ですが、《ガイムソウ》からの《グレンモルト「刃」》で《バトライ閣》、さらには《鬼丸「覇」》。この流れこそ、まさに理想のそれでした。まあ、《鬼丸》はコトハの切り札ってほどでもないですがね。後、登場した2回で両方共破壊されていますがね。こいつの扱いの悪さよ。まあ、環境で今まで散々悪さしたから仕方ないですか。それでもどっかのマナロックよりはマシに思えるから不思議だ。うん。
結果、決着をつけるカードとなったのは、おそらく今作におけるヒナタの最後のDSの切札となる《バトライ武神》です。
まあ、それでもこいつ自身で決めることはできませんでしたがね。防がれていますし。
リュウセイについては、こっちではレンと彼女の最後の思い出みたいな扱いなので、そう軽々しく扱えなかったんですよね。どっかで掘り下げたかった。結果がこれですが。
最後の対抗札になったのは、《炎熱乱舞》の最後の効果です。おそらく、今作の大きなネタバレの1つじゃないですかね。白陽の超技呪文というだけあって、火力のみならず防御にも使えますが、扱いやすいことこの上ないはず。作者的にも。まあ、白陽しか守れませんが。
最後に立ちふさがるは、アヴィオール……ではなくアルゴリズムです。何で死体かといいますと、やはり意識が薄い状態だから、ということでしょうね。死んでますし。まあ、こいつが抜けたらいつでも元に戻るような状態ではありましたが。
自分でも、最後の相手がこいつでよかったのか、と思わなくもないですが、出てくるクリーチャーも合わさって、こいつのふざけっぷりは大概だと思いますね。
武装条件と能力のシナジーの高さはまさしくそれですし、武装後も手札とクリーチャーを吹っ飛ばすという恐ろしいものです。
しかも武装条件の緩さよ。まあ、こっちにはパンプアップがありませんし、妥当じゃないですかね? いやハンデスがあるから全然妥当じゃないような気がしますが。
アルゴリズムの躁鬱の激しさの原因は、まさしくそれです。まあ、こいつ自体いろんなクリーチャーの肉をミンチにして綿の代わりに詰めたグロッキードールなので、思考がめちゃくちゃなのもありますが。
そして、遂にコンタクトを取ることに成功したレンと、真のアヴィオール。
アヴィオールの過去については、いずれまた掘り下げようとは思いますが、それでも仲間の無茶を通してしまったことには変わりなく、それは自身の責任だと抱え込んでいたわけです。
そして、レンもまた、過去に仲間を失っているので、彼の心と波長があいました。一度は絶望した2人だったからこそ、繋がることができたというわけです。
そして、遂に現れたアヴィオールの真の姿、それが《アヴィオール・ヴァイス》です。ヴァイスとはドイツ後で白という意味で、邪悪が抜け落ちたことを意味しています。後は、《バイス・ホール》のバイスとかけたのもありますが、こいつにその要素あったっけ? ねーな。
武器は鎌ではなく、ガンブレードです。モデルはFF8のそれということはvaultでも言いましたが、これは巨大化した銃の銃身が、刃になっている感じなんですね。だから、銃としての使い方も一応できると。ガンブレードってFF8のイメージがありますけど、他のゲームでも出てるし、使ってもいいんじゃない? ということで採用しました。怒られないよね、これ。
種族は、もともとの生前の種族で、そして闇化したのは一度闇の力でゾンビ化したからです。結局、肉体を得たものの悲しいかな火ではなく闇のクリーチャーとして生きることになってしまいましたがね。そして、ダーク・ナイトメアは、復活したことで得た種族です。ナイトとの兼ね合いですね。そして、その能力もやられたらやり返す、です。自壊効果とはかなり相性が良いですが、マナ武装の達成は少々骨が折れますね。
そして呼び出した《メテオレイン》は、リュウセイをモデルとした悪魔龍です。ちなみに、名前にシュバルツが入っていますが、これもドイツ語で黒という意味で、アヴィオールと対比させた形になりました。さらに、武装条件も今までの奴らとは一味もふた味も違います。が、まだ白陽とハーシェルが出てないからな……。何であれ、残る2体とアヴィオールはかなり個性的な能力にしていることには違いないですが。
武装条件も簡単なようで、結構厳しいんじゃないですかね。黒単ヘルボロフに組み込むのが一番無難だと思います。
しかし。問題は武装前ではありません。武装後です。
《殲滅の地獄軍師 アヴィオール・デスロード》……まさしく、相手に死の道を歩ませる能力ですが、破壊置換で相手をパワー0にするという前代未聞の能力から、さらに自分は展開でき、敵のクリーチャーはタップイン☆こいつはひでえ、グロいにおいがぷんぷんするぜって程の凶悪能力にウルトラ上手にできました。武装解除の条件をきつくしたのは、そのせいです。
しかも、相手を殲滅するスタイルも、アルゴリズムの脳筋な感じではなく、いかに頭を使うかが求められます。まさに知将。
最後は、どっかの誰かさんに触発されたので、アルゴリズムには5体を切り裂いた後に真っ二つになってもらいました。まあ、これで読者もすっきりしたんじゃないですかね(適当)
これで、全部解決——ではないです。もちろん、まだまだ謎は残っています。コロナとアマツカゼという新しいキャラに加え、アンカや残るドラグハート、そして死神博士にD・ステラ。さらにコロナとアマツカゼは、重要なポジションのキャラなのでお楽しみに。
後、関係ないですが、艦これの天津風めっさ欲しいです。可愛い。
作者としては、やっとここまできた感がハンパないです。ここまで2年。長い、長かった。
でも、これではまだ終わりません。終われません。作者としても、ガンガン更新していく所存です。
長文の感想ほど、こちらもコメの返し甲斐があるというものです。本当にありがとうございました。
それでは、また。
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