複雑・ファジー小説

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新任の養護教諭、香先生
日時: 2016/09/04 13:39
名前: 奈々化 (ID: G/k9CtSQ)

 こんにちは  または久しぶりな方もいるかもしれませんね。

 奈々化です。パソコンの調子がいいので、このたび再開することにしました。

 さて、同じ題名ではだめだということで、似ている題名で書かせていただくことにしました。内容も頭からまったく変えてしまったので、前作の小説の内容は忘れてください。
 
 また保健室ネタ?!と思われるかもしれません……ですが、またこれから宜しくお願いいたします。


Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.291 )
日時: 2016/05/20 21:39
名前: 奈々化 (ID: G/k9CtSQ)

 愛結side

 「中学の頃、君が図書室で泣いていた時、僕が忘れ物を取りに入って来たことがあったよね?」

 確かにそんなことがあった。 改めて思い出すと、ちょっと恥ずかしくなってくる。

 「あの時、泣いていた君に気付いて、声をかけて、近づいてみて分かったんだ」

 そう言うと、三橋君はつかつかと私に歩み寄り、全身が月明かりに照らされた。

 その瞬間に、ドキッとした自分がいた。 でも、気のせいと言い聞かせて、冷静を保つ。

 「君には今すぐにでも、頼る人が必要だって」

 三橋君はそう言って、私の手をとった。 「そして」と三橋君は、戸惑う私にかまわず続ける。

 「君の話を聞いて、僕は決意したんだ!」

 (な、何を!?)

 「僕が君を支える! それが僕の指名?って言ったら変な気がするんだけど…」

 (何…これ? 三橋君、おかしくなっちゃったのかな?)

 「えっと、とりあえず落ち着いt/」

 「好きなんだ!」

 「……ん?」

 (今、聞き間違いじゃないなら…す、好きって言われた気がするんだけど…)

 私はとりあえず、辺りをキョロキョロ見渡してみた。

 後ろ、左右。 誰もいない。

 「落ち着いて、三橋君!」

 (この人、何か見えるんだ!)

 「落ち着いてるよ!」

 私の手を握る三橋君の手に、ギュッと力がこもった。

 「落ち着いてる。 大丈夫」

 三橋君はうなづきながら、私の手を離した。

 「本気なんだ」

 私は彼の目を見た。 真剣な目をしていた。

 「兄が君のお姉さんの死に関わっていると知ったから、ていうのもあるけど、それはこの告白の理由じゃない」

 三橋君の頬が、ちょっと赤くなった気がする。

 「中学の頃のあの日から、君のことが気になってたんだ」

 (ウソ!)

 「返事はいつでもいいよ。 でも、卒業するまでには聞かせてほしいかな?」

 (そんなに待つの?)

 そんなことを思ていると「また月曜日」と三橋君は階段を降りて行った。

 私は部室の鍵についたマスコットを握り、ひたすら不思議な感覚に浸っていた。





 愛読者の皆様、いつもこの作品を読んで下さりありがとうございます。

 ストーリーもクライマックスになり、三橋君と愛結ちゃんも急接近な展開に! でも、いきなりすぎたような…。 無理矢理感がありますかね?

 長くなってしまいましたが、楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.292 )
日時: 2016/12/18 16:13
名前: 奈々化 (ID: ZUrGQhyc)

 香side

 「横田先生、三神先輩。 今日はありがとうございました!」

 私たち三人は、安佐子の運転で土江先生おすすめのうどん屋に入った。 同じ定食にそれぞれ好みのうどんを注文し、それらが運ばれたところで、また土江先生にお礼を言われた。

 「ささ、冷めないうちにどうぞ、どうぞ」

 そう言って笑う土江先生に「じゃあ」と安佐子が箸を割り、うどんを食べ始めた。

 「おいしっ」

 「良かったです」

 私も箸を割り、麺をすすった。 「うん」とうなずいた私に「うどんが食べたくなったら、自然とここに来るんです」と土江先生は言い、だし汁を飲んだ。

 「横田先生の推理力はすごいですね! 感動しました! いえ……今も感動しています」

 私はうどんを口に運ぼうとした手を止めて、彼女の目を見た。 確かにとても感動しているらしく、目がどことなく輝いて見える。

 「私は今回、本当に何も……。 まぁ、役に立ったならそれで」

 「良くわかったね。 三橋君のお兄さんの事」
 
 「パソコンで調べるまでは、当時の火事で亡くなったのは杉木 沙耶さんだけだと思っていたよ。 私は今頃ネットで知ったわけだけど、後日彼のこともニュースになったそうで」

 「そうなんだ/そうなんですね」

 二人は同時にそう言って、揃ってうどんを食べ始めた。

 黙って食べすすめ、土江先生がだし汁の残った器を見つめた。 その姿はちょっとシュンとして見えた。 と、それは一瞬で。

 「すみません」と近くを通った店員に声をかけた。 「はい」と言った店員に「中を1つ」と替え玉を注文した。

 「定食と、うどんの中の替え玉」

 「結構食べるのね」

 

Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.293 )
日時: 2016/06/05 09:20
名前: 奈々化 (ID: G/k9CtSQ)

 愛結side

 「うん……分かった。 玄関、鍵閉めて大丈夫だよね? 分かった。 じゃあ、頑張って」

 学校に近い信号まで走っていた時、母から電話がかかってきた。 また遅くなるらしい。

 じゃあ、あそこに寄って帰ろう。





 「ニャー」 「ニャーニャー」 「ニャアー」

 「よしよし」

 私はスクールカバンを開け、コンビニ袋から猫の餌を取り出した。

 「はい。 食べな」

 今日は猫一匹に小袋のエサを一袋。 毎日同じでいいのかもしれないが、今日は何かが特別に思えて……。

 何が特別なのか。 三橋君から告白?されたこと? いいや、それもだけど……

 (お姉ちゃんには、今も私たち家族のように、思ってくれる人がいる。 決して皆が皆、忘れていたわけではなかった…ってことかな?)

 私は目を閉じ、うんうんとうなずいた。 そんな時、猫が威嚇する声が聞こえてきた。 目を開け、暗闇に浮かぶ二つの丸い点を見つめた。 猫たちも何匹か唸り声を返す。

 まず猫たちの気持ちを静めるために「大丈夫だよ」としゃがみ、同じ目線で呟いた。 まだ唸っている猫もいるが、次はこっち。 私は二つの点に近づいた。

 「おいで。 ここにいるのは皆、いい子たちだよ。 仲間だよ」

 私がそう手を差し出すと「ニミャー」と近づいて来た。 「ここまでおいで」 私は猫たちの方へ後ろ向きに進み、立ち止まったところで手を叩きながら言った。

 三毛猫が明かりに照らされながら、こちらにゆっくり歩いてきた。

 運よく、もう一つ残っていたエサの袋を三毛猫の花に近づけると「クンクン」と匂いを嗅いだ。 封を切り、中身を散らすと食べ始めた。

 この猫は、まるで今日の私みたいだ。 猫たちの中には凛さんや沙代子さん。 そしてお姉ちゃんや横田先生が…なんて。

 猫たちに名前なんていらないと思っていたけど…。

 「今日から、君の名前はアユだよ。 私の名前と同じ」

 そう言って私はアユの頭を撫でた。 「ニャアー」と喜んでくれたような気がする。 私はまた猫たちに向き直り、一匹一匹に名前をつけた。

Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.294 )
日時: 2016/06/11 22:33
名前: 奈々化 (ID: G/k9CtSQ)

 香side

 「ふはー、お腹いっぱいですねー」

 「そうですね」

 「特に土江先生は」

 「あははは、ついいつもの調子で…。 お二人とも、おごりだからって遠慮いらなかったのに」

 「いえいえ、今日はごちそうになりました」

 安佐子がそう頭を下げたのを見て、私も「あれで十分満足です」と笑ってみせた。

 「それならいいんですけど…。 じゃあ私はここで」

 「あ、家、近いんですか? 良かったら、香送るついでに家まで送りますよ?」

 「いえ、本当にあそこの角曲がってすぐなので」

 (『おごってすぐ、恩を返されるわけにはいかない!』って思ってるのかも…)

 「えー」と叫ぶ安佐子の肩に手を置き「まあまあ」と落ち着いた声で言い「では、また月曜日に」と私は頭を下げた。

 「はい! では、失礼します」

 土江先生は深く頭を下げ、夜道を歩き始めた。

 「夜道を女性が一人で歩くのは危険なのに…」

 安佐子は離れていく後ろ姿にボソッとつぶやき、肩を落としたが「ま、私たちも帰ろうか」と駐車場に向かって行った。 私も後につづいた。

 

 

 
 

 

Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.295 )
日時: 2016/06/15 09:10
名前: 銀狐 ◆ZqO9rbD99c (ID: luklZ16E)



—タルトタタンタウン某所—

セフィロス「タルト♪タルト♪」

市丸ギン「なにゆうてんねんセフィちゃん!?」

セフィロス「タタルト?タタルルットタ−タルット?(何って?タルトダンスだけどなにか?)」

市丸ギン「あ、あかん。こいつタルト伝染者や…」(逃げようとする狐さん

セフィロス「タタルトタアタック!!」逃がさんよ! といっているセフィくん49才独身

市丸ギン「え?なんや!?! ウワッァァ−」 ※感染でござる

市丸ギン「たるとたると」

セフィロス「たるとたると」

セフィロス「たたると?タタル−トッタッタルット?」

市丸ギン「タルットタルルルロン(えーっと意外とたのちいね)」

クラウド「な!?お前らどうした??」

ギン/セフィ「おぽぽぽぽ—たると!!!タアルト!?ペペロンチ−ネ!!」


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