複雑・ファジー小説
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- 新任の養護教諭、香先生
- 日時: 2016/09/04 13:39
- 名前: 奈々化 (ID: G/k9CtSQ)
こんにちは または久しぶりな方もいるかもしれませんね。
奈々化です。パソコンの調子がいいので、このたび再開することにしました。
さて、同じ題名ではだめだということで、似ている題名で書かせていただくことにしました。内容も頭からまったく変えてしまったので、前作の小説の内容は忘れてください。
また保健室ネタ?!と思われるかもしれません……ですが、またこれから宜しくお願いいたします。
- Re: 保健室にいる香先生 ( No.20 )
- 日時: 2014/07/30 09:33
- 名前: 奈々化 (ID: ODwEOXCF)
タカリさん、いつもご愛読ありがとうございます。
なるほど、そんな感じ方もあるんですね。では、2に一票いただきます!
これからもよろしくお願いします。
- Re: 保健室にいる香先生 ( No.21 )
- 日時: 2014/07/30 09:39
- 名前: 奈々化 (ID: ODwEOXCF)
えっと、いつまでも小説が書けないんじゃ意味がないと思うので、8月10日を募集の締め切り日にしようと思います。
ご協力お願いいたします。
- Re: 保健室にいる香先生 ( No.23 )
- 日時: 2016/08/02 08:56
- 名前: 奈々化 (ID: G/k9CtSQ)
やっぱり、募集しながら小説書き進めていこうかな?と思います。
では、続きを書いていきますので、宜しくお願いいたします。
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「あ、安佐子?」
そう今、今朝の電話で香の言葉を遮り続けた、あの三神 安佐子が目の前に立っている。
(学生の時のままだ……びっくりした)
「香なの?」 安佐子も気が付いたらしい。
と、そこに「お知り合いですか?」と池林が香を見た。
か「はい、小・中・高校とずっと同じクラスの仲です」
い「そうでしたか。あ、三神先生こちらへどうぞ」
池林は、安佐子に座るよう促した。
い「えー、こちらの紙袋にですね、新一年生の名簿など教科担任に必要なものが入っていますので、また後でゆっくり見てくださいね」
み「はい」
し「あ、お茶が足りませんね。校長先生、ちょっと私事務室に行ってもらってきます」
それを聞いた池林は「そうですね、教頭先生」と一回区切ると、自分の手を口に当て「でも、気を付けて持ってきてくださいよ?」と言った。
安佐子はその光景を見て首を傾げた。
「猫舌の上に猫手なのかな?」と香もよくわからなかった。
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「んで、なんかあった?」
花たちは今二年二組にいる。式が終わってから、新しい教室に移動するのだ。そしてやっと席に着いたとき、いきなり美羽がそう言ってきた。
は「え!な、何、いきなり!」
み「だって花、なんかあったらすぐ眉間にしわよるじゃん。今日は何考えてるの?」
は(自分、そんな癖あったんだ! よくわかったな……)
花は「実はね」と切り出し、今朝見た夢の話をした。
み「えー、やだ〜、新学期早々人が殺される夢見るなんてー」
は「私だってやだよ。 でも、これは何かの予兆って感じするんだよね〜」
み「まさか、これからそんな殺人が起こるとか……?」
は「うん……そんな感じ」
み「もしかして、その夢……」
美羽が急に真剣な顔になった。花は「なになに?」と美羽の顔に近づく。が、「なんてね〜。そんな難しい話、美羽にはさっぱりわかりませーん」と間抜けな答えが返ってきたので、花は思わず持ってきていた教科書を棒状にして「め〜ん!」と叫び、美羽の頭を打った。
「いった〜」と頭を押さえる美羽を花は「ふん」と鼻で笑った。
は「剣道部 退部してまだ 一カ月 力はいまだ 衰えを知らず」
み「な、なんで短歌? てか、ホント痛いんだけど!!!」
は「三年生になったら、いろいろ忙しくなるでしょ? 私忙しいの苦手だから……んで、あんたはどうするのテニス?」
み「……今年の夏、引退予定」
美羽はまだ頭を抑えながらうつむいている。さすがに花は心配になり「そんなに痛かった?」と声をかけた。
そんな時、”ピンポンパーン”と放送の音が聞こえてきた。
し「えー、全生徒に連絡します。 全生徒に連絡します。 九時になりましたら始業式、並びに着任式を行いますので、九時までに体育館に集合しなさい。」
「だって、行くよ美羽」
花が席から立つと、「整列ー!」と廊下から声がかかった。
- Re: 保健室にいる香先生 ( No.24 )
- 日時: 2014/08/03 09:49
- 名前: 奈々化 (ID: ODwEOXCF)
そのころ香たちはまだ応接室にいて、湯呑みに半分残ったお茶を見つめていた。
「こぼれました」と柴田は濡れたハンカチを火傷した指に当てながら、うつむき弱弱しく言った。「いえ、お気になさらず」と言う安佐子を見て池林も申し訳なさそうに、小さくため息をついた。
そしてしばらくすると、応接室の時計に目を移し、「さて、軽くですが、職員室の先生方に挨拶して、我々も体育館に向かいましょう」と立ち上がった。三人も池林に続いて応接室を後にした。
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花たち生徒はとっくに集まっていた。新一年生たちは一番前、新二年生たちはそのあとに並んでいる。
花たちが並んでしばらくすると、真後ろからメラメラとした熱気が伝わってきた。美羽だ。「イケメン教師、イケメン教師……」と祈っているらしい。
「まったく、こりないねー。外れたら結局、後でとことん落ち込むんだから。立ち直らせるの大変なんだからね〜」と花が言っても、今の美羽には届かない。
(なんか……おばさんみたい)
そんなこんなで、生徒全員ががやがやしてきたころ、「静かに待ちなさい」と低い声がした。
- Re: 保健室にいる香先生 ( No.25 )
- 日時: 2014/08/04 09:44
- 名前: 奈々化 (ID: ODwEOXCF)
いきなり職員室に入ってきた池林を見た先生たちは「おはようございます、校長先生」と気持ちのいい挨拶をした。そして、顔を上げた瞬間、見慣れない顔にびっくりしたようで、目を見開く先生もいれば、「お、来た来た」とばかりににっこり顔の先生もいる。
「校長先生……そちらの方々は?」
香たちの一番近くにいた先生が、池林に尋ねた。
「はい、こちら新任養護教諭の横田 香先生に新任国語教諭の三神 安佐子先生です」
「あー、そっか佐伯先生と飯田先生の……」
い「ええ。では、簡単に紹介を……」
そう言って池林は、香と安佐子に体を向けた。
(どうする?)と香は安佐子を見て、(先言って!)と安佐子は香の脇腹を肘でこずいた。香は一瞬、目を見開いたものの、時間もないので
香は「えっと……」と話し出した。
「先ほど、池林校長先生から紹介に預かりました。横田 香です。宜しくお願い致します」
わりと丁寧に言えた気がする。そして香は温かい拍手に包まれた。
「えっと、同じく新任教師としてやってきました。三神 安佐子です。これから宜しくお願い致します。」
そう言って安佐子は香よりも深いお辞儀をした。その姿から計り知れない緊張が伝わってくる。先生たちは一瞬引くも、ぱらぱらと拍手が起こった。
「安佐子……もう顔上げていいよ」
そう香が声をかけると、「スー、ハー」と深呼吸しながら、安佐子はゆっくりと体を起こした。
し「校長先生、終わったようです」
い「はい、では行きましょう。先生方も体育館に移動を開始してくださいね」
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花たち、生徒が静かに待っていると、先生たちが集まりだした。そして、マイクの前には柴田教頭が立っていた。
「只今より、平成26年度始業式、及び着任式を行います。全員、礼!」
みんな一斉に頭を下げる。「只今より、始業式を行います。 学校長、挨拶」
池林がステージにかけられた木の階段を上がり、中央に立てられたマイクまで丁寧な足取りで進み、生徒たちに一礼した。
「えー、皆さん。おはようございます」と池林の挨拶が響く。一方、生徒たちの挨拶は「おはよう」から先がよく聞き取れない。池林はちょっと苦笑いしながらも「えー」と話し出した。
「皆さんは桜見ました? 聞いたところによると、なんか叫んでた生徒がいたと校長先生聞いたんですが、今年も見事、晴れて満開の桜が見られた事、そして皆さんの元気そうな顔が見られたこと、今日はとてもいい日です。
そして、今日は新任の先生がお二人、今皆さんの後ろにある大きな木の扉の向こうに控えておられます。楽しみにしていてくださいね」
と、池林がマイクから離れた。
「姿勢を正して、一同、礼!」柴田の声が響く。池林もステージから下りて、先生たちに混ざって並んだ。「座ってください」
「次に春休み中に行われた、各部の大会について二つ表彰します。
バレー部、剣道部、起立!」
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変なところで申し訳ないですが、切ります。
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