複雑・ファジー小説
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- 新任の養護教諭、香先生
- 日時: 2016/09/04 13:39
- 名前: 奈々化 (ID: G/k9CtSQ)
こんにちは または久しぶりな方もいるかもしれませんね。
奈々化です。パソコンの調子がいいので、このたび再開することにしました。
さて、同じ題名ではだめだということで、似ている題名で書かせていただくことにしました。内容も頭からまったく変えてしまったので、前作の小説の内容は忘れてください。
また保健室ネタ?!と思われるかもしれません……ですが、またこれから宜しくお願いいたします。
- Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.166 )
- 日時: 2015/05/10 14:40
- 名前: 奈々化 (ID: SSNg/Zhu)
安佐子side
しばらく車を走らせ、家の近くまで来た時、携帯が鳴った。
車をわきに移動させ、「もしもし」と電話を取った。
「あ、あの…錦 美羽です」
「あ、錦さん! どうしたの?」
「いえ、これと言って、用事は……ただ」
「ただ?」
「お礼を言うのを、忘れてたので……学校で、言いにくいなというのもあって…本当に、ありがとうございました!」
「そんなの、気にしないで。 私は何にもしてないから」
自分で言っておいて、全部香の手柄になるのは、どこか悔しい気もする。
「サイン……」
ふと、錦さんがつぶやいた。 はっきり聞こえなかったので「ん?」と聞き返す。
「サインを聞いて、気づいてくれたんですよね? 来るなって」
(あー、あれか)
「まぁ、地獄耳だからね。 だから一気に錦さんの危険を、察知できたのよね」
「すごいですね」
私は錦さんにそう言われて、動きが止まった。
人間は、普通と違うということに、敏感だと思う。 だから……
(そんなふうに言われたの、初めて)
私の頭の片隅に、黒い記憶が一瞬横切った。 今の今まで、忘れていた記憶……
「? 三神先生?」 錦さんの声に、私は我に返った。
「ああ、はい、な、何?」
「いえ、急に黙ってしまったので…なんか、すみません」
「ううん、大丈夫。 とにかく、落ち着いて良かった」
「本当にありがとうございました。 では、また月曜日に」
「うん、じゃあね」
私が携帯を耳から離すと”ツー、ツー”と電話が切られた。
- Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.167 )
- 日時: 2015/05/10 17:12
- 名前: 奈々化 (ID: SSNg/Zhu)
香side
布団にもぐって、かれこれ二時間後の、深夜1時。
私はこんなにも、物事を引きずるタイプだったのだろうか?
(写真に写っていた少女は?)
(この写真を誰が、私のもとに送って来るのは誰なのか?)
(そして、私を知っている)
私は、これまでのことを振り返ってみた。
これまでに移動した、学校での出来事。
問題に首を突っ込んだことも、私が何か引き起こしたこともなかったと思う。
いや、本当はあるのかもしれない。
もっと前に遡(さかのぼ)らないといけないのか?
ああ、めまいがする。
「助けてほしい」
私はそっとつぶやいた。
閉じた目から、涙が流れた。
2話、完結です。
- Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.168 )
- 日時: 2015/05/10 21:38
- 名前: 奈々化 (ID: SSNg/Zhu)
香と安佐子の余談
「えー、作者のミスで、急きょ、このようなコーナーを作られ、仕切りも任された、横田 香です」
「えー、いつもご覧いただき、ありがとうございます。 と、作者さんの代わりにお礼を言います。 三神 安佐子です」
「このようなコーナーで、何を語ればいいのかわからないので、正直、帰るか、この場で狸ねいぐ——————」
「こら! 寝るな! と、このように、言葉だけで進めていきます。 宜しくお願いします」
「で、何?」
「えーっと、なんでも作者さんが省いた話があるんだって」
「ふーん、あったかな?」
「うーーん…あ、あった、あった。 あれだ!」
「じゃあ、話して」
「はい、じゃあ、早速行きます。 この話は、私が香に対して怒るというシーンらしいんですけど……ああ、思い出しちゃったなー」
「ねぇ、この子の脇腹蹴って、気絶させていい?」
「はーい、絶対ダメ! という訳で、チャッチャッと行きましょう」
#このシーンは、安佐子が香に美羽のことを相談しに来た時のことです。 香の態度に思わず、カチンと来て、キレる安佐子をご覧ください#
「香? 座って、黙って聞いてくれる?」
「はい」
「あんた、人が困ってる時、放っておくタイプだったけ?」
「関係による」
「じゃあ、私ってあんたの何?」
「急に…言われても」
「困るって?」
「はい」
「もっと、困れば?」
「ん?」
「大きい声で言ってあげようか?」
「……」
「人が困ってる時は、素直に助けろや、バカ野郎!」
####
「で、私が気絶して終わりました。 めでたし、めでたし」
「ホントに、あんたは…ブツブツブツブツ」
「えー、この子が壊れてしまったので、この話は終わりにします。 ありがとうございました」
作者の奈々化です。 えー、自分で書いているとはいえ、香の毒舌には参りますね。
このように突然始まったこのコーナーですが……
№200まで、何とか続けて行こうと思います。
ルール違反、ですかね?
- Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.169 )
- 日時: 2015/05/11 20:24
- 名前: 奈々化 (ID: SSNg/Zhu)
香と安佐子にチャレンジさせてみた。
「皆さん、こんばんわ! 今日、進行をしていきます、三神 安佐子です」
「おまけの横田 香です。 全く、何? 昨日に続いて」
「うん。 何でも、私と香がひたすらチャレンジするという企画、らしいよ?」
「また、突然な。 で、何するの?」
「えーっと、トランシーバーって知ってる?」
「少なくとも、あんたよりは知ってる」
「それで、刑事風に、何らかの緊急事態を想定して、語ってみてほしいんだって」
「刑事風に?」
「うん」
「ふーん…まぁ、チャッチャッとやろう」
「おお、乗り気ですね〜。 では、3、2、1。 スタート!」
#香と安佐子、トランシーバーで会話# 〜刑事風〜
「こちら、三神です。 これから、現場に向かいます!」
「了解! なるべく早く頼みます」
「はい! あ、えっと……」
「何?」
「今、公園の前なんですが……ここの角をどちらに?」
「左! 印刷ぐらいできなかったの!」
「す、すみません。 寸前に、頭に叩き込んだのですが」
「これだから、いつまでも下っ端のままなんだ! 刑事になって何年たつんだ貴様は!」
「ギャー、すみません」
「もういい! 帰りなさい!」
「はい!?」
####
「ちょっと、あんた誰役?」
「誰って、出来そこないの部下を滅多切りにする女刑事、ですけど?」
「あーそー……ごめん、殴っていい?」
「終わったの? じゃあ、帰る。 お疲れ」
「こら! ちょっ…香!」
私、奈々化の想像上の話でした。
- Re: 新任の養護教諭、香先生 ( No.170 )
- 日時: 2015/05/12 21:33
- 名前: 奈々化 (ID: SSNg/Zhu)
滅多にない、寺島先生side
「えー、お久しぶりです。 寺島 誠司です。 2話、完結ということで、なんか特別出演、みたいな扱いですが……」
あ・か(実際、そうかと)
「えっと、なんかお二人の心の声が聞こえた気がしたのですが、せっかくなので、しっかりと進行をしていこうと思います。 実はですね、作者さんが、横田先生に対して文句があるのでは?と言われたのですが……それに関して、私が思い当たることは一つなんですけど」
「どうぞ」 (←安佐子) 「!」 (←香)
#これは、香が安佐子の担当する国語の授業を、急きょ、自分の担当する英語に変更された直後のこと#
※ちなみに、この話は前編です。 普通に小説みたいに書いていきます。
寺島side
「…………」
(はあ…)
ため息は、声にならず、心の中でやっと呟き、肩を落とした。
まぁ、三神先生がもっどって来ない以上、仕方がないか……。
私は、時計に目をやった、もう朝礼の時間だ。
次に、時間割りに目をやる。
そんな私に先生方は、気の毒そうに見つめながら、次々と職員室を後にする。
「一時間目から早速、三年一組かー」
短いですが、前編を終わります。
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