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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(502) ( No.511 )
日時: 2016/09/21 21:41
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

その刀は、妖力を切り裂く聖剣で、対妖怪に特化した特殊な刀だった。
その刀で九尾の狐を一刀両断。
あっけなく九尾の狐は斬り殺されてしまった。
その魂は眠ることはない。
ぬらりひょんの一族を許すこともない。
蘆屋一族をも許すことはない。
彼らを何百年何千年かけても呪う。
その呪いは、ぬらりひょん一族は天使や悪魔と子を為せない。
蘆屋一族は家の嫡男が早死にする呪いだ。
こうして、九尾の狐はこの町から消え去った。
この後、ぬらりひょんは桜姫と結婚し首無と雪女と合同して岡山に帰郷した。
一方、蘆屋家は京都に10の結界を作った。
並みの妖怪が抜けないような強い結界を。
400年500年続くほど強い結界を。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(503) ( No.512 )
日時: 2016/09/22 22:39
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

許しを得られず、京都へ戻る途中だった。
岩手県北上市…
北上川が流れるこの河原で僕らはサッカーをしていた。
それは菊地英治がやろうと言い出したもので、そもそも、彼だけではなく相原徹や中尾和人がサッカー部に所属していたからだ。
そんな河原に、ある高齢の男が現れた。
「…熊本健太郎という男はいるか?」
「それは僕のことだが、何か?」
彼は僕の目を見つめる。
「おぬし、あの姫の面影があるな…」
「あの姫って、何のことだ?」
柿沼直樹が詰め寄る。
「…ふむ、8代目、か…ずいぶんの時が流れたようだな」
「こいつ、何なんだ…?」
「思えば400年前、お前の先祖が我らの時を止めた…」
「おい!さっきから聞いてりゃいったい何を言っているんだ!?」

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(504) ( No.513 )
日時: 2016/09/26 22:19
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「それはお前たちにとっては関係のないこと。我らの目的は、熊本健太郎だ!」
「…何のために僕をつけ狙う?」
「では訊こう。なぜ貴様の一族はわれらの宿願の成就を邪魔するのだ?」
「さあな。陰の妖怪と陽の妖怪とじゃ考えが違うからな。とかく僕らの理想とは違うからに決まってるさ」
「…ならば、それを実力で思い知らせてくれる!」
鬼童丸はそう言うや否や刀を抜き、僕に斬りかかった。
僕はベンチのそばにいたものだからあの白竜で受け止めた。
「む、その刀は…」
「白竜さ」
「青竜院が刀作成をしていたのは聞いてはいたが、まさかこんな失敗作をこのような若造の手に渡るとはな…」
「失敗作?ああ、この刀は魔剣として作られるようだったけど、何かの手違いで聖剣になった…だろ?」

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(505) ( No.514 )
日時: 2016/09/27 22:51
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「いかにも」
「何だ…?あいつは何がしたいんだろう?」
頭の鈍い朗が和人に問うた。
「さあ、過去の因縁があるからな。ここで息の根を止めておきたいんだろう」
「ええっ!?」
「過去の因縁とか何のこと?」
「あいつの家はぬらりひょんだからな…」
「陰と陽じゃ対立も当然だな」
そんな会話が繰り広げられている中、僕はこの襲撃してきた鬼童丸と対峙していた。
「考えろ…ぬらりひょんはどういう妖なのか…」
そんな時、僕に一つの答えがよぎった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(515) ( No.515 )
日時: 2016/09/28 22:24
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「そうか…そうだったのか!」
僕はその答えに従って目を開く。
「やれ、牛力」
牛力と呼ばれた僕より図体の大きな男が僕を襲う。
まさにその動きはボディーブロー。
僕は目を閉じ、気を醸し出した。
牛陸はそのオーラに物おじせず、北上川に蹴り落とそうとした。
しかし、その攻撃は外れた。
まさに目の前の僕が幻だったかのように。
「小癪な小僧が!」
次は殴り飛ばそうとするが、やはり僕への攻撃は外れる。
「ならば、俺がやる!」
次は断鬼という若い鬼がナイフをもって僕の後ろを衝こうとした。
この攻撃が通ったと思った時だった。
僕の姿が桜のように舞い散り、別の場所に移った。
「以前、僕はぬらりひょんとはどういうものかを教えられた」


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