コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・(516) ( No.526 )
日時: 2016/10/26 22:52
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

僕が京都駅に着いた時には曇り空。
とはいっても普通の曇り空とはわけが違う。
京妖怪によって京都の残る2つの封印、相国寺と二条城が落ちてしまって、今や魔物の住む都と化していた。
ここは鬼や怨霊の巣窟。
京都の町では、戒厳令が敷かれていて皆に外に出ないように警察は呼び掛けているんだけれど、妖怪たちは皆九尾の狐のために生き胆をかき集めることに精いっぱいだから、陰陽師から警察官から攻撃しているという。
これで京都府警のうちの4分の1が九尾の狐によって生き胆を食われてしまった。
陰陽師に至ってはもはや3分の1が犠牲になって戦死している。
もう、ここは僕の知っている京都ではない。
魔京だった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(517) ( No.527 )
日時: 2016/11/01 22:11
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、僕らが洛西学園都市に帰ってみると、青竜院兄弟のうちの上3人が今回のことについて話し合っていた。
「あら、お帰りなさい熊本君」
「結構こっちも学校からの電話がうるさくて参ってた時や」
「それで、お前はどこに行っていたんだ?どこかへ修行でもしに行っていたのか?」
「うん、遠野のほうだけどね」
「遠野?ああ、妖怪さんたちの忍者の里として有名だって魔界にも聞こえているあそこやな」
「そうだよ」
「それでもって、こっちは大変なことが起きてしまってね…」
「何があったんだ?」

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(518) ( No.528 )
日時: 2016/11/01 22:21
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「それがね、こういうことなの」
澪が事細かに洗いざらい全部京都で何が起きていたのか教えてくれた。
実はというと九尾の狐の動きがここ最近活発化していて、伏見稲荷大社を皮切りに次々と結界を破り、現在は相国寺の結界も丸腰になってしまったのを衝かれて破られてしまったということ。
下っ端京妖怪が言うには、二条城の結界を破ったらそこを本拠として、そこで九尾の狐は自らの子を出産するというのだ。
「やっぱり、あのメフィストという悪魔を産むため…」
「そうよ。だからここでいろいろ話し合っていたの」
やっぱり、あの九尾の狐にあのことを問うてみたい。
あの事件のことを。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(518) ( No.529 )
日時: 2016/11/03 00:11
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、ここは二条城…
ついに九尾の狐はここの結界を落とした。
九尾の狐はここを拠点として、自らの子であるメフィストを産む。
悪魔には階級がある。
その一番上位なのがメフィストだ。
そのメフィストの母親は絶対に九尾の狐でなくてはならない。
メフィストは全悪魔を統べる王だ。
大魔王の後継ぎとなるべき人物だ。
メフィストは第14代目を最後に、メフィストが未だ生まれずして九尾の狐が死んでしまうことが多発するようになったので、ほかの兄弟が跡目を継ぐことが多くなった。
大魔王の側室もまた、九尾の狐である。
だが、彼には立派な正室の大女神がいる。
彼は大女神を愛しているがゆえに魔力減少の束縛をやむなく受けるしかなかった。
それを九尾の狐は面白くなく思っている。
この戦争は、九尾の狐VS大女神という構図からできている。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(520) ( No.530 )
日時: 2016/11/07 22:59
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、戦いのほうに戻って僕らは京都の町へ出た。
その時の京都は普段だったら稀有な景色があった。
京都の町はまさに京妖怪がうろうろしており、まさに魔京というべき状態だった。
京妖怪がまずメフィストに力を与えるためには人間…その中でも強い力を持った人間の生き胆が必要だ。
それらの生き胆は精気があると信じられている。
その精気を吸うことでメフィストの力の源がたまる。
それが多いほどメフィストは強くなるという感じだ。
そんなこと考えているうちに、京妖怪の軍団が現れた。


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