コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(165) ( No.171 )
- 日時: 2015/04/09 18:54
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
僕は白竜・黒竜を抜き取った。
「ケン!!援護するよ!!」
「いいや、ありがたいけど、僕らでやる」
兄弟喧嘩なんてやらせるわけがないだろうよ!!
「何かあったの!?2人とも、ハック!」
何食わぬ面で瑠璃と麗魅が現れた。
「すまない・・・2人は今・・・雷と戦ってるんだよ」
僕は近距離からの攻撃。
篤は遠距離からの射撃という連携技で打って出る。
でも雷はもはや鬼の顔が顔の右半分を覆っていた。
「ケン・・・すまない・・・・・・僕や雪・・・零たちは人間としての面影が強いほうだったんだ。でも、雷は違う。暴風雨の神の血が強かったんだ。だから、鬼の顔にもなれるんだ」
「そうか・・・」
ハックと僕は雷の力を思い知ることになる。
「好機・・・」
二つの氷のつぶてが形成される。
「来るぞ・・・・」
「え?」
僕らは知らなかった。
砲弾ぐらいの大きな氷のつぶてが来ることを。
「くらえ・・・・氷雹砲」
「・・・この鎌の名は・・・応竜。切れ味抜群のカッターさ。このカッターは全てを切れ味で掻っ切る!!!」
「!!?」
僕は氷のつぶてを掻っ切った。
ちなみに 応竜とは中国神話で四霊の一種です。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(166) ( No.172 )
- 日時: 2015/04/13 19:23
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「バカな•••自慢の技がこんな型で破られるとは••••人間のクセして‼︎」
「相変わらず僕とはそういう男なんで。簡単には殺せないよ?」
「••••まあいい。そのぶん殺しがいがあるし」
雷は槍で攻撃した。
でもその時僕の力が発揮した。
鏡花水月。
ぬらりひょんとは鏡に映る花。
水に浮かぶ月。
それらの様にぬらりくらりとしている。
そういう妖なのだ。
「ぬらりくらりといつもやり過ごす。必ず首は頂くつもりなのに•••」
「このなりで行かせてもらおうか••••」
僕のさらなる力が発揮した。
「皆も援護してくれよ」
「うん」
「行くぞ!ゴッドオブサンダー!‼︎」
僕は鎌鼬のように疾風となった。
これが僕の超突進。
「ところで、桃香の具合はどうなんだ?」
僕は突進しながら訊いた。
「ああ、治療は必要になるかもしれないけど大丈夫だよ」
「そうか、ならばよかった」
僕は雷に向かって突進した。
しかも篤の弦に囚われた。
もう逃げられないぞ‼︎
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(167) ( No.173 )
- 日時: 2015/04/14 05:35
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
僕の突進がみぞおちに入った。
だけど、僕らは6人がかりで倒すのも一苦労している。
「くそっ、僕らが6人でぶつかってもなかなか倒せないな」
「これも危険な呪いのせいだな」
ハックの博識は大したものだ。
でも、今はそう言ってる場合ではないようだ。
ハックも攻略の糸口を見出せてない様子だ。
僕らは一体どうやって倒せばいいのか考えていた。
その時だった。
雫が霊を引き連れて来た。
「2人ともいったいどうしてこっちに来たんだ?」
苦労人ていうか常識人ていうか。
ハックはきっちり理由を訊く。
「まあな、北陸の立山や白山での修行をちょっとばかり終えてきただけだ。それで京都に帰ってきたら、今の様子。何かあるなと思ったらなるほどお前ら雪と阿蘇宮の弟2人で家に残ってたわけだ。それで弟に話を聞いたらここにいたと聞いてここに来たってわけさ」
「すまない」
ハックは謝らざるをえなかった。
「しかしまあこの禁術を大魔王が使うようになるとはいったい魔界はどうなってるんだ?」
「因みに、悪魔も人間みたいに限界もあるんだ。11歳であの魔力は危険なんだ。
武器にも限界もあるからな•••」
「うん•••」
「ましてや、特殊能力者でもないからな」
「使い魔を使えないのか?」
「いや、魔力を制御するのが使い魔の本業。僕らみたいに武器を持っていたら所有はできないみたいだ。その証拠に僕も持ってないからね•••暴走のことをちょっとばかり難しく話そうと思うんだけど、いい?」
「わかった」
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(168) ( No.174 )
- 日時: 2015/04/14 22:51
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「暴走を、魔力を空気、母体を風船に見立てて話すよ。母体にはもちろん、魔力を制御する限界がある。それを超えると暴走が起きてしまう。この暴走には2つの意味があるんだ」
「2つの意味?」
「ああ、1つは・・・武器だな。そいつが保有できる力を超えると、暴走が起きてしまうんだ」
「それで、もう1つの意味は?」
「悪魔自身がそうだよ」
「え?」
「破裂がどういうことか、分かるだろ?」
「もしかして、死ぬ?」
「そう。あの小さな体に大きな力を持つのはあまりにも危険だ。だけど、僕は違う」
「どういうこと?」
「僕は14歳。中学2年だよ。14歳で魔力を自由に制御することぐらい、簡単にできるんだ」
「そうか・・・」
「だけどね、雷がたとえ2つ武器を持ってても、武器の制御量はその合計だ。だからといって雪みたいに、空中に魔力を放つこともできない」
「だから、どうするの?」
「この異常気象を起こすことさ。これ僕とか雪、雷にしかできない業なんだよ」
「まさか、この異常気象起こしてる最中にも・・・」
「そうだな、いったい魔界にも人間界同様の禁術があったなんて知らなかったよ・・・」
ハックも天井の隅に目をやった。
「雷・・・ちょっと手荒だが、悪く思うな?」
雫が構える。
「『真・・・円浄水』!!!」
彼再水のような水の波紋が浮かび上がると、拳で吹っ飛ばした。
「やったか・・・?」
雫は体勢を立て直す。
ブラック・スペリングが破壊された。
「よっしゃあ!!」
「やったかな・・・・」
「いや・・・・」
ハックは、唾をごくりと飲む。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(169) ( No.175 )
- 日時: 2015/04/14 23:26
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「ふふふふふ・・・」
「お前はいったい誰なんだ!!!」
僕は声を張り上げて怒鳴った。
後ろに何かしらの気配。
「あれは・・・」
「いやはや、お前たちには感謝せねばなあ。よくこの体を救ってくれた。さすがはわが血を受け継いだな」
「そうか!!」
なぞの男の姿が見えた。
澪もあの声に駆けつける。
「ま、まさか・・・」
ハックもそうかと思う。
「あ、あんたは・・・」
「青竜だな」
あの青の鱗、あの髭。
間違いなかった。
いつかみたあの青い竜と似ていた。
「僕の先祖は・・・青竜だよ」
「ああ、京都では四神相応の流水、鴨川に見立てられた神のことだよね?」
「そうそう。僕らは、青竜と陰陽師の混血なんだよね」
「陰陽師?」
「安倍晴明一族だよ」
「晴明?」
「ほら、日本の陰陽師だよ」
「ああ、思い出した」
「京都に都が選ばれたときから始まるんだよね。それから100年200年続く鴨川の洪水。これに参った貴族たちは陰陽師に頼みを呼ぶ。そこで、安倍の一族は青竜にこれ以上人々を苦しめるのはやめるように言った。そこで言われた条件は・・・自分の娘を跡継ぎに嫁がせることだよ」
「そうか・・・だから人間みたいな容姿をしてるんだよな」
「そういうことだ」
「陰陽師みたいに、霊媒師は人間界と魔界をつなぐパイプ役でね。人間界で面倒後と起こす妖怪もいるんだ。だから、そいつを捕まえてくるのが霊媒師の仕事なわけさ」
「そうか・・・でもどうして雷の体に?」
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