コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(255) ( No.261 )
- 日時: 2015/08/27 22:13
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
20時10分。
僕は誕生日パーティーを楽しんでいる。
霙は僕を急に呼び出して1階のエントランスに連れ出した。
「こんなところへ連れ出してどうすんだよ?」
「空を見上げれば分かるって」
「上?」
そこには、9月の星空が浮かんでいた。
少し季節はずれだとは思うが夏の大三角。
西の空にはさそり座。
秋の大四辺形。
南のうお座のフォーマルハウトが光る。
星空だったんだ。
「お前に見せてやれるのはこれしかないかなと思ったんだよ」
「これしかない?どういうことなんだよ?」
「こういうの気に入ってくれるかなって思ったんだよ」
「気に入ったよ」
「・・・・・・よかった」
霙はふっとつぶやいた。
「え?」
「なんでもない」
そういうと霙はマンションの中に駆け込んだ。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(256) ( No.262 )
- 日時: 2015/08/27 22:19
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
20時16分。
僕は霙の言われるがまま星空を眺めていた。
確かにきれいだ。
この満天の星空を僕は見たことがあるだろうか。
いや恐らくないだろう。
秋はこれといって明るい星空がないから寂しいかもしれないけれど、僕はこの星空が大好きなんだ。
ああ、もう7分くらい眺めている。
もっと眺めていたいけれど、9月とはいえ夜は寒いかもしれないし、皆心配してるだろうから家へ戻ろう。
僕はこんな幸せで嬉しい気分になったことは初めてだ。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(257) ( No.263 )
- 日時: 2015/08/27 22:26
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
20時24分。
皆がいる家へ戻った。
「何やってたんだ?こんな遅くに」
霄がにらみつける。
「夜の星空を見上げていたんだよ」
「ふうん、人間界の星空とはそんなに美しいのか?」
「ま、まあな」
そうか、彼ら彼女たちは魔界生まれ魔界育ちだから人間界の星空なんて見たことないんだったな。
霙は別として。
え?
空はベランダへ向かっていく姿が見えた。
まさか、夜の星空を眺めに?
しかもうちわを持って?
あいつもなかなか風流なことをするな。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(258) ( No.264 )
- 日時: 2015/08/28 22:04
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
21時30分・・・
楽しい誕生日も終わりを迎える。
ケーキが残っている。
霖がケーキを切り分け皆の目の前に切り分けたケーキを置く。
皆は膨れたお腹をさすりながらゆっくりそのケーキを口に運んだ。
おいしい!
でも、何なんだ?
このつらいと思う感情は?
おいしいのに苦しいという感情は何なんだ?
僕は楽しい9月24日を過ごした。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(259) ( No.265 )
- 日時: 2015/08/28 22:12
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
9月27日・・・
修学旅行の3週間前。
今回の修学旅行はなんと福島。
会津若松・いわきといった地域をめぐることになっている。
会津若松で福島の歴史に触れ、桧枝岐でのファームステイ、いわきでのフラガール。
といったすばらしいプログラムとなっている。
でも、僕は知らなかった。
まさか、この楽しい修学旅行が大魔王によって捻じ曲げられることを。
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