コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(526) ( No.536 )
日時: 2016/11/21 22:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

あれは東京に入梅の報告があった日…
それは突然だった。
ある日、五郎左衛門は例の少女とどこかへ行ったきり帰ってこなかった。
そして、その夕方…
一通の電話があった。
それは、山本五郎左衛門が、亡くなっていたという旨の電話だった。
僕は雨の中、傘をさしてあの現場に駆け付けた。
そこは、神奈川県鎌倉市にある長谷寺だ。
そこには、山本五郎左衛門が倒れていたという場所で、警察が捜査を始めていたとのことだ。
結局、今現在になっても犯人は捕まってはいない。
ただ、例の少女が返り血を浴びて僕の後ろに立っていた。
その風景は、言いきることのできない気味の悪さが漂っていた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(527) ( No.537 )
日時: 2016/11/22 21:41
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

それ以来だ。
入梅の時期になるとこのことを思い出さずにはいられなくなるのだ。
その事件は、たぶん九尾の狐のせいだとはわかっている。
だけど、その動機が今でもなおわからない。
九尾の狐は今、自分の宿願であるメフィストの誕生の儀式を行うことを成就させようとしている。
メフィストが生まれることはつまり、大魔王たるにふさわしい息子が生まれるということを意味している。
だから、かなりの生き胆を集めているのだ。
特に、頭のいい者やボディービルダーのような強く逞しいもの、特殊能力の使えるものと化の生き胆はかなりの霊力を持つとされ重宝されている。
僕がそんなことを考えているうちに、九尾の狐のもとに生き胆が着々と集まっている。
反攻ののろしが上がるのは、これからだ。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(528) ( No.538 )
日時: 2016/11/23 14:38
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、星空先輩率いる軍力はすでに九尾の狐のもとに降伏してしまっていた。
一方、そのことを知った3年4組たちは大騒動。
「まさかあの星空が九尾の狐に屈してしまうとはな…」
「あの人のことだから負けるはずがないと思ってたのに驚きだよ」
「さて、俺たちはこれからどうしようか」
「俺らは3組と一種の協定をもう結んじまってるからな…」
「でも、九尾の狐に俺たちが勝てると思うか?」
「勝てるとは思ってないけど、俺たちだって京都が荒らされるのは見たくもないよ」
「なるほどそうだけど…」
「俺たちは、俺たちで何かできることを探そうじゃないか」
「そうだな。だって俺たちの京都だからな」
「賛成!!」
3年4組は、荒れる京都の中で自分たちが僕らにできることを探すことにした。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(529) ( No.539 )
日時: 2016/12/08 15:43
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

魔都となってしまった京都は言うまでもないが、昼は来ない。
雲は不気味な黒色で、空は当然ながら曇り空。
市街のいたるところに京妖怪が徘徊している。
その目的はもちろん、九尾の狐のためにより多くの生き胆をいただくためだ。
賢ければ知恵、勇ましければ武力、特殊能力が使えればその力が得られるのだ。
妖怪の世界ではそれほど重宝されないものはない。
一方、僕らはそれには興味を示さないが、自分たちの力をもって人々を魅了すること、それを生業としている。
人々はそれを江戸妖怪と呼んでいるという。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(530) ( No.540 )
日時: 2016/12/09 10:54
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、そのことを話すうちに、ある時に最古参の家臣が九尾の狐のもとへと来た時があった。
その最古参の家臣はもちろん九尾の狐の敵であるわけがなく、あっさり完敗して命だけは助けられて敗走した。
敗走したとは言えど、1つ確かな情報をもってかえることができた。
それは、九尾の狐が山本を殺したのは紛れもない事実だということだ。
やはり、僕はあのことを知った。
もう後戻りはできるわけはない。
あの時の敵は、宿願成就の破壊とともにとってやろうと思う。
しかしながら、現状は最悪。
まずは葛の葉狐の言っていた、延暦寺から行けということ。
僕は、延暦寺に行くことにした。


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