コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(378) ( No.386 )
- 日時: 2016/03/17 18:14
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
さて時間を遡って、ここの研究所の所長はというと…
「あいつらの目的地はQ-53だ。行かせるものか。A棟とB棟の扉を封鎖し、ガスを流し込め」
「え?そんなことしたら、うちの味方も…」
「いいからやれ!!」
「は、はぁ…」
雪はと言うと…
(鎮静剤も手に入れたし、薬の仕組みもわかった…でもどうやってあの子たちをおびき寄せ…)
するとヨハンナが現れた。
「あ、あのー…」
「わっ!どうかしたの?」
「お姉ちゃんは何してるの?」
「うーん、悪いやつを倒しに来たんだよ」
やばい。
こうでも言わなきゃ疑われる。
「悪いやつって誰?」
「ここの所長だよ」
こう答えなきゃますます疑われる。
冷や汗をかきそうになる雪。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(379) ( No.387 )
- 日時: 2016/03/17 18:28
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「何言ってるの?あのおじちゃん優しいし、キャンディもくれるんだよ」
「確かにそうだろうけど実はあれこそ罠なんだ」
「え?」
「あのね。その大きな体が何よりの証拠なの。人体の巨大化は中世からずっと行われてきた実験…言い換えればずっとその時から失敗している実験ってこと。あいつは、きっとそのデータのためにみんなを送り込んだんだと思う」
「じゃあ、私たちどうなるの?」
「…簡単に言うと死ぬってことよ。みんな大人になるまでにね。美味しいそのキャンディは麻薬かなんかと同じなんだよ!それでもあれを1度でも食べるとまた欲しくなっちゃうんだって」
「…私たち、何も悪くない!キャンディもくれたから食べた!でも!死ぬなんて考えたことなかったよ!大人になれるって思っていたよ!」
ヨハンナの目には涙が浮かんでいた。
「…うん。だからあいつが許せないんだよ!ごめん…雪たちがもう少し…もう少し早く気づいてやれたらこんな自体にはならなかったのに…」
雪は悔しさを顔ににじませて謝った。
「あいつは確かに最低でひどくてかなり強いけど…あのお兄さんならやってくれる!そのお兄さんを信じよう!」
「…うん!」
涙を拭ったヨハンナは腕を出した。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(380) ( No.388 )
- 日時: 2016/03/18 10:53
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
さてこちらは、篤たち…
「あとどれくらい走ればいいのだ?」
信之もイライラが少しずつ溜まっている。
さて、外側では…
『目標、第1研究所A棟外壁、発射!』
「え!?外壁が爆発した!?」
「おいおい、まさか…」
「ガスが流れ込んできたー!!!」
「みんな、死にたくなかったら走れー!!」
また犠牲者が増え始める。
「あ、あぁ…」
「お、おい!」
固まるのを見るなり悲鳴が上がる。
「ギャァーー!!」
「うわあーー!!」
固まった死体を見て見んな速度を上げる。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(380) ( No.389 )
- 日時: 2016/03/18 11:07
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「よし、抜けたー!!」
「きゃー!!」
みんな、閉まりゆくドアのを通り抜けることに成功した。
女大佐は態勢を立て直すと向こうに残った海兵たちを救いに戻ろうとした。
けれども、もう無理になってしまったものはもう無理だ。
みんな、毒ガスの餌食になってしまった。
彼らは全員、女大佐を守るために自ら犠牲となったのだ。
「よくやったお前ら!俺たちが大佐ちゃんはしっかりと受け取ったからな!」
みんな、あとはお前たちに託したというポーズで固まっていた。
あるものは親指を立てていたり、またあるものはピースマークを両手で作ったり。
ズゥン…
こうして扉は閉まった。
今の生き残りは、2614人。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(382) ( No.390 )
- 日時: 2016/03/18 11:21
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
前書き ここまで来るとかなりの長文乱文となり、1000話までは持ちそうな、超長い話となってしまいそうです。それでも最後まで読み続けてくだされば幸いです。
さて、僕とハックは海軍中将と最短ルートでB棟を突破してC棟へ向かった。
「中将さん、あなたの目的は誰ですか?」
「俺のそれはあのコードネーム『K』だ。そいつは、あれたち海軍の中にいる」
「まさか。味方の中に敵がいるなんてそんなこと…」
「あり得るんだよ。それが。例えば、敵がこっちの内部調査に来ているとか」
ハックは至って真面目なことを言った。
「最も…裏切りという最悪の形で本性を晒すことも考えられないわけじゃないんだ。そうと考えるとあの海兵たちも…まずい状況に置かれるかもしれないね」
ハックの言葉は運悪く的中してしまった…
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