コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(145) ( No.151 )
- 日時: 2015/03/16 22:48
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
こちらはプール館に向かう一行。
プール館は体育館の3階にある。
この上着着ておいて正解だった。
ここも開けたら・・・
「うー、寒っ!!」
なんなんだよこの寒さ。
夏なのになんで!?
あっ、やっぱり雷の仕業か。
皆怪我をしている。
「げげっ・・・まずいことになってるぞこれ」
雹が僕に見せた光景はまさに恐ろしかった。
益城駿は・・・あれ?水泳部なのにいない??
「ああ、あいつは風紀委員やってて不在なんだよな」
え、そう言うことなの??
でもこんな環境で水着姿でましてや氷漬け。
凍傷を起こしているに違いない。
「あ、あいつです!!あいつが私を襲った犯人です!!」
「やっと謎が解けた」
「え??」
「横浜先輩と言い、今回の事件といい、全部が全部かかわってたのか!!これ以上僕らの生徒(同級生達)に手を出すな!!」
「ふん、そんなのできっこない相談だね。動けないようにしておけば検査もやりやすいし」
「でもどうして、どうして女体の神秘を追い求めたりする?」
「そう、全ては愛情の飢えだ。愛情のね・・・」
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(146) ( No.152 )
- 日時: 2015/03/18 14:24
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「愛情の飢え?何のことだ??」
「あいつは、五男の末っ子だよ。分かるだろ?このあとは」
「・・・」
雹の視線は斜め下を向いていた。
うつむきかけだ。
「いいかい、あいつは僕らと触れ合えた時間が短いんだよ。家族と全然触れ合えてないんだ。分かるかい?僕は瑠璃さん麗魅さんと結構遊べてるんだけど。だから、大魔王は僕が姫様呼ばわりしなくても怒らないわけ。それに対しあいつは2〜3年かそこらしか僕らと遊んだ覚えがない。だから…あいつはある答えにたどり着いたんだ。女体の神秘にね」
おいおいおい、それがどう作用したらこう言う答えにたどり着くんだよ。
「雷・・・そうだったんですか・・・」
零も言う言葉を失っている。
「分かるだろ?あいつは遊んでもらいたいだけなんだ」
「分かってる・・・分かってるよ。でも、それだからってそのやり方は間違ってるって!!!」
雹が手で肩を止めて首を横に振った。
「ケンでも分かってるだろ?自分が犯した罪。普通は瑠璃さん麗魅さんつれて帰ったらまた遊べるはずなんだ。な野に・・・僕らを引き止めてたのケンだろ。だからこんな風になっててしまったんだ・・・」
「それはそうだけど・・・でもあいつらを大魔王の元へ返したら・・・」
「分かってる。ケンの気持ちは。だけど、あいつはもう決めてしまってる。絶対に、絶対に女体の神秘を見つけて、その子と遊ぶ・・・いっぱい愛してもらう・・・よしよししてもらう・・・もっともっと、褒めてもらうってね」
雹は何か思いつめている様子だ。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(147) ( No.153 )
- 日時: 2015/03/18 23:54
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
雹の思いつめた顔を見て、はじめてよく分かった。
なるほどあいつは11歳・・・まだ親や兄弟に甘えたい年頃だなんだな。
確かに僕がことの発端だ。
僕だって全部が全部、悪くないわけじゃない。
「来い!黒輪槍!!」
雷がついに槍を出してきた。
「・・・いくぞ、海斗」
「ああ」
僕らは目を瞑って力の合成をした。
「皆、気をつけなよ。あれが雷の武器だ」
「あ、うん」
皆が雹の忠告を聞いている最中だった。
「くらえ!!熊本健太郎!!!」
急遽雷が槍を振り下ろしてきたのだ。
僕を捉えたと思いきや。
雹が杖を盾にして守って見せた。
「雹・・・」
「雹兄ちゃん!!どうして??」
「済まない・・・僕は彼を援護しなきゃ行けないんでね」
「ど、どうして!?守らなきゃいけないのはるりりんとれみぽんじゃないの!!??」
血相を変えているままの雷。
「ああ・・確かにそうだったな・・・でもこれは昨日までの話・・・つまり過去までの話なんだ」
「僕らは彼にあってからというもの変わったよ。それは雫や霄だって言えることだ」
「え、そんな!?嘘をつかないでよ!!」
その2人も変わってないと思った雷は動揺している。
ああ、そう言えば雫とは最近頻繁に会ってるし、霄には僕の妹を話してたな。
「そうですよ・・・あんな薄暗い場所はもうごめんです。今からでも遅くないから変わってください」
零がたずねる。
「変わる・・・2人ともなに言ってるのさ、もう遅すぎるんだよ。こうなっちゃったんだし・・・」
僕は高速で移動すると雷を睨みつけた。
「これ以上僕らの生徒(同級生)に手を出し続けてどうすんだ!!お前の目的はこの僕なんだろ!!!」
「・・・そのとおり。君には、思いのほか苦しみと虚無を引きずり出したい。それこそが大魔王の宿願でもあるんだから」
んなっ・・・
大魔王!!!
そうか、あいつは双子姫を連れ戻そうとその邪魔立てをする僕らを抹殺しようとした。
だから、護衛役を派遣させた。
だけど、全部が全部失敗に終っちゃったんだけどさ。
けど今回のやり方は人間界に手を出しすぎなんじゃないかな。
そんなことしたらここをすべてる人がキレてしまうんじゃないかな。
まあ、そいつは誰なのかは全くと言って知らないがな。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(148) ( No.154 )
- 日時: 2015/03/20 14:06
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
ま、どのみち、大魔王の宿願ならなおさら負けたらダメだ!!
「あ、あれは!?ケン!これってもしかして!!!」
「ええ!?」
僕は雹に呼ばれ、雷の紋様を見た。
なんだこれは!!??
「これは・・・魔界上位の理想を作るために研究、開発された兵器、ブラック・スペリングだ。こいつに囚われれば埋め込まれた者の潜在能力を無理やり引き出した上で、最後まで戦わせる禁術だ。これを除くのも結構一苦労するんだよな」
「そんな禁術を使うなんて・・・大魔王は何考えてんだか・・・」
零も恐怖心を抱く。
「魔界上位の理想ってなんだ?」
「簡単に言うと魔界上位の世界を作る・・・初代から続いている宿願だ。けれどもこの計画はまだ成功されていないものなんだ。都はおそらく・・・京都から奈良の辺りじゃないかな」
「おいおい、それってここの辺りじゃないか!」
「ま、鹿苑寺の煌びやかさが根拠だろうとは思うけど」
「あ、そう・・・でもよく分かったもんだね」
「いや、そこはどうだっていい話だ。いつ、雷が最悪のケースに陥ってしまうかが心配なんだけどな」
雹が右の人差し指で頭をかく。
すると、雷がまたしても消えた。
「しまった!!迂闊だった。でも、早く水泳部の皆を助けねばな」
「そうしたいんですけど、いったいどうすれば・・・・」
雹がふと思った。
「ケン、冬の部活の時の水泳部の人はどうやってるんだ?」
「ああ、それなら救うにもこっちのほうが早いね!冬の部活動の時は温水プールにするんだけど、そのための暖房器具が設置してあるんだ。今は夏だしOFFになってるんだけど、ONにすれば温水機能が発生するはずだからな!!」
こうして、電源室に向かうことになった。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(149) ( No.155 )
- 日時: 2015/03/20 21:26
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
大阪府後期高校入試終了スペシャルです。
「これさえあげれば・・・・ってあれ??」
まずい、どうも電源装置まで氷漬けになってしまってる。
その時雹はとっさに敏輝に聞いた。
「諫早先輩、湯でできた球、投げつけられます?」
「ああ、でも、6分くらいためが必要になるけど、いい?」
「もちろんさ」
「だけど壊すなよ?」
「大丈夫、弱めのやつを放つだけだから」
でも、やっぱり飛び道具の知識が低い僕はやっぱり心配だった。
でもその不安はまだぬぐえていない中、湯でできた水球はブレーカーに直撃した。
ためしに、ブレーカーを挙げてみる。
電源のランプが赤くなった。
「あとはボイラー内の水が凍り付いてないかだな」
そうそう、ボイラーの水を凍らせるには相当低い温度が必要なんだ。
ま、あいつが自身の魔力を使ってないかどうかだけど。
待つこと27〜28分・・・・
温水プールの出来上がりだ。
「水泳部は気絶してるけど、命に別状はないみたいだ」
「生徒会長達だが・・・あ、そういや7階にいたっけ。向こうは大丈夫かな・・・」
「え?」
「生徒会長姉妹は・・・僕の妹・・・熊本杏香の護衛役だよ」
「護衛?どうして?」
「あいつは・・・破軍の使い手だからさ」
「破軍?あの蘆屋一族の当主としての証?」
「うん。つまり・・・熊本杏香は31代蘆屋一族の当主になる人なんだ」
「え・・・嘘でしょ!?」
「嘘じゃないって」
「まあとりあえず、生徒会長に会いに行こう。話は後にまわそう」
そんな僕は、もう力の合成を終えていた。
あとがき
次回、熊本健太郎の力の合成が新の力を発揮させます!
容姿は青と緑のオッドアイ、(熊本市の水前寺公園・九州山地)、黒髪に青のグラデーション(熊本城と八代海)となってます。
武器は長ドスとブーメラン型のカッターとなってます。
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