コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(418) ( No.426 )
日時: 2016/05/24 21:03
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

衝撃波を風に受けても、チェーザレは続ける。
「この期に及んでまだ逆らうか小僧!あいつはな、この世界の闇にいろいろ介入してるんだよ!ドラッグとか犯罪…いろいろ恐ろしいものに…今お前がこのビジネスを邪魔することでどれだけの大物をブチ切れさせる考えろ!!」
「…」
「くらえ!ブラックサイドクラッシュ!」
「おぉ!大きな黒の弾!さすがにこれは…」
「消しとん・・うわっ!未だ生きてやがる!?」
「わるいな。僕は往生際が悪い奴なんでね」
「…っ、まあいい。怪物がここにはまだいる。カールだ!あいつによってお前の仲間も、海軍の連中もみんな死ぬんだよ!」
「誰も死なせるわけにはいかないんだっつーの!」
「!?」
僕だって、あいつらが死に物狂いで脱出するのを努力したことを知っている。
それを無駄にはさせない。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(419) ( No.427 )
日時: 2016/05/24 21:43
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

ハックはというと…
Q棟2階をだれとも遭遇することはなく、D棟にたどり着いた。
そこには、カールとフレドリクがいた。
状況はカールが上手。
「…青竜院雹…か…」
「…いかにもそうだよ。そういうあんたは誰なんだ?」
「名乗る必要はない」
「…残念だなぁ。僕はもう知ってるんだよ」
カールが睨み付ける。
「……長々とこの椅子に座っていられると思ったら大間違いをしているね。だって熊本健太郎はいろいろなことをしでかしている。そうすりゃあんたらのその地位だって揺るがすかもしれない。あんたらは、彼の実力を完全に見くびっていた。けどそれが間違いだって今に気づくはずさ。どうせ、のうのうと笑って次の手立てでも考えるつもりかもね。けど、僕たちはその手は食わない。聞こえてるんだろ?大魔王よ!」
「フフフフフ!粋がってくれるじゃないか、小僧よ…大丈夫か?目の前の人間を怒らせちゃいないか?」
カールを、完全に怒らせてしまったようだ。
「お前は9年前、あいつを怒らせてどうなった?トラウマだろう。お前は立場実力ともにかなうことはないぞ!」
ハックは杖デカールを吹き飛ばし、EXEの工場を破壊した。
「あんたは何をした?あんたは多分この戦争を青竜院が脱落するまで優位に推し進めただけ。もうすぐ始まるのさ、真の人間界の覇権争いがね」
もう歯車が壊れた。
引き返すことのできない、道へと僕らは進むのだ。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(420) ( No.428 )
日時: 2016/05/25 22:04
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

篤はというと、ファナとの戦いにけりをつけようと思考を巡らしていた。
その時、1つの考えを思い至った。
彼はふと話をした。
「篤だってそりゃ縛りたくないものああるけどさ…」
「…フフフ、そうでしょうねぇ」
「1つ聞くが、お前は過去に絶対人をかむことをしないと保証ができる猛獣にあったことはあるかな?」
「え…」
彼女ふと恐怖を覚えた。
その恐怖は、ただの恐怖とは違っていた。
彼女の細胞自体が、恐怖していたのだ。
「篤はないね…」
体が畏縮して全然動けない。
絞められるかもしれない時なのに。
案の定、弦が後ろから首を絞めた。
「殺取・蛸鎖」
蛸の足のように弦が枝分かれして敵の首に絡みついた。
その弦が首を容赦なく締め付ける。
ファナはこの瞬間敗北した。
気絶した状態で倒れた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(421) ( No.429 )
日時: 2016/05/25 23:13
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて僕はというと、彼の策を読み取ることに集中していた。
あいつのことだから、何をしでかしてもおかしくない。
チェーザレはついに恐るべき命令を下した。
それは通風孔のコックを開けることだ。
そんなことをしたら、僕らという敵は当然ながら、味方だって被害は出ないわけがない。
けどそんなこと、ごみくずが10人死のうがチェーザレにはどうでもよかった。
この科学はあまりにも歪んでいる。
しかし、彼らは知るわけがない。
むしろ僕を欺く演技だと思い込んでいる。
そんなこと、あり得はしないのに、全く気付いてない。
僕は彼らがすっかり騙されているということを知ったのだ。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(422) ( No.430 )
日時: 2016/05/26 22:07
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

そして、彼は毒ガスを己の身にまとった。
その彼は毒ガスの化身となったのだから、僕は震撼した。
「くくく…最初からごみはものを考えるな……最初からこうするべきなんだよ。俺はこの世界や人間界も武器まみれにして大魔王様に認めてもらうんだ!」
そういうとチェーザレは何を思ったのか、同胞に手を伸ばした。
「え!??」
「そんな!止めて…くださ…い…」
同胞は涙を流しながら死んでいった。
僕の心にざわつきが出た。
「フフフフフ…我ながら最上の出来具合だ!さあ、このままいくぞ!おい!熊本健太郎!!逃げるつもりか!?どうせ、お前らには逃げ道なんざないんだよ!!」
さて、Q棟2階…
「うわあ!マスターが仲間たちを殺しやがった!!」
「どうしよう…皆死ぬんだ……」
その時だった。
後ろから声がしたのは。


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