コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(511) ( No.521 )
日時: 2016/10/17 22:45
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

そんな説明かましているうちにがしゃ髑髏が遅れてやってきた。
どうも九尾の狐を探しているようだ。
「待て待て、ここからが楽しみの時間じゃ」
その声を聞いた途端、がしゃ髑髏がそちらに向かって丑凱先輩結界を大きな手の骨で破壊してしまった。
「まさか…おれの結界を…」
破片となって消えていく結界を見てあっけにとられる丑凱先輩。
「そんな…どうするつもりですか星空さん!」
七星先輩も詰め寄る。
「さあ見せてみよ、その最強の続きとやらを」
「…」
彼女は言い放った。
「私がやつを攻撃する。2人はサポートに回って」
「え?」
「400年前、私たちの先祖は破軍、そしてあの白竜黒竜をもってあなたを葬った。あれから現在まで私たちのご先祖は陰陽術を磨いてきた。そうやって強化していた以上…破軍や白竜黒竜など必要ない!!」

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(512) ( No.522 )
日時: 2016/10/18 22:08
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

そう星空先輩は吐き捨てると、あの力を解放した。
「何じゃ、その姿は?」
彼女の肘より先が槍となったのだ。
「蘆屋家陰陽術・憑依一体。妖槍と人体を共鳴させることで攻撃力・機動力を大幅に上げる陰陽術よ」
「なるほど。陰陽師ながら禁術に手を染めたか。まさに鬼のような娘じゃな」
「九尾の狐は仕留める。いや、私が絶対に仕留めるべき相手。九尾の狐よ、覚悟なさい!」
「フフフ…」
さて僕はというと…
合格を認められた後、遠野にさよならをした。
そしてもって、京都に行くつもりだ。
だけどその前に、家族の皆にLINEで京都に行ってくると報告したうえで出発するつもりだ。
でも、僕らの場合は京都に住んでいるわけなので、その必要はない。
でも、京都の町は荒れに荒れていることを僕は知らなかった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(513) ( No.523 )
日時: 2016/10/19 23:02
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

僕はというと…
東京都で出発の支度をしていた。
何せあのあたりには英治たちの自宅がある。
久美子の父さんは現在汚職事件で送検されている身なので、山梨県に移るかもしれなかったけれど、必死になって引き留めてくれたのでここにいる。
それでもって彼女は今は一人暮らしの身だ。
さて京都では、九尾の狐と星空先輩のつばぜり合いが続いていた。
それで状況は星空先輩が不利。
あの時、今の当主からこう言われていた。
破軍なしでは絶対に九尾の狐には勝てない。
けれども、彼女は粘る。
しかし、彼女は心の闇が蠢いていた。
それを見ていたものがいた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(514) ( No.524 )
日時: 2016/10/24 22:04
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、その闇に気づくものはおそらく誰もいなかったのかもしれない。
たとえあの側近2人でも。
「ひっひっひっ、心の闇見〜つけた」
武器な笑い声で心の闇を捕らえた老年の妖怪がいた。
鏖地蔵だ。
なんでも山本五郎左衛門の傍流から出た陰の妖怪だが、現在の嫡流と対立して離反、京都の九尾の狐の側に走ったのだ。
それで、九尾の狐の参謀として働くようになったのだ。
彼の宿願は今の嫡流に取って代わること。
そのために今の嫡流に不満な者たちを引き連れて離反した。
彼はその闇を見つけて彼女めがけて突進した。
「う…きゃああああああ!!」
断末魔のような叫びとともに星空先輩は倒れた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(515) ( No.525 )
日時: 2016/10/25 23:39
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

はてさて、僕はそのことも知らずして京都に向かっていた。
僕は京都に向かう新幹線の中で、京都の荒れようを想像していた。
京都の洛西学園都市も例外ではなく、町から1人1人が九尾の狐に捕らえられては生き胆を食らわれている姿。
京都の立派な寺院が多くの妖怪たちによって荒らされている姿。
どれもこれも考えるだけでも背筋がぞっとする。
さて、京都駅に着いた。
しかし、僕はそこから皆に会おうとした時、京妖怪の洗礼を受けることになったのだ。


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