コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(431) ( No.441 )
日時: 2016/06/02 23:16
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

露がやりを構えるなりクリスティーネが発砲してきた。
露もどれだけやりを上手に操れてもさすがに飛び道具の攻撃までは持っていないので軽いステップでバックする。
「ふぅ、この力はただものじゃなさそうね」
悠長そうな眼付きで露は槍を軸にすると、がれきを天高く投げ上げてシュートを仕掛けた。
反動はかなりのものだけれど、悪魔はそれで足を折るほどやわな体じゃない。
この様子でクリスティーネは本気で武器を展開。
まずは彼女にはお似合いの鉄扇をもって飛んできたがれきを破壊。
この防御に露は仰天した。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(433) ( No.442 )
日時: 2016/06/03 21:52
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「やっぱりうわさに聞く武器持ちの殺し屋でもあり幹部。こいつ、なかなか強い!」
露は口をつぐむ。
さて、カルロス3世はチェーザレだけでも回収するよう命令した。
たとえファナがつかまり、カールが戦死していようとも、チェーザレさえこちらの手中にあれば、まだSAFAIRIは生産できる。
そう見込んだのだ。
「若の命令は大至急だ。さあ、行くぞ青竜院露!」
彼は自慢の大砲を展開。
クリスティーネもそれに合わせてミサイルを押し込んだ。
「くらえ、青竜院露!!」
さて一方、僕はというと。
「目的のファナは捕縛してるし、カールも死んだ今、あとはチェーザレをとらえるだけだな」
「チェーザレを捕えることで、何か益があるのか?」
「ああ、相手がSAFARIを生産できなくするためさ」
「なるほど」
「そうと決まれば、決定だな」
震もロープと手錠を構えている。
これはやる気がありそうで頼もしい。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(434) ( No.443 )
日時: 2016/06/06 10:13
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

露は、クリスティーネとチェーザレをめぐる争奪戦を繰り広げていた。
「何なんだこいつ…」
ダビドの顔つきが怪訝になる。
あの時は青竜院のものとして大魔王に使えていたものが今や人間の見方をしている。
ジョン5世の配下の騎士たちは各国で戦いをやめるように遊説している。
これでは大魔王の宿願の雲行きが怪しくなってる。
だからこそ、ここで熊本の足をくじいて宿願を成就させる必要があるのだ。
だけれど、これまで青竜院の護衛役は瑠璃・麗魅の双子姫を奪還しようとして、それを邪魔立てする僕を暗殺しようとしたが、全部失敗に終わった。
逆に僕が持ち駒を増やしてしまうという結果に。
残るは玄武塔、白虎寺、朱雀門の3つの軍閥をもって僕を打ちに行くしかないだろう。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(435) ( No.444 )
日時: 2016/06/06 11:33
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、僕はそんなこととは露知らず、僕はチェーザレ捕縛のための準備を固めていた。
子供たちや海軍と合流し、Q-53から脱出して、このガスのような島から脱出するつもりなのだけど…
今、露はクリスティーネと戦っている。
「しぶとい!」
クリスティーネは二挺拳銃を取り出して間断なく露に向けて打ち込む。
露も負けずと軽い身のこなしでかわしていく。
露もやりをバレリーナのように回転して柄で攻撃した。
切っ先を使わずに持ち手の部分で攻撃するのは初めてだ。
クリスティーネは肩に食らった。
チェーザレを奪還せねばまずい。
彼女はいい手を思いついたのだ。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(436) ( No.445 )
日時: 2016/06/06 18:19
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

クリスティーネはチェーンで括りつけられた鎌をダビドに託すと、ダビドの扇風機付きの杖に括り付けさせた。
これで露の体を抉り裂くつもりだ。
露は恐怖の鎌を前にして慄いた。
戦慄の鎌が出来上がり、今に露の体が切り裂かれる瞬間だった。
露はひらっと身をかわすことで、鎌を壁に突き刺させた。
これによって露は身動きの取れなくなったダビドめがけて槍を展開する。
「勝負あったわね…孔雀槍!!!」
孔雀のように展開された槍がロケットミサイルのようにクリスティーネとダビドの足元に突き刺さった。
そして露はくるりと一回転。
槍は大爆発を起こした。


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