コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(54) ( No.61 )
日時: 2014/10/03 21:23
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

そして翌日・・・
生徒会ではこんなやり取りが行われていた。
「九尾の狐は普通の妖怪とは違う。魔界で生まれ、めぼしい幼子について育つ。その人の心の中の虚無が頂点に達した時、分離して成体になるんや。大量の虚無やら怨念やらを吸って、力をつけるんや。でも人の寿命しか生きられへん。宿主の寿命が尽きた時、新しい宿主が来るまで冷帯となるんや」
「転生妖怪・・・つまり本体を封印しない限り、そいつを倒しても時空をこて復活するのだな」
彩世の言葉に隆希は相槌を打つ。
「人という羽衣を羽織っていつの世も世界を乱そうとする・・・気になるんは生き胆を結構集めまくってることだけど、これまでの域を超えた何かを企んでるんやろな」
「お前らが気にしていたぬらりひょんはそんな奴に勝てるのか?」
「勝てる見込みがないも万に一つ」
「それじゃあ」
「でも、あいつは今成長中やからねぇ。なんせ、ついでからたったの2年でこんなに勢力を広げたんだから」
さてこちらは3年3組・・・
「俺は23代目・・・絶対に冥界の大半、いやほとんど支配しているのだろう。だけどここで退いたらこの世界は終わりだ」
僕にはまだ太陽系の証・・・最後の結界の守護者がまだ残っている。
京都最大の学園都市・洛西学園都市も嵐が吹き始めてきた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(54-1)・(55) ( No.62 )
日時: 2014/10/04 01:50
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

訂正 霊体
洛西学園1年・・・
霖が在籍している1年1組には僕の妹がいる。
その名は、熊本杏香きょうか
彼女は新米陰陽師だ。
兄弟子である隆希や遼に指導を受けてもらっている。
さてそんなある日・・・
僕らは螺旋の封印の最後の結界、延暦寺にいる。
延暦寺だけ滋賀県大津市にあるんだけど。
延暦寺がある比叡山を上ること20分。
延暦寺が見えた。
最後の冥王星の陰陽師はどこかなと探す僕ら。
だが、どこにも見当たらない。
そればかりか、冥王星の証がある。
それに手をかけた瞬間、ブザーが鳴り響いた。
「どうだ?この策略は?」
「お、お前が冥王星の陰陽師か?」
「そのとおり。俺が冥王星の陰陽師、『降戸ふると義家』さ」
「これを手に入れれば全ての太陽系の証が出揃い、天界への扉が開くと思ったのに想定外の自体だぜ・・・」
「ふん!このくらい想定済み・・・」
何者かが襲って彼の首を取ってしまったのだ。
「誰かは知らないが助かった」
胸をなでおろす霙。
「ま、冥王星の証いただいちゃおうか?」
僕はあっさり手をかけた。
これで全部そろったな。
さてその頃洛西学園都市・・・
「杏香、訃報だ。義家と伊周が死んだ」
「よ、義家にいちゃんと伊周にいちゃんが・・・」
義家は延暦寺の戦い、伊周は老いの坂の戦いで戦死してしまっていた。
魔界の闇がだんだん進行していくのを、僕らはまだ知るよしもない。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(55-1)・(56) ( No.63 )
日時: 2014/10/04 16:25
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

訂正 事態
洛西学園都市・・・
大阪府・京都府・奈良県にまたがる関西文化学術研究都市と並ぶ近畿最大級の学園都市である。
京都市西京区にあり、中心部から山陰道(国道9号)を少し進んだところにある。
友好関係を結んでいるのは由緒ある私立の高校京極女子高校・京極男子高校。
しかし、それらの学校も風が吹き荒れ始めることになる・・・
さてこちらは中等部・・・
「最近の京都物騒になってきたな・・・」
移動教室の霄と出会った。
「うん・・・もしかして、魔界軍は侵攻を始めているのかな・・・」
「いや、むしろ偵察といってもいい」
「偵察・・」
「ここには螺旋の封印が仕込まれているから、あらかじめその封印の守りをとかない限りは封印を外せないし・・・」
「それはいえる」
「どうしたの?二人でごにょごにょ話して」
霊が話しかけてきた。
「いや、ちょっとした話だよ。霄、移動教室でしょ?早く行ったほうがいいよ」
「あ、そうだったな。またあとでな」
急ぎ足で霄は6階の音楽室に向かった。
そうそう、ここの構造の説明がまだだったな。
僕ら生徒はB館の教室に普通はいる。
移動先の教室とか保健室、図書室はA館、初等部はC館。
B館・C館1階はそれぞれの職員室となっているんだ。
A館は多目的室。
行動・閣議室・プールがあるドームがC館の近くにある。
D館は幼稚園という設定だ。
この学園の敷地は東京ドームの半分もあるんだ。
やっぱり広いな・・・。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(57) ( No.64 )
日時: 2014/10/06 11:42
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

まえがき ここからは学園話になります。
6月20日・・・京都で久しぶりに雨が降った。
今年はなんだかんだ言って空梅雨だ。
全く晴れすぎて気が滅入る。
そんな3時限目の休み時間・・・
「いたた・・・」
僕らは見てしまった。
3年5組の『佐倉唯』がお腹を抑えてうずくまっているのを。
彼女は3年きっての天才少女だ。
「ん?」
「どうしました?」
零が隣で話しかける。
「ううん、なんでもない」
「いやいや、きっと何かあるじゃないですか?」
「・・・」
唯は言いよどむ。
「保健室、行きましょうか?」
そう言って零は保健室に連れて行った。
そしてその50分位したあと・・・
「唯が妊娠してんだってよ」
「な、なんだって!?」
僕も動揺を隠せない。
「おい、佐倉って俺らの学年じゃ成績優秀ってことを売りにしてたよな?」
「話は聞いてるよ」
「しかしあいつが妊娠するとはな・・・」
「唯は早退したのかな?」
「早退したよ」
「しかしまずいことになっちまったな」
「彼氏が暴力沙汰起こさなきゃいいが・・・」
「え?」
「あいつには彼氏がいるんだよ」
「誰?」
「『川口俊』だよ」
「待てよ、そいつも成績優秀だったよな・・・」
「ヤバイなこりゃ・・・」
心が落ち着くことがなくなってきた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(58) ( No.65 )
日時: 2014/10/06 12:01
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

京都市洛西学園都市には最大級の病院もある。
名前は、西京総合病院。
唯が入院しているのは703号室だ。
そうそう、7階は産婦人科だったっけ。
僕らは検査の結果を聞きにきた。
結果はもう妊娠7ヶ月。
中絶するにはもう遅すぎた。
彼女のことが急に心配になってきた。
妊娠7ヶ月となると駆け込み出産。
まずい状況だ。
本当に恐れていたことが現実になってしまった。
いったいどうすれば・・・
そう思っていた矢先、俊が病院に来たのだ。
「・・・」
顔は曇っていて、幸せそうじゃない。
703号室に入っていった。
なんか2人の虚無が見えてしまったような気がする。
心配になっていけないので僕らはひとまず引き上げることにした。
「・・・・・・・・・・」
「とんだお見舞いになっちゃったね・・・」
「こんなぎすぎすした雰囲気は初めてだ」
空も心もどんよりしている。
皆ため息を吐くだけだった。


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