コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(290) ( No.296 )
日時: 2015/10/18 22:13
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

注意 294〜299話は284〜289話として読んでください。
Ivanの人形を拾い上げた僕は、疑問に感じた。
何でこんなのが風呂場にあったんだ?
「まさかこれって・・・見立て殺人?」
環奈が急につぶやいた。
「見立て?」
「ある現象とかになぞらえて殺人をするあれですか」
「これは、あの暗号か」
暗号といえば確か、285話で書かれてあった暗号が思い浮かんだ。
「まさかそんな。ミステリー小説じゃあるまいし、見立て殺人なんて・・・」
「いや、ありえなくはないよ」
僕が遮った。
「彼の言うとおりですよ。あの山岡先生の書記の小説『ロシア人形殺人事件』の内容・・・」
「確か、あの小説じゃ5人がロシア人形に見立てられた遺体となって発見され、最後は真犯人である『Conductor』しかいなくなる・・・っていうものだったな」

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(291) ( No.297 )
日時: 2015/10/18 22:23
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「Conductor?何それ?」
「殺人という名の協奏曲を奏でる指揮者らしき人間かな」
「おい待てよ・・・」
宇都井が動揺する。
「宇都井さん?」
「次に殺されるのって・・・Emil・・・俺じゃないか!」
「ちょっと僕、ほかの人形がどこ行ったか確かめてくる」
零と僕はあの人形があった場所へ引き返すと・・・
「あれ?」
「人形が・・・全部持ってかれてます」
「そんな・・・」
環奈はこの事件の闇を感じているようだった。
弁護士らしき人がIvanの人形を持ってきた。
「一体何考えてるんですか!」
「人1人殺されたって時にまだ遺産ゲームを続けるつもりかよ」
零が怒鳴った。
篤もこれには憤りを隠せない。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(292) ( No.298 )
日時: 2015/10/19 22:16
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「でもこれは山岡先生の暗号の1つですし・・・なるべく元通りにしておくべきかと。それに、迎えが来る5日後の朝まで続行するよう支持されてますのでいずれにせよ迎えが来るまでここにとどまるべきかと」
「そうよね。ここまで来てあきらめるわけにはいくもんですか」
部屋の中・・・
「何だよあいつら・・・」
「人1人殺されてもゲームは続けるんだ・・・」
「最悪です」
「確かに・・・誰も死んで欲しくはないものだよね」
「もちろんです」
「でもあいつら・・・生活かかってるからな・・・」
僕は憤りを隠せないが押し殺すことしかできない。
「みんな、今日は鍵をかけて誰が来ても迂闊に開けないでね」
「分かったよ」

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(293) ( No.299 )
日時: 2015/10/20 22:14
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「ちょっと、それどういうこと!?」
倉沢が動揺する。
「分かってるとは思いましょうが、ここは下界からは凍った湖で切り離されて、大規模な密室になりました。外から犯人が来たとは考えられないんです」
「つまり、犯人Conductorはこの中にいるってわけだよな」
「そう」
さて宇都井は自分の部屋の鍵を閉めた。
「さて、これでよしと」
彼だって遺産は欲しい。
でも命を取られたりしたら何の意味もない。
それにあの見立てが本当だったら次は自分の番。
なぜかは知らないけど急に睡魔が襲ってきた。
彼はこの後、殺されてしまった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(294) ( No.300 )
日時: 2015/10/20 22:19
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

翌朝・・・・
「うわ〜、朝だっていうのになんかだるい」
「篤もだよ」
「私たちもどうしてか体が重たい・・・」
「おかしいですよね・・・みんな体がだるいなんて」
さて、僕らがロビーに赴くと・・・
環奈が体をこわばらせていた。
「に、人形が、増えてる・・・?」
あれは・・・
チェロのEmilだ!
宇都井さん?
「あの、宇都井さん、これっていっ・・・」
宇都井は倒れた。
そう、もう死んでしまってるんだ。
いや、殺されてしまった。


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